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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「日本の交通網」第13回「エスカレーター」

今日の昼休み、「日本の交通網」が会議室で開催され、中1~高1の5名が参加しました。今日は第13回、テーマは「エスカレーター」です。

エスカレーターで立ち止まることを義務づけた全国初の条例を埼玉県が施行して10月で5年。県の昨年度の調査では「立ち止まる」と回答した人は7割台で、追い越す人のために右側を空ける姿が今も目立つそうです。3年前に同様の条例を施行した名古屋市では、立ち止まる人の割合が9割を超えており、ルールの浸透に差が生じているとのことです。埼玉県の条例は転倒防止を目的に施行され、徐々に歩く人が減り、県の昨年度の調査に「駅で立ち止まって乗った」と答えた人は76.9%ですが、近年は伸びが鈍っているそうです。これに対し、名古屋市の今年の実態調査では、駅などで立ち止まって利用した人は95.1%。昨年12月以降、市営地下鉄の名古屋、金山、伏見の3駅で、AI(人工知能)を用いたセンサーで歩く人に警告音を鳴らすなどルール周知を強化し、施行前の22年と比べて16ポイント改善しました。

利用者がエスカレーターのステップに立つ位置でも、埼玉と名古屋で違いが出ています。追い越す人を通すため片側に寄るより、左右両側に立ち止まって乗った方が輸送効率が良いとされるが、埼玉では多くの人が左側に寄っている。県条例が、立つ位置について規定していないことも影響しているとみられる。名古屋市の条例は「左右を問わず立ち止まる」ことを求めており、利用者2人が左右両側に分かれて乗るスタイルが定着しつつあります。

ルール浸透の遅れを受け、さいたま市のJR浦和駅では、地元の県立浦和第一女子高校の生徒が改善に取り組みました。地域課題の解決をテーマにした探究学習の一環で「ステップにかわいい絵を描けば、踏むのをためらってエスカレーターを歩く人を減らせるのではないか」と、ステップ上に「うさぎの絵」を描く対策を思いつきました。校内の廊下で人の足跡など複数の絵を貼る実験を行い、うさぎの絵は踏まれる確率が最も低いと確認。「かわいい、守ってあげたい」と感じさせることで利用者の行動を変えられると、JR東日本に絵を描く実証実験を提案しました。同社も賛同し、浦和駅で先月、連絡通路のエスカレーターのステップに「ふまないで」の文字と、生徒がデザインしたうさぎが左右交互に描かれました。うさぎの絵を踏んで前に詰めないと輸送力は改善しないが、まずは歩く人を減らすのが狙いで、利用者が絵を避けるように立ち止まる姿が増えたとのことです。

 「仕掛け」による行動変容を研究者は「記憶にすり込ませれば、うさぎの絵がなくても片側空けの習慣を変えられる。効果を定着させるには、長期間にわたって多くの場所で同時に行うことも必要だ」としています。

この記事を読み、皆で意見交換しました。「立ち止まると、輸送効率が悪くなるかも」「禁止の言い方より別の言い方の方が良いと思う」「早く行くため止まらない人は一定数いるのでは」「そもそも階段利用を促進すべし。時間は変わらないことをアピールすればよい」「ウサギの画像を見たら思ったより効果ありそうで驚いた。友人がホームの階段から飛び降りて骨折した。近くの図書館は『ぼくは階段を使うよ。大人は使わないの』と書いてあった」という意見がありました。

急いでいると、つい歩いてしまいがちですが、怪我のリスクを考えると立ち止まるべきです。止まらせる「仕掛け」は、ナッジ理論として行動経済学のテーマにもなります。どうすればよいか、考えていきたいです。次回は10月29日です。

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