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勤労感謝の日~志を持って傍を楽にする

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  本日(11月23日)は『勤労感謝の日』です。
この日は戦後国民の祝日が定められた際(1948年)に「勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」という趣旨で定められましたが、この記念日が制定される以前は『新嘗祭(にいなめさい)が行われていました。「新嘗」とはその年収穫された新しい穀物のことを指し、新嘗祭は天皇が国民を代表して農作物の恵みに感謝する式典として古くから国家の重要な儀式でした。勤労感謝の日はアメリカのLabor Day (9月の第1月曜)に相当するものと言われていますが、アメリカにはこの他に「Thanks Giving Day(感謝の日・11月最後の木曜日)」があります。日付や新嘗祭との関係、現在の産業構造を考えると、日本の勤労感謝の日はあくまでも収穫を祝うだけではなく、「日々の勤労に感謝する日」と考えるべきであり、むしろThanks Giving Dayに近いといえるのではないかと思います。しかし、今の世の中を見ると世界同時不況により働きたくても働くことができないという人が増加する等、憂慮すべき状況が現出しつつあります。
  祝日が日曜の場合にはその翌日が休日になるため連休を過ごされている人も多いと思いますが、本来、働くには〝傍(はた)を楽にする〟仕事には〝志事(しごと)〟という意味がこめられています。この勤労感謝の日にあたって、単に生活のために労働するということではなく、志を持って世の中のために役立つという視点で勤労の目的を再認識していきたいものです。