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セレンディピティを知っていますか?

 前回のブログを書くために記事を読んでいたら、偶然2人のノーベル賞受賞者が同じ言葉を発していました。それが『セレンディピティ』です
日本語でぴったり当てはまる言葉はなく 、探し求めていたものではないけれど、目的を達成する途中に偶然がきっかけですばらしい発明や発見をする能力、というような意味のことです。

 「偶然に物事を発見する能力」とはいえ、何もやらない人はセレンディピティに接する機会はありません。一生懸命、真剣に新しいものを見つけようとやっている人には顔を出すものです、2010年のノーベル化学賞受賞者・鈴木章さんは話します

 2000年のノーベル化学賞受賞者・白川秀樹さんも
「私の場合も失敗や偶然がきっかけで、目的のものよりもっと重要な発見ができた。でもいくら失敗してもその失敗の意味を見つける知性がなければ発見にはつながらない。それは化学の研究にだけ言われることではない、いろんな場面でセレンディピティはあり得るのです

ノーベル賞受賞者との対話~中高生の君たちへ /読売新聞社調査研究本部編(中央公論新社)
 白川さんや大江健三郎さん、小柴昌俊さんら5名の受賞者が学校へ出向き、中高生に向けておこなった講演会や質疑応答の様子をまとめたものです。次の世代へ向けてバトンを渡すように、進路や生き方、気持ちの持ちようなど語りかけています

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 以前、東大・京大で一番多く読まれた本といわれたものの中にも『セレンディピティ』は出てきました。その本は・・・・