2017年05月26日

16歳の小説家

 昨年、皆さんと同世代の作家が誕生しました。
現在、愛知県の学校に通う高校2年生・青羽悠さんです。昨年の『小説すばる新人賞』という文学賞を史上最年少で受賞しました。この文学賞は、「桐島、部活やめるってよ」で当時20歳の朝井リョウさんも受賞しています。

星に願いを、そして手を。/青羽悠 (集英社)

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 幼なじみの祐人、薫、理奈、春樹は、中学時代、宇宙への熱い思いを語り合い、将来を夢見ていました。でも、高校卒業後、それぞれが現実を受け入れ社会人となり、いつしか疎遠になっていきます。
 ただ一人理奈だけは、共に宇宙を目指すと約束したのに公務員となった祐人への意地と、宇宙への思いを胸に大学院へ進学しています。
 そんな彼らが、幼いころ親しくしていた図書館長の急逝の知らせを受け再会します。 それを期に再び集まる機会が増えた4人は、館長が残した謎のファイルの読解に取り組むことになります。あの頃、皆でいれば最強だと思っていた、そんな4人が導きだす答えとは。
 
 青羽さんはこれまで、「何かになりたい」という漠然とした欲だけがあった、と言います。科学館に来たら科学者になるぞと思うし、音楽聞いたら楽器をやろうと思うし、小説を読んだら小説を書きたくなる。
 でもこのままだと夢見がちなだけで絶対に何も起きないから、これはもう書かなくてはと思って1年かけて書き上げたのがこの作品です。

 今回、自分の少し上の世代を書いたのは、不安に思っている少し先の未来を考えてみたい、そしてその未来を肯定したいという思いがあったからだそうです。

2017年05月22日

明日から中間考査

 明日から中間考査です。
今日は4限で授業が終わったあと、残って自習をする人達がやって来ています。図書室は、あくまでも静かに自習する場所です。教え合いをしたり、相談をする場合は別の場所で。 学校に一カ所くらい、"quiet area"があっていいですよね。

  試験中の図書室の開室時間は、10時から17時になります。

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2017年05月18日

ミニトマト

 今年で6回目を迎えた環境大使発信「家庭でトマトを育てよう!」 4月の終わりに持ち帰ったミニトマトの苗の育ち具合はいかがですか?私がもらった苗ももりもりと順調に育っています。

 今年、初挑戦の人もいますよね。図書室でも本を紹介しているので参考にしてみて下さい。成長具合に応じて手をかけて、夏の大収穫を目指しましょう!

 そだててあそぼうシリーズの ミニトマトの絵本/すがはらしんじ、ニガウリの絵本/ふじえだくにみつ (農文協) 絵本といっても、苗を育てるところから収穫後のレシピまで紹介した中身の詰まったシリーズです。ニガウリのグリーンカーテンに挑戦している人もどうそ。

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 もちろん、環境大使もしっかりフォローしてくれています。→環境大使 トマト報告
支柱立てや摘芽など学校のトマトの様子を参考にすると良さそうです。
 ちなみに、そろそろわき芽摘みを始めるころ。今がトマト収穫成功のポイントの時期だそうですよ!

2017年05月12日

ナイチンゲール

 学園近く花屋敷の住宅街に、ナイチンゲール像がたっているのを知っていますか。ロンドンとここ、世界に2つしかないとか。 毎年5月には生誕祭が行われ、多くの看護学校生たちが集まり、「奉仕と博愛の精神」を誓うのだそうです。

 今日はフローレンス・ナイチンゲールの誕生日。それにちなんで、これからの高齢社会を支えていくために、看護の心、ケアの心、助け合いの心を、誰もが育むきっかけとなるようにと、5月12日が「看護の日」に制定されました。

 ナイチンゲールの伝記は読んだ人も多いと思いますが、今日はナイチンゲールが書いた本を紹介します。書かれたのは1860年ですが、現在もなお看護の思想の原点となっている 看護覚え書:Notes of Nursing 看護であること 看護でないこと(現代社)です。

 ドアの外でのひそひそ話や、音を立てて動き回る事、おせっかいな励ましがどれだけ患者を痛めつけるか、保湿、陽光、窓を開けることの大切さ、など現代も必要なことが、とても具体的にあげられています。

 本の冒頭、ナイチンゲールは、「これは看護師のための手引書ではなく、一生のうち何度か自分以外の人(子どもとか病人とか)の健康に直接責任を負う事になるであろう女性たちへ向けての考え方のヒント」だと言っています。
 難しい専門書ではありません。看護関係を目指す人は手に取ってみて欲しい1冊です。

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2017年05月09日

アイスクリームの日

 今日5月9日はアイスクリームの日。
日本アイスクリーム協会が、消費拡大の為アイスクリームのシーズンインとなる連休明けの5月9日に記念事業を開催したことに由来するそうです。
 ちょうど返却された本の中にあった、加藤千恵さんの短歌集 ハッピーアイスクリーム(中央公論新社)を紹介します。

 歌人の加藤千恵さんは、中学生の時に出会った枡野浩一さんの短歌に影響を受けます。それまで授業で作っていた短歌とは違い、ごく普通の言葉で綴られた枡野さんの作品を読んで、短歌の面白さに目覚めます。
 高校生になって穂村弘さん、林あまりさん、俵万智さんなど、現代語で書かれている方の作品にふれ、自分でも作り始めます。一晩で50首、詠んだこともあったそうです。
 短歌募集の企画に応募したことをきっかけに、高校3年生の時にはじめての歌集を出版することになります。それがハッピー・アイスクリームです。
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『ハッピーアイスクリーム』という言葉あそびがありますが、みなさんは知らないかな・・。

 17歳の加藤さんが普段使っている言葉で、特別なことじゃなく誰もが感じ考えていることよんだ歌は、好きな人や友達のことだったり、今現在のこと、将来のこと。みなさんも共感出来るのではないでしょうか。

 また最近は、小説も発表しています。
卒業式の朝だけ扉が開き、願い事を叶えてくれるという「あかずの教室」がある北国の中学校を舞台にした短編連作小説 春へつづく(ポプラ社)

 吹奏楽部の後輩に思いを告げられないまま卒業する女子中学生、女性アイドルグループのメンバーの“卒業”に心が揺れる女子高生、アルバイトを“卒業”する男性に別れ難い気持ちを抱く女性、いろんな“卒業”を描いた 卒業するわたしたち(小学館) 各話の冒頭には、それぞれの卒業にあてた短歌が添えられています。

2017年05月02日

図書委員、始動

 先週から図書委員達が始動開始です。
中1から高2までたて割りで、週1回、月~金曜日の昼休みと放課後のカウンター当番です。本の貸出業務や返却図書を書架へ並べたり、新着図書の整備をしてもらいます。
 初めての貸出業務にちょっと緊張気味の人もいますが、経験者の先輩や後輩がすかざすフォローしてくれています。
 短い時間ですが、他学年の人達と話が出来る場になればいいなと思います。時間割の関係で、放課後一人で当たる人もいますが、半年間よろしく頼みます!

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2017年04月28日

ひばりの図書室4月号を配布しました

  本日、ひばりの図書室4月号を配布しました。
 新入生はもうしばらく仮の学生証で貸出を行います。

 新着図書には、新学期が始まり一カ月、そろそろちょっとくたびれてきたのでは? 5分でできるプチ・ストレス解消法 や 「がっかりしてもいい」」自分のがっかり加減を受け入れることができればちょっと楽になれるかも、中島たい子さんのがっかり行進曲 など紹介しています。

 ぜひ休み前に本をかりて下さい。連休中の家読(うちどく) お勧めします!
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            イラストは高3E多田さんの作品です。    

2017年04月25日

サン・ジョルディの日

 『サン・ジョルディの日』って知っていますか。
 4月23日、親子や友だちなど親しい人に気持ちをこめて、本や花を贈り合うスペインのカタルーニャ地方伝統の日です。一般的に男性から女性に花を、女性から男性に本を贈る習慣があるそうです。

 サン・ジョルディ[Sant Jordi]は、中世からカタルーニャ地方の守護聖人として、地域の人々に親しまれてきた騎士の名前。彼が退治した龍の血が流れた地面から1輪の赤いバラが咲いたという伝説があることから花を、そのサン・ジョルディの命日4月23日がスペインの文豪ミゲル・セルバンテスの命日であることから本を、それぞれ贈りあうことになったのだそうです。

 「サン・ジョルディの日」はユネスコによって1995年「世界本の日」に制定され、日本でも2001年から「子ども読書の日」に制定しています。
 日本ではまだ知名度は低いですが、ある大型書店では今年、本の購入時に「サン・ジョルディの日」に合わせたバラと本にまつわるオリジナル作品を印字したレシートをプレゼントするイベント『レシート小説』なども行われました。

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セルバンデスはあの『ドン・キホーテ』の著者。そしてこの日はシェイクスピアの命日でもあります。

2017年04月20日

中1生へのおすすめ本コーナー

 先日の中1生へのプチ・オリエンテーションで配布した「ひばりの図書室からのおすすめ図書」のコーナーをつくりました。ここでは、実際に先輩たちが中学生の時に読んでいた本、人気のあった本を中心に紹介しています。
 リスト以外にも、中学生にも読めそうな新書なども並べてみました。実際に手に取って『味見』してみて下さい。もちろん中1生以外の人達も!

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 今週に入り、たくさんの新入生が図書室を利用し始めてくれています。
ちなみに。中1生を見てみると、A組:92冊、B組:90冊、C組:41冊、D組:101冊 です。(本日返却すみ冊数)

2017年04月18日

2017年・本屋大賞が決定

 全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 「2017年本屋大賞」が発表されました。ノミネート10作品はすべて所蔵していますが、ただいますべて貸出中。予約を受け付けています。

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 1位は恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』 直木賞に続き、本屋大賞グランプリにも
輝きました。すでに ここ やここで、2位の森絵都さんの『みかづき』も図書だよりで紹介したので、今回は3位の罪の声/塩田武士(講談社)を。

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   1980年代半ば関西で起きた企業恐喝「グリコ・森永
  事件」は、社長の誘拐、店頭のお菓子への毒物混入、
  子どもの声を使った身代金取引の電話、「かい人21
  面相」と名乗った挑戦状など、今も多くが謎のままの
  未解決事件。
   この作品は、その昭和史に残る大事件をモデルにした
  物語です。
   ある日、父親の遺品のなかにカセットテープとノートを
  見つけた曽根俊也。ノートには英文が書かれ、そこに製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字をみつけます。そして再生したテープには、幼い頃の自分の声が残っていました。
 それは31年前に起こり未解決のままの「ギン萬事件」で使われ、マスコミでも話題になった恐喝テープとまったく同じものだったのです。

 一方、新聞社の企画で「ギン萬事件」の取材をすることになった新聞記者も事件を調査しはじめます。2人は独自に事件を調べ続け、それぞれ浮かび上がる真相を手に事件の全貌を探っていきます。