入試前日
日の出前のほの暗い校庭に、ちらほら白いものが舞っていました。寒稽古の最終日に相応しく、冷え込んだ朝でした。中学から入学した生徒は5回目、高校から入学した生徒で2回目となる高校2年生にとって高校生活最後の寒稽古になります。高校生は稽古着・袴に防具をつけて行いますので、一段と凛々しい姿になります。切り返し、互角稽古とその様子を見ていますと、剣道で初心者の一つの壁になる「踏み込み足で打突を行う」ということが見事にクリアされています。なかなか立派なものでした。普段の学校生活と違った姿が見られて、担任の先生もさぞ満足したことだろうと思います。これで、柔道・剣道ともけが人もなく、無事4日間の寒稽古を終えることができました。
その後、普段と変わりなく授業を終えて、あすからの中学入試に向けての準備、高3の先生はセンター試験の激励の準備と忙しい一日になりました。会場準備や校舎内の清掃など、後輩を迎え入れるための準備を生徒たちも一生懸命手伝ってくれました。受験生の力が十分発揮できるように万全の準備ができたと思います。
毎年のことですが、センター試験と中学入試が同じ日程で行われますので、高3生の健闘を祈りながら、中学入試を行うことになります。前日ともなれば、誰しも不安な気持ちや緊張感も高まってきます。それが普通なのです。気力が充実してきている証なのです。どちらの受験生も気負い過ぎず、焦ることなく、持てる力を出し切ってほしいと思っています。そうすれば、自ずと結果はついてきます。