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半夏生

 「半夏生(はんげしょう)」は雑節の一つで、半夏という生薬になるサトイモ科のカラスビシャクが生える頃とか、ドクダミ科の多年草の半夏(別名カタシログサ)という草の葉が半分白くなって化粧しているようになる頃からきているといわれています。七十二候の第三十候「半夏生(はんげしょうず)」から作られた暦日で、かつては夏至から数えて十一日目、7月2日頃とされていました。
 農作業の大事な節目で、田植えは半夏生までに済ませるものでした。また、農作物がタコの足のようにシッカリ大地に根を張ることを祈願する意味を込めてタコを食べる習慣が関西にはあったようです。梅雨も終盤にさしかかる頃で、大雨になることも多くこの頃降る雨を「半夏雨(はんげあめ)」と呼んだそうです。半夏雨によって起こる洪水に「半夏水(はんげみず)」という名前まで付けられています。あすから天気が崩れ、雨との予報です。半夏雨はまだしも、半夏水は勘弁願いたいものです。
 この時期までにこれを済ませておかなければならないといった節目は、農作物の成長には外せないものです。水は必要だからといって、何時でも水をやれば良いというものでもありません。あえて水をやらない時期が必要なこともあります。肥料も同じことです。成長の段階、節目にあわせて種類や量を考えなければなりません。
 7月2日「半夏生」、この時期はいつも期末考査です。半夏生までに田植えならず、期末考査に向けての準備を済ませておかなければならない節目だと、心しておかなければならないということになります。