探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
【アドベンチャーワールド】私たちとペンギンの未来 〜動物からSDGsを学ぶ〜②
アドベンチャーワールドでの探究プロジェクト2日目は、ペンギンやペリカン、イルカなどの餌となる魚の保管庫の見学からスタートしました。魚庫の中は氷点下で、猛暑の外に比べて、涼しい・・・を通り越し、かなり寒かったです。10kgの魚の箱。重かったようです。
次に、海水処理場を見学しました。各地の水族館が海岸に近いところにあるのに対し、アドベンチャーワールドは海岸から少し離れた高台にあります。そのため海水を常時引くことが難しく、この施設によって引いた海水を浄化・循環させて使用しているそうです。
教室に戻った後、ペンギン繁殖プロジェクトリーダーの安達那央子さんによる講演をお聴きしました。ペンギンの生態、繁殖に加え、ペンギンを取り巻く環境問題について詳しくレクチャーをしていただきました。生徒たちは食い入るように話を聞いていました。
午後からは、ペンギンのエサであるホッケとシシャモの選別と餌やり体験をしました。選別は傷のないものや眼の色によって、与えられるものとそうでないものを分けていきます。餌やりはシシャモを3匹程度ペンギンが泳いでいるところに投げ入れていきます。
海獣館を後にして、普段は入ることのできないペンギンベースの見学をしました。ここは繁殖や研究をメインで行っている施設で、卵を孵化させたり、生まれたての赤ちゃんを親のもとに戻すまでの間、大切に育てています。保育機に入っている生まれたてのペンギンはとても小さく可愛らしかったです。
再度教室に戻り、気分転換を兼ねて、ジェンツーペンギンの卵に絵の具でエッグアートをしました。すぐに絵を書き始める生徒、どんなデザインにしようか悩む生徒色々でしたが、あっという間に時間は過ぎていきました。
エッグアートでリラックスした後、ペンギンの抱える様々な問題について講義を受けました。地球温暖化による気候変動、餌不足や生息地変化、外来種の持ち込み、疫病の拡大といった様々な要因がペンギンにとって住みにくい環境を生み出しています。残念ながら、直接的にも間接的にも人為的なものであるというショッキングな事実を学びました。人間とペンギンの共生のためにどうすれば良いのか、自分たちにできることは何か、しっかり考える良い機会になりました。
現在アドベンチャーワールドではナイトアドベンチャーとして夜も営業されています。その中の一つ、ナイトふれあいパークの見学をしてきました。ケープペンギンのパレードとハリスホークやルリコンゴウインコ、ヤギ、ポニー、ウマ、ラクダなどの他に間もなく1歳を迎えるフタユビナマケモノの子どもも見ることができました。日がとっぷりと暮れる前ではありましたが、昼間とは雰囲気の違うアドベンチャーワールドを経験することができ、生徒たちも満足しておりました。
2日目のプログラムは以上となります。