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2007年06月07日

比較文化研修生徒報告書

NZで得たもの  A.M.
 私は英語がとても苦手です。国際科に入ったのも入試が3教科だったというのが一番の理由です。だからニュージーランド研修は私にとって、とても不安でした。でも、どこかで何とかなるだろうという気持ちもあり、何も勉強せずニュージーランドに行きました。
 まず入国の時、とても時間がかかりました。全く英語が聞き取れなくて、たまたま横にいた人に助けてもらいました。ワイカト大学につき、すぐにホストファミリーとの対面でした。その場で名前が呼ばれた人から、皆と別れて各自、ホストと家に行きました。私は3番目に呼ばれました。ホストファザーのCliveが迎えに来てくれていて、車に乗り家に向かいました。車の中は私とClive2人なので日本語はもちろん使えません。名前を聞いても最初はなかなか聞き取れませんでした。黙って外を見ていたらCliveが色々話し掛けて来てくれたけど、それすら聞き取れなくて二人供が沈黙でした。家に着いたらお母さんのGwenが待ってくれていました。猫を飼っていました。ありえないぐらい太っていて最初猫って分からないぐらいでした。触ろうとしたらひっかかれて私はそれから近づくのもできませんでした。
 その日のdinnerはほとんど食べられず、残しました。夜も全く寝られませんでした。学校が始まり、久しぶりに皆の顔を見た時は泣きそうになりました。学校が始まっても毎日寝られない日が続いて、こんなんで2ヵ月ちょっとも過ごせるのかな?と真剣に帰りたいと思いました。
 授業も全くついていけなくてNZの生活にも慣れて来た頃に坂東さんと私は雲雀のクラスから一般のクラスに変わりました。最初はとまどったけど、いろんな国の人とたくさん友達になれました。
 ホストはpartyがとても好きでたくさんつれていってもらいました。ホットプールにも行きました。ビリヤードが家にあってみんなで音楽をかけてよくやりました。CAR RACEやSHOPPINGにも行きました。Cliveはすぐ怒る人だったけど本当にいい人でした。最初はとても苦手だったけど、最後は本当の家族のように接してくれました。
 私はこの2ヵ月普段気付かない家族や友達の大切さを実感しました。いつもいてあたりまえの人がNZではいない。何週間かみんなと離れるというのはあっても、今回みたいに長期間は初めてでした。最初は毎日泣いてばかりだったけど、最後はホストと別れるのがとても淋しくて帰りたくないとも思うぐらいでした。この2ヵ月ちょっとで英語が出来るようになったかと聞かれたら正直言ってあまり自信はありません。でもいろんな国の人と友達になれたことや、一人でやってみて初めて成功した時の喜びは私にとって英語が出来るようになるより嬉しいことでした。この経験を生かしてこれからも頑張りたいです。そして又NZの家族や恵子さんに会いに行きたいです。

2007年06月01日

比較文化研修生徒報告書

貴重な体験  M.K.
 New Zealandへの9週間の留学、それは私にとって本当に貴重な体験だったと思います。高校に入学した頃は、すごく楽しみにしていたはずの留学でしたが、New Zealandに出発する時が近づくにつれてすごく不安になっていきました。Host Familyはどんな人なのだろう。ちゃんとCommunicationをとれるのかな、などといろいろ考えていました。そんな思いをしながらNew Zealandへ出発する準備をしているとき、私のHost FamilyになってくれたBryanとDaphneから1通の手紙が届きました。その手紙にはBryanとDaphneの紹介などが書いてあり、2人の写真や家の写真も一緒に送ってくれていました。私はその手紙を読んだ瞬間に今までの不安がなくなりました。わざわざ写真を送ってくれて、私を心から歓迎してくれていることが伝わって来ました。私はこんなHost Familyに巡り会えてとても幸せだと思い、New Zealandに行くことが楽しみな気持ちでいっぱいになりました。
 そしてやっとNew Zealandへ出発し、Host Familyに出会えたとき、私は自然と笑顔になり、2人がHugをしてくれたときには、これからの9週間にたくさんの希望を抱きました。初めてHostの家に入り、部屋を案内してもらっているときに、キッチンの冷蔵庫に、私が日本から送った写真が貼ってあり、「ずっと楽しみにしてて写真も貼っちゃったよ」と笑いながら話してくれて、本当にうれしかったことを覚えています。
 BryanとDaphneは私をとても大事にしてくれていました。毎朝学校に行くときは、バス停まで一緒に歩き、いつも笑顔で見送ってくれました。帰りも迎えに来てくれて、ごはんも仲良くいろんな話をしながら食べ、TVも3人でソファに座って見て、私が理解できない場面は2人で説明してくれて、宿題も気にかけて手伝ってくれました。私はそんな2人の優しさが本当に嬉しくて、いつも幸せを感じていました。
 そんな風に毎日が過ぎ、あっという間に9週間が経っていきました。私が帰る2日前、BryanとDaphneが私にプレゼントをくれました。それは、手作りの壁に掛ける小物で、私の写真や貝を貼ったり、いろんなかわいい細工がしてありました。そして、「一緒に過ごしてくれて本当に楽しかった。ありがとう。」と言ってくれました。私はあらためて2人への感謝の気持ちと幸せだった時間を思い、このNew Zealandでの生活を一生の宝物だと感じました。
 New Zealandに行かせてくれた両親、一緒に頑張った友達、そして私を本当に大事にしてくれたBryanとDaphneに感謝します。こんな体験をできた私は本当に幸せです。