探究的な授業〔 日常的に思考力を育む 〕
探究的授業
中3社会総合 新聞出前授業 取材「サントリーデザイン部」
中3社会総合の授業として、新聞出前授業を行っています。NIEの取り組みとして、新聞記者が月1回講義に来校し、夏に全生徒が取材して新聞記事を制作します。
今年は取材先がサントリーとなり、11の部署のどれか1つを取材することになり、今日はその第八弾、サントリーチーフデザインオフィサーが来校され、「おもろい」デザインの話をしてくださいました。
目の前がパッと明るくなるのが「おもろい」であり、世界共通のところがあります。フリ(普通の話「そやなあ」)とオチ(驚く話「なんでやねん」)の両面があり、デザインにも通ずる点があります。消せないボールペン(「フリ」)に対し、消せるボールペン(フリクション、「オチ」)とか、コンピューターや電話(フリ)に対し、スマホ(「オチ」)という関係、さらに、据え置きゲームや携帯ゲーム(フリ)にスイッチ(オチ)となります。
サントリーは、憧れ(西洋の酒)または親しみ(日本の酒)がフリとしたら、オチにあたるのが日本のウイスキーを作ろうとし、100年たちました。
「おもろい」って、作るのは難しいです。例えば、問1 コンビニで売っている物、問2 コンビニで売っていない物、それぞれ書き出してみると、コンビニで売っている物の方が多く書き出すことができます。しかし現実には、コンビニで売ってない物の方が多いです。それが書けないのは、思い込みに束縛されているからです。思い込みから飛び出す方法として、例え話が得意な人ほど、思い込みから抜け出すヒントが隠されています。自由な発想が大切になります。
クリエイティブな仕事をする場合、まずは世の中の普通を学び、さらに、様々なものに興味をもつこと、それが大切になってきます。
質問として、小文字sunと大文字TORYの理由、とか、伊右衛門の筍の形をしたペットボトルが大当たりしたこととか、デザインの製作期間はどれくらいか、AIの活用、今後の戦略としてのグローバル化、デザインのこだわりとか出てきました。
ご来校いただき、生徒の質疑応答にも丁寧にお答えいただいたチーフデザインオフィサー様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。