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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
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探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第14回群衆事故

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第14回を開催し、中1~高2の27名が60ホールに集まりました。

今日のテーマは、「群衆事故」です。韓国でハロウィーンに集まった群衆の死傷者が出たのと、インドで吊り橋が崩落した事故が報道されました。そこで、日本でかつて起こった明石歩道橋事故について解説しながら、法的な問題点を考え、感想を書きました。

2001年に明石市で発生し。11名が圧死等により死亡し,約200名が傷害を負う被害を出した群衆事故です。市と警察の警備など問題となりました。

民事訴訟では、損害賠償の判決が出て確定しました。しかし、刑事訴訟は複雑な過程をたどりました。警官ら5名の有罪判決は確定しましたが、署長(のち死亡)・副署長は不起訴となり検察審査会から起訴相当の評決が出て裁判所指定の弁護士が検察官となって副署長を起訴したものの、権限行使と事故の因果関係が認められませんでした。

こういう事故の場合、個人を処罰するのは難しい点があり、組織処罰を求める運動も行われていることを説明しました。

生徒の感想として、「責任者だけが悪いわけではないので、組織罰を法で規定すべし」「組織罰は困難」「人々を守ることができるのは警察と市だけなので、もっと責任を重く持つべし」「21年前の事件で不起訴は納得いきがたい」「国として対策すべし」「人が多く来ることは予測できたのではないかという悔しい気持ちが残った」「これ以上事故が起こらないよう過去から学んでほしい」などの意見がありました。

次回は11/8に社会科教室で開催します。旅行から帰ってきた中2・3も含めて、多くの方の参加を期待しています。

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