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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
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探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ(法律を学ぶ第17回)「さるかに合戦」

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第17回を開催し、中3・高2の3名が会議室に集まりました。

今日のテーマは、「昔話法廷『さるかに合戦』」です。NHKのEテレで放送していた昔話を裁判したらどうなるかという番組を視聴したうえで、感想を書いてもらいました。

被告人は、猿。死刑か否か?

検察官の陳述は、以下の通りです。

「被告人の猿は、何の落ち度もないカニの命を無残に奪った。柿を取れずに困っていたカニの親子に出会い、『自分が取ってやろう』と言って木に登り、熟れた柿を食べつくした。文句を言った母ガニに逆上。青くて硬い柿をしつように投げつけ、何発も直撃を食らった母ガニと幼い娘二人は、体を砕かれ死亡。逮捕されるまで8年間、逃亡を続けた。これは刑法第199条の殺人罪にあたり、短絡的であまりにも残虐な犯行は、死刑が相当と考えます。」

一方、被告人と弁護側は、検察官が述べた内容を全面的に認めた上で、弁護人は、犯行に至るまでの猿の境遇に同情の余地があること、猿が十分に反省し更生していることから、「死刑にすべきではない」と訴える。

裁判員に突きつけられたのは、猿を死刑にするかしないか、命をめぐる判断です。

視聴後、結論を聞くと、3名とも死刑派でした。「自分の怒りをカニにぶつけ殺し、8年隠れて逃げていた」「本当に反省しているか怪しいし、責任能力はある」「文句をカニが言ったきっかけは猿にあり」といった理由です。ただ、「死刑は本当に難しい」「『死刑にしない』という意見も聞きたかった」という意見もありました。

極悪な犯罪としても、死刑を判断するのは、本当に難しいです。命の重みを考えながら判断せねばなりません。裁判員の判断は、いつもながら難しいです。

次回は2/1に会議室で開催します。多くの方の参加を期待しています。

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