メイン

2009年11月27日

里山という言葉の生みの親

 四手井綱英先生が亡くなられました。中学での環境教育で取り上げている「里山」という言葉を「薪を採取するなど農山村の人々の生活を支える山」という意味で最初に使われたのが、四手井先生でした。街育ちでまったく山のことを知らない私が先生に初めてお目にかかったのは学生の頃ですから25年以上も前のことになります。京都大学で森林生態学講座を開いた方で、自然保護運動にも深く関わっておられました。マクロの視点で生物を見る大切さを教わった方ですので、知っていて欲しいと思いました。ご冥福をお祈りします。私情が入っていてごめんなさい。A.M.

2009年11月23日

沖縄研修旅行の感想③ 億首川マングローブ林で

IMGA0355.jpg

・バスの中からで少し遠かったけれど、初めてマングローブ林を見ました。陸の方向に向かうにつれて、木の高さがどんどん高くなっているのが印象的でした。また、バスの中ではマングローブ林についての説明を聞きました。マングローブ林の構造や沖縄にあるマングローブの種類について詳しく知ることができました。マングローブ林が壊れないように環境を守ることが大切たなと思いました。
・億首川では橋を境目に川と海になっている所でマングローブ林を観察することができました。山P(ガイドさん)の説明はとても分かりやすかったです。マングローブ林は「命のゆりかご」ということで生き物のすみかとなっているようです。マングローブは凄いなぁと思いました。マングローブがたくさん増えて、生き物がたくさん増えればいいと思いました。
・マングローブには4種類あり、ヒルギモドキは億首川にはたった5本しかない絶滅危惧種だと分かりました。億首川は潮が引いたら歩けるようになると聞いて、こんなにも今はたくさんの水があるのにとびっくりしました。そして、マングローブは塩分を除去したり、倍以上の二酸化炭素を吸い、倍以上の酸素を吐くことがわかり、とても重要な役割をしていることがわかりました。
・マングローブの葉に黄色と緑色があるのは普通の植物と同じように古くなったから緑色から黄色に変化したのだと思っていたけれど、実際は植物にとって塩分は害なのでそれを除去するために吸収し、緑色から黄色に変わったのだと聞き、マングローブの力の大きさに驚きました。また、赤土が川に流出するのを防いだり、他の植物より2倍ものCO2を吸収し、O2を放出するなど生き物にとって大きな働きをしている植物だと知り、大阪にはないけど大切にしなければと思いました。

2009年11月06日

沖縄研修旅行第3日目

PICT0228.jpg PICT0227.jpg
IMGP0479.jpg IMGP0644.jpg
IMGP0475.jpg IMGP0458.jpg
 それぞれのご家庭にお預けして一晩が過ぎました。担任で分担して、昼食前と夕食後に訪問し、様子を見せてもらいました。緊張が残っていた昨日とは異なり、すでに家族の一人として心安く過ごしているようで安心しました。家業体験や聞き取り学習をしながら、一緒に過ごせる時間も明日の朝までとなりました。今夜は名残惜しくて、話が尽きなくなるかもしれません。

IMG_2048.jpg IMGP0585.jpg
IMGP0562.jpg IMGP0630.jpg
IMGP0521.jpg

 昼食後は2クラスずつに分かれて、シュノーケリングやドラゴンボートなどのマリンスポーツを体験しました。待ち時間にもビーチでバレーボールをしたり、浜辺で水の掛け合いをしたりと、沖縄の海を堪能していました。今年は天候にも恵まれて、夕方遅くまで思う存分活動することができたようです。

2009年11月05日

沖縄研修旅行第2日目

IMG_1868.jpg
 研修旅行は2日目に入りました。特に体調を崩したり、心配な生徒はおりません。今日も充実した時間を過ごしてもらえたようです。

IMG_1881.jpg IMG_1923.jpg
IMG_2610.jpg IMGP0312.jpg
 ホテルで朝食をとった後、環境学習として「サンゴの苗づくり」を体験しました。5cm程度に切断されたサンゴを台座の上に接着しました。これを後でスタッフの方に岩へ固定してもらいます。そうすることでサンゴの群体が再生するとのことでした。また、サンゴのことを説明してもらっただけではなく、ナマコやヒトデなどにも触れたり、十数名ずつ舟に乗せてもらってサンゴの観察をしたりしました。現物を見て、自分の手で体験して、強く印象にも残ったとのことでした。

IMG_1965.jpg IMG_1951.jpg
 昼食はゴーヤーハウスでした。ゴーヤー専門店でしたが、ゴーヤーづくしではありませんでした。伊江島へ渡るフェリーの時間調整に、ネオパークオキナワという動植物園に寄りました。カピバラや山羊などの動物を見ていると時間の過ぎるのも忘れるようで…集合時間ぎりぎりまで園内にいた生徒が続出しました。

PB020024.jpg IMG_2659.jpg
IMGP0417.jpg
 伊江島に到着すると受け入れていただく民家の方に暖かく迎えていただきました。入村式で代表生徒がご挨拶した後は、それぞれのご家庭へ連れ帰っていただきました。明日以降、その様子を聞いて回る予定にしています。

沖縄研修旅行第1日目

IMG_2540.jpg IMGP0231.jpg
 今朝は冷え込みました。空港での集合時間は7時15分と早めでしたが、誰一人遅刻することなく、また、心配されたインフルエンザで欠席することもなく、集合することができました。団長である学校長から今回の研修旅行の目的を聞いた後、定刻通りの飛行機で沖縄・那覇空港へと移動しました。

IMG_2556.jpg IMG_1804.jpg
 昼食後に訪れた平和祈念資料館では、展示を見て、戦争の傷跡や平和の尊さを感じた後、平和の礎で各クラスで用意していった千羽鶴を捧げ、黙祷をしました。代表の生徒には平和へ向けて誓いの言葉も述べてもらいました。その後、本島中部までの移動では、嘉手納基地の横を通りましたが、ガイドさんの説明を聞く表情は複雑でしたので、過去のことではないという意識も持ってくれたのではないかと思います。

IMG_1817.jpg IMG_1834.jpg
 南部戦跡を後にして次に訪れたのが、世界遺産にもなっている首里城公園です。守礼の門や首里城などを回りながら、沖縄独特の歴史と文化を感じてもらいました。鮮やかな朱を基調とした建物を目の前にして、写真ではない本物の持つ迫力を実感しただけではなく、それが先の戦争で全て失われていたことに驚きを隠せないようでした。

IMGP0289.jpg IMG_2578.jpg
 億首川でネイチャー未来館のスタッフの方にマングローブ林について説明を受けた後、恩納村のホテルに到着しました。夕食後にNPO法人沖縄O.C.E.A.Nのエド・ハインリック・サンチェスさんからビーチコーミングなどの活動を通して自然に対する意識を高めようという趣旨の講演会をしていただきました。公演後に生徒からは話の内容を生かして、明日からの活動につなげたいという感想が聞かれました。

 盛りだくさんの初日はなんとか無事に終わりました。特に体調を崩している生徒もいません。明日は6時30分に起床です。おやすみなさい。

2009年10月31日

09 OSAKA FOOD COLLECTION

kotumanannkinn.jpg
 今日10月31日から11月8日(日)まで、梅田(阪急三番街)で、「09 OSAKA FOOD COLLECTION」が行われます。勝間(コツマ)南瓜,大阪菊菜,田辺大根,天王寺蕪など、大阪の伝統野菜を目にする数少ない機会かと思います。食文化の中心であった大阪には、思っている以上に豊富な食材があります。「地産地消」や「フードマイレージ」を意識し始めて、先日もMyECO弁当を作ったお子さまたちには興味をもてる内容かと思います。

2009年10月30日

第3回環境講座(中学3年)

IMGA0354.jpg
 午後の2時間を使って、環境講座を実施しました。中学2年生は夏前に林間学舎と合わせて、中学1年生は先週、校外学習と合わせてそれぞれ実施したように、中学3年生は来週の沖縄研修旅行での活動を意識して、「マングローブ林と沖縄の自然」をテーマに、人と自然の博物館学芸員の上田萌子さんにお話しをしていただきました。マングローブが木の名前ではないこと、沖縄周辺が北限であること、たくさんの生物がそこに生息していることなど、1時間あまりの時間丁寧に説明していただきました。実生を回して手にしたときには、好奇心から表面をなぜてみたり、臭いを嗅いでみる姿もみられました。
IMG_1759.jpg IMG_1747.jpg

2009年10月22日

連絡帳 091022

PA190003.jpg PA190004.jpg
理科選択の授業を見学してきました。持続可能な社会や生態系サービスについて学んでいました。

中学3年は明日校内で模擬試験を実施します。
開始・終了時刻はいつもと同じです。
8時20分に登校し、15時30分頃に終了・帰宅する予定です。
以下の点にご注意ください。

・試験会場は高校3年生の教室(中学校舎1階・2階)を使用します。
・食堂やパン販売がありませんので、昼食の用意をしてください。
・熱が高いなどインフルエンザが疑われる症状がみられたら、普段と
 同じように医師の診断を受けるようにお願いします。 

2009年10月18日

沖縄研修旅行に向けて⑦ サンゴの海を守る

 昨日のスペシャルゲスト 松本にいなさんは、ABU未来への航海2009に参加した14歳のお嬢さんです。「サンゴの海を守る」というテーマで、フィリピンでおこなわれた環境学習の内容はNHKの番組でも紹介されました。彼女が語ってくれた体験は、同世代である中学生たちに共有され、問題を考えるきっかけになったのではないでしょうか。詳しいことはこちらのサイトにアップされています。フィリピンと沖縄、場所は違いますが、同じサンゴという生き物を通じて、環境問題を考えることでは中学3年生も同じ課題を持っていると思います。思い出になる研修旅行であると同時に、感じること・考えることのたくさん詰まった研修旅行にしたいですね。

2009年10月17日

環境フォーラム開催

 今日の3・4限は、カネディアン・アカデミー(以下CAと略)の生徒とともに、ワールド・チルドレン・サミット2009 in HIBARIGAOKAとして「環境フォーラム」を開催しました。5月に予定されていたイベントが延期になり、中学3年生にとっては沖縄研修旅行前でかなり厳しいスケジュールとなりましたが、中学生の最上級学年として、司会や代表を務めることができたと思います。無事にスローガンも「体験を次に生かす」に決まりました。また一歩、環境への取り組みを推し進めていくきっかけになればいいですね。

IMG_1677.jpg IMG_1688b.jpg
CAの生徒のプレゼンテーション。校内での取り組みを中心に発表し、スローガン「GO GREEN!」と訴えました。雲雀丘の中学2年生が「環境大使の仕事っぷり」を紹介したあと、中学3年生が「生物多様性」についてプレゼンテーションをおこないました。

IMG_1690b.jpg IMG_1706.jpg
「エコ漫才」ではエコバックをネタにちょっと空気をなごませてくれました。「パネル・ディスカッション」ではPeace&Natureのバハラム・イナンルさんにMCをお願いし、雲雀丘の中学生とCAの生徒による意見交換がありました。

IMG_1713.jpg IMG_1720b.jpg
「即興演劇」は初めて見たのではないでしょうか。事前に生徒に書いてもらった言葉を取り込んで、関西カモフラージュドパーティーの人たちが芝居をしてくれました。生徒たちは30分間、笑いが絶えないようすでした。フィリピンでエコ活動に取り組んだ体験から「環境だけを考えても、そこに生活している人のことまで考えないと解決しない」と訴えた松本にいなさんの話では、真剣な表情に戻りました。

IMG_1724.jpg IMG_1727.jpg
雲雀丘・CAそれぞれの生徒が感想を述べ合い、これからの環境活動に対する方向を確認しました。最後をイナンルさんにまとめてもらい、第2回環境フォーラムは終了しました。

2009年10月16日

MyEco弁当

PA130088.jpg
 昼休みに教室を見に行くと、作って持ってきた「MyEco弁当」を見せ合いながら、盛り上がっていました。日頃はお母さんに全面依存していそうな男子諸君がかなり積極的に取り組んでいました。聞けば、結構な人数が普段から作っていて、見直す場面でもありました。見映えという点ではお嬢さんたちの方が一日の長を感じました。

PA130094.jpg PA130096.jpg
PA130091.jpg PA130077.jpg
PA130097.jpg PA130095.jpg


2009年10月15日

MyEco弁当を作ってこよう

MyEcoBentou.jpg
 今週土曜日に「環境フォーラム」を実施するのに連動して、前日である明日16日(金)に「MyEco弁当」を持参しようというキャンペーンを全学でおこないます。フードマイレージや地産地消を意識しながら、地元産の農産物を使った和食の弁当を作ってみようというものです。日頃は親御さんに頼って、作ってもらっていることと思いますが、自分で作らせるきっかけになればと思います。

2009年08月22日

「映像詩 里山」


 今日から「映像詩 里山」の上映が始まりました。といっても、関西では9月に入ってからの公開になるようです。元々はNHKで放送されていた「里山」シリーズ第3弾「里山 いのち萌ゆる森」がベースとなっています。滋賀県北部に広がる雑木林にクヌギやコナラが約2万本生えており、その中で人々が「森と人との約束」にしたがって連綿と暮らし続けているようすを取り上げた作品です。作り込まれたCGも、ドラマチックなストーリー展開もありませんが、「里山」という環境を知るにはちょうど良い作品ではないでしょうか。

 出演されている今森光彦さんはフリーのカメラマンです。ちょうど去年の夏に東京で写真展が開かれていたときに作品を目にしていました。福音館書店から「昆虫記」を出されているので、名前は知っていましたが、それまでは昆虫の研究者とばかり思っていました。そのときは「やまおやじ」と名づけられた巨木の写真が印象に残りました。「やまおやじ」は今回の映画でも大きく取り上げられています。A.M.

2009年08月05日

水の週間

poster21.jpg
 今週1日から7日は国土交通省が定めた「水の週間」です。55期生は昨年度、環境講座などを通じて水資源の大切さを学んでいますが、今一度、自分の生活を見つめ直すことが大切です。世界自然保護基金(WWF)がgreen TVで「限られた水資源-深刻化する世界の水問題」という作品を公開していました。ご覧になってください。

2009年07月26日

食べ物の来た道

 夏休みに入って一週間になります。(明日から講習だという人もたくさんいますが…)宿題は進んでいますか。計画的に取り組めば、課題もそれほど多い量ではありません。自分で生活をコントロールする「自律」が試される機会だと考えてほしいと思います。

 さて、今日紹介するのはGreenTV 「食べ物の来た道」です。「地産地消」「フードマイレージ」「オーガニック」…言葉は知っていても、食に関する問題はなかなか実感できないのが事実です。今回の作品は、イギリスを舞台にしたドキュメンタリードラマなのですが、子どもたちが調査員として、問題点の洗い出しから解決策の検証までを丹念に追いかけているので、見ていても飽きないと思います。20分程度の作品ですから、勉強の合間の息抜きにいかがですか。A.M.

2009年07月21日

ゴーヤー観察日記 090721 収穫×2

090718-2.jpg
 授業納めの日に何人かでゴーヤーをもいでもらいました。いつの間にかあちらこちらでなっているようで、結構な量になったようです。今日から個人懇談が始まります。暑い中、ご苦労様です。よろしければ、お越しになったついでにゴーヤーをもいでお帰りになってください。

2009年07月19日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート⑩

09キャンドルナイト3441.jpg
クーラーや扇風機をつけなくても、意外と涼しいことがわかったので、これからも窓を開けようと思う。テレビをつけないと、近所が静かなので、音がなくなった。静かな土地だということを再認識した。

09キャンドルナイト3222.jpg
お風呂のとき、電気をつけずに入った。毎日できるので、今後もやっていきたい。

09キャンドルナイト3234.jpg
リビングで母と弟と3人でいろいろなことを話しました。家族で久しぶりにゆっくり話せたので、すごく楽しかったです。

09キャンドルナイト3228.jpg
部屋の電気を消して、小さなランプをつけて音楽を聞いてみた。家が少し違うように見えた。

2009年07月17日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート⑨

09キャンドルナイト3227.jpg
昔、電気がない時は皆どうして過ごしていたんだろうと思った。テレビも見れないし、音楽も聞けないけど、その分家族と話をする時間が増えたり、自分一人でいろいろ考える時間も増えると思った。

09キャンドルナイト3443.jpg
蛍光灯のあかりとはまた違い、キャンドルのあかりはあたたかい気持ちになれるような光だった。

09キャンドルナイト3229.jpg
普通のキャンドルよりアロマキャンドルの方が落ち着くと思い、電気を消して、アロマキャンドルをつけた。キャンドルのにおいと光で落ち着いた中で、自分のことがゆっくりと考えられて楽しかった。

09キャンドルナイト3425.jpg
電気の力に頼りすぎないで、自然の光だけを感じる機会がもっとあってもいいんじゃないかと思った。キャンドルを持って、外に出てみたりもしたけど、空が曇っていて星が見えないのが残念だった。

2009年07月15日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート⑧

09キャンドルナイト3427.jpg
去年の夏期講習で作ったキャンドルを使ったけど暗すぎたので、ろうそくを2本立てて明るくしました。キャンドルを消したあと、電気をつけるととても明るく感じたので、これからいらない電気は消そうと思いました。

09キャンドルナイト3243.jpg
おふろでキャンドルナイトを試してみた。ろうそくだけでもタイルに反射して十分明るかった。電気の明かりよりリラックス効果があるように感じた。

09キャンドルナイト3403.jpg
1つのろうそくだけを使うことによって、家族全員が1つの部屋にまとまって楽しく過ごせた。2~3週間に1回ぐらいはやってみたい。

09キャンドルナイト3123.jpg
すごく不便で何もできなかった。ろうそくの光では本も読めなくて、夜でも何不自由なく過ごすことのできる照明はすごいエネルギーを使ってるんだと思った。電気のありがたさにあらためて気付けた。

2009年07月13日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート⑦

09キャンドルナイト3429.jpg
テレビも電気もつけなかったので、これをしている間、家族とずっとしゃべっていたので、思ったより楽しかった。

09キャンドルナイト3231.jpg
部屋の電気を全部消して、去年の夏休みに学校で自分で作ったキャンドル(左側)も使って、火を灯して、家族全員で久々に談笑しながら、ゆったりとした時間を過ごした。

09キャンドルナイト3326-1.jpg
ろうそくだけで過ごすのは暗すぎるんじゃないかと思ったが、意外と明るくてキレイだった。静かな時間を過ごすのも悪くはないなと思いました。

09キャンドルナイト3440.jpg
ろうそくの他に光るブレスレットもあったので使ってみた。扇風機のプラグを抜いて、うちわであおいだり、窓を開けたりした。1つの部屋で集まって、ろうそくもつけて、扇風機も止めたりしたら、暑いかなぁと思いましたが、意外と暑くなかったので、快適に過ごせました。兄弟にも人気だったので、たまには15分間くらいやってもいいかなあ。

2009年07月11日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート⑥

 7月7日の七夕を過ぎ、レポートがたくさん届きました。趣旨を理解してくれたのか、「家族とゆっくり話ができた」という感想が多かったように思います。スナップ写真も60枚ほど届きました。

09キャンドルナイト3225.jpg
弟も私も中学生になって、部活や習い事で忙しくて、家族そろってゆっくり話せる機会が少なくなっていたので、久しぶりにゆっくりできてよかった。

09キャンドルナイト3309.jpg
ロウソクだけで過ごすのは初めてだった。ロウソクを見ていたら、思ったより心が穏やかになった。

09キャンドルナイト3438-1.jpg
アロマランプをキャンドルの代わりにして3時間過ごした。夜景がすごくきれいで感動しました。

09キャンドルナイト3135.jpg
将来のこととか、心にたまっていた悩みとかを深く考えられて、いろんな意味ですっきりした!

2009年07月10日

ゴーヤー観察日記 090710 食べてみた①

P1060259.jpg P1060262.jpg
 採れたゴーヤーを持ち帰って食べてみた生徒の感想が届きましたので、紹介します。何人か、持ち帰った結果を報告してもらうことになっています。また、食堂へ食材として提供する交渉も始めたようです。そのようすもレポートしてもらいますので、楽しみにしていてください。

ゴーヤーチャンプルにして食べてみた。すごく苦かったけど、美味しくて力がみなぎる感じがした!是非、みんなにも味わってもらいたいです。B組 A.U.

2009年07月08日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート⑤

09キャンドルナイト3238.jpg
食事・食後の団欒・音楽を聞くときに電気を消して、キャンドルで過ごしました。電気よりキャンドルのほうが光が暖かく感じて落ち着いたのでよかったです。これからは太陽光発電でまかなえる電気量だけで過ごせるように、もっとこまめに節電をしたいと思います。

09キャンドルナイト3108.jpg
夜空を見た。電気をつけてないだけで涼しかった。

09キャンドルナイト3134.jpg
7:30~8:30までの間にテレビなどの電気を一切使わず、キャンドルをともして家族で遊びました。灯りがなかったら、生活が不便だと思いました。でも、心が落ち着いて、リラックスできました。

2009年07月07日

ゴーヤー観察日記 090707 収穫は近い

IMG_1244.jpg IMG_1245b.jpg
 そろそろ収穫できるのではというサイズにまで育ってきました。それぞれのクラスでどうするのかを考えて、実行し、そのようすをレポートしてもらうことになっています。家に持って帰って料理する、調理室などを借りて料理する、食堂に提供する…いろいろな意見が出ているようです。

2009年07月06日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート④

09キャンドルナイト3407.jpg
電気のある生活に慣れた僕には少し戸惑いがあった。電気を消し、キャンドルの明かりだけで夕食を食べた。暗いけれどもロマンチックな感じがした。昔の人はこれが普通だったのだから驚きだった。家族とまたやってみようと思う。

09キャンドルナイト3139.jpg
世界には電気のない貧しい国もあるのかなと思って、1時間だけやってみた。私たちがどれだけたくさんの電気をつかっているか、よくわかった。一週間に一度、テレビを見ない日をつくりたいと思った。

2009年07月04日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート③

09キャンドルナイト3401.jpg
2時間電気を消した。外のコンビニとかがとても明るかった。

09キャンドルナイト3202.jpg
家族と話しながら、キャンドルを灯し、ゆらゆらする炎を見ていました。こうした時間もゆとりが出来たらやってみたいと思います。

09キャンドルナイト3242.jpg
昨年、学校で作ったMyキャンドルと家にあったキャンドルの2つだけの灯りで過ごした。

2009年07月02日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート②

09キャンドルナイト3433.jpg
リビングに家族で集まって、いろいろな所にロウソクを置いて、家族でしゃべった。最近はみんな忙しくて、こういう時間がなかなかなかったので、とてもよかった。

09キャンドルナイト3324.jpg
静かでよかった。いらないときには電気を消そうと思った。

09キャンドルナイト3434.jpg
はやめに寝たら同じ効果!

2009年07月01日

ゴーヤー観察日記 090701 実が大きくなりました

IMG_1184.jpg IMG_1185.jpg
 あちらこちらに7~8cmの実がついています。まだ、窓を被うにはまだまだ時間がかかりそうですが、ずいぶんと大きくなり、教室からもその存在が意識できる程度になりました。

IMG_1188.jpg

2009年06月29日

雲雀丘のキャンドルナイトレポート①

 夏至の日から七夕までの期間に実行してみようと呼びかけた「100万人のキャンドルナイト」ですが、少しずつレポートが出てきています。一部を紹介していこうと思います。まだ、取り組んでいない人、レポートを出していない人はこれからでも間に合いますから、出すようにして欲しいと思います。

09キャンドルナイト3208.jpg
最初10分は家族との談話。あとは寝てました。ろうそくの中で非常に眠かったです。

09キャンドルナイト3414-3.jpg
みんなやっているのかな~と思った。一つの光だけだったので寂しかった。

09キャンドルナイト3106.jpg
お父さんは無理そうだったので、とりあえずお父さんがお風呂に入っている間の15分くらい、電気を消してみた。ロウソク3本の明かりの中では本を読むほど明るくないから、とりあえず音楽を聴いていた。

2009年06月24日

ゴーヤー観察日記 090624 実がつき始めました

IMG_1169.jpg IMG_1172.jpg
 いつの間にか、3cmくらいの実があちらこちらにつき始めていました。水やりをしている生徒に教えてもらったので、何枚か撮影してきました。

2009年06月20日

ブラックイルミネーション

banner_coolearth.gif
 昨日は「100万人のキャンドルナイト」を紹介しましたが、キャンドルにはこだわらなくていいと考えています。大切なことはお子さま自身が取り組みを考えて、家族に提案することです。2時間電気を消して星を眺めても、暗闇の中で語り合ってもかまいません。夜電気を灯すという、それまで何の疑問も持たずにやってきたことを、ちょっと見つめ直してみようとする機会になれば…と考えています。先日の「ごみゼロの日」も同じです。ゴミを出さずに生活はできないけれど、ゴミに対する意識は少しだけ高まったように思いますから。

 明日、21日は夏至です。毎年、この日と七夕の日に「ブラックイルミネーション」の名前でライトダウンキャンペーンがおこなわれています。参加してみませんか。A.M.

2009年06月19日

100万人のキャンドルナイト 3rd

candle_photo.jpg
 今年も夏至前夜の6月20日から七夕の7月7日まで「100万人のキャンドルナイト」がおこなわれます。夜8時から10時までの2時間、電気を消してスローな夜を過ごしましょうという企画で、2003年から続いています。このブログでは、昨年度の夏至冬至の2回紹介してきました。

 学校から生徒が姿を消す時間帯ですので、これまでは呼びかける以外はできませんでした。今年は一歩進めて、お子さまに家庭で呼びかけてもらい、実施した感想をレポートしてもらおうと考えています。それぞれのご家庭での事情に合わせて、できる範囲のご協力をお願いします。レポートの内容はブログ上で紹介していきたいと思います。

2009年06月18日

ゴーヤー観察日記 090617

IMG_1168b.jpg IMG_1166b.jpg
 東側(A組の前)ではずいぶん大きくなりました。梅雨に入ったのに、雨がなかなか降らないので心配です。ゴーヤーは施肥が大切と教わったので、先週、文化委員の生徒に肥料(油かす)を置いてもらいました。

2009年06月12日

ゴーヤー観察日記 090612

IMG_1150.jpg
 気温が上がり、日差しも強くなってきました。お子さまたちの世話もあって、ゴーヤーは順調に生育しているようです。ときどき、ボールが飛んでくるので、折れないかと心配です。

IMG_1152.jpg IMG_1153.jpg

2009年06月05日

世界環境デー

 今日6月5日は「世界環境デー」です。世界環境デーとは、1972年 6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたもので、毎年6月5日には、環境意識を高めるために世界中で様々なイベントがおこなわれています。日本では6月を「環境月間」としています。

 GreenTV 「考えるから行動しようへ」

 さて、今日紹介するのは昨年の世界環境デーにむけた国連環境計画(UNEP)のCMです。「自分が地球を変えられるか考えている間に、他の数百万人も同じことを考えています。だから、考えるのをやめて行動を起こそう。低炭素社会に向けて。」このメッセージを、様々な人々がカードを持って、ピアノの音楽にのせて訴えかけています。たった90秒なのですが、シンプルなメッセージが心に響きます。

2009年06月04日

ゴーヤー観察日記 090604 窓に届きました

IMG_1087.jpg
 前回から一週間ほど空きました。その間にずいぶん大きくなって、教室の窓の下縁に届くようになってきました。これがもう80cmほど伸びて、日差しを遮ってくれるようになれば、グリーンカーテンになります。

IMG_1090.jpg IMG_1089.jpg
 あちらこちらで花をつけ始めるようになりました。ほとんどは雄花なので、実はつきません。

2009年05月31日

ごみゼロの日 結果は…④

D組の場合
 立てた目標は「ゴミ箱を使わない!」

IMG_1034.jpg
一日中ゴミ缶をひっくり返していました。

やってもらった感想は
「今日はたまたま時間割がよかったけど、普段の日ではつらい」「ゴミを出さないように意識することができた」「ゴミ箱がないと困るほど、普段はゴミを出していると実感」「たまにだからできる」「普段考えもしなかったことに気づいた」 など、敢えて無茶な設定をして、普段の便利さに気づいたようです。

 4クラスとも実行後に「環境レポート」として記録に残してもらいました。返却後は「地球学ファイル」に綴じておくように指示する予定です。30日に予定していた「環境フォーラム」は延期になりましたが、環境活動には積極的に取り組んでもらおうと考えています。A.M.

ごみゼロの日 結果は…③

C組の場合
 立てた目標は「ゴミを出さない。持ち帰ろう。」

IMG_1035.jpg
放課後のゴミ缶は朝と変わらず、ほとんど空っぽ

やってもらった感想は
「ゴミをなくすのはけっこう難しい」「一人一人が気をつければゴミが減るんだと思った」「ゴミを減らそうと意識することが大切だと思った」「年に何回かならできるかも」 などちょっと大変だったみたい。

ごみゼロの日 結果は…②

B組の場合
 立てた目標は「弁当を買わずにもってくる,ペットボトルも再利用」

IMG_1056.jpg
昼食風景の写真

やってもらった感想は
「おにぎりを作った。おかずも作ればよかった」「お弁当を作るのは大変」「めんどうくさいのを我慢するとゴミが減るので、ちょっとでも意識するだけでもいい」「気持ちが優しくなる」「少しのことでエコにつながるのなら続けてもいいかも」 など。

ごみゼロの日 結果は…①

A組の場合
 立てた目標は「ペットボトルを捨てない」

IMG_1055.jpg
結果は写真の通り。
「ごみ多いね」と聞くと、「1週間分のゴミ捨てです。」とのこと。
「目標を立てる前に捨ててあった2本が入っていて残念」

やってもらってどうだったか書いてもらうと
「成果はあった」「ペットボトルはリサイクルしたい」「水筒を持ってくる」「無駄なものを買わないで大切にしたい」「意外とゴミは出るから難しい」 などの感想を書いてくれました。

2009年05月30日

ごみゼロの日

 今日は「ご(5)み(3)ゼロ(0)の日」だそうです。当初は空き缶の持ち帰り、一斉清掃の実施だったようですが、現在では廃棄物の再生利用推進もあわせて行われるようになりました。ごみの減量化と再資源化を促す目的の「ごみゼロの日」には、各地でごみ拾い活動や環境啓発イベントが実施されます。

 さて、学校や学年ではどのように取り組むか。環境のことを学び始めたお子さまたちに問題提起をしてみようと思います。どんな答えが返ってくるのでしょうね。A.M.

2009年05月28日

ゴーヤ観察日記 090528 花が咲きました

IMG_1018.jpg
1株だけですが早くも花をつけました。
雌花のようですから、実ができるのかもしれません。
IMG_1015.jpg
窓の下にはまだ届きませんが、ずいぶん背が高くなってきました。

2009年05月24日

ジュゴンが生きる沖縄の海

logo2010web.gif
 研修旅行で訪ねる「沖縄」のことを少しずつ学習していきたいと思います。

 豊かな自然環境に囲まれる屋久島や種子島から奄美、沖縄、宮古、八重山の島々からなる南西諸島は「東洋のガラパゴス」とも言われ、ヤンバルクイナやアマミノクロウサギ等、非常に珍しい動植物が生息しています。また、世界に800種類あるサンゴのうち、沖縄近辺の海には約200種類のサンゴが生息しており、世界でも非常に貴重な海域として知られています。この豊かな自然環境で暮らしている海の哺乳類にジュゴンがいます。草食性の動物で、西部太平洋、インド洋等、サンゴ礁のある浅い海に暮らし、世界全体でおよそ10万頭が生息していると言われています。沿岸域の浅い海では環境破壊が進み、日本国内のジュゴンは、わずか50頭程度で、まさに絶滅の危機にさらされています。

 3分程度のビデオにまとめられているので、ご覧になってください。
  Green TV 「ジュゴンが生きる沖縄の海」
なお、2007年度の制作ですので、命名募集は終了しています。(「ちゅらごん」に決まりました。)

2009年05月22日

国際生物多様性の日

idb-2009-poster-685.jpg
 毎年5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」です。2009年のテーマは「生物多様性と侵略的外来生物」となっています。オフィシャルメッセージにリンクしておきますので、外来種 Invasive Alien Species の何が問題なのかを考えてみませんか。

2009年05月05日

いのちのつながりシミュレータ

img_contents2.jpg
 以前にも紹介した環境gooのトピックスから「いのちのつながりシミュレータ」を紹介します。わたしたち人間の行動が生物に対してどんな影響を及ぼすのかということは普段は意識していません。けれども、周りにいる生物にとっては大きな影響を及ぼしていることが多数あります。人間を含めて全ての生き物が豊かに過ごせる環境を模索していくことが今後大切になっていくと思います。次の3つのミッションから構成されています。その生き物にとって何が望ましいのかを選択するのは、意外に難しいですよ。親子で挑戦してみませんか。A.M.

Mission1 Revive the firefly
(ホタルを復活させろ)
Mission2 Defend the safety of sea turtle's egg laying
(ウミガメの産卵を守れ)
Mission3 Save Blakiston's fish owl from extermination
(シマフクロウを絶滅から救え)

2009年05月04日

地球の肺 森が危ない!

 今日までは天気が持ちそうですね。お子さまとどこかへお出かけしませんか。実体験はとても大切です。本物を直接感じることが本当の理解につながります。

 さて、今日19時30分からNHK総合で「地球の肺 森が危ない!」が放送されます。人間が排出する二酸化炭素のうち、海と森は半分近くを取り込んでおり、温暖化の進行を緩やかにしている「地球の肺」であるといえます。その海と森に迫る危機を、高度400kmの国際宇宙ステーション、中南米バハマの海、そして深海1000mの海底を生中継で結び、立体的に見つめる生中継特番です。お出かけのあと、いかがでしょうか。A.M.

2009年04月30日

グリーンカーテン

 今日の1限を使って、ゴーヤの苗を窓際に植え付けました。目的は日差しが強いと結構室温が高くなる仮校舎にグリーンカーテンを作って、快適な学習環境を整えるためです。各クラス15名前後の生徒が協力して、それぞれ6つずつポットに苗を植え付け、教室の窓の下に設置しました。

IMG_0661.jpg IMG_0664b.jpg
D組でのようす 苗の根をほぐしたり、支柱を立てたり…
IMG_0665.jpg IMG_0667.jpg
C組でのようす 説明を聞いて、言われたようにやってみたものの…
IMG_0676b.jpg IMG_0677b.jpg
B組でのようす どれだけ土を入れるのか、肥料ひとつかみにも…
IMG_0684.jpg IMG_0687.jpg
A組でのようす 実際にやってみないとわからない苦労がありました。

 放課後、2階の教室からネットをつるす作業を有志の生徒にしてもらいました。広げた状態で設置するのに手間取ってしまい、すべての作業を終了したのは17時30分頃になってしまいました。これから水やりなどの世話が大変ですが、大きく育てて欲しいと思います。

IMG_0694.jpg IMG_0699.jpg

2009年04月29日

今年の環境フォーラム

P4280005.jpg
 昨日の放課後に環境フォーラムの打ち合わせをおこないました。今年度は生徒が主体となって、5月30日に実施します。中学3年生は春休みから6名が中心となって、企画に参加しています。昨日のミーティングにはオブザーバーとしてさらに2名が加入していました。これから学年全体に活動を広げて、参加を呼びかけていくようです。

 中学3年では30日の1・2限のLHRを使って、「グリーンカーテン」の設置をおこないます。仮校舎の環境を少しでも快適なものにしたいと考えての活動です。また、昨年度に配布した「地球学ファイル」を今年度は本格的に活用することにしています。A.M.

2009年04月22日

カナディアン・アカデミーとの交流

 今年度の環境フォーラムでは昨年6月に神戸でおこなわれた「ワールド・チルドレン・サミット」に参加したカナディアン・アカデミーの生徒にも参加してもらうことになっています。交流のために、21日に55期生,56期生の有志が学校を訪問しました。今回参加したのは3月末に「林業体験」を通じて、 NPO Peace&NatureのBahram Enanlooさんと意見交換をしたメンバーです。

2009年04月12日

生物多様性とは③

star_drop.jpg
 去年の5月に環境講座で枝廣淳子さんの講演があったことを覚えていますか。「まず知ること、どうするかを考えること、その次に行動することが大切だ」という話でした。今年度も 5月30日に環境フォーラムを開催する予定で、準備を進めています。中学3年生の環境講座のテーマは「生物多様性」を考えています。「まず知ること」から始めていこうと思います。

 今、地球や生き物に何が起こっているのか。クイズ形式で確かめることができるサイトがありました。環境gooの「生物多様性」特集の中の「生物多様性検定」です。お子さまと知識を試してみてはいかがでしょう。A.M.
Clear all.jpg

2009年04月06日

食料の未来を確かなものにするために

j_jacket.jpg
 「食料の未来を確かなものにするために」という映像資料をご覧になったことがありますか。農林水産省が日本の食糧問題を国民に知ってもらう目的で作成したものです。二部構成なのですが、ご覧になっていただきたいのは、モーショングラフィックで作成されている第一部です。問題の深刻さを忘れさせてくれるくらい、よくできています。平成20年度(第12回)文化庁メディア芸術祭において、エンターテインメント部門の審査委員会推薦作品にも選出されました。DVDを入手していますので、お子さまたちにも近いうちに観て、食料自給率を考えてもらう機会をつくろうと思っています。A.M.

2009年03月29日

次年度の環境教育始動

 56期生のブログにはすでに翌日アップされていますが、次年度の環境フォーラムに参加していただく NPO Peace&NatureのBahram Enanlooさんとの顔合わせを兼ねて、55期生,56期生の有志に「森を守る活動」に参加してもらいました。55期生からは男子2名,女子4名が参加し、「林業体験を通して自分たちが起こせる行動」について、考える機会となりました。 NPO Peace&Natureは昨年6月に神戸で行われた「ワールド・チルドレン・サミット」の主催団体です。今回参加してくれたメンバーを核に5月の環境フォーラムをセッティングしていく予定です。

P1000429.jpg P1000435.jpg
新三田駅に集合しバスで神戸市北区大沢町にある神付ふるさと村農園に移動しました。移動中のバス内ではEnanlooさんから「積極的に行動しよう」とアドバイスを受けました。到着後は3つの班に分かれて森に入り、農園の方から森の現状や保護活動についての説明を聞きました。

090326_115644.jpg P1000440.jpg
一度戻って農園の方が用意してくださったお弁当をいただきました。地元でとれた無農薬の食材を調理したものです。

P1000448.jpg P1000457.jpg
午後からはもう一度森に入り、直径10cmの杉を切り倒す間伐などを体験しました。思いの外ハードなメニューになったようです。

P1000472.jpg P1000473.jpg
最後にEnanlooさんと意見を交わし、「環境を守るためには自分たちから行動を起こすこと Action」が大切だという結論に達したようです。参加したみなさん、お疲れ様でした。

2009年03月08日

フォレスト・サポーターズの日

img_renewal.jpg

 地球環境問題が話題となっている近年、日本の温室効果ガスの削減目標6%のうち、3.8%を森林で吸収させ、昔の美しい森林を取り戻そうと考えて活動している人たちを「フォレスト・サポーター」というそうです。3月8日は、その3.8%という目標を達成するために、森が担う重要性を考える日です。

 日本人は昔から木に触れ、暮らしの中に森林の恵みを取りいれ、豊かな生活を育んできました。近年、山村地域の過疎化などにより、森林の健全な機能が失われつつあります。そこでもう一度、私たちの暮らしの中で、森林との関係を見直そうと始められました。

 身近なことから、できる事はじめてみよう、を合言葉に誕生した4つのアクションは、「森にふれよう」,「木をつかおう」,「森をささえよう」,「森と暮らそう」です。昨年の夏、奥大山のブナ林に触れる機会のあった55期生の皆さんも身近なことから、できる事からやってみてはいかがでしょうか?

2009年02月26日

自然調べ2008 結果が返ってきました

ss2008-logo.jpg
 「いきものみっけ」と同じように夏の課題として取り組んでもらった「自然調べ2008 夏休みカマキリをさがせ」の結果が返ってきました。日本自然保護協会がキッズgooと共同で実施したこの企画には、23名が写真を添えて応募しました。
P2240001.jpg

 例年に比べて2008年は成虫になるのが遅かったこともあって、調査期間が10月末まで延期されるなど、誰でも名前を知っている割には生態がよく知られていないカマキリらしい調査でした。全国690ヶ所から1078件の報告があったそうです。(関東南部が半数を占めたようですが…) 応募したお子さまには「結果レポート」をお渡ししました。

2009年02月11日

夏のいきものしらべ結果

ikimonomikke.jpg
 夏休み中の理科の課題のひとつが「いきものみっけ」でした。97名が「3種類のセミ」の調査に参加し、135枚の調査用紙を提出しました。あれから半年、集計結果がいきものみっけ公式サイトで発表されました。昨年10月28日までに報告された件数は全国で11232件だったそうです。

 地球温暖化が生物に与えている影響を調べるこの調査、気になる結果のほうですが、次のようなものでした。
①クマゼミの分布は17年前(1995年)の調査と比べて大きく変化しているわけではない。
②ミンミンゼミやツクツクボウシの初鳴き日は変化がないが、クマゼミの初鳴き日は早くなっている。これは1995年よりも西日本の気温が高かったためではないかと予想される。

 セミの生態だけでも全国規模で調査するといろいろなことが見えてくるものですね。さて、今は「冬のいきものしらべ」の集計中。秋は80件近くの提出がありましたが、お子さまたちはすっかりお忘れのご様子ですね。フロアに掲示を出すことにします。

2009年02月09日

Kids ISO14000ワークシート 返却しました

KidsIso14000.jpg
 56期生から一か月遅れましたが、夏の課題として取り組んでもらった「KidsISO14000」プログラム入門編ワークシートを返却しました。返却したワークシートには、「マネジメント評価表」と「データ評価表」が添えられていますので、お子さまとともにご覧ください。

IMG_0270.jpg IMG_0271b.jpg

 このプログラムのポイントは環境問題を通じて、「自分で考え、自分で行動をし、その結果をチェックして、次の方針を考えてゆくという、PDCAサイクルの基本を体験できること」ではないでしょうか。問題解決能力を高めるためのプログラムの一つとして有効ではないかと考えています。

 なお、返却した入門編ワークシートは「地球学ファイル」へファイリングするように指示しています。次年度の研修旅行においても、環境教育を一つの柱と考えていますので、「地球学ファイル」を使用する予定です。A.M.

2009年02月06日

カエルの心配

IMG_0232.jpg
 先日、「湿地の日」を紹介したときに、カエルを作りながら「湿地の環境」のことを考えてみませんかと書いたら、早速作って、見せてくれたお子さんがいます。今年のテーマを漫画で表現したものもアップしておきます。
wwd2009-aa-comic1-e.jpg
wwd2009-aa-comic2-e.jpg

 なお、作り方はこちらを参考にしてください。A.M.

2009年02月02日

世界湿地の日

090202_img_w150.jpg
 世界の湿地の保全を目的としたラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)が、1971年2月2日に採択されたことを記念して、毎年2月2日は「世界湿地の日 World Wetlands Day」とされているそうです。今年のテーマは 「上流-下流:湿地が皆をつないでいる Upstream-Downstream: Wetlands connect us all」 です。

 カエルのペーパークラフトをつくりながら、なぜ湿地が重要なのかを考えてみませんか。キーワードは「生物多様性」です。A.M.

2009年01月11日

天の川は見えますか

chara.jpg
 環境省では大気の状況と星空との関係を多くの人に知ってもらい、環境問題への関心を高めるために1988年から夏と冬の年2回、肉眼や双眼鏡など身近な方法で星空を一斉に観察してもらう「全国星空継続観察」(スターウォッチング・ネットワーク)を実施しています。2009年は1月16日(金)から29日(木)にかけて実施されます。

 期間中に1日以上、肉眼の場合は高度の異なる天の川の3部分(ペルセウス座付近,ふたご座付近,いっかくじゅう座付近)を観察します。双眼鏡の場合は、プレアデス星団(すばる)のラケット形をしたところの中にある星について、何等級の星まで見えたかを観察します。詳細はフロアに掲示すると同時に、レターケースに「マニュアル」「観察ノート」「結果報告用紙」のセットを入れておきます。中学入試で休みになるこの時期にどうですか。A.M.

 なお、個人参加になりますので、各自で居住地の都道府県・政令指定都市・中核市の大気保全担当部局へ事前に参加申しこみをおこなう必要があります。
 兵庫県 078-362-3285(農政環境部 環境管理局 大気課)
 神戸市 078ー322-5284(環境局 地球環境課)
 西宮市 0798-35-3802(環境局 環境緑化部 環境監視グループ)
 大阪府 06-6972-7666(環境農林水産総合研究所 企画調整部 技術普及課)
 大阪市 06-6615-7636(環境局 環境保全部 環境活動担当)

2008年12月31日

食について考えてみませんか③


 日本の伝統的な食事を身近に感じる数少ない機会が「おせち」です。昨日今日は「おせち」を準備しておられると思いますが、お子さまに手伝ってもらいながら、あるいは食事をする中で「フードマイレージ」を考えてもらってはどうでしょうか。
(上の画像をクリックすると、フードマイレージを簡単に計算することができます)

 「フードマイレージ」とは食べものが運ばれてきた距離のことです。「フードマイレージ・キャンペーン」というサイトでは、そのとき出るCO2を poco(ポコ)という単位にして、食べることとCO2が出ることのつながりをわかりやすくしています。CO2 100gが1pocoです。日本人は一日平均66pocoの二酸化炭素を出しているそうなのですが、京都議定書を守るためにはそれを15poco減らす必要があるのだそうです。フードマイレージを知って食品を選ぶことで、自分が出すCO2を減らそうというのが、このキャンペーンの趣旨です。私たちの食べ物が輸入に頼っている実態が分かるのではないでしょうか。

 今年一年をなんとか無事に過ごせましたことに感謝しております。新しい年がより良くなるように心から願っておりますとともに、今後一層の充実をはかっていく所存です。今後ともよろしくお願い申し上げます。A.M.

2008年12月30日

SAVE THE FUTURE

star_drop.jpg
 驚きましたね…昨日のNHKの番組編成。教育(12ch)は放送時間を短縮し午後0時30分から午後9時30分までの放送でしたし、総合(2ch)も「SAVE THE FUTURE」を3部構成で放送していました。「絵本作家からの贈り物」「ようこそ低炭素社会へ!」「想いをつなぐ融資~ap bankが支える環境市民活動」と3時間近くの特集でしたが、ご覧になりましたか? 裏番組に「恋空」を放送していたので、チャンネルを変えられなかったかもしれませんね。

 「地球環境を考える一日」という企画だそうですが、「地球環境問題を人類共通の課題として関心を持ち、問題解決に向けた取り組みに関わってほしい」という意図が伝わってきました。定時の放送時間と比べた場合、前5:00~後0:30と後9:30~翌日前2:50、合計12時間50分の短縮です。放送休止中は、アナログ放送の全国約3,100箇所の送信所で電波を停めることで、定時放送をおこなっている日に比べ、約17,000kWhの節電、CO2約9.4トンの削減となるのだそうです。

 この一年、学年では「環境」を意識した取り組みをしてきました。55期生通信(ブログ)でも数多く取り上げてきたつもりです。自己中心的、あるいは人間中心な考え方ではこれからの時代に生き残れないかもしれません。大切なお子さまたちにそんな思いをさせたくないと考えています。A.M.

2008年12月29日

いきものみっけ(冬)

mikke_120_90.gif
 理科の夏の課題の一つとして始まった「いきものみっけ」ですが、冬休みも「いきものしらべ I found IKIMONO!」は続いています。「初めて氷が張った日」は記録しておいてください。レターケースに記録用紙を入れておきましたが、持って帰るのを忘れた場合でも、メモしておけば大丈夫です。「マガン」「ジョウビタキ」をほかの鳥と区別するのは難しいかもしれません。周囲に鳥に詳しい人が居るなら教えてもらってください。

 この調査は環境省・生物多様化センターが「身近なエピソードやいきものを見つける中で、意識しなかった生物や季節の移ろいに気付き、さまざまな変異の兆しに気付き、暮らしや社会,地球を眺める目が変わること」を期待して始めた企画です。来春まで続けていきたいと考えています。A.M.

2008年12月27日

環境大使からのメッセージ②

taishi-pin.jpg
PC220010.jpg
野村選手のサインが書かれた地球学ファイルと環境大使任命証

交流会
野村選手や長谷川選手とお話しをし、一緒に写真を撮り、サインをいただいた。
最後に「こども環境フォーラム」の環境大使に任命され、任命証とバッチを渡された。

参加した感想
「環境大使がとても素晴らしいスピーチをなさっていたことに感動しました。もう少し、雲雀丘の生徒も興味を持ってほしいです。来年も参加しようと思いました。」

 ということで、環境大使になった2人には学内で地球環境問題についての啓蒙活動をしてもらおうと考えています。周囲の生徒にも参加を呼びかけながら、これからいろいろな提案をしてもらいたいですね。

2008年12月23日

環境大使からのメッセージ①

taishi-pin.jpg
 12月21日(日)におこなわれた「第一回環境大使報告会 環境サミット in KOBEを終えて」に2名の生徒が参加してきました。その内容をレポートしてもらいましたので、2回に分けて紹介したいと思います。
PC220013.jpg
2人が手にしているのはゲストの野村選手・長谷川選手にサインしてもらった地球学ファイルと環境大使任命証

環境大使の活動発表会
「子ども環境サミットin KOBE」参加者13名によるサミット終了後の環境への取組みが発表された。
北極・南極にちなんだ環境クイズ / 冷蔵庫でいかに節電できるか / タイムリミット!環境問題と海亀 / イギリスと日本のeco意識 / 日本の森林問題 / 生け花から環境問題へ / 食糧自給率を上げるために / 明るい未来は取り戻せる / 生ゴミはゴミじゃない / 家庭の廃食油再利用推進活動 など

基調講演
世界を舞台に活躍するゲストが取り組んでいるエコ活動や、環境に対しての思いなどを話して頂いた。
競泳パラリンピック日本代表 野村真波選手の「夢に向かう自分」
プロボクシングWBC世界バンタム級王者 長谷川穂積選手の「努力は実る」

2008年12月20日

100万人のキャンドルナイト 2nd


 明日21日は冬至です。20時から22時の2時間、でんきを消してスローな夜を過ごしませんか。
(画像にリンクを貼っています)

以前にも紹介しましたが、「100万人のキャンドルナイト」は、この春に講演をしてくださった枝廣淳子さんやNPOサステナ代表のマエキタミヤコさん,作家の立松和平さんらがよびかけ人となって、毎年夏と冬におこなわれている活動です。でんきを消して、キャンドルを灯す以外は、特に決まっていません。なにをするかは自分次第…というものです。地球温暖化防止のためというような目的もありません。普段の暮らしをしながらも、過剰な電飾の明かりにまみれた日常から少しだけ、自然の光だけで「過ごしてみる」ことができればいいですね。ご一緒に「からっぽの時間」はいかがですか。A.M.

2008年12月17日

食について考えてみませんか②

star_drop.jpg
 12日(金)に環境講座「本当の食の安全とは」が開かれました。残念ながら授業と重なってしまい、聴くことはできませんでしたが、食生活を考える上で有意義なお話しだったようです。詳しい内容は校長通信に上がるようですので、そちらをご覧下さい。

 さて、もうすぐ冬休みです。お子さまたちがご家庭で過ごす時間が長くなるこの時期は「日本の伝統的な食文化」を継承できる機会でもあります。日頃はグローバリゼーションの影響で西洋化している食事ですが、特にお正月はハレの日を祝う食文化を伝承していくことが、お子さま自身のアイデンティティを確立していくためにも重要なのではないでしょうか。以前、高校生に各家庭でつくられる「お雑煮」をレポートしてもらってまとめたことがありますが、お餅の形や焼く・焼かない,味噌仕立てなのかお清汁なのか,味噌の種類は何かと、ずいぶん各家庭ごとにバリエーションが多かったことを覚えています。私事になりますが、我が家では妻は焼き餅の入ったお清汁,私は焼かない丸餅に白味噌仕立てと、お雑煮に対する認識がまったく異なることに驚いた経験もあります。お節やお雑煮をお子さまと一緒につくっていただけるとそんな話もしていただけるのではないでしょうか。A.M.
参考 奥村彪生先生の雑煮文化圏地図

2008年11月27日

食について考えてみませんか①

star_drop.jpg
 食の安全性への関心が高まってきて、マスコミではたくさんの化合物名が取り上げられるようになりました。冷凍食品に混入していて問題となった「メタミドホス」「ジクロルボス」,ウインナーや粒あんから検出された「トルエン」,粉ミルクに端を発した「メラミン」と、毎日のニュースを見ていると、まるで化学の授業を受けているような気さえしてきます。ついこの間までは、アメリカ産牛肉は「BSE」の危険性があるからと、ファーストフードが販売を取りやめていましたよね。

 「危険な食品」と「安全な食品」の2種類に分けて考えてはいませんか? 食品には大なり小なり健康に対するリスクが伴います。それが、健康や生存を脅かすくらい大きなものなのかどうなのかを見極めることが大切ではないでしょうか。たとえば、BSE(牛海綿状脳症)ですが、食べてvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)にかかる確率はどのくらいの大きさだと思いますか? スズメバチに刺されて死ぬ確率の1,154分の1,餅をのどに詰めて死ぬ確率の43,962分の1,入浴中に溺死する確率のなんと384,615分の1しかないそうです。

 もちろん、0に近づけるための努力は貴重だと思います。ただ、そのために払っている犠牲にも目を向ける必要があるでしょう。すでにBSE対策として4000億円あまりの国家予算が投入されています。米国産牛肉の輸入停止では6000億円近い産業の経済損失が生じたそうです。その費用で救える命がどれだけあるのかを考えると、正しい知識とバランス感覚が必要だという結論が導かれるのではないかなと思います。A.M.

2008年11月20日

昨日は食育の日でした

star_drop.jpg
 毎月19日は「食育の日」なのだそうです。平成17年に「食育基本法」が制定されてから、「食育」が注目されるようになりました。健全な食生活や正しい食習慣を身につけることは、これからの社会を生きていくお子さまたちにとって必要です。わたしたち大人が折に触れて食事の大切さを話すことで、栄養の偏りや不規則な食事,肥満や生活習慣病の増加,食の海外への依存,伝統的な食文化の危機,食の安全等、様々な問題に対応する力も身についていくのではないかと考えています。

 来月12日におこないます「PTA対象環境講座」は食の安全をテーマとした講演です。お子さまとお話しをするときに参考になることも多いのではないかと思います。事前の申込みなどは特に必要ありません。ぜひお越し下さいますように。A.M.

2008年11月15日

生物多様性

star_drop.jpg
 理科第2分野では生殖や発生,遺伝などを扱っています。遺伝子やDNAといった言葉が出てくる単元です。これからの社会を生きていくお子さまたちにとっては大切な知識をたくさん含んでいます。遺伝子は究極の個人情報ですし、遺伝子組換えなどの技術はSFの世界のものではなく現実に存在します。何より近い将来、自分自身の子どもを持つ立場になる可能性が高いのです。ですから、教科書に載っていることよりも広く深く学んでもらう予定にしています。

 さて、その中で扱う知識の一つに「(生物)多様性 biodiversity」があります。「地球環境問題」を取り上げる機会が多くなりましたから、耳にされたことがあるかもしれませんが、簡単に言ってしまえば「すべての生物の間に違いがあること」です。生物はそれぞれに違いがあり、長い進化の歴史において受け継がれた結果として、多様でつりあいの取れた環境が維持されているのです。豊かな自然とは、生物多様性の維持された環境を意味しています。この夏に訪れた「大山のブナ林」のような森林もその一つです。

 日本という国が恵まれていることの一つに、生物種の豊かさがあります。その豊かさを実感しながら、保全のために自分は何ができるのかを考えてもらう機会をつくっていくことが、今年度から始まった環境教育の基本的な姿勢です。豊かな自然を背景にして、豊かな文化が培われてきたのでしょうから、それを継承して欲しいと思っています。A.M.

2008年11月11日

PTA対象環境講座のご案内

star_drop.jpg
 12月12日(金)10時30分から学園講堂で、PTAの方を対象に「環境講座」を開きます。今回は、安部司さんに「本当の食の安全性とは」というテーマで講演をしていただく予定です。安部司さんは、食品添加物についての啓蒙活動をおこなっている方で、2005年に東洋経済新報社から出版された「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物」は話題になりました。

 「食料自給率の低下」とともに、「食の安全性」は正しい知識を持っていただきたいテーマであると思います。法律が施行されたこともありますが、「食育」はお子さまたちの健やかな成長にとっても大事なことですから、ぜひともお越し下さいますようにお願い申し上げます。詳細は本日配布したプリント(A4)をご覧下さい。A.M.

2008年10月30日

第4回環境講座

star_drop.jpg
 55期生が京都での校外学習をまとめていた昨日のLHRに、54期生対象の環境講座がおこなわれました。54期生は来月沖縄本島のすぐそばにある「伊江島」へ研修旅行に出発します。そこでは2泊のホームステイをさせていただき、さまざまな体験をすることになっています。今回の環境講座のテーマは「伊江島の水事情」です。年間降水量は2200mmと少なくないですが、すぐに海へ流れ出てしまうために、水不足が深刻なのだそうです。島の主要産業である農業を維持するために、地下ダムを建設しているそうですが、そこまでに至った経緯などをお話しくださいました。来年度にはお子さまたちにも聴いてもらう予定にしています。A.M.
IMG_2785.jpg IMG_2788.jpg
今回お話しをしてくださった大城さん。伊江島からお越しくださいました。
IMG_2790.jpg IMG_2787.jpg
生活の中での「水」に対する意識の違いに気付かされました。お聴きした「水事情」は現地で実感することになりそうです。

2008年10月02日

3R推進月間

star_drop.jpg
 政府公報によると、10月は「3R推進月間」なんだそうです。3R(スリーアール)とはご存じのように、
  1 Reduce(リデュース) 物を大切に使い、ごみを減らす。
  2 Reuse(リユース) 製品を繰り返し使う。
  3 Recycle(リサイクル) 資源を再生利用する。 のことですね。
 この3Rをベースに、「Refuse(リフューズ)レジ袋持参などでごみの発生を絶つ」、「Repair(リペア)修理して長く使う」など、4Rや5Rを進める動きも広がっているようです。
http://www.gov-online.go.jp/pr/theme/3r_suishin_gekkan.html

 本学でも生徒会を中心に「マイ箸の普及」「ゴミの分別」などに取り組むようになってきましたが、個人レベルの意識という点ではまだまだ課題があります。なにより効果的なのは、夏休みのKid's ISOのようにご家族で一緒に取り組んでいただくことではないでしょうか。環境と経済の両立をはかり、持続可能な社会をつくっていくことが、お子さまたちの未来を守ることにもつながります。近いうちに「こんなことに取り組んでいるよ」ということを報告してもらうつもりにしていますが、そのための情報や資料収集には「環境講座地球学ファイル」を活用していただけたらと思います。A.M.