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2013年10月28日

読書週間スタート

 今年も読書週間が始まりました

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10月27日から11月9日(文化の日をはさんで2週間) 第67回目となる今年のテーマは<本と旅する 本を旅する> です。

  『1947(昭和22)年、まだ戦争の傷あとが日本中のあちこちに残っているとき、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と、出版社・取次会社・書店と図書館が力をあわせ、そして新聞や放送のマスコミも一緒になり開かれたのが、第1回「読書週間」 それから60年以上が過ぎ、日本は世界のなかでも特に「本を読む国民」の国となりました。「読書週間」が、読書のすばらしさを知ってもらうきっかけとなることを願っています    (読書推進運動協議会HPより)
 
 また、読書週間のシンボルマークとして使われているのが「ふくろう」です。
その昔、ギリシャ神話の世界で学問・技芸・知恵を司る美貌の女神アテナの使者として仕えた「ふくろう」 古代のギリシャ人たちは、賢そうな丸い目に大きなメガネをかけた、すまし顔の「ふくろう」を知恵の象徴として大切にしたていたことが由来となったのだそうです。

 図書室でもイベントを予定しています。詳しくは近日、告知!

2013年10月24日

フジワラノコウカ

 また、週末にかけて台風がやってくるようです。先週、伊豆大島で大きな被害がでてまだ間もないのに、今度は2つの台風が同じ時期に接近してくる予報です。これ以上の被害がでないといいのですが。

 もし2つの台風がぶつかったら、どうなるのでしょうか?
これまでにもいろんな記録があって、大型台風が小型台風をのみ込んで1つになったり、ぶつかることで進行方向を突然変えたり、ずっと後追いしていったり。こういった2つの台風が相互作用することを、気象業界では「藤原の効果」とよびます。
 戦前、当時の中央気象台長(現・気象庁長官)で、台風の研究をしていた藤原咲平さんが提唱し、この名称がついたそうです。この「藤原の効果」によって、台風の動きが複雑になり予報も難しくなるのだそうです。

 1993年に改正された気象業務法の規定によって、気象(現象)の予想は気象予報士が行わなくてはならなくなり「気象予報士」という資格がうまれました。毎年2回、専門性の高い試験が実施されていますが、受験資格に制限はなく、昨年は13歳の中学1年生が見事合格、小学生のころからの夢をかなえたそうです。


天気ハカセになろう~竜巻は左巻き?/木村龍治 (岩波書店
 中高生向けの岩波ジュニア新書ですが、書名に「ハカセ」とある通り初歩的な天気解説書というより、すこしレベルの高い内容。天気の現象論ではなく、その現象を生み出す原因について迫ります。専門用語を使わずに、専門性の高い1冊。

もしものときは、どうする?日本は昔から多くの自然災害に見舞われてきました。

自然災害からいのちを守る科学/川手新一・平田大二 (岩波書店)
 台風だけではなく、地震、津波、今夏には集中豪雨、竜巻など、日本にはなぜ自然災害が多いのか?そのメカニズムを知り、自分たちの住む地盤や地形を調べ、防災・減災を考えよう。そうすることで自分で判断して、自分や家族のいのちを守れるように。


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 自宅周辺の災害時広域避難場所、知ってますか?
 60ホール前には、近隣市町村のハザードマップが置いてあります

2013年10月21日

神さまの引っ越し

 毎年10月になると全国の八百万の神々が一部の留守神様を残して、会議をするために出雲の国(島根県)に出かけてしまうと考えられていました。そのため10月は、神様が出かけてしまう国では「神無月」、反対に出雲の国では「神在月」とよばれています。

 集まった神様たちは、来年の天候、農作物や酒造りのでき、人の運命や縁(誰と誰を結婚させようか)などについて合議されると民間伝承では伝えられています。出雲大社は縁結びの総本山でもあります。

 今年はそんな出雲大社が60年ぶり、そして伊勢神宮(三重県)が20年ぶりにそろって遷宮(セングウ)を迎えました。これはとても縁起の良い事なんだそうです。
 遷宮とは神宮の建物を新しく建て直して場所を遷し、さらに殿内の宝物もすべて新調される。1300年前から変わることなく行われ続けてきた神様の引っ越しのような一連の祭儀です。ただ、それを取り巻く環境は、どんどん変化。 今月始め、式年遷宮が行われた伊勢神宮では、ネットによる宣伝力でこれまでより多くの参拝者が訪れているそうです。神さまもびっくりです。

伊勢神宮~日本人は何を祈ってきたか/三橋健(朝日新聞出版)
 日本で最も有名な神社「お伊勢さん」は、内宮、外宮を取り巻くように125の社からなります。室町時代からすでに「せめて一生に一度は伊勢神宮に参拝したい」と思われていたそうで、昔から日本各地より大勢の人々がお参りに訪れてきました。日本人にとって、伊勢神宮とは?
 
 また、出雲といえば神話で有名ですが、日本最古の神話・古事記を絵物語にした。ぼおるぺん古事記/こうの史代(平凡社) 天地創造、天の岩戸、ヤマタノオロチを始めとしたエピソードを原文のままマンガで紹介。自由で愛らしくわがままな神さまたちの様子が描かれています。

 イラストレーターの松尾たいこさんによる出雲IZUMOで幸せ結び、伊勢ISEで幸せ開き(小学館)はイラストがかわいいエッセイ&ガイドブックです

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「ぼおるぺん古事記」は原文で書かれていますが、欄外に注釈もありイラストを追っていくだけでも流れがつかめ楽しめます

2013年10月17日

ノーベル文学賞

 今年のノーベル文学賞はカナダの作家アリス・マンローさんに決まりました。書店や図書館勤務を経て作家になったカナダを代表する現代短編小説の名手です。

 新聞記事等によると彼女の作品は『カナダの地方に生きる人々の心の機微が繊細に描かれている。観察力や描写が素晴らしく、何気ない日常を描いても心にひびくいてくる。近年は老いや死などをテーマに取り上げていて、国際的に高く評価されている』 のだそうです。
 おりしもここ数年、同賞の候補に挙がっている村上春樹さんが編集翻訳し先月刊行された 恋しくて(中央公論新社) にマンローさんの作品「ジャック・ランダ・ホテル」が収録されています。
 この本はサブタイトルに、TEN SELECTED LOVE STORIES、とある通り「恋」をテーマにしたアンソロジーです。世の中には素直で素朴なものから、ちょっと屈折した一筋縄ではいかないものまで、様々な形の『恋する心』が存在します。だから恋愛小説だっていろんなレベルがあっていいんじゃないか、これまで村上さんが読んで印象に残ったラブ・ストーリー、初心者向けから上級者向けまで9編と自ら書き下ろした1編が収録されています。すべての作品には村上さんの解説と恋愛甘苦度(甘味と苦味を★で表示)付き。

 ちなみに、マンローさんの作品は間違いなく上級者向けだそうです。10代の皆さんにはちょっと手ごわいかな・・・。

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   表紙には叙情的な美人画で知られる竹久夢二さんの作品が使われています

2013年10月10日

ヒッグス粒子って?

 今年もノーベル賞週間がやってきました。先日発表されたノーベル物理学賞は、英国の物理学者ピーター・ヒッグス博士とベルギーのフランソワ・アングレール博士が受賞しました。
 物質をこれ以上分けられないところまで細かくした最小の単位が素粒子。17種類あるとされている素粒子の中で、唯一未発見、宇宙の謎を解明するカギになる、目には見えない超大物!といわれたヒッグス粒子の存在を提唱したのがこの2人です。その後、半世紀、世界の物理学者たちが探し続けて、やっと昨夏発見、大きなニュースになりました。その実験には多くの日本人研究者も関わってきました。

 さてでは、肝心のヒィグス粒子とは?少し資料を読んでみました。
・・・・。 興味がある、詳しく知りたいという人はぜひ物理の先生のもとへ。それでも図書室にも資料を集めてみました。雑誌、ジュニア・アエラ、Newsがわかる(2012年3月、9月号)には、イラストや写真を用いたやさしい解説記事が掲載されています。
 例えば、教室内でたくさんの生徒(ヒッグス粒子)が自由にワイワイ動いています。そこに1人人気者の先生(素粒子)がやってきます。そうすると生徒たちが先生の周りに集まってきて、身軽だった先生の身動きがとれなくなる。
 = 重さのなかった素粒子にヒッグス粒子がまとわりついて質量が生まれる、のだそうです。わかったような、わからないような・・・・。

 本格的に知りたい人はNewton(2012年9月号) や現代素粒子物語~ヒッグス粒子から暗黒物質へ/中島彰(講談社) 以前ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんの著書素粒子はおもしろい(岩波書店) なども展示しましたので、こちらでどうぞ!


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2013年10月09日

reborn

 シリーズ第1巻であるハリーポッターと賢者の石が出版されたのが1999年。
14年たった今も世界中で人気のハリーポッターシリーズ(K・ローリング、訳:松岡佑子、絵:ダン・シュレシンジャー/静山社)
 もちろん図書室にも全巻所蔵しています。でも1冊の本が14年もいろんな人の手を渡り歩いていると、さすがにくたびれてきて貸出をするたびに気になっていました。カバーだけでも新しくなれば・・・と思って調べてみると、出版社によっては本のカバーだけを分けてくれるサービスがあるという情報を発見。
 シリーズの出版社である静山社さんに問い合わせてみたところ「在庫のあるものは送りますよ」というお返事をいただけました。それでは在庫分を、と昨日お願いしたら、本日朝一で到着。

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 折り目のない巻物の状態で届きました       左がbefore 右がafter 

 早速、古いカバーを外し、新しいカバーをつけ、ブッカーをかけるとピカピカに生まれ変わりました。きれいな本は気持ちいいですよね。

 *よく、「僕らが授業うけている時、先生は何してるんですか?」と聞かれますが、こんなこともしているのです。
  

2013年10月04日

今日の図書室

 本日の6限目、中学1年の探究の授業がありました。今回の探究のテーマは『世界を知ろう ~みんぱくで学び、表現する』です

 25日の校外学習、中学1年生の行先は大阪・千里万博公園にある国立民族学博物館(みんぱく)  まずはこの博物館のテーマである民族学って、文化人類学って何?文化人類学って一体どんなことが対象になるんだろう?からスタート。

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 さあ、自分の興味を持っている国・地域を決めていきましょう。その国のどんなところに興味があるのか考え、テーマを絞っていきます。
 決まったら、プリントに国名を書き入れ、さっそく書架へ資料探し。
(テーマを決めないまま書架へ行くと、ついふらふら~っと授業とは関係ない面白そうな本のもとへいってしまいますからね)
 アラブやアフリカの社会紛争、南アフリカのアパルトヘイト問題、赤毛のアンの舞台・カナダ、オリンピック開催を控えたブラジル、ヨーロッパとキリスト教など、興味の対象は皆それぞれ。
 近頃話題のアメリカのパワースポットと呼ばれる場所を調べたいと相談に来た人は「ただ場所の紹介だけだと、ガイドブックと同じだから、なぜそう呼ばれているのか、現地の人とのかかわりはどうなのか、歴史は、と深く色々な角度から調べてみては?」と先生からアドバイスを受けていました。

 みんぱくには、世界中の色々な民族学の資料がたくさん展示されています。実際に触れたり、音楽が聞けたり、自由に利用できる図書コーナーもありますよ。

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       図書室には民博発行の雑誌もすこしあります    

2013年10月01日

元祖 社会派小説

 「やられたら倍返しだ!」のセリフで話題になったドラマ「半沢直樹」。大手銀行を舞台に正義感あふれる主人公が、組織内の悪に立ち向かう痛快社会派エンタテイメント作品ですね。この作品の原作になった オレたちバブル入行組、 オレたち花のバブル組/池井戸潤(文藝春秋) は図書室でも人気があります。
 池井戸さんはこれまでも、下町ロケット(小学館) で大企業に奔放される下町の工場を、空飛ぶタイヤ(講談社) では自動車会社のリコール隠ぺいなどをテーマに様々な社会派小説を書きあげています。
  
 社会派小説といえば、代表的な作家・山崎豊子さん。幅広いテーマ、壮大なスケールの長編作品が人気の山崎さんが先日、亡くなられました。
 大阪出身で毎日新聞に記者として勤務、上司で同じく記者を経て作家であった井上靖さんから進められ小説を書き始めたのだそうです。吉本興業創設者の吉本せつさんをモデルに書いた「花のれん」で直木賞を受賞。元記者らしく綿密な取材や資料集めを重ね、以降数々の作品を生み出してきました。
 
中国残留日本人孤児の激動の一生を描いた『大地の子』

沖縄返還を巡る米国との密約を報じた新聞記者を主人公に、政界に挑むジャーナリズムのありかたを描いた『運命の人』

1985年に起こった日航機墜落事故を題材に、腐敗した航空会社に翻弄されながら生き抜いた1人の社員を描いた『沈まぬ太陽』

大学付属病院を舞台、対照的なふたりの医師を主人公に医学界の権威主義にメスを入れた『白い巨塔』
 どれも「悪しき体制への告発」が根底に描かれた骨太の作品です。

 他にも 『不毛地帯』 『二つの祖国』 『華麗なる一族』 など、多くの作品が映画やドラマで映像化されています。 そんな山崎さんの作品を「登場人物も男性なら、物語の視線も男性、硬派で男らしい小説」 作家の浅田次郎さんが今朝の朝日新聞でそう表現していました。

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  山崎さんの作品の多くは図書室に所蔵しています
  どの作品も大作ですが読書の秋です、挑戦してみませんか?