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2015年07月31日

7月の図書だよりから

 209 世界史で読み解く現代ニュース〈宗教編〉/池上彰、増田ユリヤ(ポプラ社)
 現在も世界各地で起こっている戦争。要因はいろいろありますが、その中でも大きな意味を持っているのが宗教。
 今、もっとも世界的にニュースで取り上げられているイスラム教、世界に影響力を持つキリスト教、世界情勢の根元にあるユダヤ教。この3つの一神教をとりあげ、その歴史や教えについては増田さんが解説、それが現代にどのようにつながっているかを具体的に池上さんが解き明かします。

 例えば、このところアメリカやヨーロッパの国々とロシアの間で繰り広げられているウクライナをめぐる情勢。その根っこをたどっていくと160年以上前に起こったクリミア戦争(ロシアとオスマン帝国との戦い)にさかのぼります。
 現在、EU(キリスト教圏)への加盟を求め続けているトルコ(イスラム教)は、何かと理由をつけられ加入できずにいます。
 そのどちらにも根深い宗教の歴史的経緯があるのです。

 この3つの一神教、歴史と宗教の関係、成り立ちを知っておくことで、いま世界で起こっていることへの理解が増してくると言います。また、現代のニュースから歴史や宗教をひもとくという発想も大切なことです。

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 池上さんと、元高校の社会科の先生だった増田さんの共著シリーズ2作目です。  

167 絵本で学ぶイスラームの暮らし/松原直美・文、佐竹美保・絵 (あすなろ書房)は、イスラームの一家の生活を通して習慣や文化を紹介。巻末に解説もついていて、イスラーム教に対して誤解や偏見を持たずに正しく理解するための入門書です。

2015年07月29日

ちゃうちゃう ぼちぼち ほな すかたん

 大阪の本屋と問屋がほんまに読んでほしい本を選ぶ「Osaka Book One Project」 今年の選定作は、時代小説すかたん/朝井まかて(講談社) に決定。

 本と地域の活性化を目指し、選定作の売り上げの一部で大阪の子ども達に本を贈るというこのイベントも3目回を迎え、今年も大阪に関係する1巻完結の文庫本の中からこの作品が選ばれました。

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 江戸詰め藩主だった夫の赴任に伴い大坂にやってきてた知里は、間もなく急な病で夫を亡くします。もろもろの事情で江戸に帰ることが出来ず、なれない大坂で一人で生きていかなくてはならなくなった知里は、なんとか船場の老舗・青物問屋「河内屋」で奉公できることに。
 大坂、そこは、あけっぴろげで、お節介、おしゃべりで、がさつ。ちゃきちゃきの江戸っ子・知里にとっては言葉や習慣の違う全くの異文化社会。それでも、持ち前のきっぷの良さと明るさで大奮闘。
 そんな知里の前に現れたのが、「河内屋」の若旦那・清四郎。人好きはするものの、調子が良くて、遊び好き、お酒好きのトラブルメーカー、そう『すかたん』です。

 誰にも負けない青物にかける情熱を持つ清四郎。食べることが大好きで天下の台所・大坂の「旨いもん」に目覚めていく知里。「河内屋」の商売と二人の恋の行方は?

 今日のタイトル、すべてこの作品の目次です。ひらがなのやさしい大阪弁が並びます。

2015年07月24日

夏休みの図書室カレンダー

 いよいよ、今日から夏休みのスタートです。終業式の後、たくさんの本がかりられていきました。

 夏休み中の図書室は下記のスケジュールで開室しています。
開室中は、本の貸出・返却、夏読書の相談もどうそ。自習にも利用してください。

           *休み中に予約図書が戻った場合は、掲示でお知らせします。

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2015年07月23日

ひばりの図書室7月号 配布しました

  本日、ひばりの図書室7月号、配布しました。

  ・夏休みの図書室カレンダー
  ・2015年上半期のベストセラー
   第1位は先日、第153回芥川賞を受賞した 火花/又吉直樹(文藝春秋)
   受賞のニュースの後、一気に予約が増えました。

  ・新刊紹介には、現在放送中のドラマ『ナポレオンの村』の原案となった、石川県羽昨市の限界集落・神子原地区の再生させた市職員の記録をまとめたローマ法王に米を食べさせた男/高野誠鮮(講談社)などピックアップしています。

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 毎夏の恒例、出版社からの文庫本を紹介するフリーペーパーも用意しています。自由に持ち帰ってください。又、春から展示している中1生向けのおすすめ本のコーナーの本がよく動き続けているのでコーナー継続中です。こちらも夏読書の参考にしてください。


2015年07月15日

今日の図書室

 今日の6限目、文化祭の準備のために中1生たちがやって来ました。今年の中1は「地球規模で考えよう」をメインテーマに、クラスの枠を超えて4つのグループに分かれての活動だそうです。
 今日、図書室にやって来たのは「世界の地域の特徴」をテーマに取り組む、チーム・下山。

 調べたい地域ごとに分かれて活動するそうです。早速、歴史や文化に関する本を探し出し、相談し、メモやスケッチを取り、皆熱心に取り組んでいました。

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 女子が9割を占めるチーム・下山。 お。奥のテーブルに男子5名発見。

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 北アメリカをテーマに選んだようです。「印刷はやめよーぜ、やっぱり手書きがいいって」「移り変わりを順番に年表みたいにしていったら・・・」 少数ながらも熱い討論が繰り広げられていました。

2015年07月13日

夏休みの長期貸出 始めました

 期末考査が終わり、夏休みまで10日あまり。
この時期、テストが返却されてブルーになる人、最後の夏に向けて部活に取り組む人、夏休みの予定を考えるだけでウキウキしている人、さまざまでしょうが、長期貸出が始まって喜んでくれる人もいるかなあ。

        夏休みの長期貸出を、今日から始めます。

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  返却期限 : 8月 27日 (木) 

  貸出冊数 :  8 冊   

期間中は何度でも貸出・返却できます。

2015年07月09日

6月の図書だよりから ②

   動物好きな人に、2冊紹介。
同じ動物に関する本ですが、分類番号が全然違いますよね。これは内容をみて自然科学分野の一般動物学(481)と畜産業のペット(645)に分類しているからです。

481 動物たちは何を考えている?~動物心理学の挑戦 /藤田和生・著、日本動物心理学会・監修 (技術評論社)
 人間に心があるように、他の動物たちにも同じように心があります。ただ、人間と全く同じと言うわけではありません。ペットを飼っている人は、「今、ウチのこ、どんなこと考えてるんやろう?」と思ったことがありませんか?
 そんな疑問に答えよう、動物たちの心のうちを解き明かそう、そんな夢に挑戦する研究が、ずばり「動物心理学」
 聞きなれない言葉ですが、その歴史は100年余り。色々な手法でもって、動物たちの心の動きが明らかになって来たそうです。彼らの心の中にも、ねたみややっかみ、優しさや思いやりがあるのでしょうか?

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      「ねこバカいぬバカ」は、ねこ好きにかりられていきました。    

645 ねこバカいぬバカ/養老孟司・近藤誠 (小学館)
 今、日本で飼われているペットは約2千万頭。15歳未満の子どもよりその数は多いといわれています。
 そんななか、人間同様、動物たちの寿命が延びて問題になってきているのが、高齢ペットの介護、安楽死、さらにがん治療。
 小さい頃から猫、犬、サル、ネズミ…、現在オス猫・まるの飼い主である養老さんと、オス犬・ボビーの飼い主である近藤さん。ペットに対する深い愛情をもつ2人の医学博士が、犬と猫の習性を解剖し、ヒトはなぜペットを飼うのか?を分析。さらに、愛するペットとの暮らし、医療、看取り、を語りつくしました。

2015年07月06日

明日は七夕

 今日から期末考査、明日は七夕です。
 
 今年も図書室入口に、七夕の笹かざりをたてました。
毎年恒例、短冊もカウンターに用意しました、願いごとをかけに来てください。

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          願いごと、かなうといいねえ。