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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「経済を学ぶ」第10回万博の経済効果

探究ゼミ「経済を学ぶ」、今日は第10回を開催し、中1~高3の8名が60ホールに集まりました。

今回のテーマは万博の経済効果です。黒字化の目安を上回り、来場者は2000万人を超えました。『アジア太平洋研究所』は経済波及効果を約27400億円と想定したものの、1位は大阪府で約2600億円、2位は兵庫県の約720億円で約2兆円の差が開いています。

京都は、万博を機に京都から大阪へ足を運んでもらおうと期待していましたが、あるホテルの支配人は「特段、国内外から京都にお客様が増えたとは感じていない」と話します。背景に外国人観光客への周知不足があります。景観条例で街中に大きく万博の広告を打ち出すことが難しい上に、オフィシャルのシャトルバスが通っておらず、電車で夢洲駅に向かうには複数の乗り換えが発生するため、案内が難しいといいます。

シャトルバスがある兵庫も厳しい状況で、期間中、尼崎市内で土日に開催されている『ひょうご楽市楽座』では、会場の隣に万博協会が運営する駐車場があり、マイカーを置いてシャトルバスで万博会場に向かうことができますが、約54000万円を投じたこのイベントで県内各地の飲食や物販ブースが並んでいますが、開催当初の一日の来場者数は想定の約半分でした。背景に、『パークアンドライドの利用率の低迷』と『イベントそのものの認知不足』があります。

 当初の想定について、ある大学の教授は「万博をきっかけに延泊してもらう形の経済効果が想定されたが、残念ながら『どう行ったらいいのか』『どう帰ってこられるのか』といった情報は不足している。各地域へ誘導するような仕組みづくりは、まだまだ改善していく余地はある」との見方を示しています。閉幕までの残り期間で、約27400億円の想定を達成することができるのでしょうか。

人材の面では、延べ2万人のスタッフが働いていて、万博閉幕と同時に職を失う人も少なくありません。そんな中、次の職を探せるイベント『万博キャリアNEXT』が開催されました。参加企業は100社を超え、誰もが知る大企業も、即戦力となる"万博人材"の採用に乗り出していました。

技術が次のステージに進んだ例もあります。医療機器メーカーが新技術を紹介したところ、いろんな病院から声がかかり、うちも導入してくれという話が来ているそうです。

この記事を読み、どんな商品が万博で売れるか意見交換したうえで、感想を書きました。「会場でかき氷を売れば外国人にとって珍しそう」「アクセスの難しさで人が遠のく状況が見えた。万博で働いていた人が人材不足の介護職に回ってほしい」「みゃくみゃくのキャラクター効果は凄かった。これをもっと絡めてはどうか」「大阪のホテルが京都の観光地をお勧めするポップなど作れば効果があるのでは」「これだけ人が集まっているのに、終わらせるのがもったいない」「あんなに人が来ているので結果的に成功」「日本の技術だけでなく文化ももっと万博でPRすればいいのでは」などありました。

次回は10月8日の昼休みに60ホールで開催します。

10月4日(土)午後、高校オープンスクールで、探究ゼミ「経済を学ぶ」体験授業を開催します。対象は中3です。参加希望者は「高校入試サイト(こちらをクリック)」からお申込みください。「高校説明会と『【探究ゼミ1】体験活動』」というタイトルで、〆切は10/2正午です。ご参加お待ちしています。

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