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探究ゼミ「日本の交通網」第2回加古川線
今日の昼休み、「日本の交通網」が会議室で開催され、中1~高3の13名が参加しました。今日は第2回、テーマは「加古川線」です。
加古川線の西脇市~谷川間で万博期間中に電車が増発しています。JR 西日本の近畿エリアで最も収益性が低い赤字ローカル線で、なぜ増発するのでしょうか。
加古川線は全線単線で、多くは西脇市までで西脇市~谷川間は 1 日9.5 往復しかありません。万博期間中
、そこに2 往復増発し、さらに特急「こうのとり」の一部を谷川駅に臨時停車させます。
高校生は乗車するが大人はあまり利用しないため、観光客を増やすしかない、という見方で万博に注目し、「ひょうごフィールドパビリオン」という各地の地場産業や農業などの取り組みを、万博の会場外にあるパビリオンに見立て、工場や「日本へそ公園」案内ツアーなどで乗客増を考え、増発に至りました。
ただ景色の単調さが観光路線としての弱点で、播州平野は広がるものの加古川を眺める機会はあまりなく、唯一の景勝地である闘竜灘も車窓から見えません。全線乗り放題のパス発売やデジタルスタンプラリー開催という取り組みもJRは行っています。
西脇市~谷川間の平均通過人員は2021年度で1日207人、19~21年度の営業損益は2億6000万円赤字で100円を稼ぐために2038円の費用がかかっているとのことです。
この記事を読んだうえで、意見交換しました。
感想は、「明確な答えがなく、どうすればよいかディスカッションするのが楽しかった」「奈良への『まほろば』のように特急を走らせるのはどうか」「地域の魅力を発信」「沿線の名産品をPR」の一方「鉄道よりバス増発が効率的では」という意見もありました。少しでも増益を考え、いろいろアイデアを出していかねばなりません。皆で考えを出して、どうすればよいか考えてみましょう。
次回は5/29に開催します。参加お待ちしております。