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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

グローバル教育〔 地球的規模で考える 〕

台湾研修

台湾研修⑥ 生徒記事

■レポート①

4泊5日の台湾研修を終え、帰国しました。濃密で、ずっとワクワクしっぱなしだった5日間を通して、特に心に残ったことを二つつづりたいと思います。

一つ目は、やっぱりSt. Peter High Schoolのみんなとの交流です。昨年9月から画面越しのオンライン交流をしていたバディの二人にも、リアルで会うことができました。その瞬間は、「やっと会えたね」というなんだか泣きそうな気持ちと、これが初めての対面だと思えないちょっぴり不思議な気持ち、そして、思わず声が口から飛び出るほどの嬉しい気持ちが混ざり合った、今まで経験したことのない感情で胸がいっぱいになりました。また、St, Peter High School の英語の授業への参加や、校内探検を通じて、バディでなかった人たちとも仲良くなることができました。お互い英語が母国語でない中で、(発音でも文法でも)英語を使いこなす St. Peterのみんなはかっこいいと思ったし、同時に、感じたことをすぐに英語に変換できない自分にもどかしさを感じ、もっと英語を勉強しようと思いました。最終日には、たくさんのお土産をたくさんの「友達」からもらいました。中には、「一緒に写真を撮ろう」とわざわざ駆け寄ってきてくれたり、日本語を交えた手紙を渡してくれたり、学校で使う自分の名札を「これあげる」と渡してくれたりした人もいました。

今回の研修は、オンライン交流を重ねた後、リアルでSt.Peter HIgh Schoolを訪ねる、という形でした。奇しくもコロナがもたらした「オンライン交流」と、コロナ禍の終わりとともに可能になった「リアルでの交流」を組み合わせた今回の研修は、自分にとってとても有意義な時間でした。「オンライン交流」だけではSt,Peter High Schoolのバディやみんなとこんなに仲良くなれなかったと思うし、また同時に、事前のオンライン交流なしの「リアルでの交流」だけでもこんなに仲良くなれなかったと思うからです。今回の研修で、ずっと画面越しにしか見ることができなかった人たちと、直接、会い、話し、笑うことができて、St.Peter HIgh Schoolのみんなと「友達」になれた気がします。

二つ目は、ガイドさんの「台湾の人たちは、『自由』や『民主主義』は自分たちが守ってきたというプライドがあります」という言葉です。この言葉の意味は、最終日、中正紀念堂 を訪ねて、やっとわかりました。そこでは、戦後、国民党の一党独裁の中で、言論を封じられた人たち、殺された人たち、そんな中でも立ち上がった人たち、そして最終的に自由や民主主義を勝ち取った人たちに関する記録が展示されていました。

「このような時代を経て、現在の「自由」な「民主主義」の国、台湾があるのだ。だから台湾の人たちは政治への関心も高い。皆さんも日本に帰ったら、少しだけでいい、政治に目を向けてみてもいいかもしれません。」

壮絶な展示の前での、ガイドさんのこの一言も印象的でした。台湾は、過去も現在も、常に複雑な状況の上に位置しています。だからこその台湾の人たちの政治への意識の高さは、研修中いたるところで感じました。一方、日本では、政治への無関心が叫ばれて久しいのが現状です。でも、日本で僕たちが享受している「自由」や「民主主義」は、今後も100%確実なものではないことは、ガイドさんの言葉や中正紀念堂での展示で実感しました。難しいテーマではあるけれど、僕も、日々流れるさまざまなニュースに目を向け、考えていかなければならないと強く感じました。

St.Peter High Schoolを離れる直前、バディの二人が渡してくれた封筒には、「friendship forever」と書かれていました。日本に帰ってきて、St.Peterのみんなと物理的な距離は離れましたが、ラインなどメッセージを送りあうことはできます(この文章を書いている今瞬間にも、メッセージが来ました笑)。この研修でリアルで出会えたことがゴールではないと思います。St.Peterのみんなと、これからも長く、「友達」の関係が続くといいなと思っています。

4月、今度は僕たちがSt.Peter High Schoolのみんなを雲雀丘学園に迎えることになります。僕たちが台湾で感じた、ワクワクやドキドキや興奮を、日本、雲雀丘学園でも感じてもらえるよう、準備をしたいと思います。(R.N)

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■レポート②

私はこの5日間でたくさんの驚きと発見がありました。その中から2つを紹介します。

1つ目は学校のおもてなしについてです。学校に着いたら最初に大きな旗のようなものを持って出迎えてくれて、軍隊のようなパフォーマンスを披露してもらいました。その後の学校の案内では、私たちが歩いているだけで手を振ってくれたり、話しかけてもらいました。歓迎セレモニーではネイティブの日本語かと思うほど上手なトトロの歌を披露してくれました。授業に行ったらどの生徒も興味津々で私たちの自己紹介を聞いてくれたり、質問してくれたりしました。午後には今までオンラインで交流してきたパートナーと対面で会いました。対面で会えてとても嬉しかったです。オンラインで会話していた時はあまり話せてないのかなと思っていましたが、対面で会うと話がとても弾んで楽しかったです。やはりオンラインではなく対面で会った方がたくさん話せるし、表情も分かりやすいと思いました。学校で過ごす時間は過ぎるのはあっという間で、お別れの時を迎えてしまいました。パートナーからもらったプレゼントや優しさは一生の宝物です。学校ではたくさんの台湾のお菓子をもらいましたが、もらったのはそれだけではありません。生徒全員がこの2日間のために準備してくれて、笑顔で出迎えてくれたこと。帰る時にたくさんのあたたかい言葉を言ってくれたこと。日本に帰ってきてもInstagramを通して話せること。全てが良い思い出です。この恩は4月に雲雀丘に来てくれる時に返したいと思います。

2つ目は台湾の国についてです。私たちのガイドさんが、台湾の街中で歩いていて「キャー!」と言われるのはアイドルではなく政治家だとおっしゃっていたのが日本では考えられなくてとても印象的でした。インターネットで調べたところ、台湾の投票率は70%を超えていました。台湾では政治を自分ごととして考えていて、民主主義の基本が成り立っているそうです。最終日に中正紀念堂での衛生交代式に行った時には、兵士たちが巨大な蒋介石の像の前で儀式なようなことをしていたのを見ました。また、その像までの階段の段数は蒋介石が亡くなった年と同じ89段ということも教えてもらいました。台湾という国は、蒋介石の思想を今も大切にしていて、自分たちで政治を変えていこうとしている人々がたくさんいると感じました。

私は台湾研修を通して、台湾や台湾の人々の素晴らしさを身をもって体感しました。その素晴らしさは日本人も見習うべきだと思うので、今度は私があたたかいおもてなしを実践したり、政治のことを調べたりして、少しでも周りの人に台湾の精神の素晴らしさを知ってほしいです。このような大切な気づきをさせてくれたのは、企画をしてくれた日本と台湾の先生方やガイドさん、現地の学校の生徒のおかけです。本当にありがとうございました。(M.U)

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■レポート③

台湾への五日間の研修は、とても濃密なもので、本当は一週間ほど行っていたのではないかと思うほどでした。4泊5日の台湾研修から帰国し、電車内や町中の広告のひらがなを見て、徐々に帰国したという実感を得ています。

まず、研修の中で一番印象に残っているのは、St. Peter High Schoolとの交流です。バスで学校の前に到着してまず目に入ってきたのは、横断幕をもって歓迎の手を振る生徒と先生方でした。その後も、生徒による儀仗隊、合唱隊、聖歌隊による歓迎を受け、学校内の案内をしてもらっている際も、生徒たちが校舎の廊下から手を振ったり、声をかけたりしてくれました。想像していた何倍も盛大な歓迎を受け、こんな歓迎を受けてしまっていいのかと不安になるぐらいで、St. Peter High Schoolの生徒と先生方が協力して長い時間をかけて準備をしてきたのだと実感しました。4月にはSt. Peter High Schoolの生徒の皆さんを自分たちが迎える側になるので、その時には、いろいろな部活動や生徒、先生にも協力していただいて自分たちにできる限りのおもてなしを出来るよう頑張ろうと思います。

次に、明新科技大学と、サイエンスパーク、TSMCミュージアムの見学です。そこでは半導体の製造過程についての説明を受けたり、特別にクリーンルームに入らせていただいたりしました。半導体については基本的な知識しか知らなかったのですが、今回の見学で、VRなどの技術を使った説明を通して半導体についての知識を深められました。

3つ目は、台湾国立大学です。そこでは、雲雀を卒業して台湾国立大学に入学した先輩に案内していただき、大学生活や進路についてお話を聞くことができました。海外大学・大学院への進学には自分自身興味があったので、実際に台湾の大学の雰囲気について知ることができとても参考になりました。

これら以外にも、九份、台北101、故宮博物館や、独特の食事からおいしい食事まで、印象深い出来事の多い濃密な五日間でした。このような素晴らしい経験を支えてくださった、現地のガイドさん、St. Peter High Schoolの皆さん、五日間一緒に行動した雲雀の生徒、先生方、ありがとうございました。(K.K)

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