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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究プロジェクト

京都大学工学部によるオンラインミニ講義フェス Vol.1

 917日(土)に第1回目として安部武志先生と阿部竜先生に講義をしていただきました。

 まず,安部武志先生には工業化学科の紹介をしていただき,来年度の特色入試について説明していただきました。来年度チャレンジしようとしている生徒もいたようです。

 講義内容はリチウムイオン電池についてですが,はじめに化学反応と電池の仕組みについて簡単に説明をしていただき,その中で,「活性化エネルギーを支配し,いかに効率よくものを作ることができるか」という言葉が印象的でした。講義中にはスマホのバッテリー充電について100%充電するのではなく,80%充電にとどめ,0%まで使い切るのではなく20%まで使って充電するのが,もっともバッテリーを長持ちさせる秘訣であるというアドバイスがあり,その理由について,一生懸命耳を傾けていました。

 次に阿部竜先生の講義では,光合成の反応そのものを真似るのではなく,反応のシステムを取り入れて水素を製造する人工光合成というもののお話でした。光電効果では,当てる光の波長をできる限り小さくし,光子のエネルギーを高めておくことで,金属から電子を取り出すことができますが,植物の光合成においては,可視光領域の光でもって反応を行っています。これは電子を二段階に励起させ,電子を取り出しているというなんとも高度な反応を植物はやっているということに驚きました。このプロセスと取り入れ,水から水素を製造する光触媒の研究をされていることに生徒は驚いていました。印象的だったのは,人間が活動しているのは食事を摂っているからだが,もとを辿れば,太陽光エネルギーを変換しているに過ぎないというところでした。

 1講義50分という短い講義時間でしたが,導入部分から専門的な部分まで非常にわかりやすくお話していただき,生徒にとっては有意義な時間を過ごせたようです。今後,あと6講義ありますが,楽しみです。

 安部先生,阿部先生,貴重なお話ありがとうございました。

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