探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「経済を学ぶ」第1回無償化
本日の昼休み、探究ゼミ「経済を学ぶ」の第1回を開催し、中2~高3の13名が60ホールに集まりました。為替相場や株価の動向などを見る中で、経済について学ぶ目的で毎週水曜の昼休みに開催しています。昨年は24回実施し、今年で11年目を迎えます。
今日は、初回ガイダンスということで、2つの話題を考えました。
最初は、センター試験の過去問(2017年政経追試)です。「いま,1500円の料金を支払ってカラオケで遊ぶことができる。同じ時間を使って,アルバイトで1800円の給与を得ることや,家事を手伝うことで1000円の小遣いを得ることもできる。この三つの選択肢のうち一つしか選べない場合,機会費用を含めたカラオケで遊ぶ費用はいくらになるか。①1500円②2500円③3300円④4300円」皆で考え挙手したところ、 が多かったです。正解は③で、どれか一つしか決断できず、最大限の収入(バイト1800円)をせずに最大限の支出(カラオケ1500円)の行動をしたため3300円の機会費用となります。この問いから、経済学ではある選択に対してさまざまな費用がかかることを考えました。
次に、高校授業料無償化を取り上げました。これまで所得制限のあった無償化を、この春から公立授業料の11万、来春から45万国が提供する施策です。この政策の是非は、経済学者でも分かれています。この問題を、中高生はどう考えるか、結論と根拠を出し合いました。
賛否は10対3で賛成が多かったです。賛成派は「親の所得差で行きたい学校に行けないのは不公平」「将来が開けていく」「人は平等」「選択の幅が広がる」。反対派は「私立に行きたい人が増え、公立に不利」「税金が結果的に増える」といった理由がありました。
次回から為替相場の予想をする「円ドルダービー」を行うことを予告し、感想を書いてもらいました。「身近な話題で楽しかった」「家ではこういう話ができないので、楽しみ」「討論を聞いて逆の立場の方がいいかなと思った」「正解がないところが難しいけど面白い」などがありました。
1年間、経済を見ながら、世の中について考えていきたいと思います。
次回は5月21日、60ホールで開催します。多くの方の参加をお待ちしています。