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ちょっとした心遣い

 「先生、今日はお疲れになったでしょう。雲雀丘学園の印象はいかがでしたか。」という言葉をかけたところ、新しく来られた先生から、「本当に今日は感激しました。このような素晴らしい経験は、長い教員生活の中でも初めてです。」
という答えが返ってきました。その内容は、〝新任式に出席するために初めて学校に来たものの場所がわからないため、靴をスリッパに履き替え、靴箱の中に入れて事務室で確認した後、再び外に出ようとすると靴がなくなっているのに気づき一瞬戸惑ったが、すぐ横にいた生徒が靴箱から靴を取り出して揃えていてくれたということが判り、驚くと同時に大変感激した。このことで、不安が一挙に吹き飛び、このような生徒のいる素晴らしい学校に来ることができて良かった。雲雀丘学園のことがいっぺんに好きになりました。〟というものです。
 この生徒は、そんなに深く考えず何気ない気持で靴を揃えてあげたのだと思います。本校は、人間教育の充実を教育方針のトップに掲げていますが、この話をお聞きして嬉しく思いました。最近は、自分のことしか考えずに行動する傾向が多いように感じますが、相手のことを考えて行動すれば世の中はもっと明るくなるのではないでしょうか。自分がされたら嫌なことは他人にしない。自分がして欲しいと思うことを他人にしてあげるということが大切であると感じました。