新しい知見を求めて
アメリカの証券会社の倒産に端を発した世界的不況は,日本に深刻な影響を及ぼしている。この状況がいつまで続くのか,先の見えない不安ばかりが募る。そんな中,アメリカで初の黒人大統領が誕生し,大きな歴史の転換を見ることができた。
なぜ,アメリカは彼を選んだのだろう?演説の巧さは同じ黒人指導者マーティン・ルーサー・キング牧師以来と評判であるが,それだけではなかろう。
この二人に共通するのは,どちらも知識の裏付けがしっかりしていることである。オバマ大統領はハーバード大のロースクール(法科大学院)を優れた成績で終了し,法学博士号を取得している。キング牧師も当初,法学部を目指していたが,ボストン大学神学部で博士号をとっている。二人とも,カリスマ性だけで人を動かしたのではないのだ。
唐突すぎる結論かもしれないが,アメリカが彼等について行ったのは,きちっとした知識を持ったしっかり者だからだ。結局のところ,なんだかんだといっても,人々が選ぶ最後はそこに落ち着く。勉強は財産になるんだ。
折角の高大連携,大きなチャンスと捉え,自分の財産を殖やして欲しい。
【配布物】 大阪大学高大連携講座あんない