Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校

情報教育〈 情報Ⅰ・Ⅱによる先端的な取組〉

情報Ⅰ

2026/06/29

【プログラミング】雲雀丘独自のプログラミング教育

プログラミング学習のその先へ。求められる「視点」

こんにちは。情報科です。 現在、1年生の「情報Ⅰ」の授業では、プログラミング学習の集大成として、生徒一人ひとりがオリジナルのアプリ制作に取り組んでいます。

今の時代、生成AIが発達し、単純なコードを書くこと自体はAIが驚くべき速さで行ってくれるようになりました。つまり、「アプリを作れる」こと自体の価値は、以前ほど高くはありません。

では、今、生徒たちに求められる最も重要な資質は何でしょうか?

それは、「どのような『ユーザ』に対して、どのような『目的』で、そのためにどのような『機能』が必要か」を想定できる、システムデザインの視点です。

単に技術を使うのではなく、「誰の、どんな課題を解決するためのツールなのか」を深く考えること。これこそが、これからの時代に人間が担うべき、より本質的な創造活動です。

学びの全体像と、いよいよ発表会へ

本校の情報Ⅰでは、以下のステップで授業を展開してきました。

  1. 理論(3時間): システムデザインの考え方、問題解決の手法を学ぶ。

  2. 実践(3時間): 設計書を作成し、生成AIをツールとして活用しながら、実際にプログラム(アプリ)を作る。

  3. 評価・改善(2時間): 発表を行い、相互評価と改善点の検討を行う。

今回は、この「3. 評価・改善」のステップである、アプリ発表会と意見交換の様子をご紹介します。

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今回の発表会は、4~5名のグループで行いました。それぞれのアイデアが詰まったアプリを、いよいよ仲間に披露します。

「伝わる」発表を支える、外付けモニターの活用

グループ内での発表を円滑に進め、議論を深めるために、今回は各グループのテーブルに外付けの大型モニターを用意しました。

生徒は各自のPCをこのモニターに接続し、自分の作ったアプリの画面を大きく映し出しながらプレゼンテーションを行います。

大画面を使うことで、細かい機能やデザインのこだわりまでしっかりと伝えることができ、見ている側も具体的なフィードバックがしやすくなります。

活発な意見交換。「システムデザイン」の視点で語り合う

発表は、単に「こんなものができました」と紹介するだけではありません。事前に作成した「設計書」に基づき、「想定ユーザ」「使用目的」「実装した機能」について明確に説明することが求められます。

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発表後の意見交換は、非常に活発に行われました。

「この機能は、ターゲットとするユーザにとって使いやすいか?」 「目的を達成するために、もっと良いアプローチはないか?」

といった、まさに「システムデザイン」の視点に基づいた、本質的な議論が各グループで繰り広げられていました。

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相互評価が、新たな気づきを生む

生徒たちは、互いのアプリを実際に操作し、フィードバックシートに「良かった点」や「改善のアイデア」を記入していきます。

自分では気づかなかった視点や、ユーザとしての率直な意見をもらうことは、生徒たちにとって非常に貴重な経験です。この相互評価を通じて、彼らの「システムデザイン力」はさらに磨かれていきます。

生成AIを使いこなしながらも、それに依存せず、「誰のために、何を作るか」を自ら考え、他者と協働してより良いものを創り上げていく。

情報科では、これからも、こうした時代に即した、本質的な学びの場を提供していきます。