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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究プロジェクト

物流業界 変革プロジェクト マーケティングの力で「なりたい 職業」へ

3月16日、宮田ホールディングスの代表取締役会長である宮田会長をはじめ、プロジェクトメンバーの皆様にご来校いただき、探究プロジェクトが開催されました。

まずは宮田会長からご講演をいただきました。物流業界のリアルなお話から、心温まる「子どもミュージアムプロジェクト」の誕生秘話まで、生徒たちにとって学びと感動にあふれる1時間半となりました。

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トラックに対するイメージが変わる瞬間

皆さんは「トラック」と聞いてどんなイメージを持ちますか? 生徒たちからは「鉄の塊」「運転が難しそう」「少し怖い」といった率直な声が上がりました。しかし、私たちの生活を365日24時間、雨の日も雪の日も支え続けてくれているのがトラックです。

宮田会長は、そんな「少し近寄りがたい」トラックの背面に、子どもたちが描いた純粋な絵やメッセージを大きくラッピングする取り組みを紹介してくださいました。実際の写真を見た瞬間、生徒たちからも「可愛い!」「ホッとする」という声が漏れ、会場の空気がパッと明るくなりました。

悲しみを希望に変えた「1枚の絵」

この素晴らしいプロジェクトは、過去に同社で起きてしまった痛ましい交通事故がきっかけで生まれました。

「トラックをなくすのではなく、どう活かすか」

深く葛藤する中で宮田会長が目にしたのは、ある運転手さんがお守り代わりにトラックの車内に飾っていた「お父さん、いつもありがとう」という子どもの絵でした。

「人の心の奥底には、必ず優しい気持ちがある。子どもたちの純粋な思いに触れれば、自然とその優しさが引き出されるはずだ」

その絵をトラックの背面に大きくラッピングして走らせたところ、運転手さんの心に変化が生まれ、運転がより優しく安全なものに変わっていきました。さらに、街行く人が笑顔になり、手を振ってくれるようになったそうです。

日本から世界へ広がる優しさの輪

12年前にたった1台から始まったこの「子どもミュージアムプロジェクト」は、現在では賛同する企業が370社に増え、全国で1600台ものトラックが走っています。さらに、バスやタクシー、工事現場のフェンス、自動販売機、そして中国やタイなど海外へもその優しさの輪は広がり続けています。

数字や利益だけを追い求めるのではなく、「人を育てる」「感謝と承認を大切にする」という宮田運輸様の心のこもった経営理念に、生徒たちも真剣な眼差しで聞き入っていました。

講演の最後には、生徒たちから多くの質問が寄せられました。

Q.「初めてもらった子どもからのメッセージで覚えているものは?」

A.宮田会長:綺麗な絵よりも、一生懸命に書かれた「がんばれ」という力強い文字に、ストレートな愛を感じて印象に残っています!

Q.「今後はどんな業界に広げていきたいですか?」

A.宮田会長:全国に235万台ある自動販売機など、街中が優しさで溢れるキャンバスになればと思っています!

講演後はなんと、宮会長の著書をいただきました!サインをもらいに生徒たちは列をなしています。

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実際のラッピングトラックを間近で見学させていただくサプライズもありました。

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トラックの運転座席はとても高く、死角も多いです。

最後はみんなでトラックの前で記念撮影を行い、笑顔あふれる素晴らしい時間となりました。

【特別講演・後半 「これからの仕事と未来」ワークショップ編】

後半は、物流業界のリアルな現状と未来について考える参加型ワークショップが行われました!

「仕事ってどんなイメージ?」という問いかけからスタートした後半戦。生徒たちからは「お金を稼ぐため」「大変そう」「ノルマがありそう」といった率直な意見が出ましたが、社会のあらゆる活動は誰かの「仕事」で繋がっています。

私たちの生活に欠かせない「物流」は、社会の血液とも呼ばれています。物流が止まれば、社会も止まってしまいます。 ここで生徒たちにクイズが出題されました。

「日本全国で1日に運ばれる宅配便の荷物は、一体何個でしょうか?」

グループで話し合い、「100万個?」「いや、300万個?」と様々な予想が飛び交う中、正解はなんと「約1,370万個」! これだけの膨大な数の荷物が、毎日正確に届けられている裏側には、緻密なシステムとドライバーさんたちの多大な努力があります。次に荷物を受け取る時は、ぜひ感謝の気持ちを伝えたいですね。

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日本で唯一!?「お米の共同配送」の裏側

宮田運輸様が手がける独自の事業に「お米の共同配送」があります。通常、メーカーごとに別々のトラックでスーパーに納品するところを、宮田運輸様が一度お米を預かり、店舗ごとに全メーカー分をまとめて1台のトラックで配送するという画期的なシステムです。

ここで再びグループディスカッション!「共同配送のメリットは?」という問いに対し、生徒たちからは次々と鋭い意見が発表されました。

・「トラックの台数が減って、環境問題(SDGs)や渋滞解消に役立つ!」

・「スーパー側も、荷受けの対応が1回で済むから効率がいい!」

・「メーカー側も配送コストが下がる!」

大正解の連続に、講師の方々からも驚きの声が上がりました。

しかし、この便利なシステムの裏側はとても大変で、今でも手作業で1日に「約250トン(5kgのお米5万袋分!)」を仕分けているそうです。

さらに驚くべきは、5kgのお米を1つ運んで会社に残る利益は、なんと「約4円」!

物流がいかに効率と情熱で支えられているか、その厳しさと凄さに生徒たちも息を呑んでいました。

生徒白熱!物流業界の未来を救うアイデア会議

物流業界が抱える深刻な「人材不足」という社会課題。

これを解決するため、「どんな会社なら働きたいか?」「どうすれば会社の魅力を広められるか?」というテーマで、生徒たちが自由な発想でアイデアを出し合いました。

ディスカッションでは、「相手の意見のいいところを見つける(美点凝視)」「発言後には必ず拍手をする」という宮田運輸様でも実践されている素晴らしいルールを取り入れました。

【生徒たちから出たユニークなアイデア】

・働き方改革: 「遠隔操作で運転できるトラックの導入!」「完全週休2日制で、急に休んでも大丈夫な環境」

・PR作戦: 「テレビCMで信頼度アップ!」「TikTokやYouTubeで社長自ら出演するショート動画をバズらせる!」「キャッチーな音楽を作って体操しながら流す」

最初は少し緊張していた生徒たちも、議論が進むにつれて笑顔があふれ、教室中に拍手と笑い声が響き渡る最高の時間となりました。

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「ワクワクする心」を仕事選びのヒントに

最後に講師の方から、こんな温かいメッセージをいただきました。 「ディスカッションをしている皆さんの表情は、とてもワクワクしていて楽しそうでした。将来仕事を選ぶときにも、今日のように『ワクワクしながら考えられる仕事』を見つけてほしいと思います」

社会の最前線で活躍される企業の皆様と直接意見を交わし、正解のない問いに向き合った今回の特別講演。生徒たちにとって、自分の将来や社会との関わり方を考える、かけがえのない財産となりました。

宮田運輸の皆様、本当にありがとうございました!

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