LOADING
Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第6回懲役27年

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第6回を開催し、中1~高1の11名が社会科教室に集まりました。今日のテーマは懲役27年です。

北海道・旭川の女子高生殺害と、江別で起きた大学生集団暴行死事件の判決に対して、軽いという意見が相次いでいます。旭川の事件では、当時17歳の女子高生をつり橋から転落させ死亡させたとして、殺人罪などに問われた被告人に求刑通り懲役27年の判決が下されました。江別市の事件では、当時20歳の大学生を集団暴行して死亡させ金品も奪ったとして、強盗致死罪に問われた被告人に、無期懲役の求刑に対し懲役30年の判決が下されました。どちらも、被害者が凄惨な暴行や脅迫などを受け、死亡したのに「なぜ無期や死刑ではないのか」という声がSNSなどでは多く見られます。

被害者遺族からすれば、判決に大変な不満を持つのは当然のことでしょう。しかし、刑事裁判では、検察官が被告人を訴え、裁判官が判決を下し、被害者は裁判の当事者ではありません。かつて、紛争解決は私人間に委ねられ、復讐ができたが、復讐の連鎖を生み社会秩序を乱したため、私的復讐は制限され、国家刑罰権が成立しました。

刑罰には、報いを与えるだけでなく、今後の犯罪を防ぐ役割も求められています。そして、犯した罪と同じ目に遭わせる、ということを徹底しても、犯罪の予防にはつながらないと考えられています。また、たとえば同じ被害者の「死亡」でも、事情によって行為者の責任非難の重さが違うと考えられています。また、たとえば、計画的な殺人の場合と、暴行の結果として死なせてしまった場合とでは、非難の度合いが異なります。今の刑罰は、この「責任の重さ」に応じて決められます。その点を踏まえた上で、意見交換しました。

今回の懲役27年に対して「軽い」が6名、「ちょうどよい」が5名いました。「軽い」派は「残虐に殺したのに27年は軽い」「名誉毀損もある」「殺し方がむごい」「加害者に優しすぎる」、「ちょうどよい」派は「出所後の年齢を考えれば被告人にとって大きい」「よほどのことでなければ死刑にはできない」「主犯だけが重いのはおかしい」などありました。

感想として「量刑を決めるのは難しい」「人を反省させるのは難しい」などありました。刑法・刑事訴訟法・刑事政策という3つの領域があります。人間とは何かという根源的な問いになってしまう、難しい問題です。

次回は9/1昼休みに60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。

本ウェブサイトでは、サービスの品質維持・向上を目的として、Cookieを使用しています。
個人情報の取り扱いに関してはプライバシーポリシーをご確認ください。