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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

グローバル教育〔 地球的規模で考える 〕

インドネシア研修

インドネシア研修「Mog」事前トレーニング4回目

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本日の授業では、生徒たちが身近な大手企業を題材に、実践的なマーケティング戦略の立案に取り組みました。

単なる座学ではなく、「インプット」で学んだ知識を「アウトプット」で実践する、まさに社会で求められるビジネススキルを磨く授業です。

プレゼンテーション後の質疑応答では、プロの視点からの鋭い指摘が飛び交いました。その様子は、まるでビジネスの最前線を思わせるほど。今回は、特に注目を集めた2つの戦略提案と、そこから生まれた深い学びをご紹介します。


挑戦テーマ:「マクドナルド」で年間売上増を実現せよ!

本日の誰もが知る外食チェーン「マクドナルド」。高い目標に向けて、現状分析から戦略立案まで、本格的なマーケティングプロセスを体験しました。

提案①:未開拓市場を狙え!高齢者層の新規獲得戦略

少子高齢化が進む日本社会に着目したグループがありました。

「これまでターゲットとされてこなかった高齢者層にこそ、大きな可能性がある」という仮説を立てました。

【戦略のポイント】

健康配慮型メニューの開発:減塩やあっさりとした味付け、食べやすいミニサイズのハンバーガーなど、高齢者のニーズに応える商品ラインナップを提案

店舗環境の見直し:高齢者専用の優先座席を設置し、安心して利用できる空間づくりを提案

着想の源:近年需要が高まる宅食サービス企業の成功事例を研究し、「栄養」と「食べやすさ」という視点から新メニューを構想

この提案の背景には、急成長する高齢者向けサービス市場への深い洞察がありました。


提案②:ファンを増やせ!既存顧客のリピート促進戦略

次のグループは、すでにマクドナルドを利用している若年層や家族連れに着目。「もっと頻繁に、もっとたくさん利用してもらう」ための仕掛けを考えました。

【戦略のポイント】

「パーティーセット」の新規投入:ハンバーガー、ドリンク、期間限定スイーツをセットにした、複数人でシェアできる商品を開発。友人同士や家族での利用を促進

価格戦略の多様化:学割・ファミリー割の導入や、夜7時以降の時間帯限定割引で、様々な顧客層の来店機会を創出

「友人との口コミで広がる」という若年層の行動特性を捉えた、的確な提案でした。


白熱の質疑応答----プロの視点が生徒の思考を深める

発表後の質疑応答では、メンターや講師の先生から本質を突く質問が次々と投げかけられました。

【議論で浮かび上がった重要ポイント】

1. データに基づく説得力の構築

「売上が年間500億円増加している」という事実を、どう分析するか?客単価の変化なのか、来店客数の増加なのか、それとも店舗数の拡大なのか...数字の背景を読み解くことで、戦略の精度が格段に上がることを学びました。

2. ブランドの「ポジショニング」を守る難しさ

高齢者向けの「健康志向メニュー」について、鋭い指摘がありました。「健康的な食事」という市場は、すでにモスバーガーなどの競合が押さえているポジション。そこに参入すれば、マクドナルドの強みである「手頃な価格で美味しい」というイメージが薄れ、既存顧客を失うリスクも。

「マクドナルドらしさを保ちながら、新しい顧客をどう獲得するか」----この問いに、生徒たちは真剣に向き合いました。


起業家から学ぶ、リアルなビジネスの世界

アイデアを出すだけでなく、データ分析、市場理解、競合との差別化----多角的な視点からビジネスを捉える力を養った今回の授業。

生徒たちの表情には、課題の難しさと同時に、確かな手応えが感じられました。

次回はいよいよ、実際の起業家の方にリアルなビジネス体験を伺います。

その学びを最終プレゼンテーションに落とし込む、集大成の時が近づいています。

未来のビジネスリーダーたちの成長に、ぜひご期待ください!

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