探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ「日本の交通網」第3回北大阪急行

今日の昼休み、「日本の交通網」が会議室で開催され、中1～高3の14名が参加しました。今日は第3回、テーマは「北大阪急行」です。

以前開催された大阪万博の際に開業したのが北大阪急行です。今、コラボした車内展示や写真展も開催されています。初乗り100円という日本一安い運賃を維持しています。この理由としてよく言われるのが70年万博時の輸送で建設費用118億円の借入金を全て返したから、運賃が安いまま維持されているという話です。しかし当時を振り返った文献では、半分正解・半分誤りで、苦しんだ時期もあったようです。確かに1970年度は万博輸送特需で大きく利益が出て、建設の債務は一掃出来ました。

しかしその後は、需要もない千里丘陵へ空気を運ぶだけと低迷し再び赤字が積み上がりました。そこで、赤字北急の立て直しに着手し、支出抑制などの経営合理化・新駅「緑地公園駅」設置・不動産事業など行い、運賃改定を働きかけ実現したことで75年度黒字に転換しました。78年に累積損失（借金）を一掃し、79年度決算で、ついに配当を行えるようになりました。

70年当時の初乗り30円は大阪市交通局や阪急電鉄と同じ水準で、特段安いわけではなかったようです。86年に大きく変わり、大阪市交通局と90円、阪急でも40円の差がつくようになりました。

この記事を読んだうえで、意見交換し、大阪メトロとの統合案や、「鉄道会社で統合したほうが良いのはどこの会社か」などを話し合いました。

感想は、「値上げ幅を少なく済ませているのがすごい」「鉄道会社もいろいろな苦労があることがわかった」「どこと」「どこと統合したらよいかの話が面白かった」「メトロ中央線も万博後赤字にならないよう早めに対策をうつべき」という意見もありました。皆で話しているといろいろなアイデアが出てきて興味深かったです。

次回は6/5昼休みに会議室で開催します。参加お待ちしております。参加申込をしていなくても興味ある生徒は会場にお集まりください。