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2008年03月31日

家庭での食育~25丸ごと食べる

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  わが国は食糧の多くを輸入に頼っているにもかかわらず、その食糧の多くを無駄にしているということは既に何度も述べてきました。食材を無駄にするのは命を粗末にすることであると考えると、まず必要なものを考えて買うことが大切です。次に捨てる部分を減らすという工夫をすれば、食費を軽減するだけではなく、生ゴミを減らすことにも繋がります。できれば食材を丸ごと食べるようにすることです。
  例えば大根ひとつとってみても、剥いた皮も金平にしたり、葉っぱもすぐに捨てるのではなくご飯に混ぜて葉めしにしたり、おひたしにする。ブロッコリーやキャベツ、白菜の芯なども、細かく切って炒めものや煮ものにする。出し汁を取った後のカツオブシなども捨てずに、醤油とお酒で炒りつけてゴマを振ればひとつのおかずになります。また、骨を取るのが面倒であるということで敬遠されている魚についても調理の仕方を工夫することによって丸ごと食べることが可能になります。鯵はから揚げにして南蛮漬けにする。圧力なべを利用して、イワシの生姜煮や鰤(ぶり)大根を簡単に作ることができます。
さらに、食べるのが難しいものでも、ワックスを使っていないミカンの皮は、干して自家製入浴剤にするといった使い方もあります。
  昨今、食材の値上がりにより、家計を圧迫するになってきていますが、これを機に、食材の有効活用を考えてみてはどうでしょうか。

2008年03月30日

雲雀丘学園同窓会「告天子の会」総会の開催

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  3月30日(日)午後、同窓会総会が告天舎において開催されました。この催しは毎年、3月末のこの時期に開かれていますが、本日も小学校、中・高校の各年次の卒業生や退職された先生方も多数お見えになっておられました。最初に月山同窓会長から挨拶があり、続いて役員の選出、前期事業報告、今期事業案の承認、松下常務理事から学園の近況についての報告がなされました。
  総会終了後は、出席メンバー全員による懇親の場が持たれましたが、それぞれのテーブルでは久しぶりに会われた人も多くおられ、懐かしい話題で大いに盛り上がっていたようです。
雲雀丘学園も間もなく創立60周年を迎えることになりますが、これまで数多くの生徒が巣立ち、現在、社会の各分野で活躍しています。このような多くの先輩達の活躍は後輩にとっても大きな励みになっているのは間違いありません。
  本校では、〝将来社会で役立つリーダーを育てる〟ことを目指しており、先輩からの話を聞く機会を設けていますが、今後このような試みを更に強化していきたいと思っています。
 また、来るべき創立60周年に向けて、同窓会の皆さんとの連携や交流を深めていきたいと感じました。今後とも宜しくお願いします。

2008年03月29日

家庭での食育~24食糧廃棄三つの罪

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  現在の日本の食糧自給率は、先進国の中では極端に低い39%という水準です。この状況はとりもなおさず、食糧の輸入量が約6割を占めているということになります。
海外では日本向けの食糧を生産するために土地の栄養分が失われ、大量の水が使われています。そして、やせた土地を回復するために化学肥料が投入され、耕作地を確保するために木が伐採されています。この結果、二酸化炭素を吸収する森林が消滅してきています。
  次にこれらの食材を飛行機や船で運送するために、大量の燃料が費消されています。以前にも紹介したことがありますが、「食糧の輸入量×輸送距離」で表されるフードマイレージは世界の中で日本がトップで突出しています。このように輸送段階でも大量の二酸化炭素が発生しています。
更に、輸入した食糧を生ゴミとして廃棄し、その処理のために膨大なエネルギーを使っているのです。当然のことながら焼却炉からは大量の二酸化炭素を排出しているのです。
このように考えると、我々の食糧については生産、輸送、消費という3段階で二酸化炭素を発生させているということが解ります。今、地球温暖化を防ぐために、国を超えて活発な議論がかわされていますが、日本がこのような状況を続けていれば世界から非難されるようになるのは間違いありません。

  まさに、食糧廃棄は環境に対しても三つの罪であると言えます。我々一人ひとりがこのことに十分留意し、食糧問題を考えていきたいものです。

2008年03月28日

サントリー特別講座の開設にあたって

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  3月28日(金)サントリー株式会社を訪問し、佐治社長、寺澤専務に、平成20年度よりスタートさせる環境教育についての概要を報告し、ご支援をお願いしました。この特別講座の開設にあたっては、これまでサントリーキッズプログラム推進室の坪松部長にお力添えをいただき、具体的な取り組みについての検討を行なってきました。

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  現在、温暖化をはじめ異常気象、酸性雨、砂漠化など地球環境の悪化は目を覆うものがあります。こういった環境問題については、数多くの論議がなされ、各国でそれぞれ環境改善の取り組みが行なわれています。しかし、これから益々世界の人口は増加することになり、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)やVISTA(べトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)等の発展途上国においては、急速な経済発展が予想されます。このままの状況を放置しておくと、更なる地球環境の悪化に繋がるのは間違いありません。そして、食糧、エネルギー、水の不足等といった問題が地球規模で起こってくることが予想されます。
  従って、地球環境の保護については、一つの国という枠を越え、国境を越えて取り組んでいかなければなりません。そして、何よりも大切なことは、一人ひとりがこの問題に目を向け、意識を持って行動しなくてはならないということでしょう。
  このような状況の中、本校においては環境教育に本格的に取り組んでいくことにし、これまでサントリーの支援をいただき、教育内容の細部の詰めを行なってきました。このスタートにあたっては、5月29日にNGOジャパン・フォー・サスティナビリティ代表で環境ジャーナリストの枝廣淳子さんによる特別講演の後、「環境教育宣言」を行なう予定です。
  なお、環境教育の内容については、これから順次紹介していきたいと思っています。

2008年03月27日

家庭での食育~23食べ残さない

  わが国では年間2000万トンも食べ物のゴミが出ますが、これらは食品をつくる時、食品を売る時、食品を食べる時に発生します。ところが、発生の場所を見ると、食べ物のゴミのうちの半分は家庭から出ているのです。つまり、一年間で1000万トンの生ゴミが出ますが、この量は日本で消費されているお米の量に匹敵するのです。また、日本の家庭では買った食品の三分の一がそのまま捨てられているというデータもあります。
  以前は冷蔵庫もなかったため、食べる分しか買いませんでした。また「食べ物を残すことは勿体ない。つくった人に申し訳ない。」という考え方が徹底していたように思います。
しかし、各家庭に大型の冷蔵庫が置かれ、更に自動車の普及によって食材を大量に購入するようになってしまいました。その上、食物を大切にするというわが国の伝統的な美徳が失われ、平気で捨てるようになってきたのです。
  この結果、家庭から廃棄される生ゴミの量は飛躍的に増えてきました。そして、現在これらの生ゴミはほとんどが焼却処理されていますが、大量の水分を含んでいるため、膨大なエネルギーが必要になるのです。
  このように考えると、食べ残しという行為は地球の温暖化防止という環境問題とも非常に深い関係があるのです。今一度、各家庭において食べ残さない、生ゴミを出さないということを徹底していただきたいと思っています。この問題については次回にもう少し詳しくお話します。

2008年03月26日

家庭での食育~22正しい箸の持ち方

お箸

  洋の東西を問わず、西洋料理、中華料理、日本料理等それぞれの国によって食事のマナーは独特のものがありますが、和食のマナーは「箸に始まり箸に終わる」と言われています。
しかし、食の洋風化が進んできたことも一つの原因かも知れませんが、正しく箸を持てない子どもが増えてきているようです。箸の持ち方が間違っていると、小さな食材をうまくはさむことができないため、お皿を口につけて流し込むような食べ方になったり、当然食べ残しも出てしまいます。また、子ども達の魚ばなれが進んでいますが、この大きな理由の一つが箸を上手に使えないため、骨をとるのが面倒だからというものです。最近、スーパーで、あらかじめ骨を抜いた魚が売られているのを見かけられる方も多いのではないかと思います。
  たかが、箸の持ち方ではないかと言われるかも知れませんが、上手に箸を持てない子どもは、食事前後の挨拶や後片付け、歯磨きといった生活習慣も身についていないことが多いのです。日本料理ではご飯は端からではなく中央から食べる、汁物は一箸、二箸具を食べてから汁をすする、複数の容器に盛られた料理を順番にバランスよく食べるといった決まりがありますが、このような難しいことはさておいて、箸やお茶碗の持ち方といった基本的な食事のマナーは、是非幼少の頃に家庭で身につけておいて欲しいものです。

  参考までに、韓国や中国では残すのが作法になっています。これは食べきれないほどに満足させたという意味があるようです。また、韓国ではお椀を手で持ち上げることは無作法ということになっています。それぞれの国によって食事のマナーも変わるものですね。

2008年03月25日

平成20年理事会・評議員会の開催

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  新年度を目前に控えた3月25日(火)、10時より平成20年雲雀丘学園理事会・評議員会が開催されました。本学園では、各企業の代表者や地域の著名な方々、学識経験者、PTA代表の皆さんに理事や評議員への就任をお願いし、適宜ご意見やアドバイスをいただいていますが、例年年度末と中間時点の年2回、理事会・評議員会が開催され、事業計画や予算案の承認と各校種からの教育計画の報告が行なわれています。
  冒頭、鳥井理事長からご挨拶があり、役員・評議員の選任、平成19年度の事業報告・決算見込みの報告、平成20年度事業計画・予算案の承認決議が行われました。
次いで、常務理事から20年度における学園の教育並びに経営方針と中学・高校、小学校、雲雀丘幼稚園、中山台幼稚園からそれぞれの教育計画の説明を行ないました。
私も、平成18年4月に着任以来、この2年間で取り組んできた学校改革の現状と創立60周年にあたる平成22年度(2010年)までの中期計画についての基本的な考え方や具体的な取り組みについての説明を行ないました。
出席メンバーからは、道徳や人間教育のあり方、新しいコース制、生徒の確保、学力の測定の仕方、教職員の資質向上、幼稚園・小学校・中高の連携等についての活発な意見が出されました。

  現在、私学を取り巻く環境は大きく変化してきています。少子化が進む中にあって、学校間の格差はますます拡大し、二極化してきています。このような中にあっては、常に改革するという姿勢が大切であり、立ち止まるということは退歩を意味します。
  本日は、出席者全員から貴重なご意見・提言をいただき、実に有意義な時間を持つことができました。このような素晴らしい理事・評議員の皆さんにご支援いただけるというのも本学園の強みの一つではないかと感じています。これからも、教職員全員が力を合わせて新たな取り組みを展開していきたいと思っています。

2008年03月24日

感謝の気持を持つ(中学卒業式)

卒業式を終えて

  「三つ目は、〝常に感謝の気持ちを持つ〟ということです。人間は一人で生きているわけではありません。お互いに助け合って生きています。
  皆さんが今日こうして卒業式を迎えられるのも、お父さんやお母さんをはじめ、多くの人達のお陰なのです。そして、中学を卒業されるにあたり、最も喜んでおられるのは保護者の皆さんだと思います。
振り返ってみると、これまでお父さんやお母さんに反発したり、心配をかけたり、悲しませたり、時には傷つけるような言葉を投げかけたこともあったのではないかと思います。しかし、どのような時にも、じっと耐え皆さんを暖かく見守っていてくれたのは何と言っても保護者の皆さんです。
  雲雀丘学園の創立の精神は「親孝行のできる人は将来どんなことでもできる」という〝孝道〟です。
この卒業にあたって、言葉でも手紙でもどういう形でも良いと思いますが、是非、お父さん、お母さんに感謝の気持を伝えてください。そして、これからも常に感謝の気持ちを持って周りの人に接していって欲しいと願っています。」

  人間は食べる物も着る物もその他生活に必要な物もすべて自分で作っているわけではありません。自分ひとりで生きているのではなく、多くの人にお世話になって生きているのです。
自分の力で生きるということではなく、「生かされている」という気持を持つことが感謝することに繋がるのではないかと思っています。

2008年03月23日

根っ子を育てる(中学卒業式式辞)

  「二つ目は、〝人間としてのしっかりとした根っ子を育てる〟ということです。しっかりとした根っ子とは言い換えると〝人間としての基礎・基本〟です。
本学園には多くの桜の木があり、毎年美しい花を咲かせてくれます。私達は、ともすれば花に目を奪われがちですが、花をつけている枝、枝を支える太い幹、幹を支えるしっかりとした根っ子がなければ立派な花は咲きません。
  人間もこの桜と同様、しっかりとした根っ子を育てておくことが大切です。人間にとっての根っ子とは、基礎的な学力、強靭な体力、そして、優しさや思いやり、真心といった人間力です。
皆さんの中には、数々の可能性を秘めた蕾がたくさんありますが、将来大輪の花を咲かせるためには、根っ子を育てておくということが何よりも大切です。しかし、これらは一朝一夕には身につきません。是非、日々の地道な努力を続けてください。」

  今、時代は大きく変化してきており、以前のように学校で修得した知識や技能、技術は何年も通用することはなく、短期間で陳腐化してしまいます。
このため、社会に出てからも常に勉強を続けていかなければなりませんが、基礎学力がなければ新たなものの修得は極めて困難になります。また、周りの人に配慮していくという姿勢がなければ、協力を得ることはできません。
  将来、社会で活躍するために、若いうちに人間としての根っこを育てておいて欲しいものです。

2008年03月22日

修了式を終えて

  3月22日(土)、桜の開花も間近を感じさせる暖かい陽ざしの中、離任式に引き続き修了式を行ないました。
  最初に、この年度末で退職される先生方からそれぞれ有意義なお話をいただきました。定年退職される方、他の学校に行かれる方、全く別の道を歩まれる方等さまざまですが、生徒代表から全員に花束を贈呈し盛大な拍手でお送りしました。
  引き続いて行なわれた修了式で、私は次のような話をしました。
〝今、退職される先生方から心のこもったお話をいただいたが、皆さんはこれからの永い人生において、多くの人と出会い色々なことを学んでいくことになる。是非、人との出会いを大切にして欲しい。
  さて、皆さんはいよいよ新しい学年に進級することになりますが、修了式にあたって『壁を破る』という話をします。皆さんはこの一年間で大きく成長しましたか。もし、一年前と変わっていないという人がいるようなら、恐らく目の前にある壁を乗り越えられていないということになります。目の前に壁が立ちふさがった時、どこか乗り越えられそうな低いところはないか、崩れているところはないかと探し回っていても、なかなかそういうところは見つかりません。そして、時間だけが経過してしまいます。 今、このような状況にある人は思い切って壁に向かって突き進んでください。そうすれば案外簡単に壁は崩れるかも知れません。また、仮に一回の挑戦でうまくいかなかったとしても、二回、三回繰り返し挑戦しているうちに、壁を乗り越えることができるようになるものです。
  これからの人生において、皆さんは何回も大きな壁にぶつかりますが、いつも目の前の壁を避けている限り成長はできません。是非、思い切って壁にぶつかり、これを破って欲しいと思っています。いったん、この壁を破ると、この経験は大きな自信につながっていくことになります。明日から春休みになりますが、どうか規則正しい生活を送って欲しいと願っています。〟

2008年03月21日

来年度に向けて~②学校経営計画発表会

職員会議01 職員会議02

  3月21日(金)、本年度最後の職員会議において、来年度(平成20年度)の学校経営計画の説明を行ないました。
  本校では、2年前より新しい学校づくりを目指して、教職員が力を合わせてさまざまな改革を推進しています。お蔭さまで、今のところは順調に推移してきていますが、まだ改革途上と言える段階です。従って、改革が完成するまでには、これまでの取り組みを素直に反省して課題を抽出し、新たな取り組みをスタートさせなければなりません。本日の会議では、本年度の実績について数字を中心に説明すると共に来年度の計画を実行するための組織と担当者を発表しました。
  学校改革が成功するためには、全員が同じ方向に向かって教育活動に取り組んでいくことが大切です。言い換えると、学校全体の目標と個人の目標が一致していなければなりません。更に教職員が受身で行動するのではなく、自主的に行動していくことが望まれます。
  本校が目指しているのは、「人間教育の充実」と「学力の向上」を両立させた関西を代表する学園です。そのためには一流の教職員集団でなければなりません。一人ひとりが、今後より一層の「人間力」と「学力」を磨いていきたいと思っています。

2008年03月20日

意識を切り替える(中学卒業式式辞)

座右の銘

  中学校の卒業式で私は三つのことを話しました。一つ目は、〝中学卒業を機に気持ちを切り替える〟ということです。
  「これから皆さんが進む高校は中学とは異なり、義務教育ではありません。勉強にもスポーツにも、人に言われてやるのではなく自分の意思でやることが大切です。気持ちを切り替えないと、中学四年生ということになってしまいます。
ここで、『意識を変える』という詩を紹介したいと思います。
    『意識が変われば行動が変わる。
    行動が変われば習慣が変わる。
    習慣が変わればよい成果に結びつく。
    そして、人生が変わる。』
  人生は一回限りで、後戻りはできません。充実した人生を送れるかどうかは、皆さん自身の気持ち次第です。是非、この機会に気持ち、意識を切り替えてください。」

  本校は中学・高校の一貫教育を行なっており、ほとんどの生徒はそのまま高校に進学します。学習環境も先生も友人も中学時代と大きく変わらないため、ともすると中学生活の延長ということになってしまいます。これでは、多くの面で人間としての成長ははかれません。
  将来の進路はこれから3年間の高校生活にかかっているといっても過言ではありません。そのためには力強いスタートを切ることが何よりも大切です。
この春休みに、しっかりと気持を切り替え、高校入学に向けての準備をしておいて欲しいと思っています。

2008年03月19日

第53回中学校卒業式を終えて

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  3月19日(水)、53回目となる雲雀丘学園中学校の卒業式を挙行しました。
生憎、雨天となりましたが、開式の辞、国歌斉唱に続いて164名の卒業生一人ひとりに卒業証書、その後皆勤賞、特別賞の表彰を行ないました。
  引き続いて、式辞、理事長挨拶、祝電披露、卒業生6名による「卒業生の言葉」、最後に卒業生全員による「卒業の歌、旅立ちの日に」、全員による「学園歌」で卒業式は感動のうちに終了しました。
式が終了した後、卒業生達はこれまでお世話になった担任の先生方に感謝の気持ちを込めて、全員で「有難うございました。」というお礼の言葉に添えて、壇上で花束を手渡しました。更に、全員でこれまでお世話になったお父さん、お母さんの方を向いて大きな声で感謝の言葉を述べました。
  先生方や保護者の皆さんも感動のあまり、思わず目頭を押さえておられました。小学校を卒業されてから、あっという間の3年間だったと思いますが、この中学生活で生徒達は確実に大きく成長したのは間違いありません。
  53期生の皆さんは、どうか今日のこの感激をしっかりと胸に刻み込んで、新しいスタートを切って欲しいと思っています。
  私が、式辞の中で卒業生にお話した内容は、後日何回かに分けて紹介させていただきます。

2008年03月18日

家庭での食育~21個食や弧食の弊害

中1自然学舎
  中1「自然学舎」での食事の様子

  今の日本は実に豊かな食生活を享受しているように見えますが、一方で「個食」や「弧食」という言葉が生まれるほど、家庭における食は揺らいでいます。
  かつての日本の家庭は、通常二世帯・三世帯が同居しており、家族全員が一堂に会して食事をする慣わしでした。従って食事の場は家族が集う団欒の場であり、その日にあったことを話し合ったり、親から子へ、また子から孫へと色々なことを教える教育の場でもあったのです。ところが、核家族化が進み、更に親と子どもの帰宅時間がバラバラになり、今ではこのような光景はほとんど見られなくなってしまいました。これに追い討ちをかけているのが、子ども達の放課後の学習やお稽古事です。この結果、誰ともコミュニケーションすることなく一人で食事をする、いわゆる個食や弧食の子ども達が増えてきているのです。
  最近の若者達の中には、社会に出ても人間関係がうまくいかず、家に引きこもってしまうといったケースが散見されますが、この原因はほとんどがコミュニケーション能力の不足であると言われています。
コミュニケーションは、まず家庭においてしっかりと行なうことが基本です。食べることは栄養を摂ることだけではありません。家族がみんな揃って食べることは心の栄養も一緒にいただくことになります。
  また、テレビを見ながら食事をするということも多いようですが、できれば食事の間はテレビを消して、できる限り家族で食卓を囲みながらコミュニケーションをはかって欲しいものです。

2008年03月17日

家庭での食育~⑳知られざるブドウ糖果糖液糖

ペットボトル

  最近はスーパー・デパートの食品売り場やコンビニエンスストアに行くとさまざまな飲料水が販売されています。また、いたるところに自動販売機が設置されペットボトルや缶入りのコーヒー、ジュース、お茶、スポーツドリンク、ミネラルウォーター等が手軽に入手できるようになってきました。
  このような飲料水が増えるのに伴い、「ブドウ糖果糖液糖」の需要が急増してきています。これは安い澱粉から作られるものですが、多くのジュース類に使用されています。少し前まではジュースには砂糖が使われていましたが、これは砂糖と異なり液体です。そのため製造過程で溶かす必要がなく、しかも成分がブドウ糖と果糖のためジュースとの相性が良いということで、メーカーはこれを大量に使用することになってきました。通常、500mlの飲料には10%以上のブドウ糖果糖液糖が含まれています。澱粉質を摂取すると体内で徐々に分解されてブドウ糖に変わりエネルギー源になりますが、ジュースを一気に飲むということは、ブドウ糖に分解されたものを一挙に摂取することになります。また、ブドウ糖果糖液糖はアイスクリームやキャンデー類にも使用されていますので、知らず知らずの間に大量に摂取することになるのです。
  気になるのは、いつも間食をしていて肝腎の食事がおろそかになっている子どもが目に付くことです。また、食事のときにジュースやコーラを飲んでいるケースもよく見受けられます。これでは体に良い訳はありません。三度の食事をしっかりと摂るように心がけていただきたいものです。

2008年03月16日

家庭での食育~⑲広がる子どもの糖尿病

色々な砂糖

  「白い粉の恐怖」と言うと一瞬麻薬を想像される方が多いと思いますが、実はもっと身近にある白砂糖や甘味料です。
  糖尿病は、以前は贅沢病と言われ大人のみの病気でした。ところが最近では、小学生や中学生でもブドウ糖の摂り過ぎで糖尿病になる人が増えてきていますが、これはとりも直さず食生活の変化によるものなのです。
  日本人は米からブドウ糖を摂取してきました。米の中に含まれる澱粉は体内でゆっくり分解されてブドウ糖に変わりエネルギー源になっていました。
  ところが、白砂糖は等分の吸収がとても早いので、血糖値が急激に上昇し、そのためにインシュリンが大量に分泌されます。この結果、逆に低血糖を引き起こすことになり、今度は血糖値を上昇させるためにアドレナリンが分泌されます。このホルモンは興奮した時などに大量に血液中に放出されますが、出すぎると脳のコントロールが効かなくなるのです。いわゆる〝キレる〟という現象です。
アメリカでは、既に白砂糖を多く含む菓子類を多く食べる子どもは「集中力がなく思考力も減退し、短気でイライラしやすい」ということで、親は子どもにシュガーハイになるからやめるようにと指導していますが、日本ではあまり徹底していないように感じます。
  更に、糖類は体内で分解される時にビタミンBを消費しますが、これが不足すると過労やめまい、貧血、うつ、短気といったさまざまな障害を起こすことになります。これらの糖類は市販のペットボトルや缶入りの飲料にも大量に含まれているため、過剰摂取にならないよう留意したいものです。

2008年03月15日

家庭での食育~⑱精製糖の過剰摂取を防ぐ

砂糖の成分含有量比較

  わが国の多くの家庭では、料理の色がきれいに仕上がり癖もないため白砂糖が使われていますが、実は白い砂糖は恐ろしい食品なのです。
現在、アルバート・アインシュタイン医科大学の教授で胃腸内視鏡学のパイオニアとして活躍されている新谷弘実(しんやひろみ)博士の『病気にならない生き方』(サンマーク出版)は健康に関するさまざまな内容が紹介されていますが、その中に砂糖についての記述があります。これを要約すると、
  〝砂糖には色々な種類があります。原料のサトウキビを搾って加熱したものが「黒砂糖」であり、これを結晶と蜜に分離した後、結晶の純度を高めたものが「精製糖」です。この中には「上白糖(白砂糖)」「三温糖」「グラニュー糖」「角砂糖」「氷砂糖」などがありますが、成分には大きな違いがあるのです。
単純な製法で作られる黒砂糖はビタミンやミネラルなどの微量栄養素を含んでおり、弱アルカリ性です。ところが、これらの微量栄養素を取り除いた白砂糖は酸性になってしまいます。
甘いものを食べ過ぎると骨や歯が溶けると言われますがこれは事実です。何故なら、人間の体内は基本的に弱アルカリ性になっており、酸性の食品が大量に体内に入ってくると中和するために体内のミネラル使われますが、この時に最も多く使われるのがカルシウムです。白砂糖の場合にはカルシウムがほとんど含まれていないため、必要なカルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されることになります。〟
 
  このように精製糖の過剰摂取は、体にとって良くないということがお解かりになったと思います。更に血糖値の上昇等の影響も無視できません。このことについては次回に紹介します。

2008年03月14日

大学受験にあたって~早くスタートする

授業風景

  どのようなことでもそれなりのレベルに達するためには、時間(量)と密度(質)が必要です。解りやすい例を挙げると、ゴルフ、卓球、テニス、野球、アイス・スケート等のスポーツやバイオリン、ピアノ等の音楽、囲碁や将棋等の世界を見ていてもトップ水準で活躍している人は、例外なく幼少の頃から長期にわたってトレーニングを重ねてきています。これらの人が今日あるのは生まれつきの能力も優れていたとは思いますが、早く始めて長い時間かけて取り組んできたからです。いくら才能があったとしても始める時期が遅いとある程度のレベルに到達するのは大変です。このように時間の壁というのは極めて大きいのです。
  勿論、個人的な能力に差があるというのは否定しませんが、同じ能力であっても取り組み方によって結果が変わってくるのは間違いありません。短い時間で密度の高い内容をやるというのは理想ですが、一挙に質の高いことを狙っても上手くいきません。簡単なことを繰り返し時間をかけてマスターする。そして、一段ずつ階段を上るようにレベルを上げていくことが大切です。
  大学の受験にあたってもまさにこのことが当てはまります。三段飛ばし、五段飛ばしで追いつけるほど簡単なものではありません。仮にセンター試験に照準を合わせるのであれば、さまざまなチェックポイントを設けておく。そして、どの時点に、どのレベルまで到達しておかなければならないかを決めておくことが大切です。このように考えていくと、まさに大学受験というのは時間との戦いであると言えます。
  早くスタートを切ることが進路実現をはかるためポイントであるということを十分認識しておいて欲しいものです。

2008年03月13日

家庭での食育~⑰いただきますとごちそうさま

中1自然学舎2

  前回、食事の前の「いただきます」という言葉の意味について紹介し、食を通して感謝の気持を持つことの大切さをお話しました。欧米諸国においても食事の前にお祈りしますが、これは神様に対して行なうものであり、さまざまな生き物の命をいただくというのは日本独特のものです。生活の基本である食を通じて、感謝の気持や命の大切さを教えることは、人間教育そのものです。
今、凶悪犯罪が頻発していますが、このような事件を起こしている人達の過去の生活をつぶさに調べると、ほとんどが幼少の頃からの家庭教育に問題があり、食生活が乱れていたことが指摘されているのです。
  現代社会においては、何事に対しても使命感を持って取り組むことが大切ですが、「使命」という言葉の意味は、多くの生き物の命の集積である、この体をどのように使えばよいのかを考えるということなのです。
  また、食べ終わった後に「ごちそうさま(ご馳走様)」と言いますが、馳も走も食べ物を準備するために馳せ参じたり、走り回る、つまり動き回ることを意味しています。ご馳走様というのは、これらに様をつけて食事を終えた人が、食事を準備してくれた人に感謝することなのです。
  日本の食事の前後に使われている「いただきます」と「ごちそうさま」は共に感謝する心を育てる言葉なのです。
家庭においてこれらの素晴らしい日本語を伝承していきたいものです。

2008年03月12日

大学受験にあたって~目標を下げない

大学の正門

  昨日、高校2年生の学年集会で、〝進路実現のために〟というテーマで話をしましたが、その中のポイントをいくつか紹介したいと思います。
  最近の風潮は「目標を持たない」「仮に目標を持っていても達成可能な低いレベルで留まっている」また「すぐに諦めて目標を切り下げてしまう」ということではないかと感じます。しかしこれでは、人間的に成長するということは期待できません。学習にしてもスポーツにしても背伸びした目標を設定し、その目標を何とか達成しようと努力することによって成長がはかれるのです。努力してもすべてがうまくいくはずはありません。失敗して落ち込むこともあるでしょう。しかし諦めずに挑戦し続けることによって目標を達成した時には大きな充足感と共に感動が生まれ、これが自信に繋がります。そして次なるより高い目標にチャレンジする原動力になるのです。
  社会で活躍している人に共通しているのは、必ずこのような体験をしているということです。高い目標の設定→挑戦→失敗→反省→再挑戦→成功といった良循環が身につけば、これほど強いものはありません。社会においては常に高い目標設定や理屈抜きに挑戦するという姿勢が求められますが、このような経験のない人はどうしても逃げ腰になってしまうのです。
  大学受験という経験は人生における良循環のパターンを育てる絶好の機会であると前向きに受け止めて欲しいと思っています。

2008年03月11日

高校2年生最後の学年集会

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  本年度も残り少なくなり、間もなく生徒達は1つ上の学年に進級することになります。
3月11日(火)、高校2年生を対象に、間もなく始まる春休みの過ごし方をテーマにした学年集会を開催しました。
  現高校2年の生徒達も1年後には大学受験がほぼ終了し、進路の方向が決まっている、ということになります。また最近多くの大学で取り入れられているA・O入試や推薦入試は10月頃から本格化しますが、これらを受験する生徒達にとっては本番まで7ヶ月位しかありません。
  
  冒頭で私は「大学進学の意義」や「社会で求められる力」について触れた後、進路実現のためにこれから取り組んで欲しい姿勢について話しました。
   1.目標を下げない (背伸びした目標設定)
   2.早くスタートする (春休みが勝負の分かれ目)
   3.生活のペースを守る (寝る・起きる・勉強を始める時間を決める)
   4.続ける (継続は力なり、3ヶ月で効果が出る)  という4つです。
  更に大学受験は個人戦ではなく団体戦であり、学年全体、クラス全体で取り組むことが大切であること、そして、〝入試は人生における節づくりの絶好のチャンスである〟と前向きに受け止めて欲しいということを伝えました。
  この春休みを高校3年生のゼロ学期と位置づけて、計画的な生活を送って欲しいと思っています。

2008年03月10日

カナダ研修旅行事前説明会の開催

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  本日、今年の夏に実施するカナダ研修の事前説明会を開催しました。
この研修は今年で14年目を迎えますが、これまでの参加者の中から毎年リーダーとなる生徒達が現れてくる等伝統の行事です。事前に説明会開催の連絡をしたところ、中学1年生、2年生あわせて61名が希望しました。本日は保護者の方も多数お見えになり、熱心に説明をお聞きになっていました。
  私は、冒頭〝現在、世界の人口は66億人だが、皆さんが社会人となっている10年後には74億人になっているだろう。そして、ますますグローバル化が進展し、この中の何人かは海外で生活していたり、東京や北海道に行くのと同じように、海外に行くことになるのは間違いがない。これからは、ますますグローバル化が進むことになり、地球規模の視点で物事を考えていかなければならない。日本の常識は世界の非常識、反対に世界の常識は日本の非常識ということも多い。大切なのは、日本の外から日本を見るということであり、若い時期にこういう経験をするということは、将来皆さんが社会に出た時に大いに役立つことになる。〟という話をしました。
  原油価格の暴騰により航空運賃のアップは避けられませんが、親元を離れて生活する海外でのホームステイで得るものは多いと思います。是非、前向きに参加して欲しいものです。

  なお、この説明会の状況は中学1年生の学年通信にも紹介されていますので、ご覧ください。

2008年03月09日

来年度に向けて ~①学校経営計画をつくる

講習の様子

  本年度も残すところ二十日余りになりました。年が明けてからの3ヵ月間は、中学の入試、高校の入試、大学受験、高校の卒業式等が続き、学校にとっては一年のうちでも最も繁忙な時期にあたっています。ともすれば日常的な業務で忙殺されてしまいますが、このままでは十分な準備ができないまま新年度を迎えることになります。従って、この時期には来年度に向けての計画をしっかりとつくり上げておかなければなりません。
  公立の場合は、例年3月の中旬にならないと人事が決まりませんし、更に管理職の人事は3月の末になるため、極端な場合、来期の計画がつめきれないまま新年度を迎えることになりがちです。このため学校では前年踏襲型になり、なかなかこれまでのやり方を変えることが出来ないということになってしまいます。その点、私学の場合には、公立に比し早く来期の体制を決めることが出来るので、多少時間的な余裕があります。このメリットを最大限に生かすために、先日全教職員に来年度の推進体制(組織と人事)の発表を行ないました。いよいよこれから分掌や学年を中心に来年度の計画づくりに入ることになります。今、本校は新しい学校づくりを目指し、さまざまな取り組みを推進してきましたが、現時点での達成状況を見ると計画を大きく上回ったもの、ほぼ計画通りに出来たものがある反面、計画通りにいかなかったものも散見されます。大切なことは、本年度の取り組みの反省をしっかりと行ない、これを来年度の計画に反映させていくことです。
  仕事の基本は、PLAN(計画)-DO(実行)-CHECK(評価)-ACTION(改善)というサイクルを回していくことですが、うまくいっているところとうまくいっていないところの差はこのサイクルが円滑に回転しているかどうかです。来年度の計画策定にあたっては、各部署において本年度の取り組みについての振り返りをしっかりしておくことが不可欠です。そして、学校全体の目標が各部署の目標、更には個人の目標に一致するようにしていきたいと考えています。

2008年03月08日

家庭での食育~⑯命をいただく

いただきます

  食事の前に、手を合わせて「いただきます」と言っている子どもがいる一方で、何も言わずに食事を始める子どももいます。これは子どもに限ったことではなく、大人になっても同じです。
  「いただきます」と言う言葉の意味は、牛や豚、鶏、魚介類、野菜、果物等の命をいただいているということです。これらの動植物にも当然生きる権利がある筈なのに、人間のために食料になっているのです。さまざまな命の集積が我々自身の命を支えてくれている、言い換えると人間は多くの命の犠牲の上に立って生かされているということになります。また、これらの食材が我々の手元に届くまでには、漁業や農業だけではなく、運送業、卸業、小売業に従事されている人達のお世話になっているのです。 
  ところが、最近の風潮は食に対する感謝の気持が薄らいできているように思えます。その顕著な例が食べ残しです。昔は米粒一つでも残すと、親から〝米という字は八十八と書くが、これは八十八の手間をかけて作られているからだ。食べ物を粗末にしてはいけない。〟と厳しく叱責されたものでした。
そして、自分の嫌いな物でも最後まで食べるということを躾けられたため、偏食する子どもも少なかったように思います。
  家庭において、〝食べ残すという行為は、生き物の命を粗末にすることである〟ということを、しっかりと教え、食事の前に〝いただきます〟ということを習慣付けることにより、食に対する感謝の気持を育てて欲しいものです。

2008年03月07日

芦間高等高校の卒業式に出席して

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  3月7日(金)、大阪府立芦間高等学校の第四回卒業式が開催されました。今年卒業する生徒達とは入学後わずか一年間だけの学校生活でしたが、生徒達から是非祝辞をお願いしたいとの依頼があり、出席しました。二年ぶりに合った生徒達は、一人ひとりが見違えるほど逞しく成長しており、頼もしく感じました。
  祝辞の中で、私は、最初に学校と社会の違いについて触れた後、「智恵を絞り考え抜く」「勇気を持って挑戦する」「人との出会いを大切にする」という三つのことを話しました。

  芦間高校は平成14年に新設された総合学科制の学校で、設立後まだ6年しか経っていません。本校と比べるとまだ十分の一の歴史しかありませんが、新しい学校づくりを目指して様々な取り組みを行なっています。
  総合学科は〝自分の進路は自らが切り拓く〟ということが基本になっているため、まず自分の将来の進路を決め、それに合わせて希望する授業を選択できるようになっています。進路も就職、専門学校、短大、4年制大学と多岐にわたるため、先生方にとっては進路指導の苦労は大変です。それでも年々進路指導に対するシステムやノウハウが積み上げられてきており、今年は、進学の面でも顕著な実績が上がったようです。そのポイントは何と言っても早期の進路設定です。2年生の終了時までに進路を確定し、3年生の最初から目標に向けて取り組ませるということが大切であるということを再認識しました。
  また、卒業時における生徒のアンケートにおいても満足度が非常に高いという結果が出ています。本校とは全く異なるタイプの学校ですが、学ぶべき点も多いように感じました。

2008年03月06日

本格的な春の訪れ~啓蟄

二十四節気

  昨日の新聞各紙には「啓蟄」という言葉が出ていましたが、これは〝冬篭りの虫声を啓(ひら)く〟とされ、冬眠していた虫たちが活動を始める、という意味です。
  日本には四季があり、刻々と季節が変化していくため、季節の移り変わりを映した『二十四節気』という暦があります。これは一年を二十四の節に分けたもので、美しい言葉で表現されており、年によって少しずつ異なっています。
  大きく分けると、季節は春夏秋冬の四つに分かれ、それぞれの季節に六つの節があるということになります。馴染み深いものは、春分、夏至、秋分、冬至と各季節の始まりとなる立春、立夏、立秋、立冬ですが、この他に十六の節があり、その中の一つが啓蟄です。
  二十四の最初の節気は「立春」で、次が「雨水(うすい)」、「啓蟄」、「春分」となります。雨水というのは雪やあられが雨に変わり、氷や霜が溶け始めるという意味で、毎年2月19日頃です。今年は雨水を過ぎても降雪が続いていましたが、さすがに「啓蟄」を過ぎると本格的な春が近づいてきたように感じます。これから昼と夜の時間が等しくなる3月20日の『春分の日』までは、徐々に気温が上がり、草木の新芽が吹き出し、蕾が膨らむ等、生物の活動が活発化してくることでしょう。

  また、二十四節気には、それぞれ初侯、次侯、末侯の三つの候が配置されており、七十二候と呼ばれ、約5日ごとの気候の変化を表しています。
初侯は「啓蟄啓戸=ちっちゅう こをひらく」で、〝冬篭りの虫が出てくる〟。次侯は「桃始笑=もも はじめてわらう」で〝桃の花がはじめて咲き始める〟。末侯は「菜虫化蝶=なむし ちょうとけす」で〝青虫が羽化して紋白蝶になる〟という意味です。
  最近では、農業人口の減少と共に二十四節気や七十二侯は余り使われなくなってきましたが、このような情緒豊かな表現が盛り込まれている日本の暦は実に味わい深いものがあるように感じています。

2008年03月05日

家庭での食育~⑮精製塩と自然海塩

自然海塩

  塩は人間のみならずほとんどの生物の生存に不可欠な物質です。塩分を取りすぎると、血液中のイオン濃度を一定に保とうとする身体の働きによって水分も摂取し体液が増加します。この結果、高血圧になり腎臓にも負担がかかるため、現在の常識では塩は健康の大敵とされてしまっています。

  現在、我々の食卓に多く用いられるのは、海水から塩化ナトリウムだけを取り出した「精製塩」や「天日塩」ですが、実はこれらの塩化ナトリウムの純度の高い塩が高血圧を誘発し、「自然海塩」では血圧の上昇が起きないということが分かってきました。自然海塩は日本古来の作り方をした塩ですが、成分調整をしていないためナチュラルな状態が保たれており、海水の塩成分である約80%近くの塩化ナトリウムと、その他のマグネシウム、カルシウム、カリウム等海のミネラルをしっかり含有しています。

  精製塩が身体に悪い最大の理由は、塩化ナトリウム以外の微妙なミネラル分をすべて切り捨ててしまったことにあるのです。
  一般的に漬け物には「粗塩」が使われていますが、この理由は食塩では乳酸菌がうまく働かないからなのです。人間の体に有益な乳酸菌が生きられない塩が、体に良いはずはないということはお解かりいただけると思います。
なお、主に海外で採取される岩塩も分離していることが多く、さまざまなミネラルが含まれていないものが多いようです。

  我々があまり気にかけず口にしている調味料も、体のことを考えるとよく吟味して選ぶことが大切です。これからはミネラルが豊富に含まれているナチュラルな状態の自然海塩をできるだけ使って欲しいものです。

2008年03月04日

家庭での食育~⑭米食の薦め

稲穂

 米は、小麦・トウモロコシと並ぶ、世界の三大穀物のひとつです。主に中国・インド・ベトナム・タイといったアジア圏で生産され、消費されています。日本に大陸より伝わったのは縄文時代の中ごろからと言われており、長い歴史において、主食とされてきました。現在、わが国の食糧自給率は39%しかありませんが、米だけは唯一自給できている(約95%)食品であり、日本の食文化の大半が、この“米”を中心に成り立っています。

 米は、たんぱく質・ビタミンB・Eやミネラルを含む総合栄養食品で、パンよりもカロリーが低く、さらにゆっくりと消化されるため、腹持ちが良く、つまり満腹感が持続しやすいため、スポーツの試合や試験など長時間の活動に向くのです。
 胚芽や外皮(ぬか)を残した玄米には、白米と比べてリン・カリウム・マグネシウム・亜鉛といったミネラル、ビタミンE、食物繊維がさらに多くなります。玄米は「完全食」と呼ばれるとおり、ほぼこれだけで必要な栄養素の大半を摂取することができると言われています。我々が日常口にしている白米はこれらを除去したものであり、栄養価は低いのです。
 しかし、逆に健康面で気になるのが米を栽培する際に使用される農薬等の問題です。玄米は白米に比べて、より外側も食べることになるので、多くの残留農薬を摂取する可能性があるとも言えるのです。そして、健康面を考えると無農薬や有機栽培などの米ということになりますが、手間隙がかかるため価格が高くなるという欠点があります。
 現在、世界的な小麦の価格上昇により、パンやうどんをはじめとした食品が相次いで値上げされてきており、米食への回帰が叫ばれていますが、農業従事者の高齢化や減少といったこともあり、簡単に解決することは出来ません。
 こういった複雑な問題と向き合っているのが、現在の日本の食糧事情の難しさであると言えるのです。

2008年03月03日

上巳(じょうし)の節句の由来

桃の節句

  本日3月3日は五節句のひとつ、「上巳の節句」にあたります。旧暦3月に咲いていた桃の花にちなんだ「桃の節句」という呼び方のほうが馴染まれているかもしれません。
  五節句は、3月3日(上巳)のほかに、5月5日(端午)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)というように、奇数月の月と同じ数の日ということになっています。中国では奇数は陽を意味しますが、奇数(陽)が重なると陰になるということで、これを避けるために避邪の行事として行なわれていたようです。ただ1月1日は元旦に当たるので、1月だけは例外として1月7日(人日の節句)となっています。
  この日に行なわれる「雛祭り」は、女の子の成長を祈る行事ですが、もともとは平安時代に公家の子女が行なっていた「雛あそび」が起源であると言われています。〝身に降りかかる災厄を人形に肩代わりしてもらう〟という祭礼的な意味合いをこめて、やがて武家に広まり、江戸時代には庶民にまで広まることとなりました。
  最近は核家族化に伴い雛祭りの風習も廃れてきましたが、以前は各家において代々伝わってきたお雛様を飾り、菱餅、ひなあられ、白酒、引千切、散らし寿司、鯛や蛤などを食べていました。子ども達にとっては五節句というのは、大きな楽しみの一つだったように思います。
  今でも日本各地でそれぞれ特色のある雛祭りが行なわれているようですが、その習慣などには違いがあるようです。例えば主に関西では男雛を向かって右に置きますが、関東では逆になるようです。また、穢れを紙の人形に移して川に流す「流し雛」の風習が受け継がれている地域や行事自体を旧暦の3月3日に行なっている地域もあるようです。
  なお、飾ったお雛様は翌日に片付けるのがきまりになっています。

2008年03月02日

家庭での食育~⑬自然食のすすめ

  経済発展と共に食生活は急速に豊かになりましたが、反面、残留農薬・食品添加物・輸入食品の増加等様々な問題が生じてきました。そのため食材に対する関心も徐々に高まり、今では多くのスーパーやデパートに自然食品コーナーが設けられ玄米・無添加調味料・有機栽培・無農薬を謳って、野菜や果物が並べられています。ところが、実際には無農薬野菜は形が悪い、自然食品は味が今一つ、調理に手間がかかる、価格が高い等の理由で敬遠されているケースも見受けられます。
  食生活は、人類史上その土地の風土が基本になっており、地場で収穫された穀物・イモ類を主食として、季節の野菜や豆類、海藻類、魚介類を副食としたものが中心でした。これらは長い距離を運送されることもないため、腐敗や鮮度が落ちるということを考える必要はありませんでした。言い換えると意識せずに新鮮な食材を食べていたのです。明治時代には、〝三里四方(ぐるり12km)で採れる旬のものを食べる〟のが一般的でした。これが結果的には、身体にとっても良いということになっていたのです。
  しかし、現在我々の食卓には、住居から遠く離れた地域で収穫されたものや海外から運ばれてきたもの、加工されたものが数多く見受けられます。熱帯のバナナやパイナップル、夏野菜であるトマト等は身体を冷やす効能があることが判っていますが、冬にこれらのものを食べると身体が冷えて具合が悪くなるのです。
  今、一度原点に戻って自然食を中心とした食事を家庭の食卓に取り戻して欲しいものです。

2008年03月01日

閏(うるう)年のきまり

閏年
    オリンピックの年が閏年?

  今年は閏年で、昨日は約4年に1度の2月29日でした。
地球が太陽の周りを一周するのにかかる周期をとって1年=365日としていますが、正確には365日ではなく、365.24・・・日となります。このズレを正すために、古来より「閏(うるう)」という概念を用いてきました。“うるう”という読みは“潤(うるお)う”という言葉のなまったものと言われています。閏は季節と暦のずれが最小になるように考慮された上で設けられます。調整のために付け加えられる日を“閏日”と呼び、わが国においては2月29日です。
  ところで、2月29日生まれの人はどの時点で年齢が変わるのでしょうか。2月28日が終了した時点で年齢が変るというのが正答です。民法には「誕生日の前日が終了した瞬間に年齢が変わる」と定められているからです。
  西暦年が4で割り切れる年は、閏年となります。(今年は2008年なので、4で割り切れる)ただし、100で割り切れる年は閏年ではなく400で割れる年は閏年になる、という細かい暦上の決まりがあるため、閏年は正確には「4年に1回」ではなく「400年に97回」となります。
  日本でも明治5年まで用いられていた太陰太陽暦では閏日ではなく“閏月”というものがありました。約3年に一度、1年が13ヶ月となる年がありました。
また、閏年とは無関係ですが、“閏秒”というものがあります。地球の自転と原子時計上の時間で1秒以上のズレが出ないように設けられた秒のことです。(近いところでは2005年の12月31日は86401秒でした)
  私達が何気なく使っている暦にも先人の色々な智恵が生かされているものですね。