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体育の日

 きょうは、雲一つない澄み切った青空の形容がピッタリの「体育の日」です。「体育の日」は、もともと1964年に開催された東京オリンピックの開会日(10月10日)を記念して設置されたものです。2000年(平成12年)からは「ハッピーマンデー制度」の適用により、10月の第2月曜日となり、今年は14日になっています。
 文科省は、体育の日に合わせて2012年度の体力・運動能力調査を公表しました。それによりますと、小中高校生の体力は全体的に回復傾向にあるようですが、1985年頃のピーク時の水準には達していないようです。回復傾向にあるなかで、小中高男子の握力が低下しているというデータがあります。「日常生活の変化で、蛇口などをひねるなどの握力を培う機会が失われていることが要因ではないか」とみている研究者もあるようです。また、70代の体力は若返っている反面、35〜39歳は男女とも体力・運動能力が低下しています。仕事や子育てで忙しく、運動する時間を取りにくいのが影響していると考えられています。
 生活スタイルと体力・運動能力は大いに関係しています。機械化などで生活が便利になってくると、それと引き替えに失われるものもあるということになります。それを補う役割を果たすものが、運動やスポーツです。その機会を作る上で、時間や場所といった困難や制約がありますが、何とか工夫したいものです。それを再認識し、決意を新たにするのが「体育の日」の役割になりそうです。