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2011年06月06日

環境大使 田植え体験(6月5日)

 日本人の主食である米作りを体験することは、食物の大切さや、生態系への影響など考える上でいろいろな意義を持っています。意外に知られていないことを紹介します。
 政府の減反政策により耕作放棄地が増加しています。人の手が入らない耕作放棄地には雑草が生え、そこは虫の住みかとなります。この虫が耕作中の田んぼへと移動し稲を食い荒らします。農家では害虫駆除のため農薬を増やすことになります。
 耕作放棄地に人の手が入ることは、減農薬にも繋がっていくのです。
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田植え風景                   指導してくださった農家の方

 6月5日(日)三田市の青野ダム近くの田んぼへ、中学1年生から高校1年生の環境大使を中心に一般生徒、保護者、教員等を合わせ、42名が参加して有機農法での田植えを体験しました。
 田んぼには、アメンボウやタガメなどの昆虫やカエルなどがたくさんいました。田んぼの中に、最初足をつっこんだときはグジュとしていて気持ちが悪いと思いましたが、入ってみると泥の中は意外と暖かく、グジュグジュ感が返って楽しく思えました。
全員が一列に並び苗を植えていきました。尻餅をついてズボンを濡らしてしまう人も何人かありましたが、1反の田んぼに苗を2時間足らずで植えることができました。
植わった苗の列を見ると、『前にならえ!』と号令を掛けたくなりましたが、指導してくださった農家の方に『これなら田車が押せるから上等ですよ。』と慰めてもらいました。
 何はともあれ、1反の田んぼの田植え完成させ、参加者全員大満足でした。

*田車:稲と稲の間を押して雑草を除草す農機具。正式名称は中耕除草機。

今月の校外活動予定
19日(日) 篠山 黒豆の苗付け(一般参加も受付します)
26日(日) きずきの森 整備活動

2011年03月09日

第3期 環境大使結団式

2011(平成23)年度第3期環境大使が始動です。今日、学年末考査最終日の放課後、第3期環境大使に申し込んだ総勢36名と生徒会役員、5月開催の環境フォーラムで発表する中3の代表者が結団式に集まってくれました。一人ひとりが自己紹介をしたあと、環境教育推進委員会の長である榎谷先生から、環境大使についての活動内容「今年度の三本柱」についてお話しがありました。
三本柱とは5月末に開催予定の「環境フォーラム」、「米作り」、「北雲雀きずきの森自然保護活動」です(詳細は、後日、ホームページでお知らせしていきます)。この三本柱を中心に活動をしていきますが、それだけではなく、生徒たち自身の中からも積極的に新しいことを提案してほしいという榎谷先生の一言。環境に真剣に取り組もうとする、いろんな思いをもったひばりっ子たちが集まりました。その思いはそれぞれでしょうが、向かうベクトルが同じなら、みんなで何かをやり遂げることが出来るでしょう。全員で一年間がんばりましょう!

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2010年12月17日

チャンレジ25キャンペーン

環境省のチャンレジ25キャンペーン「地球温暖化防止」に賛同し、学校チャレンジャー宣言を行いました。宣言証が送付されましたので、60ホール前に掲示しております。
また、中学校全クラスにおいてクラス宣言書を作成することにしました。

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チャンレジ25キャンペーンとは
 政府では、地球と日本の環境を守り未来の子どもたちに引き継いでいくため、「チャレンジ25」と名付け、あらゆる政策を総動員して地球温暖化防止の対策を推進することとしており、そのための温暖化防止のための国民的運動を、「チャレンジ25キャンペーン」として2010年1月14日より、新たに展開することとしました。
 「チャレンジ25キャンペーン」は、これまでの地球温暖化防止のための国民運動「チーム・マイナス6%」から、よりCO2削減に向けた運動へと生まれ変わり展開するものであり、オフィスや家庭などにおいて実践できるCO2削減に向けた具体的な行動を「6つのチャレンジ」として提案し、その行動の実践を広く国民の皆様によびかけて参ります。

くわしくはクリック → 【チャレンジ25キャンペーン】

2010年10月26日

『World Children Summit 2010 in HIBARIGAOKA』開催!

今日の5・6限目、中学生を対象に環境フォーラム『World Children Summit 2010 in HIBARIGAOKA』が学園記念講堂で開催されました。昨年に引き続き、NPO法人Peace&Natureとの協同で行われ、神戸六甲アイランドにあるインターナショナルスクール、「カネディアン・アカデミイのエコクラブ」とドイツから本校を訪問されている「ヘルバルト校」、そして雲雀丘学園中学校から「環境大使」の面々が集いました。また、フォーラムのゲストとして成田市立西中学校から椎名咲稀さんが参加してくださり、自身が中心となってスリランカに井戸をつくった経験を報告してくれました。各校のプレゼンテーションでは、CAエコクラブから「水を節約する試み、及び肉食と水の関わり」を中心に活動報告がされ、ヘルバルト校からは、「オルデンブルクのエコロジーライフ・ドイツの食べ物」についての発表、環境大使からは、「すばらしき環境大使」という題で、環境大使の活動と、その魅力について熱く語ってくれました。3校合同のパネル・ディスカッションでは、「もし雨が降らなくなったら」というお題で、各校ともいろんな意見が飛び交いましたが、水を大切にしていくために、機械やお金に頼るのでなく、我々一人ひとりに何ができるのか、それを考えていくことが大切であるということに気づかされました。環境フォーラムは今年で第3回を数えますが、年に一度の、この大きなイベントを通して、環境問題についてそれぞれが考え、一人ひとりが意識をもって、自分自身で出来ることを今日から始めてほしいですね。

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パネル・ディスカッションの様子

2010年10月07日

稲刈り体験の記録

10月3日、朝起きるとまだ雨は降っていませんでした。今日は三田の母子へ稲刈りに行く日です。予報では雨が降ると言うことでしたが、まだ降っていませんでした。稲刈りが終わるまで、雨が降りませんようにと祈りながら8:30過ぎ、母子を目指して出発。バスの中では生徒たちは元気いっぱいでした。雨で中止にならないように、「雨よ、降るな」と祈りながら母子に向かいました。
9時40分頃、母子に到着。6月6日に「田植え体験」を行ってから、いよいよ、待ちに待った稲刈り本番!稲刈りについて説明が行われた後、2,3人でチームを組み、稲を鎌で刈る人と稲を縛る人に仕事を分担しました。人数はだんだん増えて70名ぐらいになり、稲刈りはあっという間に進んでいきます。先日の雨で田んぼはぬかるんでいて、足を取られたり、長靴が田んぼにはまって抜けなくなる者も出ました。しかし、このような経験も楽しそうで、服や体が泥だらけになっても元気に作業をしていました。また、稲刈りの間、いろいろな虫やクモ、カエルなどさまざまな生き物が田んぼに住んでいることを知ったことと思います。
11時過ぎには餅米を全部刈り取ることができ、田んぼに作った稲木に干していきました。うるち米の田んぼは今から作業すると、途中で雨が降り出してしまうと中途半端になるので中止し、みんなで写真を撮ったりしました。また、天気が悪かったので、刈ってすぐに脱穀するのを止めて、稲木にかけて干すことにしました。この方がさらに味はよくなると思います。
12時前に雨が降り始め、手足をきれいに洗って、軒下やお世話になった母子の農家の方の縁側・和室でお弁当を食べました。生徒たちの中には着替えを持ってきていない者がいて、寒くなったので、ストーブを出してもらってあたっている者もいました。
12時40分にはバスに迎えにきてもらい有馬富士共生センターへ移動。生徒たちをセンター内に集め、稲刈りの感想や夢について発表してもらいました。田植えから稲刈りまでの体験を通じ、農業体験に参加した生徒たちは、何かを感じてくれたと思います。それを今度は自分たちの言葉で、いろんな人たちに発信できれば、農業体験の価値はさらに上がることでしょう。10月26日(火)に、本校で環境フォーラム『2010ワールド・チルドレン・サミットin雲雀丘』が開催されます。特に、農業体験に参加した環境大使のメンバーが発表してくれることになっています。自分たちが感じたことを、しっかりとみんなに伝えてくださいね。 

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2010年09月09日

北雲雀きずきの森の再生・保全活動

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≪校長通信より≫
  宝塚市と川西市の境界に『北雲雀きずきの森』があります。この北雲雀丘緑地は長尾山系の東端に位置し、古くは満願寺の寺領でした。石切山は火打石を切り出し周辺の山は里山として利用されていましたが、石炭・石油・電気などのエネルギー革命により山は利用されなくなり。周辺が住宅地として開発され、一時はゴルフ場やレジャー施設が作られましたが、30年前に廃業後は放置林として荒れはてた森となっていました。平成18年に宝塚市が自然緑地として取得し、地元であるコミュニティひばりの皆様が自然と接する場所として開放したいとの思いから、保全、運営管理をすることで市から貸与され、県の里山ふれあい森づくり事業に採択され基本整備が出来ました。この森を自然保全林として、人々のふれあいの場、学習の場として再生し住民参画型の保全活動が進められています。 

  本校ではさまざまな環境活動に取り組んでおり、特に環境大使として自主的に地域の活動に参加している生徒がいます。8月28日(日)この環境大使(中学2年6名、中学3年8名の計14名)の生徒達が北雲雀きずきの森定例整備事業に参加してきました。その様子を一緒に参加した先生からお聞きしましたので、紹介します。
  〝当日はとてもよく晴れていて、暑さで倒れる生徒がでないかと心配するほどでした。きずきの森に到着後、生徒たちは整備事業に参加している人達に自己紹介をしました。全員から拍手をもって迎えられ、早速、二手に分かれて、入り口周辺の草刈りをしました。慣れない手つきで、鎌や植木ばさみを使って約2時間草刈りを行ない、森の入り口に高く生えた草を刈り取ることができました。この結果、森の入り口もきれいになり入りやすくなりました。その後、昼食会を参加者全員で行ないました。昼食はボランティアの方が作ってくださったカレーでしたが、わざわざ、生徒たちのために、甘口のカレーも用意してくださいました。食事をしながら楽しくボランティアの人々とお話をしましたが、参加者のみなさんも孫のような生徒達と一緒に活動ができて楽しそうでした。また、自分たちの跡を継いで森を再生させてくれることを期待しているようでした。片付けをして12:30に活動拠点をあとにしました。次回の昼食会は焼き肉のようです。とにかく暑い1日で1リットルぐらいの飲み物がなくなってしまいましたが、これからも積極的に参加していく予定です。〟

  また、この様子は文化祭での環境大使のコーナーで「きずきの森」として紹介されました。最近環境大使として地域の環境活動に参加したいという生徒も増えてきており、心強く感じています。

<北雲雀きずきの森理念>
「自然を楽しみ・自然を理解し・森の環境の手入れをおこない、自然を活かした学びの場、人と自然の出会いの場としてみんなで自然を守る。
~きずきには木が好き・自然に気づく・保全活動を築くの意味を込めています~

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2010年09月06日

カネディアン・アカデミイ、エコクラブが文化祭訪問

9月4・5日、土日の2日間、雲雀丘学園では文化祭が開催されました。その2日目、神戸六甲アイランドにあるインターナショナルスクール、神戸カネディアン・アカデミイ校のエコクラブ(CA校)の生徒たちが本校を訪問され、環境大使が文化祭を案内しました。CA校は環境教育に力を入れられており、この4月に本校の環境大使がCA校を視察・交流に訪れています。その時、仲良くなったCA校の生徒たちと再会。楽しい1日を送ったようです。最後は、記念写真を撮って終了したのですが、CA校の生徒さんからは、「また来たい」、「楽しかった」と笑顔で喜んでくれていました。環境教育を通して、人の輪が広がっていくことは素敵なことですよね。
今度は10月26日(火)、に第3回環境フォーラム『ワールドチルドレンサミットinひばり』が本校で行われます。環境フォーラムは今年で3回目の開催となります。環境問題について、環境大使とCAエコクラブが参加(ドイツからヘルバルト校の生徒さんもやって来られます)、これまで活動し学んできたことなどを発表したり、パネルディスカッションなどを行います。また、その時にCA校エコクラブの生徒さんたちとお会い出来ると思います。環境フォーラムが成功するように、お互い頑張りましょう!

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環境大使とCAエコクラブの生徒さんの記念写真

文化祭後記~ふれあいバザーの開催

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≪校長通信より≫
  今回の文化祭のテーマは『心輝一転』ということでしたが、生徒達はそれぞれ心を新たに輝いていたようです。
  この中のひとつは高校2年生が担当した「ふれあいバザー」です。本校では高校2年の6月に北海道への修学旅行を行なっていますが、この中のメインはファームステイによる農業体験です。今年も多くの農家に宿泊させていただき、実際にサトウキビ・ジャガイモの苗植えや大豆の種まき、ビニールハウスの解体・設営など色々な農作業を行ないました。この体験を通じて、学校の授業では学ぶことができない農業の大切さや苦労を実感することができたようです。このファームステイの集大成という意味も兼ねて、文化祭で北海道物産展を開催することになりました。この企画にあたっては、北海道の深川・美唄・月形・滝川・浦臼・栗山・雨竜・新十津川・羅臼地区の皆さんに、さまざまな農作物を提供していただきました。品目はジャガイモ、トウモロコシ、ニンジン、かぼちゃ、トマト、アスパラ、タマネギ、アスパラ、ブロッコリー、トマト、メロン、米に加えて、ヒグマやエゾシカの缶詰等です。昨年の反省も踏まえて、今年は予約販売を中心にし、8月中に予約を取り文化祭当日に商品を渡すという方式にし、当日販売は数量を限定することにしたようです。
  私の家庭でも早速トウモロコシとメロンを美味しくいただきました。農業にとって大切なことは〝生産者と消費者の顔がお互いに見えることである〟と言われています。運送や価格の決定等の課題については来年度に向けて改善し、これからも北海道の農家の皆さんとの交流を深めていきたいと思っています。今回の催しに対して、ご協力いただいた皆様に心よりお礼を申し上げます。

2010年09月03日

環境大使も文化祭に参加します

明日から2日間、雲雀丘学園中高等学校の文化祭が開催されます。環境大使からも、これまで行ってきた活動の展示を行います。中2・中3生の総勢22名からなる環境大使。しかし、各クラスの企画や部活動など各自がやるべきことも多く、全員が参加できない中、時間をつくってくれた環境大使のメンバーが、展示の準備を手伝ってくれました。また、NPO法人Peace&Natureから代表のバハラム=イナンルさんが本日お越しくださり、資料を提供していただきました。ありがとうございます。多くの方に環境大使の活動を知ってもらいたく発表しますので、どうぞ足をお運びください。

展示場所:高校校舎5階「高3年E組教室」
展示時間:初日9:00~12:00    2日目9:00~11:50, 12:30~14:00

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展示準備中の環境大使メンバー


2010年08月23日

Peace&Natureのサイトで田植えの映像

Peace&natureのサイトで母子で行った田植えイベントの映像が見られます。
http://www.peace-and-nature.com/jp/taue.html
環境大使のみんなの元気な様子がよくわかり、とてもインターナショナルな雰囲気が伝わると思います。是非、見てください。
10月には、稲刈りです。雑草の影響でなかなか生育が思うようにいかない所もありますが、それもFirst Try、チャレンジ精神でやってみなはれ!ということで前向きに行きましょう!

2010年07月22日

母子のたんぼ~草抜き~

今月の3日、期末考査直前に行きました草抜きの様子がPEACE&NATUREのHPにアップされています。雨の中、7人の侍” が雑草に立ち向かったようです。
でも、雑草に負けず、みんなのコシヒカリ は元気に育っているそうです。
今度の草抜きは7月24日、こんどの日曜日です。”行って手伝おう!!”という方。
大歓迎です。現地までお越しください。

2010年07月13日

修学旅行の思い出-6

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「修学旅行の思い出」、今日はファームステイです。19日昼から20日昼までの1泊4食、農家のお世話になりました。今日は、対面式の写真を紹介します。クラス代表があいさつし、それぞれ農家の方と記念撮影しました。
アンケートにもでていますが、とても良い思い出になりました。今、しおりを集めていますが、皆とても勉強になったことが伺われます。一部を、紹介します。
「体験を終えて野菜やお米を作るためには農家の人の苦労があって食卓に並んでいることがあらためて分かったような気がした。これからは、このような人々のことも考えながらご飯を食べていきたい」この思いを忘れずにいてくださいね。

修学旅行の思い出-5

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「修学旅行の思い出」、今日はファームステイです。農家との対面式でバスから降りようとしたら、青いマットで靴を消毒するよう指示されました。北海道でも口蹄疫の問題が出ており、そのため何軒かの畜産農家は、今回、受け入れを断念せざるを得なくなりました。早くこの問題が解決するよう願っています。

修学旅行の思い出-4

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「修学旅行の思い出」、今日はアクティビティです。ラフティング・カヌー・フィッシングの3つのプログラムがありましたが、フィッシングを取りあげます。リゾート内の池で釣りを行いました。午前は最高6匹・午後は最高3匹つり上げ、引率教員から賞品をもらっていました。

修学旅行アンケート第3回、ファームステイの際の食事です。
ジンギスカン・ラーメンが多かったですが、中にはあさりご飯・鳥めし・収穫野菜の食事・バーベキュー・カレー・手打ちそば・自家製パン・ハスカップジュース・ほっけ丼・産みたて卵の料理・ワラビ料理・ちゃんちゃん焼き・メロンの漬け物・アスパラ料理もありました。
昨年参加した生徒が「修学旅行で初めてアスパラを食べておいしさが分かった」と言っていましたが、これをきっかけに新たな味を覚えてくれれば幸いです。

2010年07月10日

修学旅行の思い出-3

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「修学旅行の思い出」、今日は環境学習です。4つのプログラムがありましたが、森林を取りあげます。まずは植林・鹿肉などの試食・枝打ちを通して、森の持つ働きを学びました。試食会場の占冠小学校は、創立100年の歴史を持ちながら廃校になっており、過疎化について考えさせられました。
占冠村の皆さん、大変お世話になり、ありがとうございました。

修学旅行のアンケート第2回、ファームステイで行った農作業を書いてもらいました。
野菜の収穫・肥料やり・水やり・雑草抜き・用具の手入れ・苗代管理・種まき・ハウスの解体といったものが大半でしたが、中には、そば打ち・かかし作り・火おこし・豆腐作り・精米・ハチミツ瓶詰め・薪割りといった作業もありました。
この時期は、あまり収穫など目立ったものがありませんけど、皆とても楽しく作業していました。農家の皆さんも「とても助かりました」とおっしゃっていました。

修学旅行の思い出-2

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「修学旅行の思い出」、今日はトマムリゾートです。1日めの夕方到着し、部屋で着替えてから食事をするためバイキングレストランに行きました。たくさんのメニューがあり、皆喜んでいました。
食事後、環境学習に向けての事前学習を行いました。学校でも行いましたが、改めて、4つのプログラムで具体的にどのような学習をするか説明を受けました。
翌朝、朝練を行っている運動部がありました。すがすがしい、朝の様子でした。

修学旅行でのファームステイが6年目・環境学習が2年目を迎え、生徒へのアンケートを実施しましたので、紹介していきます。
環境プログラムについて、76%が「心に響いた」と解答しました。どのような場面かと尋ねたところ、以下のようなものがありました。
「食物連鎖の意味が身にしみてわかった」「食べることは命を頂いていること」「植林の大変さと大切さを理解した」「動植物と人間の共存の意味」「未来をつくるのは自分たちである」「生命の循環について」「環境プログラムの4つは全てつながっている」「食べ残しの愚かさ」「人間が食べるのは、動植物の犠牲があること。命を貰い、命を紡ぐ」事前の学習を生かし、意味を理解してくれた生徒が多く、嬉しかったです。この経験を生かしていきましょう。

修学旅行の思い出-1

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「修学旅行の思い出」、今日はノーザンホースパークです。千歳空港からバスで20分の所にあり、写真撮影後、ジンギスカンランチを頂き、それから園内で思い思いに遊んでいました。自転車を借りる人、パークゴルフをする人とさまざまでしたが、馬見台から親子の馬が走っている様子を見ることができ、感激しました。
今日尋ねたところ、農家の方に、メールした生徒も既に何人かおりました。お礼は、早いうちに取り急ぎ送った方が良いです。メール・手紙・はがきどれでもよいので、ぜひ行いましょう。

2010年07月01日

母子の田んぼからSOS!

 環境大使が田植えを行った母子の田んぼからSOSのメールが届きました。
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 除草剤を使わずに米ぬかを使って栽培していますが、雑草が伸び始めているというメールがお世話してくださっている農家の方から連絡が入りました。
 環境大使のみんなは来週から期末考査に入るため、環境担当の先生方が急遽、Peace&Natureのイナンルさんやメンバーの方々と今度の土曜日に田んぼに行き、草抜きをすることになりました。

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「昔ながらの方法で・・・」ということで、昔ながらの草抜き機を押しながら雑草を取る予定です。ご苦労様です・・・・。

2010年06月17日

グリーンカーテンって知ってます?~なたまめ栽培開始~

先日、文化委員を伴って、榎谷先生がなたまめの栽培を始めました。榎谷先生は雲雀丘中高校の環境教育推進委員会の長をしています。生徒に鉢を持ってきてと指示を出し、なたまめの苗を鉢に植え替える作業を行いました。「なたまめ」?って何。そんな疑問も出てきますが、高級な?福神漬けには必ず入っているものだそうです。また、健康食品、健康茶としても知られているそうな。鉢に土をいれ、苗を根付かせるため、最初は水をたっぷりと入れるそうです。土を入れすぎたかなと笑っておりましたが、トツトツと作業をしているその姿には安心感が漂います。失敗する気にならないのはなぜだろう。でも、ここからが大変なんです。直接土に植えるならば、水やりもそこそこに地中に深く根がつくので、そこから水分をとれるのですが、鉢植えだとそうもいきません。夏場は毎日、のどの渇く夕方に水やりをかかさず行うことになります。でも、水をやりすぎても今度は根枯れをおこすのです。なかなか育てるって難しい…。地道な作業が一番大切なんですよね。
そうそう、グリーンカーテンですが、なたまめはつるがどんどん伸びて2階建てくらいの高さまで育つそうです。結構大きくなるんですね。なたまめを大きくして、校舎の壁にネットを張り巡らせます。そして、ツルを絡ませ、窓からの太陽光を遮ることで、室内の温度上昇を抑えようという緑のカーテンを作ろうという計画。いわゆる、それが「グリーンカーテン」です。省エネに有効なツールのひとつで、最近ではツタが窓一面を覆っている建物も目にすることが増えました。しっかり成長してくれることを期待したいと思います。

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2010年06月03日

環境大使の活動~母子で田植えだゴーゴーゴー~


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 来る6月6日に三田市母子(もうし)で田植えを行います。これは、10月に開催します環境フォーラム「ワールドチルドレンサミット2010」のワークショップとして、NPO法人PEACE&NATUREと三田市の有機栽培農家の方と共に企画したものです。当日は、今年度の環境大使の他、一般生の有志諸君や保護者の方々、ピース&ネイチャーの関係者や活動に賛同する方々、特に日本に関心の深い外国人の方も参加される予定です。
 「米ぬか」を用いた有機栽培でうるち米と餅米を栽培するという企画ですが、なにしろ初めてのこと。どうなることやらわかりません。失敗から学ぶことも恐れずに、兎に角、Let‘S Try!みなさん、楽しい時間を過ごしましょう!

2010年03月25日

環境大使第2回ミーティング~「MDGs」について~

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 修了式の日、2回目の環境大使ミーティングを開きました。前回、顔合わせの時に”MDGs”ってなにかを調べることが宿題でした。今回のミーティングでは、そのMDGsについてみんなの意見を分かち合いました。
 ご存じでしょうか?MDGsとは、”Millennium Development Goals (ミレニアム開発目標)”の略で、2000年9月ニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットに参加した147の国家元首を含む189の加盟国が話し合い、「貧困をなくそう。」と世界が作った8つの目標のことです。2015年までに貧困を半減することなどを目指しています。
 大使のみんなにそれぞれ達成しようとする8つの目標の内容についてどのように感じたかを書いてもらいました。「人の生活の最低限度のことが目標になっている。」ことに気づき、「みんなが小学校に通えるようにしよう。」という目標について、「貧しい国の子が行きたがっているのに、裕福な日本に住む自分たちが勉強したがらないのはおかしい。」という意見や、それぞれの目標について、「国々によって達成度が違うから、世界がひとつの国だったらいい。」という意見、「目標が達成されれば世界が仲良くなれる。貧困をなくせば環境がよくなる。」という意見もでました。
 次回は4月4日の日曜日にカネディアン・アカデミイの植樹活動に参加させていただきます。みんなで晴れることを祈ってください。
 最後に、「植樹は貧困に関係するのか?」という疑問がでました。みなさん、どう思われますか?

2010年03月12日

2010年度 第1回環境大使ミーティング

 期末考査最終日の放課後12:00より「第1回環境大使ミーティング」が行われました。環境大使とは、文字通り、環境問題について「学び・考え・行動する」ことで、少しでも環境について興味関心をもってもらうために、内外に発信するのが環境大使の役割です。環境大使は昨年度から引き続いてのものであり、中2と中3生で構成されています。来年度、新中2生となる57期生からは10名の立候補が、新中3生になる56期生からは8名の立候補が出て、今後頑張ってくれます。今日のミーティングは現中1生と現中2生の初顔合わせ。少し緊張しながらの自己紹介でありましたが、みんなしっかりと「環境について学びたい」、「国際交流が出来れば」など、それぞれの思いを話しました。雲雀丘学園の環境についての取組みには昨年度に引き続き、NPO法人PEACE&NATUREとの協力で活動することになっています。さぁ、今後どんな活躍がみられるのか期待してみていきたいと思います。

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第1回環境大使ミーティングの様子


2010年02月25日

西谷地区直送野菜の定食メニュー

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2/17 豚肉のあんかけ            2/19 皿うどん


  本校の環境教育の基本的な考え方は「学び・考え・行動する」ということですが、単に環境についての知識を得るだけではなく、自分自身で行動を起こしていくことが大切です。
  環境の切り口としては、食料、水、エネルギー、ゴミ等様々なものがありますが、この度、生徒会では『地産地消』をテーマに本校の食堂に地元の野菜を使うことを提案しました。そして、調理人の方とも打ち合わせをし、西谷地区から直送された新鮮野菜をふんだんに使った『野菜と豚肉のあんかけ』と『皿うどん』を先週2日間に分けて、食堂の定食メニューとして提供していただくことになりました。
  地産地消とは、読んで字のごとく〝地域で生産されたものをその地域で消費する〟ことですが、国の基本計画では、これにとどまらず、この活動を通じて、農業者と消費者を結び付ける取り組みをしています。そして、消費者が、生産者と『顔が見え、話ができる』関係で地域の農産物・食品を購入することによって、地域の農業の活性化をはかることを目指しています。
  私達が口にする食材が、生産者は誰で、どのように作られ、流通し、調理されたかなどが把握でき、安心して野菜を食べることができます。また、何よりも輸送コストが低く鮮度が高いというメリットもあります。更に、調理は手間でしょうが、企画サイズからはずれた野菜も混じっており、生産地で廃棄されることなく、無駄が出ません。このように消費者には安心安全で、生産者には無駄のない良循環型のサイクルとなります。

  なお、野菜を提供していただいた西谷地区と雲雀丘学園とは深い関係があります。実は、1949年4月15日、西谷村立西谷小学校雲雀丘分教場として開校されたのが雲雀丘学園の始まりなのです。今回は試験的な取り組みでしたが、これからも定期的にこのような地産地消の活動を進めていきたいと思っています。

高校新校舎~樹木の保全と緑化の推進(Ⅱ)

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(現在の斜面・雑木林)              (里山風植栽設計図)

  国道沿いの校門(南門)から学園に入ると左側の石垣の上に細長い斜面が広がっています。一番上部には根が横に伸びるニセアカシヤそれにサクラが幹を連ねていますが、中段は昼間でも日陰になる部分も多く、ササや雑木が雑然と繁茂しています。家に例えれば玄関にあたる場所がこういう状況では、折角新校舎が完成しても環境面での調和を保つことができません。
  そこで、今回、卒業生で造園業の翠龍園・阪上氏にこの斜面の再生プランの作成をお願いしました。阪上氏によると、再生にあたっては〝半分日陰の斜面地であるため、極力水遣り等の管理の手間がかからないようにすること〟と〝中段に群生しているネザサや雑木の繁殖を抑える手立てを考えること〟の二つがポイントであり、次のような具体案が示されました。
  『上段には日本の本来種であるアジサイ・ウツギ等の背の低い木を、下段には大株で寿命が長く丈夫なクリスマスローズやアガパンサスなどの宿根草花を、また、所どころアナベル(白いアジサイ)やユキヤナギといった木を植えることにより、デザイン的に変化を付けます。そして、生徒達が緑の自然環境の素晴らしさを知り、樹木を大切にするという気持ちを持ってくれるように、できるだけ自然のまま育てることにより里山風の雰囲気を醸し出すようにします。また、ネザサの繁殖を抑えるように生育旺盛な中低木で斜面地を覆う方法をとります。』
  このプランに基づいて、間もなく工事を開始します。新校舎が完成する3月末には美しい里山に生まれ変わることになります。そして、5月頃からはヒラド・サツキ・アジサイ等が斜面を賑わせてくれることでしょう。
  なお、高校3年の卒業記念樹もこの里山の中に植えるよう計画しています。

高校新校舎~木の命を生かす

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(美術室のスギの作業用イス)       (面談コーナーのイスのデザイン設計図)

  新校舎には和歌山の杉を使った手作りの家具を配置することにしています。紀州というのは昔の和歌山県の呼び名ですが、別名「木の国」とも呼ばれていたようです。今回は日高川町の玉置町長の紹介で、県の森林整備課の河野氏に大変お世話になりました。いずれもスギの板の手ざわりを残した温かみのあるイスや机に仕上がる予定で、「生徒会室」には机を、「美術教室」には作業用のイスを、また他校の質問コーナーにあたる「交流スペース」には大きな本棚を設置します。そして、これまで生徒たちが先生にマンツーマンで勉強を教えてもらっていた「面談コーナー」には新たに手作りのイスとテーブルを並べ、生徒達が自由に談笑できるミーティングスペースとして活用できるようにしています。

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(生徒会が作ったキーホルダー)      (メタセコイアの手作りベンチ)

  また、メタセコイアを移植する際に裁断した幹の上部についても廃棄せずに再利用をはかりました。一つ目は昨年の文化祭において生徒会のメンバー達がメタセコイアの小枝から木片を沢山作り、穴をあけてキーホルダーを製作して販売しました。二つ目は校務員さんが一番太い切り株を割ってベンチを作ってくれました。これまで生徒達の成長を見守ってくれていたメタセコイアが今度は新しい役目を果たしてくれることになります。このベンチに座って、生徒達が命を生かすことの尊さを身をもって感じて欲しいと思っています。
  更に新校舎の玄関を入った正面にある「60(ろくまる)ホール」の床材は、ウイスキーオークを使用しています。その役目を果たしたサントリーのウイスキー樽を新しい家具材のフローリングとして生まれ変わらせたものです。このように、今回の新校舎は色々な面で環境に配慮した構成になっています。


高校新校舎~樹木の保全と緑化の推進(Ⅰ)

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(移植前のメタセコイア)             (旧校舎に寄り添うヒマラヤスギ) 

  今回の高校新校舎の建設にあたって苦心したのが、これまで学園の歴史を見守ってきたメタセコイアとヒマラヤスギの二つの大木の命を守るということです。本校の卒業生で樹木の専門家である米谷氏に相談したところ、メタセコイアについては何とか移植することができるが、ヒマラヤスギは無理であるという答えが返ってきました。このアドバイスを受けて、メタセコイアの大木については建築工事範囲と重なるため3分の1の高さにカットした上で、枝葉を切り落とし南へ約10m移動させて移植し保全しました。
  このメタセコイアは昭和38年(1963年)高校校舎の4階を増設する時に親木の実生(みしょう)から育てた苗木が大きくなったものですが、実はこの親木は高校校舎と中央棟の間に植えられているメタセコイアなのです。そして、この親木は生物学者であった三木茂博士から、昭和29年(1954年)に中学校舎(旧高校校舎)竣工の際にお祝いの記念樹としていただいたものです。そして、深く掘ったため根が十分に張り、南側で太陽の光を十分に浴びたことによって、長い歳月の間に親木を凌ぐ約30メートルの高さにまで成長したのです。
  学園中高のシンボル的存在で旧校舎と生徒達の成長を暖かく見守ってきた樹齢50年に近いこのメタセコイアの周りにはサークルベンチを設置し憩いの場にする予定です。
  また旧校舎の南面東側にあって校舎に寄り添うかのように聳え立っていた大木のヒマラヤスギは移植せず高さを短くして、今の場所で保全することにしました。新校舎完成のあかつきには、周りに岩石標本と低木などを植えた花壇を造る計画です。
  これからも樹木の保全を通じて、木の命と本校の歴史を守り緑豊かな学園の環境を大切にしていきたいと思っています。

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(現在のメタセコイア)             (完成後のヒマラヤスギのイメージ)

高校新校舎~LED照明

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(建築中の交流スペース天井LED)

  2階にある交流スペースの天井照明には省電力・長寿命のLEDベースライトを15台設置していますが、これは天井直付型で乳白色パネル1台の中に54個(64W)のLEDが入っています。従来の40形2灯蛍光灯に比べ消費電力が約26%減少、ランプの寿命も従来型は12,000時間に対し40,000時間と約3.3倍長持ちします。
  LED照明は電気を通すと発光する米粒のような半導体を電灯にしたもので、近年急速に需要が拡大し、多くの企業が参入し始めています。しかし、まだ未成熟であり改良の余地が大きい商品なのです。当初LED照明を採用したいという話をしたところ、〝バラツキがあるため同一品番でも発行色や明るさが異なり十分な照度が得られないかも知れません〟との回答であったため心配していましたが、先日建築中の現場で確認したところ器具を増やした事もあって、全く問題のない状況に仕上がっていました。
  また1階から5階の廊下壁面のウォール・ウォッシャ―照明にも超小型のLEDダウンライト(7.9W)を使用しています。ピンホール形コーンを採用し余分な光をカットしたシャープな配光で、照射開口寸法は5円玉サイズしかありませんが、ハロゲン電球35W相当の光量があり、省エネにも大いに役立つことになります。

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(LEDウォールウォッシャー カタログより)

高校新校舎~屋上緑化と雨水利用

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(学園の設置予定図)

  本学園に来訪された方からは、しばしば「多くの木が植えられており、素晴らしい環境ですね」という言葉をお聞きします。今回の新校舎建設にあたっては、極力現在の緑の環境を守ると共に緑化のスペースを増やすことにしました。この考え方に立って、メタセコイアを移植し、倒れ防止のためのヒマラヤスギの補強工事を行ないました。そして、新校舎に屋上緑化のシステムを導入することにしました。
  近年、環境問題への対応として「屋上緑化」や「壁面緑化」が注目されてきていますが、実は屋上庭園や蔦(ツタ)のからまる壁を持つ建築物は随分古くから存在しているのです。この屋上緑化は〝ヒートアイランド現象*の防止〟と〝屋上面への断熱効果〟があり、屋根からの熱侵入を防ぎエアコンの負荷を低減するため、省エネ・CO2削減につながります。しかし、これまでの屋上緑化は多量の土を使用するため、重量が重く、風雨で土が飛んだり雨で流れたりする事が難点でした。
  今回採用するシステムは土の代わりに新素材「パフカル」という人工培土を使用し、水・栄養・空気を効率的に供給する水耕栽培型の直裁ユニットであり、〝クリーン〟で〝軽量〟というのが特徴です。具体的には、4階の屋上に260㎡を予定していますが、これにより電気代が年間で約40万円節約できることになります。一方、このままでは潅水のために年間の水道代が約15万円必要となるため、雨水をタンクに集めて貯水し、必要な分だけを水位センサーによる自動灌水システムによって利用することにより、水道代を節約すると共に古くなった葉っぱの除去や伸びすぎた枝の剪定のほか施肥・害虫の駆除などのメンテナンス費用を工夫していく予定です。

  *ヒートアイランド現象
    都市部の気温がその周辺の非都市部より異常な高温を示す現象

高校新校舎~太陽光発電システムの導入

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          (イメージ)                 (学園のシステム)

  高校の新校舎は環境に配慮した学校設備・新エネルギーの活用をはかるため、太陽光発電システムを導入することにしています。これは太陽の光エネルギーを直接電気エネルギーに変換して発電を行なう仕組みです。発電される電気は直流ですので、一般電源と同じ交流の電気に変換するパワーコンディショナーという装置が必要です。
  この装置で交流に変換された電気はその後、分電盤を通り教室の照明エネルギーとして使用されます。空調も含めて全教室の電気をすべて太陽光発電で賄うためには膨大なパネルが必要となるため、新校舎の普通教室(7教室×3学年=21教室)の照明相当分を賄える、20kwの太陽光発電設備にしました。そして、建築当初は5kwの発電能力を有する太陽光パネルを設け、段階的に増設していく計画です。このため、実際には電力会社(関西電力)から供給される電気と併せて使用することになります。単純に計算すると、初年度については5教室分にしかなりませんが、近年パネルに関する技術は急速に進んできており、性能は大幅にアップすることが期待されます。恐らく数年先には20kwを大きく上回る電力が確保できるのではないかと思っています。
  また、この太陽光パネルの学校への設置は、文部科学省のエコキャンパス推進事業に指定されており、事業経費3分の1以内の補助金を受けることができるようになっていますので、この制度を活用させていただくことになります。

  現在、わが国におけるエネルギーの自給率は原子力を除くと約4%しかなく、この自給率を引き上げていかなければなりません。そして、一方では2020年までにCO2の1990年比25%削減をはかろうとしています。これを同時に実現していくためには、さまざまなクリーンエネルギーの創出が不可欠です。
  今回、導入する太陽光発電は大きく環境保全に貢献します。例えば20kwシステムの場合、地球温暖化の原因のひとつであるCO2の削減効果は高さ10メートルのクスノキに換算して約20本を植林した効果があり、1年間のCO2削減効果は18リットル灯油缶で約310缶の石油を節約した計算となります。
  本校では、この太陽光による発電の取り組みをビジュアル化することによって、環境教育に結びつけていく予定です。

高校新校舎~基本コンセプトと概要

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  高校新校舎の建設も順調に進んでおり、来月には完成する予定です。現在の高校1年生と2年生、それに来年度入学される生徒の皆さんは4月からこの校舎で高校生活を送ることになりますので、これから何回かに分けて概要を紹介します。
  この校舎の基本コンセプトは〝エコ〟と〝ゆとり〟をテーマに「教育スペースの充実」と「環境との調和」を目指すというものです。まず、教育スペースの充実については、普通教室の面積が60㎡から76㎡と26%、廊下の幅員は2.5mから2.8mと12%広がります。また、教員と生徒、生徒間、教員間の交流をはかることにも配慮しています。具体的には交流スペース70㎡を新設し、職員室も279㎡から337㎡へと21%拡大し、教員が休養できるスペースを確保するというものです。
  次に環境との調和については太陽光発電や雨水利用、樹木の保全と緑化の推進、省エネルギー対応型設備の設置、シックスクール対策を採用しています。
  施設の概要は1階に調理・被服・美術の各特別教室の他、生徒会室・保健室・生徒相談室・用務室それに多目的スペース(ろくまる≪60≫ホール)、2階は職員室(談話室・健康管理室・更衣室含む)・交流スペース・音楽・社会(視聴覚室兼用)の各特別教室・演習教室2室と進路指導室。3階は普通教室7室・化学・生物・物理・書道の各特別教室、4階と5階はほぼ同じ仕様で普通教室が7室、という配置になっています。
  また4階北側屋上には雨水を利用した屋上緑化設備、5階屋上南側には太陽光発電のパネルが設置されます。これまでの校舎は4階でしたが、1階増えたことによりスペース的には余裕ができ、普通教室は合計21室、特別教室は合計9室を確保が可能になりました。

2009年11月27日

春野菜の植え付け

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  先週、中央棟前の畑に中学3年の生徒達が中心になって、理科の先生の指導のもとエンドウと大根の種を播きタマネギの苗を植え付けました。この場所は今年の夏にトマトの栽培をしていましたが、収穫後は何も植えずにそのままになっていたところです。生徒達は既にゴーヤやサツマイモの栽培の体験をしているため、実に手際よく短時間で作業を終えることができました。スペースはそれほど広くありませんが、日々の生育管理をしていくには丁度良い大きさです。順調に育てば来年の春には収穫が見込めそうですが、これらの野菜についてはトマトと同様、食堂で生徒達に提供してもらおうと思っています。

  本年はこれまで環境教育の一環として、試験的に校内での野菜栽培を行なってきましたが、来年度は理科や技術等の教科、クラブ、学年との連携をはかり、〝校内菜園の組織化〟をテーマに取り組んでいく予定です。本校における環境教育の基本は〝学び、考え、行動する〟ことです。このような実践活動を通じて、生徒達が環境や食の大切さを学んでくれることを期待しています。

《参考》

   ・エンドウの原産地は地中海沿岸から中央アジア地域で、古代ギリシャ等でも栽培されていたようです。また、古代エジプトのツタンカーメン王の王陵からも発見されました。中国には9~10世紀に伝えられ、日本には9~10世紀に遣唐使が持ち帰ったとのことです。

  ・タマネギの原産地はBC3000年以上前のペルシャ・アフガニスタンなどの西アジア、北西アジア、中央アジアにかけての高原地帯であり、ピラミッド建設時にニンニクと共にスタミナ食として用いられていました。

2009年10月30日

松本にいなさん出演の番組

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松本にいなさんと環境大使のみんな

PEACE&NATUREのイナンルさんから環境フォーラムに参加いただいた松本にいなさんの出演する番組の紹介がありました。
11月3日の午前9時からNHK教育で放映されます。タイトルは「ABU未来への航海 アジアの10代からの環境メッセージ」 です。アジアの10代17人が兵庫県豊岡に集まって、コウノトリの保護活動を学習しながら、「ABU未来への航海」を振り返る様子が放映される予定です。アジアのいろんな国の同世代の子どもたちが何を感じ、何を考えているのか、自分たちはどうすべきなのかを考えるきっかけになると思います。是非、見てください。

2009年10月17日

第2回環境フォーラム・ワールドチルドレンサミット2009、無事、終了しました。

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 第2回環境フォーラム「ワールドチルドレンサミット2009 IN HIBARIGAOKA」が無事終了しました。
 カネディアン・アカデミイのエコクラブの皆さん、関西カモフラージュドパーティーの皆さんに合わせ、「ABU 未来への航海2009」 に参加された松本にいなさんもスペシャルゲストとして参加いただきました。
 カネディアン・アカデミイのエコクラブ、本校の2年生3年生の環境大使のプレゼンテーションが行われ、エコクラブのメンバー、環境大使全員でのパネルディスカッションを舞台上で行い、全校生と共に環境への取り組みについて考えました。初めての取り組みで、なかなか思うようにいかないこともあると思いましたが、みんな、一生懸命に考え、発言してくれました。
 出演してくれたみなさん、ありがとうございました。これをきっかけにこれからも交流を深め、環境についてともに活動していきたいと思います。今回のフォーラムで考え、話し合ったことをスローガンとしてまとめられました。
 
 雲雀丘のスローガン「経験を次に活かす。」  CAのスローガン「GO GREEN!」

2009年10月07日

第2回環境フォーラムのご案内

本年度5月に開催を予定し延期になっておりました第2回環境フォーラムを、下記の通り「ワール ド チルドレン サミット 2009 in HIBARIGAOKA」としまして開催いたします。
NPO法人Peace & Natureに企画をお願いし、本学園講堂におきまして、本校中学生とカネディアン・アカデミイをはじめとして阪神地区のインターナショナルスクールの生徒たちが、自分たちの学んだ環境問題や社会活動をテーマに発表する予定です。国際色豊かで環境意識の高い子どもたちが、自分たちで考え、自分たちから社会へメッセージを送り、世界を変えていこうというプロジェクトとして企画されております。
つきましては、多くの方に是非ご参加いただきたくご案内申しあげます。お誘い合わせの上、多数ご来校賜りますようお願いいたします。

                          記

第2回 環境フォーラム「ワールド チルドレン サミット 2009 in HIBARIGAOKA」

日 時 10月17日(土)10:40~12:35(9:30~ 受付)
場 所 雲雀丘学園 学園講堂

※入場は無料です。車でのご来校はご遠慮ください。
 本学園、保護者の方は保護者証をご携帯ください。


〔特定非営利活動法人Peace & Natureについて〕
NPO法人Peace & Natureの活動内容につきましては、下記のHPアドレスにアクセスしてください。
http://peace-and-nature.com/index.php

http://www.peace-and-nature.com/

2009年09月03日

第44回雲雀祭 環境の取り組み

今年の文化祭のテーマは「エコ(^-^)ニコ」です。
様々な角度から環境にアプローチしていきます。
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2009年08月03日

須磨海岸クリーンナップ&パーティー

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8月2日午前中、大雨洪水警報が発令されて開催が危ぶまれていましたが、午後から回復して、眩しいくらいの快晴となりました。午後3時30分、JR須磨駅に集合し、須磨海岸の清掃活動をNPO法人PEACE&NATUREの方々と一緒に行いました。本校からは自発的に参加してくれた6名の生徒が参加。海水浴のお客さんでにぎわう海岸でゴミ拾いをしました。JTが行っている清掃活動「ひろえば街が好きになる運動」 のロゴがはいった回収袋を持って、クリーンナップ開始。袋を持って飛び入り参加してくれる人や、吸っていたたばこを海岸に捨てずに持ってきてくれる人、波に流されそうになったゴミをとってくれる人など、海水浴を楽しみにきている人たちも私たちの活動を温かく見守ってくれて、手伝ってくれました。1時間程度の活動で20袋近いゴミを回収することができました。
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活動の後、P&Nのみなさんがスイカを用意してくださり、それでスイカ割りをしました。みんな初めての体験だったようです。そして、サプライズ・プレゼントも頂いて、参加したみんなはいろんな意味で満足して帰りました。次回の活動には、もっと多くの生徒の参加を期待します。

2009年08月02日

8月2日須磨海岸クリーンナップ&パーティー

本日、NPO法人PEACE&NATURE主催須磨海岸クリーンナップ&パーティーを予定通り、開催いたします。JR須磨駅15時30分集合です。参加する人は動きやすい服装と帽子、タオルなど用意してきてください。

2009年06月16日

高校2年生環境講座

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先週の土曜日、兵庫県森林動物研究センター主任研究員の横山真弓先生に来校いただき、高校2年生対象の環境講座を開きました。テーマは「人と野生動物との軋轢(あつれき)解消を目指して」と題して、兵庫県を中心にしたシカやイノシシなどの獣害の状況とその対策についてでした。これは、北海道での修学旅行に併せて「北海道の自然と文化を題材とした生態系と生命の学習プログラム」として設定されたもので、この講座で聴いたことを実地で体験するというプログラムになっています。過去から現在までのデータと今後の対策として行われている最先端の活動を紹介していただきました。
今、2年生のみんなは体験プログラムの最中だと思います。どのような体験をしてきてくれるか楽しみにしています。

2009年06月11日

6月は環境月間です。

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6月は環境月間 です。普段、気を付けようとしていること、もう一度、心がけてみましょう。「エコ・マナー」=「節電・節水・分別」、小さな小さな心がけが僕らの未来に繋がっています。
中間考査もがんばってください。Y.A.

2009年06月09日

環境フォーラムの日程について

090516環境フォーラムフライヤー.jpg5月30日の開催予定でありながら新型インフルエンザに対する措置で延期しました環境フォーラムですが、10月17日(土)に改めて開催することとなりました。NPO法人PEACE&NATURE、カネディアン・アカデミイとともに企画をさらに膨らませて「ワールドチルドレンサミット2009」として開催いたします。また、準備を進めていきながら、その様子をアップしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

2009年06月08日

高校修学旅行の事前学習-生物1の授業で-

先週の金曜日、生物1の授業で「猟師が教える命の食べ方」というビデオを見ました。これは、テレビ朝日の番組「素敵な宇宙船地球号」で放送されたもので、京都の山で活動されている猟師の方々の話でした。
来週、2年生は北海道へ修学旅行に出ます。今年から環境教育の観点を盛り込み、「北海道の自然と文化を題材とした生命と生態系の学習プログラム」として、北海道の森に関するアクティビティを行います。その中には、アイヌ民族の伝統的な食事を頂いたり、ヒグマの森に入り、ヒグマの跡を追跡するなどのプログラムに加え、エゾシカの狩猟体験のプログラムも準備されています。「狩猟-解体-食」までのプロセスをすべて体験するものですが、その意味をしっかり感じてきてほしいと思います。
考査明けの13日に兵庫県森林動物研究センター主任研究員の横山真弓先生をお招きして、北海道と兵庫県のシカの獣害や森林の生態系について講演していただきます。その後、修学旅行の結団式が開かれます。
生徒諸君のビデオに対する感想です。素直に「食べることは命を頂くこと」と感じ、「感謝すること」を思ってくれたようです。
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2009年05月21日

環境フォーラムの開催中止について

5月16日以降の大阪府・兵庫県での新型インフルエンザの感染拡大に伴い、本校では1週間の休校措置に合わせ、5月中の校内で行われる会合・行事のすべてを延期、または中止することとなりました。つきましては、先にご案内させていただきました平成21年度環境フォーラム「ワールド・チルドレン・サミット2009 プレイベント ウィズ 雲雀丘学園&カネディアン・アカデミイ」におきましても開催を中止することとなりました。ご案内申し上げながらこのようになりましたことをお詫び申し上げます。今後の開催について、関係団体と調整中で決まり次第、改めてご案内させていただきますので、その折には宜しくお願いいたします。

2009年05月15日

今年度の環境教育

中学での校外活動(1年生 校外学習  2年生 大山林間学舎  3年生 沖縄研修旅行)を軸に環境講座を開催する予定です。これは、3ヶ年を通じて「恵みの学習プログラム」として自然と人の生活との関係を学んでいくプログラムです。これらのプログラムと連携しながら、日常の活動を行っていきます。
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雲雀丘学園中学高等学校の環境教育

2008年度より中学を中心に環境教育に取り組み始め、本年度2年目を迎えました。
保護者の皆様や多くの団体にご協力いただきながら、知識だけではなく、実践の伴った学習活動を目指してゆきます。
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