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教育実習希望者に対する事前指導

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  11月19日(土)、来年度教育実習を希望する学生に対する事前指導を行ないました。本校では毎年、卒業生の中で将来教職を目指す学生に対する教育実習の受け入れを行なっていますが、以前は一部甘い考えのまま実習に来る学生も散見されました。そのため、事前にこのような機会を設けることにしました。冒頭、私から次のようなレジメを配布し、話をしました。
  〝皆さんは、将来教職に就くことを目指し、この度教育実習をされることになりましたが、立派な教師になるためには、これから次のことを心がけて欲しいと思います。
 ①広い国土もなく大した資源にも恵まれない日本が、国際社会で生き残っていくためには、グローバルな視野で行動できる人財(材)の育成しかありません。皆さんは〝将来の日本を背負って立つ人財(材)を育てる〟というゆるぎない志を持つこと。
 ②学校の役割は〝生徒を育てる〟ということです。生徒が主体であり、皆さんではありません。常に生徒のためになっているのかどうか、という視点に立って取り組むこと。
 ③生徒にとって、教職30年のベテランの先生もいれば大学を卒業したばかりの先生もいますが、教壇に立つ人は〝すべて先生〟です。若いからという甘えは許されません。ベテランの先生には経験では絶対に勝てませんが、これをカバーする新たな試みを行なうこと。
 ④生徒達はあまり年の離れていない皆さんの姿を大いなる関心を持って見つめています。若さは皆さんの最大の武器ですが、決して友達先生になってはいけません。生徒に対しては毅然とした態度でのぞむこと。
 ⑤生徒に指導するためには、まず自分の身のまわりをしっかりと固めることが必要です。挨拶、服装、整理整頓、清掃、時間厳守、正しい言葉づかい等の凡事徹底をはかること。
 ⑥「教えることは学ぶこと」です。教えるためには、何倍も勉強しなければなりません。常に授業を磨くというという気持ちで、新たなことを取り入れて行くこと。
 ⑦教員はどうしても視野が狭くなり、人間的な幅も広がりません。社会の動きにも疎くなりがちです。〝学校の常識は社会の非常識〟〝社会の常識は学校の非常識〟ということにならないようにしなければなりません。そのためには極力多くの人達との交流をはかりこと。
 ⑧本学園の創立の精神(孝道)や本校の校是(高志・自律・努力)、人間教育の持つ意味を今一度、自分なりに考え、自分の言葉で語り、実践すること。
 ⑨雲雀丘学園中学・高校は特殊な学校(良い意味で)です。日本の一般的な学校と思っては間違います。このことを知っておかないと教師はつとまらないという事実を心しておくこと。
 ⑩先生の呼び方には「教師」「教諭」「教員」という三つがありますが、皆さんは是非「教師」を目指して努力すること。   以上〟
  来年の教育実習のスタートまではあと半年間あります。この間にしっかりと自己研鑽をはかって教育実習に臨んで欲しいと思っています。