探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究ゼミ
探究ゼミ「日本の交通網」第12回富山地鉄
探究ゼミ「日本の交通網」、今日は第12回を開催し、中1~高3の合計9名が会議室に集まりました。
今回のテーマは「地方鉄道存続のアイデア」です。富山地方鉄道が一部区間を廃止する考えを示している立山線について、立山町の舟橋町長は、高校生たちに「立山線を残したい」と訴え、路線存続のためのアイデアを求めました。
立山町にある雄山高校で講演を行ったのは、立山町の舟橋貴之町長です。講演のテーマは、町の喫緊の課題となっている「富山地方鉄道と立山線」。富山地鉄が行政から支援を得られなければ岩峅寺ー立山駅間を廃止する方針を示していて、県や立山町などが存続のあり方を探っています。
町長は、去年立山黒部アルペンルートを訪れた観光客82万人のうち10万人が立山線を利用していることから、路線の維持に向けた持論を披露し、「地元民は地鉄の電車を高いと思うが、観光地に行った時に1420円だろうが2000円だろうがあまり気にしない、観光客の人から2000円とれば、2億4000万円の収入になる」と、定期運賃は据え置き、観光客を増やすことで、路線を存続したいと訴えました。
町長は「そういった方々にどんどんどんどん乗ってもらって、この地鉄立山線を残したい。残すことによって、町外の高校生も雄山高校に来られるし、町内の高校生が町外の高校に行くことができる」と言っています。講演を受けて、今後、生徒たちは、立山線利用者の増加をはじめ町の課題解決のアイデアを出していく予定です。
この記事を読んだうえで、意見交換しました。感想として「ツアーの客を電鉄に持って来れたらいい」「観光列車はどうか」「通勤に特化し、休日や日中は観光特急を走らせる」「アルペンルートに頼ると冬に客が減るので、冬も利用する施設を立山駅に作ったり、固定客増加のためショッピングモールの駅前設置も有効では」「JRからの直通列車はどうか」「駐車場を有料化して鉄道へ誘導」などありました。
廃止になって一番困るのは、車を運転できない高校生と高齢者です。同じ中高生として、考えねばならない問題です。次回は、10月9日昼休みに開催します。ご参加お待ちしています。