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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

グローバル教育〔 地球的規模で考える 〕

タンザニア研修

タンザニア研修レポート8(最終回)

◾️高2 J.K

僕の人生初のアフリカ大陸上陸はタンザニアでした。そこで僕が最も印象に残ったのは経済後進国の課題は発展度合いでなく格差であるということです。日本では都会と田舎の発展度合いの相違があれど、生死が懸かかる選択肢を迫られることはなく、仕事をこなせば不自由のない生活を送ることができます。しかしタンザニアでそうはいきません。僕たちが最初に訪れたアルーシャでは高層ビルがないのは勿論、道の整備が不完全であったり、大地を包む果てしない草原、裸足で汚れた服を着る人、牛などを連れるマサイの人など日本では見れない光景で溢れかえっていました。しかし一方で最後に訪れたダルエスサラームでは日本と遜色のない高層ビルで溢れ、道の整備が整っており、大地を包むのはコンクリートであり、人々は小綺麗な服を着て牛などをを連れている人はいませんでした。つまり冒頭で触れたように、日本では考えられない格差がタンザニアには広がっているのです。

 そしてさらに深刻なのは発展が遅れている国内の地域では経済難から子供は幼くから親の仕事の一部を請け負わなければならないため、充分に勉学に勤しむことができません。このことから職業の世襲が続き貧困から抜け出すことができないのです。一方で裕福な地域で生まれた子供は勉学に傾倒することができるため将来親がしているような給料の良い仕事に就くことができるため両者には大きな格差があることがわかります。また貧困地域や未開発地域の発展のために自然を壊す建設事業を行うことは、動物やマサイ族などの民族への迫害となり国の象徴や伝統を壊すことを意味します。これらのことから貧困という問題の解決には、多様な要素を天秤にかけ試行錯誤していくことが必至であると感じました。

 その中で僕が出した1つの解決策が「教育」です。前述の通り勉学に励めない結果、将来の選択肢が限定され世襲が続くため、教育を充実させることによって1人1人の選択肢の拡大を促すことが可能になると感じました。そして貧困地域で生まれたというバックグラウンドを持つからこそ得る発展と保護の双方を満たした解決策を持ち合わせることが可能になると感じました。

 しかし、JICAに訪問し、実際に現地で先生をしている方や登尾さんと出会ったことで、タンザニアの教育方法には大きく2つの問題があることがわかりました。まず一つ目が体罰です。タンザニアでは1つのクラスが多い場合80人以上で構成されており、生徒の風紀を正すために暴力に依存している現状があります。そして暴力を超える統率方法は見つかっていないのが現状です。そして2つ目は政府の要求する学力水準と設備のギャップです。例えばタンザニアの中学生は日本の高校範囲の物理範囲を履修するにも関わらず、クラスに教科書を持っている子供は1割にも満たないといいます。このことから授業についていけず落第することが多々あり、これが進学率の低さを招いているのです。以上2点を解決するには教室や職員数の増加、学習設備の充実など外部からの支援が必要不可欠だと考えました。

 以上が僕がタンザニアに行って強く課題意識を持った点です。僕は今回の研修でとても有意義な時間を過ごし、価値観が変わったと思います。そしてこの現状を打破することに将来尽力したいと思いました。最後になりましたが今回の研修を企画、引率していただいた全ての方に感謝の意を示します。貴重な経験を提供して下さり本当にありがとうございました。 

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