学力の向上について⑥
今日は、久石譲さんの「感動をつくれますか?」を紹介しながら、文章を進めます。久石さんは、「ハウルの動く城」や「もののけ姫」などの映画音楽や「伊右衛門」などのCM音楽を手がけている作曲家です。創造力や感性が豊かな彼がこの本を執筆するにあたって、こう書いています。
『ものづくりの基本は感性だとよくいう。感性も創造も言葉では説明しにくい。だが、人間はものを考えるという行為を、言葉を介してやっている。ということは、僕が音楽家としてやっている方法、考え方、視点、もっと無意識下の感覚、そういうものをできるだけ言葉で表現することで、透けて見えるものがあるのではないか。』
創造性を一番大事にする作曲家でありながら、自分を社会の一員であると位置づけてものづくりをしていく姿勢があるからこそ、自分の考えを言葉で表現して社会に投げかけてみようとお考えになったのではないでしょうか。
今週、私たちは「漢字テスト」の出来に注目しています。漢字は読み書きの基本であるからということもありますが、それ以上に気がかりなことは「日本語の語彙力」の低下です。あれだけ図書室に出入りする生徒が多い学年でありながら、知っている言葉が少ないために漢字が書けないのではないか。文字を覚える能力とか学習意欲の低下に起因しないのではという気もしています。国語科とも協力しながら早期に分析を進め、最善の方策を考えていきます。