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2018年08月11日

PDA全国高校即興型英語ディベート合宿・大会2018

8月10日(金)および11日(土祝)に「PDA全国高校即興型英語ディベート合宿・大会2018」が大阪市内で開催されました。
①授業の部、②課外の部(初心者)、③課外の部(経験者)に分かれていて、本校からは1チーム(3人)が②の枠で参加しました。2日間ディベートにどっぷりと浸かる合宿です。練習3回、試合の予選3回、準決勝、そして決勝と、多い人で8ラウンド実践します。本校生徒はそのうち6ラウンドを実践しました。

会場に到着すると、早く到着した他校チームがすでにディベートの練習を始めています。そのレベルの高さにまずは驚かされました。
合宿が始まると、まず練習として「Corporal punishment should be allowed in schools. 学校において体罰は認められるべきだ」など3つの論題に取り組みました。ここではチーム雲雀丘は2勝をあげました。

初日の夜からは大会の開始です。
予選第1ラウンドは「Japan should legalize active euthanasia. 日本は積極的安楽死を合法化すべきだ」という論題。教養も求められる難しい論題にもめげずに奮闘しましたが、敗れてしまいました。けれども、ディベート自体は楽しんでできたようです。

2日目午前は予選の2・3ラウンド目。それぞれ「School lawyers should be set to all schools.全学校にスクールロイヤーを配置すべきである」「Overtime regulations will enrich Japan. 残業規制は日本を豊かにする」が論題でした。こちらもなかなか難しい論題だったようで、苦戦しました。本校は残念ながら、午後の決勝への進出や表彰には手が届きませんでした。

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敗れて悔しい思いもしましたが、POIに対応できたり、落ち着いて反論できたり、効果的なワードを出せたりしました。そして何よりもディベートを楽しむことができました。これまでの取り組みは少しずつ実を結びつつあるようです。また、他校との試合を通して、「普段の自分たちの練習にもっと厳しい姿勢で臨む!」と話す生徒たちをとても頼もしく思います。
ディベートをしたり、他校のディベートを見学したりする中で気づいた課題はしっかり引き受けつつ、これからの取り組みに活かしていきましょう。まだ始まったばかりの取り組み。どんどん練習して、どんどん成長していきましょう。


そしてこの2日間、日本の各地から来た多くの高校生がディベートを通じて交流を深めました。沖縄県からのチームともディベートをしました。住む地域や育った場所が違えば、ものの見方や価値観も異なることでしょう。そんな相手やジャッジとディベートができるのは「他流試合」だからこそです。

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また、休み時間には普段スカイプでお世話になっているジャッジの方と直接話をすることができたり、他校の生徒との交流も大いに楽しんでいました。遠い地域の高校生たちと直接話ができる機会は滅多にないもので、非常に意義深い経験となったことと思います。

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▲全体の様子です。


引率教員も「教員ラウンド」という形で2回ディベートしました。目標は「分かりやすく話すこと」「例を出しつつ論理的に話すこと」の二つ。他校の先生たちと論旨を練っていくプロセスは本当に面白く、新たな視点を得ることができました。ディベートの難しさと面白さ、そして奥深さを改めて体感しました。

2018年07月24日

第3回即興型英語ディベート

7月23日の4時から2時間、第3回即興型英語ディベートを行いました。夏休み初日の開催で、海外研修やクラブの公式戦などで参加できない人もいたため、今回は7人を1グループにして4チームで実施。普段とは少し雰囲気が変わりましたが、人数が少ない分、一層各人がしっかりと自分の役割を果たしていました。

毎回、異なった目標をもってディベートに臨んでいます。今回は、「AREA」を意識すること。自分たちの意見を、Assertion(主張)、Reason(理由)、Example(例)、Assertion(主張)の流れで組み立たてて、説得力あるものにしようということです。

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AREAを意識しつつ、今回も二つの論題に取り組みました。
"Domestic travel is better than traveling abroad for schol trip."
   (修学旅行は海外より国内がいい。)
"Teachers should not use corporal punishment."
   (教師は体罰を使用すべきでない。)

2回とも、15分間しっかりと集中して準備を進めたり、積極的に"POI"をしてその場で相手に質問や反論を投げかけたりしている姿がよく見られました。

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また、今回は1・2年生混合でのチーム編成でしたが、どのチームも学年の枠を超えての協同がみられました。回を重ねるごとに、即興型英語ディベートの取り組みが目指すところへと着実に近づいていることがわかります。

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活動が終わると、毎回リフレクションシートを記入しています。今回のディベートはどうだったか。前回よりよくなったところは何か。次回への課題は何か。振り返りを通して、次へとつなげていくわけです。

「具体例を入れられた」「AREAができた」「制限時間ぴったりで言えるようになった」など、できたこともたくさんあります。それに加えて「自分の意見の矛盾に気づいてパニックになった、そうならないように主張と理由をごっちゃにしない。」というように、次にすべきことを明確にできている人も見られました。

どの参加者もしっかりと振り返りをしています。振り返りは次の成長の第一歩だと思います。


English Zoneにも、すでに半分以上の参加者が足を運んだようです。とても意欲的で、嬉しい限りです。

2018年07月14日

第2回即興型英語ディベート

本日、第2回の即興型英語ディベートを行いました。

今回も前後半で2回のディベートに取り組み、それぞれ次の論題が与えられました。
前半は "It’s better to have school lunch than making student bring their own lunch to school."
(学校給食があったほうが生徒に弁当を持ってこさせるよりも良い。)
後半は "High school students should have part-time job."
(高校生はアルバイトをすべきである。)

論点を二つ明確にすること、そしてフローシートにしっかりと記入し流れを把握すること。この二つを意識しながら取り組みました。
説得的な意見を出すうえでこの二つはとても大事なことで、参加した生徒たちはこれらを意識しながら、よりよい立論を目指していました。

"POI!"と言ってその場で反論や質問をしようという生徒もおり、英語を使って即興で意見を伝えようとする姿も見られました。

参加した生徒からは、次のような感想が寄せられました。
「落ち着いて発表することができた」
「事前に相手が言いそうなことを予測できた」
「相手側が言いそうな反論も加えて考えることができた」
「相手のポイントに対して簡単にでも反論できた」

前回と比べ「相手」を意識できたという人がかなり増えました。これはディベートではとても大切ことですね。


English Zoneでも来週から英語ディベートの練習ができます。積極的に足を運んで、力をつけていきましょう。

次回(第3回)は、7月23日(水)16:00~18:00です。

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2018年06月20日

第1回即興型英語ディベート

昨日放課後、第1回即興型ディベートが行われ、高1・高2あわせて40名が参加しました。
ほとんどの生徒が先月の体験会にも参加した上で申込をしており、全員がやる気に満ちた良い雰囲気でディベートを行うことが出来ました。

今回与えられたテーマは、以下の2つです。
1回目「Convenience stores should be closed at night.」
2回目「It is better for university admission test takers to have a boyfriend/girlfriend.」

肯定側・否定側・ジャッジの3つに分かれてディベートをしていきますが、
最初に与えられた15分間で、同じ立場の人と話し合い、要点をまとめ、流れに沿って意見を述べていきます。
自分の順番だけでなく、相手の意見を聞いた上で、その場で「POI」と言って質問や反論をしたりと、少しでも気を抜くと話についていけなくなります。参加した生徒たちも非常に良い緊張感のもとで頑張っていました。

2回目はテーマとポジションを変えて行いました。各回毎に認定ジャッジからフィードバックをもらえるので、1回目の反省をふまえて、更に熱のこもったディベートが行われていました。

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左:POIの練習 右:相談中 
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左:発表 右:リフレクションシート

「あの子の英語はすごい!自分も同じくらい話せるようになりたい。」「他の人の英語が少しずつ理解できるようになった。」など英語力の向上はもちろんのこと、同じ年代の人達と議論し合うことは、大変良い刺激になると思います。

第2回即興型ディベートは、7月14日(土)です。
ファイルが返却されたら、しっかりと振り返りをしましょう。

2018年05月26日

PDA「即興型英語ディベート」説明会・体験会

本日13:30より、PDA「即興型英語ディベート」の説明会・体験会を実施し、60人以上の生徒が参加しました。

冒頭で大阪府立大学の中川先生がスカイプを通して、即興型ディベートでどのような力が身につくか、将来どのような場面で役に立つかをご自身の体験を交えてお話くださいました。その後、進め方の説明を聞いて、5つのグループでそれぞれ肯定・否定に分かれてディベートの体験をしました。
本日は初回体験ということで、POI(Point of Information)を使う・顔を上げて話す・スピーチシートを見ない、を目標にしました。

論題Homework should be abolished (宿題は廃止されるべきである)が発表され、15分の準備時間が与えられましたが、どのテーブルもやり方がわかってくるとそれぞれ自分たちの意見を活発に言い合う姿が見えてきました。 終了後にジャッジの先生に雲雀生についての感想を伺うと、
「話を聞く姿勢がとてもよく、またディベート中は、初めてだと自分で用意した文を読んで終わり、となる人が多い中、なんとか時間いっぱい話し続けようとする人が多くて驚きました」とおっしゃっていました。 面白いと感じてくれた生徒たちには是非引き続き参加してほしいと思います。

以下は参加した生徒たちの感想です。

「説明を聞いてこれは難しいな、と思いましたが、実際にやってみると意外と面白く、新鮮さを覚えました。新しい自分をまた見つけることができました。」
「ジャッジとして参加しましたが、自分ならこう言うな、とかそのアイディアは頭になかったな、など色々考えることができて楽しかった。」
「言いたいことを日本語から英語に直すのが難しい。意見や単語がすぐに出てくるようになると役に立つしもっと楽しくなると思うので頑張りたい。」
「EIPの授業もあるがこんなに即興で意見を言い合う機会がないので、今日のようなことをまたしたい。」
「言いたいことがいっぱいあって、紙に書いていたのに、それを論理的に順番に組み立てて言うのが難しかった。またやりたい。」
「英語が人に通じるととてもうれしいと今回気づきました。・・・英語でのディベートは英語のスキルアップだけでなく他のことにも活きてくると思いました。」
「日本語ならいくらでもできるのに!と悔しく思った。」


引き続き参加を希望する人は、6月1日の13時までに申込書をグローバル教育部に提出してください。

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PDAの即興型ディベートについて、下記のリンクもご参照ください。

http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=5&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwipmOv756TbAhXLHpQKHcFmBZsQFghDMAQ&url=http%3A%2F%2Fenglishdebate.org%2F&usg=AOvVaw0rJ5rIzilFAnzIEX5CerJr

8月に実施予定の「全国高校生即興型ディベート合宿」の案内
http://docs.wixstatic.com/ugd/0f7755_55fdfb548dda41b7b633a1481ca3902c.pdf


2018年05月09日

PDA "即興型英語ディベート" 説明会・体験会のお知らせ

昨日、高校1年生・2年生を対象に、「PDA "即興型英語ディベート" 説明会・体験会のお知らせ」を配布しました。

即興型英語ディベートについては以前の記事で紹介しましたが、説得的に組み立てた自分たちの考えを英語で、原稿を読まずに伝えることが特徴です。

この取り組みの目的は、①英語でのコミュニケーション能力、②論理的な思考力と表現力、そして③社会や世界に関する幅広い知識と教養の3点を身につけることです。

これらを身につけることで、他国の人々ともより深い対話ができるようになり、より広い、より深い世界に触れることができるようになります。


「興味はあるけれど…」
そんな人は、5月26日(土)放課後(13:30~15:30)、会議室で行われる「説明会・体験会」に集まってください。
取り組みの説明だけでなく、校外から専門のジャッジを招いて、体験会を行います。

「説明会・体験会」への参加を希望する人は、5月16日(水)までに、申込書を各学年の担当の先生に提出してください。


志のある生徒の皆さんの参加をお待ちしています。

2018年04月10日

即興型英語ディベートのご案内

今日は雲雀丘学園グローバル教育部の新たな取り組みのひとつ、PDA "即興型英語ディベート"を紹介します。

ディベートとは、あるテーマについて肯定チーム・否定チームに分かれて討論をするというものです。
「即興型英語ディベート」はさらに、
 ①「英語で」討論をする。
 ②資料や原稿などを用意せず「即興で」討論する。
という二つの大きな特徴があり、論理的かつ素早い発信が求められます。

「認定ジャッジ」も招きつつ、本年度から本格的に取り組んでいきます。


なお、「即興型英語ディベート」の取り組みは、次のようなことを目標としています。
 ①英語でのコミュニケーション能力が身につく。
 ②論理的な思考力と表現力が身につく。
 ③社会や世界についての幅広い知識と教養を得ることができる。


取り組みを本格的に行うにあたって、5月26日(土)の放課後(13:30~15:30)には「説明会+体験会」をします。
興味のある高校1・2年生はぜひ、集まってください。

ちなみに海外ではParliamentary Debateとして知られ、高校生の世界大会もあります。近い将来、本校からも全国大会・世界大会にもぜひ、チャレンジしていきましょう。

※本年度は高校1・2年生を対象といたします。ご了承ください。
※対象生徒の皆さんには、4月10日に案内状を配布いたしました。
 同様の案内を職員室前にも掲示しております。