ファームステイは体験の宝箱
ペンション自然舎では、新しく葡萄畑を作る仕事をしました。なだらかな山の上まで丸太を立てていきます。20本近くあったかな…
人参の小さな芽が育ち、今まで守ってくれていた網のシートがはがされます。50メートル近くのシートを巻き付けていきます。まいてもまいても終わりが見えない!昼からの暑さに、上着を脱ぎ捨てての作業となりました。
ファームステイは農業体験というより農家体験といえるかもしれません。12日搾乳体験中に生まれた子牛に「ひばり」と名付けてもらう約束をしました。その子牛は二年後には食肉としてさばかれるそうです。その話をすると、オーナーが言いました。「うられていく牛をかわいそうだと思わないですか、と聞かれることがある。それはペットという目で牛を見ている発言だ。私たちにとっては牛はペットではない。人間だからもちろんかわいそうだと思う。涙を浮かべる牛もいれば、勘がよくうられる一週間くらい前から食べなくなる牛もいる。けれど、動物だからそういう反応をするのであって、生きているという面では野菜だって同じだ。だから、『いただきます』という言葉を大切にしなくてはならない。感謝をこめて残さず食べる。それが『いただきます』の意味だ」
机の上でわかっていることを身をもって体験した彼らはどんなふうに成長して帰ってくるでしょう。