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2014年02月26日

テスト、せまる

 昨日から今日は、国公立大学の前期入試です。受験生の皆さんが、全力を出し切れていることを祈ります!

 そして在校生は、来週からの期末考査に向けて奮闘中。終礼が終わると、皆、次々とやって来ます。限られたスペースです、できるだけたくさんの人が活用できるように各自が心がけてくださいね。

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                 なかなか混み合っております

 3/1(土)には、テスト前恒例、「卒業生による学習支援」も開かれます。
 中央棟会議室(図書室下)にて、13:15~17:45 です。

2014年02月22日

カーリング

 スコットランド発祥で氷上のチェスともいわれる競技。今日は冬のオリンピックではすっかりおなじみになったカーリングを取り上げます。

青森ドロップキッカーズ/中沢明夫(小学館)
 仕事を持ちながらアマチュア選手としてカーリングに打ち込み、トップレベルを目指して日々練習に励む柚香、陽香姉妹。幼なじみなのに、いじめられる側といじめる側になってしまった中学3年生の宏海と雄大。
 情けない自分を変えるきっかけが欲しい宏海が、スポーツが苦手なのにもかかわらず地域で行われるカーリング講座に参加。今まで知らなかったカーリングの面白さに目覚めます。それがきっかけで4人は出会いチームを組むことに。

 一緒にスポーツに取り組むうちに年齢や性別を超えたつながりができ、それぞれが抱える悩みや思いを乗り越えるために、皆が1歩踏み出します。


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  カーリング競技について知りたい人は、(社)日本カーリング協会オフィシャルブック
  みんなのカーリング(学研) をどうぞ

シムソンズ/森谷雄 (ポプラ社)
 カーリングが盛んで4人に1人がカーリングをやっているという北海道の小さな町に暮らす高校3年生の伊藤和子。オリンピックに出場した憧れのカーリング選手がイベントを行うと聞いて、参加するためにチームを作ることに。

 頭はいいけど運動おんちの史江。男っぽい性格の菜摘。幼い頃からカーリングの天才少女として活躍していたいのに、なぜかカーリングをやめてしまった美樹。明るくリーダーシップのある和子。この四人でチーム「シムソンズ」が結成されます。

 最初のうちは、あこがれの選手に会いたいがために、よこしまな気持ちで競技を始めた和子。でもカーリングに対して冷めた態度をとる美希の様子を見ているうちに、むくむくと気持ちが変わっていきます。「よーし、絶対!勝ってやる!」

 いよいよデビュー戦、チームをまとめて勝利となるか?!そして和子はあこがれの選手に会うことができるのか?

2014年02月21日

フィギアスケート

 今日は男子フィギアスケートを題材にした物語です。「男子」は珍しいですね。
そして今大会、男子フィギアといえば19歳の羽生結弦選手。日本男子フィギア初のゴールドメダリストです。

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クリスタルエッジ 1~3/風野潮 (講談社
 元選手でコーチの父を持ち、小さい頃から当たり前のようにフィギアスケートを続けている中学2年生の桜沢輪。親友や天才スケーターと言われる同世代のライバルがいるなか、思うような結果が出せずにいます。
 自分は恵まれた環境のおかげで、人よりうんとうまく滑る事が出来るだけ。ここにきて自分が好きでやっているのか、期待してくれている父親を喜ばせたいからやっているのか、スケートに対する姿勢に自信がなくなってきます。
 そして、スケートから離れてみる事を選んだ輪。そのことであらためて、スケートに向き合う自分の気持ちに気づかされていきます。

 1巻では「スケートを楽しんで」という言葉が何回か出て来ます。今朝、終わったばかりの女子フィギアでも、競技前の選手たちにさかんにこの言葉がかけられていました。楽しんで何かに取り組む人を観るのはいいですよね。

 大阪が舞台なので、テンポの良い大阪弁での会話(結構こてこて。風野さんは大阪出身)とスケートやバレエの詳細な描写も楽しめます。

2014年02月20日

スキー・ジャンプ

 今日取り上げるのは、今大会から正式種目となったスキージャンプ・女子。
開催前から注目(しかも、世界から)されていたのは、17歳の高梨沙羅選手。想像できないような金メダルへのプレッシャーを背負っての挑戦でした。結果は4位。

向かい風で飛べ!/乾ルカ (中央公論新社)

 札幌からスキーの盛んな田舎町に転校してきたさつきにとって、向かい風とは今の状況。生まれた時から皆が顔見知りの雪深い小さな町はさつきにとって「完全アウェー」
 そんな時、クラスメイトの理子から「ねえ、ジャンプ、見ない?」と誘われます。
その直前に理子が話す「ワンピース(スキーウエアの事)」という言葉を聞いていたので、さつきはすっかりマンガの事だと勘違い・・・、という出会いから始まります。

 実は理子は「いずれオリンピックに」と地元の期待を背負う少女ジャンパー。
そんな理子に誘われ、さつきもジャンプの楽しさに目覚めていきます。そして順調に才能を開花させ、理子を追い越す勢い。
 一方、理子は心も身体もスランプに陥り、飛べなくなってしまいます。ライバルであり大切な友達、二人はお互いの存在をどう受け止めていくのでしょう。

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2/13日の朝日新聞「天声人語」欄に、今回の高梨選手を取り上げていました。

 まだ若い。次がある。その通りだと思う、がしかし、と。江戸時代、“大坂夏の陣”で、てがらを立てられず、まだ若いからと慰められた14歳の徳川頼宣が言ったとされる 『吾(わ)れ復(ま)た十四歳(じゅうし)あらんや』 の言葉を思い出したそうです。「私の14歳は二度とない」  そして、打ち込んだ人だけが味わう悔しさを想像して、彼女の努力をねぎらいたい、と書かれていました。

 先日の中1ブログでも「中1は一生に一度」とありました。確かに誰にでも今は一度しかないですから、ソチオリンピックのスローガンのようにいきましょう。 
 「HOT,COOL,YOURS」

2014年02月19日

ソチオリンピック開催中

 ソチで冬季オリンピックが行われています(もう今週末で閉幕ですが・・・) 
今回も日本人選手が連日活躍中。しかも今回は、皆さんと同世代、十代の選手がメダルを手にしています。すべりこみでオリンピックを追いかけましょう。

 会場となったソチは広大なロシア連邦のヨーロッパに近い黒海のほとりの街です。ロシアと言えば、100を超える民族がすむ多民族国家。又、国土の約1/3をしめるタイガについては地理の授業でも習いましたね。余りにも広大な国土のおかげで、自国で開催されているにもかかわらず、日本同様時差が生まれてしまう地域もあります。日本では考えられないですね。

 又、ロシアと言えば独特な形をしたロシア語のキリール文字、全部で33個。今回、テレビでもよく目にします。ちなみにロシア語で「日本」は「Япония:ヤポニヤ」
 興味のある人は、ロシアの文字と言葉~世界の文字と言葉入門⑭/中澤英彦(小峰書店)を。

 また、ロシアの芸術は様々な分野で世界に影響を与え続けています。
文学でいうと、トルストイ 「戦争と平和」、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」、チエーホフ「桜の園」 を始めとした古典の長編や戯曲があります。
 これらを知らなくても おおきなかぶ/A.トルストイ 森に落ちた手袋の中に次々と動物たちが入り込んでいくてぶくろ/エウゲーニー・M・ラチョフ は、きっと読んだことがあるでしょう?これらもロシアのお話です。
 人気のあるキャラクター、チェブラーシカもロシア出身ですよ。

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    遅ればせながら、ロシア&オリンピックコーナー作りました

 ロシアのキリル文字についておまけの話。
昔、ロシアがヨーロッパの文物を積極的に輸入していた頃、 アルファベットの書かれた紙を運んでいた船が嵐にあってしまいました。なんとか帰港したロシア船。積み荷は水浸し、ぐしょぐしょに濡れてちぎれてしまいました。なんとかくっつけて元に戻したのですが、どうも元通りにはいかなかったようで・・。
 だからロシアの文字は、アルファベットに似ているけど、ひっくり返っていたり、順番がぐちゃぐちゃなんだそうです。本当かな?

2014年02月14日

図書委員の本棚

 図書委員が選んだ図書室のお気に入り・おすすめ本のコーナーを作ってみました。『図書委員の本棚』です。

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 中1~高2生の図書委員に、週1回のカウンター当番の合間に簡単なPOPも
作ってもらい、あわせて展示しています。
 映画化された話題作を選ぶ人、あえてみんなが知らないような本を選んでみたという人、自分が今はまっているジャンルの作品を選んだ人、いろいろでした。図書委員たちの本棚、のぞいてみてくださいね。
 

2014年02月08日

先輩からのおすすめ本 4

 先日、卒業生のSさんが図書室に遊びに来てくれました。
経済学を専攻する大学2年生です。早速、おすすめ本紹介をお願いしました。

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舟を編む/三浦しをん (光文社)

 私は今まで大学で、図書館司書の資格を取るため2年間勉強してきました。
もともと本が好きで、中高通して図書室を利用するなかで、将来は本にかかわる
仕事ができたらいいなと思ったのがきっかけです。
 今まで何気なく利用していた図書館ですが、そこで働く職員に求められる能力や、図書館の経営などについて知ることができて、とても勉強になりました。

 この本は、司書の重要な業務の一つであるレファレンスサービス*に欠かせない、辞書の話です。
 雲雀の図書室にも(実際に通っていた時には残念ながらお世話になることはありませんでしたが)、司書の実習で何度も使った有名な辞書がありました。
 電子辞書が普及した昨今、紙の辞書を実際に引く習慣のある人はあまり多くはないかもしれません。でも、たくさんの人の汗と涙の結晶である辞書は、もっと大事にされてもいいのではないかなと、この本を読んで思いました。
電子辞書にはないいいところが、紙辞書にはまだまだあると思います。


* レファレンスサービス・・利用者への相談サービスのようなもの。→参考調査

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 在学中から、将来図書館で仕事が出来れば、そのためには資格をとって、という話をしていたSさん。2年生ですでに司書資格を取れたとのこと。「不言実行」ならぬ「有言実行」です。レファレンスサービスの実習や本のデータ作成時の細かい規則が大変だった―、の感想は私の頃と変わらないですね・・・。
 
 図書館で仕事をするためには「図書館司書」という資格が必要です。大学によって色々違いますが、司書の資格は学部を問わず取得することができます。

2014年02月07日

ひばりの図書室 配布しました

 本日、図書だより「ひばりの図書室」2月号配布しました。

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 新着図書を分類毎に分けて紹介してみました。
秋のスタンプラリーに挑戦した人たちは、以降、少~しだけ「分類番号」の存在を
意識してくれるようになったかな、と思います。
パソコンでの蔵書検索時にも「933だから・・・」と言いながら書架へ向かったり
「455の本はどのへんにありますか?」と尋ねてくれたり。

これからも図書室では、分類の存在をプッシュしていきます!

 今朝、配られた図書だよりをチェックして、早速、10分休みに駆け込んできた人達がいました。新着図書の中に嵐のメンバーが主演する映画の原作本を見つけ、急いでかりに来たようです。
 すでに貸出されていたので予約(残念・・・) 「ニッポンの嵐」を発見し、貸出(うれしい!) 数分の間に、にぎやかに手続きをこなし教室へ。 嵐、強し。

2014年02月04日

立春大吉

 今日は立春です。もう暦の上では春です。
旧暦では立春から新しい年が始まると言われていて、お茶摘みの「八十八夜」や台風が多い頃の「二百十日」などは、この立春から数えられています。

 昨日(立春の前日)は、冬の終りを告げる日。英語ではTraditional end of winter 。春との節目である「節分」でした。豆まきしましたか?豆まきと言えば「鬼は外、福は内」 今日は鬼たちが主役の絵本を紹介します。小さい頃に読んだことがあって「懐かしい・・」人も多いのでは?

泣いた赤鬼/文・浜田廣介、画・浦沢直樹 (小学館)
 人間たちと仲良くなりたい赤鬼とそれを手助けしようとする仲間の青鬼。どちらも心がやさしく、どちらの気持ちもよくわかる。

 今回のものは「20世紀少年」「PULTO」で知られる漫画家・浦沢直樹さんが挿絵を描いたものです。いつもは保健室においてあって、手に取る人も多いそうです。子どもの頃に読んだ時とは受けとめ方がかわり、養護の先生たちに感想を語る人も少なくないとか。しばらく図書室に貸りてきました。

 浜田廣介さんの作品は、他にも「龍の目の涙」「椋鳥の夢」など「ひろすけ童話」とよばれ広く知られています。50年余りの作家人生で1000編もの童話を書き上げ、日本のアンデルセンと呼ばれています。
浜田廣介童話集(角川春樹事務所) では、20作品を読むことができます。

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 さて、今日のタイトルの『立春大吉』。四文字すべてが左右対称のこの言葉は、一年間災難に合わないようにと、立春の朝に家の柱などに張り出すおまじないのようなものです。

2014年02月03日

理系女子(リケジョ)

 先日、理化学研究所(神戸市)の小保方晴子さんの研究グループが『STAP細胞』という万能細胞の作製に成功しました。
 細胞にちょっとした刺激を与えるだけで「初期化」が起こり、その後にどんな細胞にもなれるという万能細胞。この現象は、これまでの生命科学では考えられなかった事、常識をくつがえす驚くべき成果だそうです。これがあれば、移植や再生医療の進歩にも役立つといわれています。

 そして今回、研究成果と同じくらい話題になったのが、小保方さんご本人。いわゆる理系女子、リケジョです。
 少し前の女性科学者のイメージは、勉強好きで優等生、科学者になってからもオシャレはしないで、いつも白衣や作業着で仕事に没頭・・・?、そうじゃないんですと語るのは美馬のゆりさん。

理系女子(リケジョ)的生き方のススメ/美馬のゆり (岩波書店)

 「子どもの頃から、いつも『なぜ、なぜ』とい思い関心があることを追いかけているうちに、研究領域が広がり、仲間も増えていった」という美馬さん。やりたい事は、新しいことを知りたい、人の役に立ちたい、それを形にしたいの3つ。
 でもそれを一人でやっていても発想は広がらないし、周囲の理解も得られません。かなえるのにはちょっとしたコツが必要。それが、何事にも旺盛な好奇心を持つこと(理系的)、一人で閉じこもって考えず、周りを巻き込みながら楽しむこと(女子的)なんだそうです。
 これまでの経験をおりまぜ語ったこの本は、理系女子ではなく理系女子『的』というのがポイント。文系理系や男女の性別は関係なく、すべての人にむけてのススメだそうです。

 そして、具体的に進路としての理系を考えている人へ

理系に行こう!女子中高生のための理系案内/都河明子 (九天社)
 具体的に理系の仕事って、どんなものがあるんだろう?
白衣を着て実験をするだけが理系ではありません。これも理系?というような分野で活躍する女性たちのお話や、医師・看護師や航空整備士などその職業に就くためにはどういう流れで、どんな資格が必要なのかを紹介。

理系志望のための高校生活ガイド/鍵本聡(講談社)
理系のススメ /生田哲 (ぺりかん社)
 などもあります。

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