グローバル教育〔 地球的規模で考える 〕
インドネシア研修
インドネシア研修⑫
7日間の「挑戦と課題」
最終プレゼン後、ファイナルチェックアウトが行われました。
生徒たちとメンターから熱い感想とフィードバックがありました。
参加生徒たちの「自己認知」と「一歩踏み出す勇気」
研修を振り返り、多くの生徒がまず口にしたのは、「自己の課題」の発見でした。
ある生徒は、「自分の課題が、それも一つではなくいくつも出てきた。それを見て見ぬ振りをしていた自分もいた」と語り、プロジェクトを通して自己を深く見つめ直す機会を得ました。
別の生徒は、以前の自分なら考えられなかった「一人で行動したこと」を成長点として挙げ、「自分から発言できなかった状況から、自分の意見をしっかり持てるようになった」と、行動力の変化を感じていました。
「計画性が大事」という学びを得た生徒もおり、「今までのツケが最終日に回ってきた」という経験を通じて、自身の根本的な行動を見直す必要性を痛感していました。
また、「人に言われて初めて自分の悪いところに気づく」という体験は、共通したテーマでした。自分の課題を認め難い気持ちを持ちながらも、メンターや仲間からのフィードバックを受け入れることで、自身の行動面、精神面での大きな成長につながったと言っていたことが印象的です。
特に、現地での販売やインタビューといった実践的な挑戦は、大きな自信につながったようです。
「現地の人に自分から声かけをして会話してもらい、商品をプロモーションした」経験は、以前の自分では絶対にできなかったことであり、今後の生活においても、この成長を止めずに、今後も続けたいという強い意志を見せました。
「変なプライド」を捨て、本物の成長へ
最後にメンターや講師の先生から、生徒たちの今後の成長に深く関わる、厳しくも愛情のこもったフィードバックがありました。
課題は「自己認知のズレ」と「変なプライド」
メンター陣は、生徒たちに共通する最大の課題として、「自己認知の実力と実際の能力のギャップ」、そしてそこから生まれる「変なプライド」を指摘しました。
「自分はできるやつだ」と思っている生徒が多い一方で、メンターは「君たち、何もできていないよ」と、厳しい言葉を投げかけました。生徒たちは「失敗したくない」「恥をかきたくない」という気持ちが強すぎて、難しい問題にチャレンジすることや、メンターからの指摘を前向きに受け止めることができなくなっています。この悪循環を断ち切るためのの声かけでした。
この生徒たちの「変なプライド」は、自分より下の人間を見て安心する「歪んだ認知」によって形成されている可能性をがあること、真に成長するためには、このプライドを崩し、謙虚になって、人からのフィードバックを100%受け取ることが不可欠であると教えてくれました。
「この変なプライドを崩さないと、永遠に成長できない」とし、この研修での経験がそのプライドに「ヒビを入れる」きっかけになったことを強く期待しました。
成長を「日常に持ち帰る」ことの重要性
メンターや講師の先生は、今回の研修で得た学びを「日常に戻ってからどう活かすか」の重要性を、繰り返し訴えました。
「忘れないでほしい。忘れたらこの一週間、みんなが睡眠時間削って頑張ったことが無駄になっちゃう」
そのための具体的なアクションとして、帰りの移動時間などで「この研修で何を得たのか、何が自分の課題だったのか」を必ずメモに書き起こすよう指示がありました。この際、メンターが毎日渡したフィードバックや課題カードを見直すことで、表面的な感想に留まらない深い振り返りを行うことをすすめていました。
「今、やっと課題に気づいたぐらいの段階。ここから実際に変わって成長ができていない人のほうが多い」
この後の実行こそが研修の価値を決定づけると結びました。
「自分の人生を決めるのは自分」
親や先生に言われたから、頑張ったねと言われたいからという理由ではなく、「自分がどういう大人になりたいのか」「どういう人生を歩みたいのか」を常に考え、自分にとって最適な「環境」と「周りの人」を選ぶことの重要性を学べたはずです。
Mog研修という「非日常」での経験は、生徒たちが今までいた環境を客観視するきっかけを与え、今後の人生をより良く、幸せにするための「スタートライン」に立たせてくれたと思います。
参加生徒たちは、この7日間で、単なるマーケティングスキルだけでなく、自身の根本的な「意識」と「行動」の課題に直面し、それを乗り越えるためのヒントを得ました。今後の彼らが、この貴重な経験を日常に持ち帰り、いかに変化し続けるか。
これからが本番です!

