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てんちはじめてさむし

 8月も残すところ、あと数日。暦の上では「処暑」を過ぎました。「処暑」というのは、暑さも止まるという意味。とはいえまだまだ暑さはおさまっていませんよね。でも少しだけ日が暮れるのが早くなった様な気がします
 1年を春夏秋冬の4つに分ける四季。それをもう少し細かくして24に分けたのが二十四節気(にじゅうしせっき) 立春、夏至、処暑、秋分などがこれにあたります。これは日常でも耳にしますよね
 それをもっと細かく72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)というものがあるのを知っていますか?365日を72に分けるのですから、5日周期で季節(暦)がかわっていきます

 今年の暦では8/28~9/1は『天地初粛(てんちはじめてさむし)』
さむし、まだまだピンとこないですね。天地が寒くなり始める頃、日中は夏の暑さながら朝晩は秋の気配が訪れ過ごしやすくなる頃という意味です

 七十二候は古代中国で作られ日本に伝えられた自然の暦で、江戸時代には以前このブログでも紹介した小説「天地明察」の主人公・暦学者の渋川春海が日本の風土に合うようにアレンジしたのだそうです

えこよみ/Think the Earth Project、松尾たいこ (ブロンズ新社) 
は七十二候を松尾たいこさんの独特の色遣いのイラストで紹介してあります
「蛙始めて鳴く」「土潤いて蒸し暑し」「水仙香ばし」など、植物や動物、空や大地の移ろいを通して72の季節を実感してみませんか?

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 と、まったりしているわけにはいきません。文化祭をひかえ午後からの準備時間は、展示用の調べものをする中学1.2年生たちがやってきて、検索用コンピューターと書架を行ったり来たりで資料探し。一気に図書室の温度が上がります
 
* 夏休みの長期貸出の返却期限は、明日8/30です。返し忘れのないように!