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2011年01月31日

Happy Birthday!

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 今日は留学生Aさんの誕生日でした。カナダでは自分でケーキを作って配るそうで、お昼休みに振舞われました。ちょっとした異文化交流でしょうか。

 Aさんからのメッセージです。

 I have really enjoyed school life at Hibari so far!
Recently I've been able to take proper notes during class
- (my Japanese has really improved!)
Japan has been an amazing experience, and I'd like to continue studying hard in the future.Thank so much to everyone who has helped me learn so far!

全クラス「休暇中及び週末課題」「朝礼漢字小テスト」について

 3学期が始まり、高校2年生に向けての自宅学習の意識付けのため、また入試による休暇が多いため、「休暇中及び週末課題」をだしています。1月は、週明けに3回の課題提出日がありました。2月の課題が配布されないことのないように、1月の課題は完了させてください。
 また、「朝礼時の漢字小テスト」ですが、3学期は5回あります。5回の合計点で追試を行います。1回の範囲は4ページしかありませんので、積み重ねを大切にして、毎週火曜日の小テストに臨んでください。加えて、今週2月4日(金)は漢字検定の再挑戦があります。がんばりましょう。

2011年01月30日

選特化学 授業の補足13

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 化学電池の単元に入りました。(最近普及している太陽電池は物理電池です。)教科書では、1800年にIl Conte Alessandro Giuseppe Antonio Anastasio Voltaが最初の化学電池をつくったことになっています。そのきっかけとなったのは1791年にLuigi Galvaniがカエルの筋肉に2種類の金属を触れると痙攣がおこるという現象でした。Galvaniはこの「動物電気」は筋肉に蓄えられていたと考えていましたが、Voltaは筋肉の代わりに食塩水に浸した紙を2種類の金属で挟んでも同じように電流が生じることを確かめました。これが、電極に亜鉛と銅の2種類の金属を、電解液に硫酸または食塩水を使った「ボルタの電堆」の発明につながりました。

 電池には電子を放出する還元剤(負極),電子を受け取る酸化剤(正極),負極と正極をつなぐ導体(導線)が必要です。また、負極と正極を電解液に浸して接続しないと、電気回路はできません。ボルタ電池では、負極に亜鉛板,正極に銅板,電解液に希硫酸が使われています。酸化剤や還元剤が電解液に溶解する場合、拡散によって広がるため、酸化剤と還元剤が直接反応します。それを防ぐために、酸化剤と還元剤の容器は仕切り、素焼き板や塩橋で接続する必要がありますが、ボルタ電池ではそれが不完全です。

2011年01月29日

ウインターサイエンスキャンプ報告⑤

 最後は北海道・北見工業大学で「雪と氷の世界を体験しよう~雪結晶から地球環境まで~」を体験してきたN.T.くんの報告です。

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 ぼくはこのサイエンスキャンプでたくさんの貴重な体験をしました。まず、驚いたのは美しい自然です。とても静かで荘厳でありながら荒々しさもあり、本州とは全く違って、日本にもこんな所があるのかと思いました。そして、キャンプの参加者や講師の方々に会いました。いろいろなタイプの人がいて、最初は緊張しましたが、気軽に話しかけてくれたので、すぐに打ち解けられました。みんなが自分の意見をしっかり持っているなと強く思いました。また、勉強に対してすごく積極的で、恥ずかしがることもなく、少しでも多く自分の身で体験しようという姿勢の人がとても多かったです。
 実験や実習、講義はまだ知らないことばかりで完全には理解できませんでしたが、とても興味深かったです。特に印象に残っているのは積雪断面の調査です。科学の研究というのは決して派手ではなく、とても地道で大変な作業を何度も繰り返すものなのだと知りました。でも、自然を相手に真理を追究するのはとても夢のあることだと思いました。最後の討論発表も印象に残っています。2日目の夜中に屋外で自主的に観測していたという積極的な姿勢に感動し、到底及ばないと感じました。また、それぞれの発表に的確に問題点を指摘する姿に大学教授の権威を感じました。
 ぼくはこのキャンプでいくつかの大切なことを学びました。その中でも特に大きかったのが、人と接することです。3日間しか一緒にいないのですぐに打ち解けないといけません。ぼくは人付き合いはどちらかというと苦手なのですが、たくさんの人が話しかけてくれたので、ぼくも努力しました。その結果、いい関係を少しは築けたと思いました。また、意識したのは自分の意見をはっきりと伝えることです。初めて会った相手でも、お互いの信頼のため、いい研究のためには、それは必要なことだと思います。これからは、このキャンプで学んだことを日々の生活に生かしていきたいです。

 これまでに夏・冬でのべ6名が参加しました。日本中から集まった同じ思いをもつ高校生と出会うことができ、さまざまな体験を通じて成長できるイベントだと思います。長期休暇毎におこなわれていますから、今年は参加を検討してみてはどうでしょうか。(今春は締め切りました。)

2011年01月28日

ウインターサイエンスキャンプ報告④

 つくばにある産業技術総合研究所つくばセンターで「生きていることと生きること~遺伝子の世界と脳の世界~」を体験してきたM.I.さんの報告です。

 今回最も印象的だったのはブレイン・マシン・インターフェース(BMI)です。BMIとは脳波を計測することで体を動かせないような重度の身体障害を抱える人でも簡単に意思を伝えることができるような機器のことです。インターフェースの研究所ではニューロコミュニケーター、ニューロフィードバックシステム、電動車いすの3つを見せていただきました。
 ニューロコミュニケーターは8つの絵を見せ、その脳波を解析することでどのメッセージを伝えたいかが分かるという機器です。8つの項目から一つを選ぶと、次にそれより詳しい内容の項目が表れると言うように、3つの階層に分かれています。一度テレビで見たことがあったので、実際に見せていただいて感激しました。最近は持ち運びに便利な小型なものも開発されているそうです。しかしまだ、8種類×8種類×8種類の512種類の意思しか表示することができないので、いかに簡単に多くの意思を表示できるかが今後の課題だと思います。ニューロフィードバックシステムとはリラックスしたときに出るα線を計測しリラックスの訓練をするものです。これは実際に体験させていただきました。そして分かったことは、目を開けたままリラックスするのは難しいということです。アメリカなどでは目を開けたままリラックスし、一番いい状態にもっていけるよう、オリンピック選手の訓練などに使われているそうです。電動車いすは私が見たことのある電動車いすのように手でハンドルを操作するのではなく、頭を軽く傾けるだけで傾けた方向に車いすが動いていました。
 そして、1月7日の新聞にBMIの記事があり、技術がどんどん進化していることを知りました。これらは私が将来やってみたいと思っていたことに大変近く、BMIに携われるような職に就きたいと思いました。
また、線虫の受精卵のDNAを着色し、卵割を目の前で見ました。教科書で分裂の写真などを見たことはありましたが、リアルタイムで染色体が分かれる瞬間をみたのは初めてで、とても感動しました。早送りしたビデオなどではなく見ると、中期に染色体が赤道面に並んでから分かれるまでは本当に速いということを知りました。また、DNA(染色体)だけを見ると完全に分かれているのに、細胞を実際に見るとまだ全然分かれておらず、核分裂と細胞質分裂には本当に時差があるのだと分かりました。
 今回サイエンスキャンプに参加したことで、普通に暮らしていたら経験することのない実験や機器などを見ることができて、とても良い経験をすることができました。また、日本全国の同年代の人に会うことができ、とても充実し3日間を過ごすことができました。本当に参加して良かったと思いました。

2011年01月27日

身も引き締まる寒稽古

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 今週から始まった恒例の寒稽古ですが、今朝は高校1年の番でした。すでに4回目となる中入生と初体験の高入生がピリッとした空気の中、道場で汗を流していました。朝早くから寒い中を取り組んだ今はなかなかこの経験の良さがわかりませんが、高校生のときに一生懸命取り組んだことが意味を持ってきます。何より全員参加できたことを評価してあげたいです。

2011年01月26日

高大連携講座単位認定

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 本校ではいくつかの大学と提携して講義を受けてもらい、それを高大連携講座として単位認定しています。今回は立命館大学と関西大学で受講していた生徒の単位が認定されました。高校1年生からは4名の生徒が参加しています。これからも大学へ足を運び、さまざまな体験をして欲しいと考えています。

進研模試の問題を返却しました

 基準日を過ぎましたので、1月11日に受験した進研記述模試の問題冊子を返却し、解答冊子を配布しました。模試を受けたあとは、自分が書いた内容を忘れないうちに、必ず自己採点をしましょう。

 簡単なミスなのか、応用演習が不足しているのか、答案の書き方が不味いのか...など、点数が取れなかったところには必ず原因があります。その原因を究明し、今日からの学習に生かす。そうやって初めて実力になります。がんばりましょう!

2011年01月25日

ウインターサイエンスキャンプ報告③

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 つくばにある高エネルギー加速器研究機構加速器を使った実習を体験してきたK.E.くんの報告です。彼も昨夏に続いて2回目の参加となります。

 今回のサイエンスキャンプで印象に残ったことがいくつかあります。
 1つ目は霧箱の実習です。霧箱の放射線源が身近な所にある電球などに使われているマントルなどだったので驚きました。それに宇宙線を観測できたことが嬉しかったです。μ粒子などは地球に入ったら大気などに当たって崩壊してしまいあまり見ることができないと思っていたけれど、予想以上の量を見ることができました。
 2つ目は電磁気共鳴です。この実験では水のなかにある水素をヘルツホルムコイルなどの磁場を使い探すというものです。最初は発見することができませんでした。しかし何回も繰り返すとこによりやっと発見できました。そのときに実験はいつでも成功するものではなくて試行錯誤して成功させることにより、結果が出た時の喜びが大きくなるのだなと思いました。
 3つ目は素粒子などの性質です。スピンが半整数のもの同士が近づけば打ち消し合うのに、整数のもの同士が近づけば強めあうというのはおもしろい現象だなと思いました。それと光子は粒子であり波であるというのもおもしろいなと思いました。量子力学をやっていないのでなぜかと言われたら分からないけれども1つの物質が粒子や波のような2つの性質を示すのは不思議だなと思います。
 4つ目はたくさんの仲間ができたことです。自分と同じコースの人とはもちろん、他コースの人とも仲良くなれたのが良かったです。そしてその仲間たちと色々語り合えたことがなによりも貴重な体験だったと思います。
 普段ではなかなか触れることができない最先端の技術に触れることができて楽しかったです。たくさんのことを学ぶことができたのではないかと思います。しかし、量子力学の世界やCP対称性の破れなど理解しきれていないと思うのでこれから学んでいきたいと思います。そしてこのキャンプで学んだことを学校生活や普段の生活にいかしていきたいです。

2011年01月24日

配布物(宝塚市在住の女子)

 子宮頚がん予防ワクチン接種に関するプリントが宝塚市健康推進課から届きましたので、宝塚市在住の女子に配布しました。任意接種ですので、ご家庭で判断いただければと思います。宝塚市のHPにも情報が掲載されているので、参考にしてください。

ウインターサイエンスキャンプ報告②

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 鳥取大学 産学・地域連携推進機構で「風力発電」を体験してきたR.H.くんのレポートです。彼は昨夏にもサイエンスキャンプへ参加しています。
 今回のサイエンスキャンプに参加するまで、風力発電にはそこまで興味はなく、都市開発や計画といった仕事に就きたいと思っていたので、その中でこの風力発電を上手く使っていけたらいいと思っていましたが、このサイエンスキャンプに参加したことで、技術開発や研究といった仕事や、大学教授といった仕事にも少し興味がわきました。
 今回、風力発電についての体験だけかと思っていたのですが、乾燥地での土壌研究や農業研究などの施設見学もさせていただけたのは嬉しかったです。特に、夏のサイエンスキャンプで農業について様々な体験をさせてもらっていたので、乾燥地での農業についてもより深く考えると言ったこともできて、一見関係のなさそうな分野でも必ずどこかでつながっているということを実感できました。また、風力発電を間近で見学する貴重な経験もでき、風車の騒音もどのくらいのものなのかもわかりました。
 また、自分たちで小型風車を製作し、風洞実験でその性能を調べました。細かいはんだ付けの作業が多く、とても苦労しましたが、完成した時の達成感はその苦労以上に大きかったです。こういったことが技術開発の魅力の一つでもあるのではないかと思いました。また、翼の形状を自分たちで工夫して作ったので、一人一人のこだわりがよく出ていました。風洞実験で風車のデータを集めた後、データ整理をしたのですが、実験前の予想では、風車の回転数が上がると発電量やエネルギーの変換効率も上がるのではないかと思っていたのですが、実際は全く逆のデータが出てきて、その原因を考えるのがとても難しかったです。しかし、このように上手くいかないからこそ研究や技術開発はやりがいがあるんじゃないかと思いました。
 今回のサイエンスキャンプに参加して、大学の先生方や大学生、大学院生の方々と話をしていると、まだまだ自分の視野が狭いと思いました。だからこそ、サイエンスキャンプをはじめ、たくさんの経験をすることで、徐々に考え方を広げていけたらいいと思います。有意義な三日間でした。

2011年01月21日

選特生物 授業の補足14 センター試験解説後半

続きです。
第2問
問4 実験から導かれる結論を問う問題です。知識だけでは解けません。実験1で分かることは、標識された細胞が口と骨片の周辺にしかないことから、これらが小割球に由来する細胞であることだけです。このことに矛盾しない記述は②だけですね。
問5 こんどは複数の実験から結論を導き出します。実験2では未受精卵に精子の運動を激しくする作用があることはわかりますが、未受精卵の何がはたらいているかはわかりません。実験3でゼリー層を取り除くと運動を激しくする作用が消え、実験4でゼリー層だけ加えると作用が見られることから、ゼリー層にこのはたらきがあることが予想されます。同様に先体反応もゼリー層によっておこることがわかります。以上のことから⑤が正しいと言えます。
問6 実験5では精子の運動性の上昇を引き起こす物質Xと先体反応を引き起こす物質Yの半透膜を透過する性質を調べています。半透膜は分子が小さければ透過しますが、大きければ透過できません。激しく運動したので、外側の海水にXは透過しています。先体反応が起こらなかったので、Yは透過できなかったと考えたいところですが、この選択肢はありません。透過したけれども量が少なかったかもしれない可能性も考えると、Yについては分からないとなりますから②を選ぶことになります。
第3問
問1 授業で扱っているところなので易しかったでしょう。ハーシーとチェイスの実験では、殻のタンパク質のSと内部のDNAのPを放射性同位体で標識して、菌体内に入った物質を特定したのでした。
問2 ハーシーとチェイスの実験以前に遺伝子の本体がDNAであることの可能性を示した実験は、アベリーが肺炎双球菌で形質転換を引き起こす物質を調べたものでした。
問3 常染色体上にありますから、伴性遺伝の可能性はありません。子の世代の右端の夫婦について、ウェット型どうしでドライ型が生まれていますからウェット型が優性で、bはヘテロであることがわかります。aはウェット型ですが、ホモかヘテロかは不明です。したがって⑤が正解となります。
問4 伴性遺伝の性質を考えます。女子は両親からX染色体を受け取りますから、父親が形質Hを示さなければ娘は形質Hを示しません。しかし、男子は母親からX染色体を受け取るだけですから、母親がヘテロならば形質Hを示しませんが、息子は1/2の確率で形質Hを示すことになります。
問5 組み換え価の計算です。劣性ホモを掛け合わせた検定交雑をおこなっているので、(4+4)/(21+4+4+21)*100=16%です。
問6 kv間とpk間の組み換え価が出ているので、pv間の組み換え価が出れば三点交雑によって3つの遺伝子の位置関係は求まります。リード文と同じようにヘテロと劣性ホモの組み合わせを考えればよいので、①になります。

2011年01月20日

選特生物 授業の補足13 センター試験解説前半

 大問が5問、小問が32問でした。こちらも60分間のテストですから、1問を2分弱で解くことになります。昨年度は易しくて、平均も69.7点と高かったのですが、今年は問題文が長くなり、図が増えたこともあって昨年度よりは少し難しくなりました。大問は「細胞」「生殖と発生」「遺伝」「刺激に対する動物の反応」「環境と植物の反応」からそれぞれ20点分ずつの出題です。現在の授業の進度では第3問まではできそうです。

第1問
問1 細胞の構造に関する問題です。諸説ありますが、核の発見者はブラウンです。核,ミトコンドリア,葉緑体は二重の生体膜構造が特徴です。核膜には核膜孔とよばれる穴があいていますから、正解は⑦になります。ひだ状の突起というのはミトコンドリア内膜のクリステを指しています。
問2 細胞に含まれる色素についての知識問題です。①クロロフィルは有機物合成(光合成)に関与します。③ヘモグロビンは赤血球に含まれます。④色覚に関与するのは錐体細胞です。
問3 サフラニン液は木化した細胞壁を赤く染める染色液です。
問4 体細胞中の細胞の大きさの変化とDNA量の変化のグラフが与えられています。DNA量の変化から体細胞分裂のステージを考えればそれほど難しくありません。DNA量が2倍になる時期が間期の一部であるS期、半減するのは終期が終わったときです。凝縮した染色体が観察されるのは前期なのでク,細胞質分裂が完了すると細胞の大きさが半減しますからコとなります。
問5 卵割の特徴の1つが分裂中に成長しないので、割球(娘細胞)が半減することです。DNA量の変化は体細胞分裂と同じですから、グラフは①になります。
問6 卵細胞には卵割に必要な物質があらかじめ準備されているので、G1期はなく、G2期も短いのが特徴です。分裂速度は速いので①は誤りです。また、同調分裂がおこなわれるのも特徴ですから、②も誤りです。相同染色体が対合するのは減数分裂の特徴ですから④も誤り。ウニは第三卵割まで等割で、8細胞期は同じ大きさの割球になります。(16細胞期の細胞は3種類の大きさに分かれます。)
第2問
問1 ①は雄原細胞ではなく精細胞、②は助細胞ではなく卵細胞、④は胚乳ではなく胚、⑤は無胚乳種子でも重複受精はおこなう。⑥は有胚乳種子でも子葉がある。ということで③が正解です。
問2 精細胞から精子に変形するときに細胞質の多くを失いますが、核・ミトコンドリア・細胞膜はありますから、③④⑤は誤り。減数分裂第2分裂の途中で停止した二次卵母細胞が受精しますが、精子の方は減数分裂が完了しているので②も誤りです。
問3 灰色三日月環は第1卵割が始まる前にでき、原口背唇部になる部分です。受精で消失するとする①は誤り。両生類の分化の決定は胞胚期と比較的遅い調節卵なので②も誤りですね。外胚葉が表皮と神経に分化するとき誘導に関わるのが中胚葉である脊索ですから③も誤り。眼胞が表皮を水晶体に誘導すると同時に自身は網膜に分化しますから⑤も誤りとなり、答えは④となります。初期の原腸には中胚葉の二次間充織になる細胞が含まれているのですが、この知識はなかったかもしれませんね。

センター試験生物の問題はこちら(YomiuriOnlineにリンクしています)

2011年01月19日

明日は…

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 中学入試が終わりますので、久しぶりの登校です。判定会議がありますので、40分短縮授業で7時間授業をおこないます。朝の英単語テストもあります。提出する課題も多いようですから、余裕をもって登校してください。部活動は禁止ですが、選抜特進のパワーアップゼミは会場を変えて15:20からおこないます。

 週末には英検があります。全員受験の高2とは異なり、高1は希望者のみですがかなりの人数が受験すると聞いています。あと数日頑張りましょう。

2011年01月18日

選特化学 授業の補足12 センター試験解説

 大問が4問、小問が28問でした。60分間のテストですから、1問を2分で解くことになります。幅広い出題分野から出題されることと、解くスピードが要求されることがセンター試験の特徴です。大問は「物質の構成」「物質の変化」「無機化学」「有機化学」からそれぞれ25点分ずつの出題です。現在の授業の進度では第2問の問6から後はまだ難しいでしょうね。

第1問
問1a 選択肢が有機化合物だけなので、知らない物質が多いかもしれません。電解質とは水に溶かしたときに電離する物質のことです。酸や塩基,塩などを考えると良いでしょう。③サリチル酸はカルボン酸の一種で、酸のはたらきをします。
  b それぞれの物質の化学式(構造式)が分かれば単結合の個数は分かります。①C2H2は2(C原子間は三重結合),②C2H4は4(C原子間は二重結合),③HCOOHは3,④CHCl3は一般にクロロホルムとも言われる物質で4,⑤CO2は0,⑥CH3OHは5
問2 典型元素は1族,2族,12族~18族の元素を指します。①~④は典型元素を金属元素・非金属元素に分けたときの境目を示しています。
問3 ボーアモデルで元素を示しています。aは窒素,bはフッ素,cはネオン,dはナトリウムですね。窒素分子の共有電子対が3なので②が誤りです。最外殻電子数と価電子数は必ずしも一致しないので気をつけてください。④は価電子数0なので正しいです。
第2問
問1 光合成反応の反応熱を与えられた式から求める問題です。類題を冬休みの課題で出しているので、【8】の解説を参考に計算してください。1273-394*6-286*6=-2807
問2 生成熱・融解熱・蒸発熱が分かっていればそれほど難しくありません。⑤はエネルギー図を描けば分かりますが、上からH2+1/2O2, H2O(g), H2O(l)の順に大きくなりますから誤りです。
問3 メタノール64gは2molですから、完全燃焼によって発生する熱量は726kJ*2です。10%が温度上昇に使われるので、20℃から726kJ*2/4.2J/1000g/kg=34.6℃温度上昇します。
問4 今ちょうどやっているところですね。還元剤としてはたらくということは、自分自身は酸化されているので、酸化数は増加するものを選びます。下線部の物質に含まれる原子について考えてください。①H +1→0,②Cl 0→-1,③O -1→-2,④O -1→-2,⑤S +4→+6,⑥S +4→0なので⑤です。
問5a これも実験をしたから分かりますね。共洗いすると濃度は変化しませんが、液が残る分だけ物質量が変化します。①や④は濃度変化を避けたいので共洗いをしますが、③はビーカーに残る水酸化ナトリウムの分だけ酢酸が中和されてしまうので誤りです。(ビーカー内部を酢酸で洗うのもだめです。)
  b 溶液Cを10.0mL中和するのに0.110mol/Lの溶液Dを7.50mL使ったから、溶液Cの濃度は0.110mol/L*7.50mL/10.0mL=0.0825mol/L。溶液Aを10倍希釈して溶液Cを作ったので、溶液Aの濃度は④0.825mol/Lとなります。

センター試験化学の問題はこちら(YomiuriOnlineにリンクしています)

2011年01月17日

1月17日

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神戸新聞震災特集記事から

2011年01月16日

寒い一日でした

 中学入試もセンター試験も2日目。年齢こそ違いますが、どちらの受験生にとっても寒さと疲れが辛い一日だったことと思います。受験には体力や気力が大切です。

 文系科目の問題には目を通してみましたか。英語では「齧歯類が繁栄している理由」なんて長文が出ていました。国語の評論は鷲田清一さんの作品でした。高校1年生でもそこそこできるのではないでしょうか。世界史や地理は習っていないところは難しいでしょうね。センター試験2日目は生物、数学ⅠA,数学ⅡB,化学,物理と理系の科目が並びます。こちらも見ておいてください。今日は日経新聞社のサイトにリンクを張っておきます。
 大学入試速報2011(これからおこなわれる二次試験も掲載されます。)

 明日は震災から16年。ちょうどその前後に生まれた55期生のみなさんにとって、直接の記憶はないでしょうが、家族の方の中には大変な思いでみなさんを育ててくださった方もおられるでしょう。そのときの話をお聴きし、語り継ぐ日じゃないかなと思っています。

2011年01月15日

大学入試センター試験も始まりました

 学校では中学入試が始まりました。55期生も3年前はあどけない小学生だったんですね。中高時代の変化の大きさに改めて驚かされます。学校では高校2年生が補助をしてくれていました。来年は君たちの何人かにお願いすることになりますが、快く引き受けてくれることを期待しています。

 さて、高校3年生と既卒生は今日から大学入試センター試験を受験しに行きました。冷え込みの厳しい中ですが、2日間頑張ってほしいと思います。センター試験の問題は明日の朝刊にも掲載されると思いますが、問題には目を通しておいてください。高校1年生だからまだ関係ない…なんて思っていませんね。今日は、公民・地歴・国語・外国語など文系科目が出題されました。毎日新聞社の特設サイトにリンクを張っておきます。問題や分析などが掲載されているほか、英語のリスニング音声もアップされています。
 2011年度 大学入試センター試験

 もう一つ見ておいてほしいことは、試験時間です。朝9時30分に公民の試験が始まって、夜6時35分に英語のリスニングが終了するまで、丸一日試験が続きます。二日目も同じです。この間に60分の試験が3つ、80分の試験が2つ行われます。教科間の休み時間が45分間あるので、この時間の使い方もポイントになります。選特の冬季講習で講義が100分だったり、休み時間が長かったり、丸一日だったのは、これを意識したものでした。

2011年01月14日

明日から始まります

 すでに文書でもご案内していますが、明日から中学入試を実施しますので、19日(水)までの5日間は授業がありません。本日はグランドや体育館以外の部活動も禁止となっていますので、比較的早く帰宅されたことと思います。

 入試や判定会議をおこないますので、15日・16日・17日・19日は登校できませんし、部活動もありません。5日間の課題を各教科で出していますので、必要な教材を持って帰ったはずです。英単語テストや英検も近いので、しっかりと取り組んで欲しいと思います。

 また、15日・16日は高校3年生が大学入試センター試験を受けます。今年の会場は男子が関西学院大学、女子が神戸女学院大学のようです。天気予報では雪が積もるかもしれないとのことで、ちょっと天候が心配ですね。これまで取り組んできた成果が存分に発揮できることを願っています。科目によっては高校1年生でも取り組むことができますので、ぜひチャレンジしてください。

2011年01月12日

避難訓練を実施しました

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 今日のLHRは地震を想定した避難訓練でした。毎年、阪神大震災があったこの時期に行っています。震災で亡くなられた方に黙祷を捧げ、校長先生の講話をいただきました。

 みなさんの中には産まれたばかりだった人、まだ生まれていなかった人もいると思います。あまり、震災の実感はないかもしれません。「災害は忘れたころにやってくる」「備えあれば憂いなし」といいます。家庭でも今一度、防災について話をしていただけたらと思います。また、学校で3年間備蓄していた乾パンと水は使用することがありませんでしたので、生徒たちに配布しています。

 さて、昨日は模試でした。出来はどうであれ、「できなかったところ」「忘れていたところ」をよくよく思い出して、復習することが大切です。また、今回は全国統一実施日まで問題冊子は預かっていますが、問題冊子・解答が配布されたときに自己採点できるようにしておくようにしましょう。

2011年01月11日

そろそろ流行始めました

 そろそろインフルエンザの流行る季節となってきました。学年ではまだそれほど欠席が目立つわけではありませんが、ぽつりぽつりと罹っている生徒が出始めたようです。高熱が出ているなど、インフルエンザなどの感染症の疑いがある場合には、無理に登校せず、お医者様の判断を仰いでください。もし法定伝染病である場合には、許可が出るまで出席停止となります。詳細は1月7日の保健室だよりをご覧下さい。

2011年01月10日

選特生物 授業の補足12

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 昨日の続きです。今日は核酸の分子構造について、もう少し補足をしておきます。核酸は糖・リン酸・塩基で構成されるヌクレオチドが重合してできた高分子です。糖はDNAではデオキシリボース,RNAではリボースが利用されています。デオキシリボース,リボースともに五炭糖に含まれる単糖です。この五炭糖の1位にプリン塩基やピリミジン塩基が結合したものをヌクレオシドといい、ヌクレオシドにリン酸基が結合したものをヌクレオチドといいます。

 塩基には大きく分けて2種類あり、六員環と五員環からなるプリン骨格をもつものがアデニングアニン,六員環からなるピリミジン骨格をもつものがチミンシトシンウラシルです。授業では、分子の大きさの違いと水素結合の数の違いに注目するように話をしましたが、有機化学を学んでいないので、イメージしにくかったかもしれません。それぞれの塩基の分子モデルにリンクを張っておきますので、参考に見ておいてください。

2011年01月09日

選特生物 授業の補足11

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 DNAが遺伝子本体であることの証拠として、Oswald Theodore Averyが1944年におこなった形質転換の実験と、Alfred Day Hersheyが1952年にMartha Chaseとおこなった実験が挙げられます。今年最初の授業では、形質導入について簡単に説明したのち、DNAの分子構造のうち、ヌクレオチドを解説しました。

 形質導入transductionはファージが感染した細菌に遺伝子を導入する現象です。細菌にファージやプラスミドなどのベクターを利用して外来遺伝子を導入することが可能となりました。これがバイオテクノロジーの発展に有意義であったことはいうまでもありません。大腸菌を利用した遺伝子組換えではDNAを特定の部位で切り出す制限酵素やDNA断片を結合するDNAリガーゼの発見とともに重要な基礎技術となりました。そのとき、ベクターに薬剤耐性遺伝子を導入しておくと、形質導入した細菌を選択的に得ること(スクリーニング)が可能になります。このような遺伝子をマーカー遺伝子とかレポーター遺伝子といいます。マーカー遺伝子には薬剤耐性遺伝子、レポーター遺伝子には緑色蛍光タンパク質(GFP)やルシフェラーゼ遺伝子などがよく利用されます。緑色蛍光タンパク質は下村脩先生がオワンクラゲから抽出して有名になりましたね。薬剤耐性遺伝子としてアンピシリン耐性ampとテトラサイクリン耐性tetをもつプラスミドが最初の図に示しているpBR322です。

2011年01月08日

3学期始業式

 3学期が始まりました。朝の冷え込みが厳しかったのでどうかなと思いましたが、あまり欠席もなく安心しました。インフルエンザの流行もまだのようです。校庭で学校長の講話を聴いた後、教室に戻り、短時間ですが清掃をおこないました。その後で4限の短縮授業を受けましたので、少し忙しない一日だったかもしれませんね。

 連休明けは今年度3回目の進研模試です。冬休みの取り組みが大きく影響しますが、この連休も利用してしっかりと準備をしてください。各教科から渡されている課題も有効に利用して欲しいと思います。そろそろ模試を受け慣れていないということはないと思いますので、2月に戻ってくる結果については進路に反映させていきます。目標が現実と大きく乖離している場合には、担任からの厳しい指摘があるかもしれません。夢を本気で追いかけてこそ価値があるのではありませんか。頑張ってみてください。

2011年01月06日

まもなく3学期開始

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 8日(土)から3学期が始まります。始業式や大掃除,頭髪検査の後、短縮ですが授業を4時間おこないます。冬休み中に教材を持ち帰った人がほとんどだと思いますので、準備を忘れないように気をつけてください。進研模試は11日(火)におこないます。

 明日7日(金)に追認課題を提出するように指示されている人がいます。提出時間と場所,課題を確認しておいてください。課題の表紙につけるプリントを忘れがちなので、注意が必要です。

 気温の低い日が続いています。風邪をひいてはいませんか。体調を整えて、新学期には元気に登校してください。

2011年01月01日

新しい年を迎えて

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 年が改まりました。明けましておめでとうございます。
生徒のみなさんが、今年も充実した一年となるように、私たちも頑張りたいと思います。高校2年生は大事な中盤に当たります。学校生活に慣れて中だるみになりやすい、この1年を大切に過ごしていきましょう。

 さて、「一年の計は元旦にあり」と言います。この一年をどう過ごすのかを考える機会だと思います。年末に生徒のみなさんには進路選択をしてもらいました。理系・文系を決めるだけではなく、その先についても考えてもらいましたよね。素敵な夢がたくさんありました。それを現実のものにするのは1年や2年の短い期間では難しいと思います。でも、時間が経てばいつの間にか実現するものではありません。自分自身が目標を設定して、その実現に向けて努力をすることが必要です。今年どこまで進めるかを今日決めて欲しいと思います。自分自身が自分の夢が現実になることを信じて、この一年頑張ってみませんか。