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一緒にいるということ

昨日の日曜日、10月1日は、本校の創立記念日「親孝行の日」でした。
中2のみなさんとそのご家族はどのような休日を過ごされたのでしょうか。

私の母は2月に他界しました。今夏、初盆で、送り火の煙に母の影を乗せながら、自分の子供時代を思い出していました。小6の時は、よくウソをついて塾をサボっていた私も、公立中2年になると、それに何となく罪悪感を感じ、塾へ行き、じわじわと勉強にいそしむようになりました。「親に手加減をされている」、それが何だか悔しくて、母が寝ているその横で、塾の宿題に一生懸命取り組んだ覚えがあります。全く不思議なもので、そんな不出来な私が、今、縁あって、雲雀丘学園で教員をしています。最近よく子供たちに話すのは、「君たちが考えそうなズルいことは、僕はたいていやったからもうお見通しだよ」です。

秋になると、出張で他校にお邪魔する機会が増えるのですが、学校ごとの雰囲気にはやはり違いがあります。それは、言葉遣いや授業や休み時間の様子、校内美化など様々なことだったりしますが、「良い教育」には、学校として、教員として、どこに“軸”をおくのか、それをハッキリ持っておくことが重要だと感じます。

雲雀丘学園の“軸”は、「親孝行」です。
64期生は今、中2。距離感の難しい年齢です。反抗的な態度をとって、「どうしてわかってくれないんだろう」と思い悩むことをあるかと思います。子供を見守る大人として必要なものは何なのか。自戒を込めて言うならば、それは「器」だと思います。
試験前の今、ちょうどその距離感が特に難しい時期だと思います。子供たちにとって試練の時です。一緒にいながら視線だけ注いでいただいて、もし、「うーんうーん」とうなっていたら、「先生に質問に行きなさい」と背中を押していただけるとありがたく思います。教師と生徒の信頼関係、そして何より、親と子の絆の試しどころです。

生徒、家庭、学校の三者一丸で中間試験を乗り越えましょう。pics3761.jpg