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サントリー生命科学財団理事長をお迎えして

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  現在、サントリー(株)では大学をはじめ、さまざまな研究機関との連携のもと研究開発を積極的に行なっておられます。これらの力を何とか本校の教育活動にとり入れたいということでお願いしていたところ、昨日『サントリー生命科学財団』の仙木伸介理事長がご来校されました。
  最初に校舎の諸施設の見学と簡単なご挨拶の後、高校の生物の授業を参観していただきました。同財団は1946年2月に、故佐治敬三理事長の志である「これからの日本は学問や文化を通じて、世界の平和と繁栄に貢献していくべき」という考えのもとに、有機化学を基盤とする『財団法人食品化学研究所』として発足し、その後、『サントリー生物有機科学研究所』を経て現在に至っています。
  最近の日本の教育を見ると、子ども達の理数離れが顕著になってきていますが、これは憂慮すべき現象です。何故なら、これから日本が国際社会で認められていくためには世界に冠たる「技術立国」を目指していくことが何よりも肝要だからです。そして、その根幹は人材の育成にかかっています。
  本校の教育の基本の考え方は「将来社会で活躍できる骨太の人材の育成」ですが、この実現には、単なる知識を詰め込むだけではなく、学問の面白さを体得させることが大切です。そのためには実際に研究や開発の現場で行なわれていることを知ることが前提になると思います。  
  具体的な内容はこれからつめることになりますが、実際の研究現場への見学や多くの大学の先生による講義等が実現できればと思っています。本校では、新しい学校づくりの一環として、環境教育をはじめ、科学の芽賞への応募や科学オリンピックへの参加等を行なっていますが、これらをシステム化することによって理科教育の強固な基盤を構築していきたいと考えています。