探究プロジェクト「青いバラの開発とサントリーフラワーズの挑戦」

青いバラを開発されたサントリーフラワーズからお越しいただき，中学生を対象に講義をしていただきました。

どのようにして青いバラを作り上げるのか，生物学的なお話から技術的なお話，困難であったことなどを丁寧にお話いただきました。

花の色を決める色素はオレンジ，赤，青の３つで，化学的な構造は非常に似ており，あるベンゼン環に結合しているヒドロキシル基（-OH）の数だけが違うということが興味深かったです。

青い色素を取り出すのは，容易にできたのですが，その色素をバラの遺伝子に組み込んでいくのが困難を極め，5年かかってようやくできたとのことでした。商品化するまでには実に10年もの歳月を要したとのことです。

しかし，青いバラとはいえ，その色は薄く，これからもより青いバラの開発を続けていかれるとのことでした。

非常に充実した内容の講座で生徒たちも必死にメモを取りながら話を聞き，質疑応答でもたくさんの質問が出ておりました。