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将来の進路を考える体験学習

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  11月30日(水)、特別講師として進路体験学習の指導を行ないました。高校2年生では、11月の初めから自分の進路に関係する学部系統についての知識を深めるためのさまざまな体験学習に取り組んでいます。これまでは各クラスで学部系統の視点から、何人かでグループを作り意見を出し合い、その後それぞれ個人で600字以内の小論文を書いたり、グループディスカッションを行なってきました。生徒達にとっては、このような学習の経験はなかったため多少の戸惑いもあるようですが、先生の話を一方的に聞くという受身の授業ではなく、自主的に調べ自分の考えをまとめ発表するということは実に大切です。
  今回は「国際」の学部系統を希望する生徒を対象に『これからの日本企業の動向』というテーマを設定しました。そして、先週事前課題として「日本と世界の人口はどうなっていくか」「どのような国が成長しているか」「新しい技術にはどういうものがあるか」「日本企業の六重苦とは何か」という4つを提示しました。この授業では、最初に進め方について説明した後、3つのグループに分かれて、各人が事前に調べてきた内容をベースに意見交換し、代表者による発表をしてもらいました。そして、最後のまとめとして、私からあらかじめ準備してきたプリントを配布して説明しました。50分という限られた時間のため、ほんのさわりの部分にしか踏み込むことができなかったため、十分な理解はできなかったのではないかと思います。しかし、このまま放置するのではなく、今回学習した内容をベースにして、自分で興味を持って調べることによって、理解が深まっていくのは間違いありません。自分なりの考えをまとめたり、積極的にディスカッションに加わっていくためには、豊富な知識を有していることが必要ですが、今は、身近にインターネットという便利なものがあり、検索すれば簡単に多くの情報を得ることができます。
  大学入試においても、小論文や面接、ディベートを採用するAO入試等が増えてきていますし、企業の採用にも必ずこのような力が必要になってきます。自主的に学習するという習慣を身につけて欲しいと思っています。