校庭芝生化の効用
校庭の芝生の植え付けを行なってから2ヵ月が経ちました。最初の1カ月は芝の養成期間ということで校庭への立ち入りを制限していましたが、その後文化祭開催と同時に校庭を開放しました。校庭に仮校舎が建設されていた1年あまりの期間は、生徒達も休み時間に運動する場所がなく、相当ストレスが溜まっていたのは間違いないと思います。
丁度、中央棟二階の校長室から全校庭が見渡せるため、時々生徒達の様子を確認していますが、昼休みや放課後を中心にバレーボールやバドミントンをしたり、芝生の上に座って談笑したり、部活動に使用する等大いに活用しているようです。確かに以前に比べると、生徒達の笑顔や元気な声が増えてきたように感じています。
芝生にはさまざまな効用がありますが、緑の芝生を見ると、何となく心がなごみ、やすらぎと満足感が自然に湧いてきます。また、裸地を芝生にすることで発塵量が減少する(ホコリをしずめる)ことは、研究によって証明されており、実際にその目的で芝生が利用されている所もあります。例えば空港では、飛行機のエンジンにホコリが入るのを防ぐ目的で、また精密器械や化学工場等では、製造現場へのホコリの侵入を防ぐ目的で芝生が用いられています。更に以前紹介したようにコンクリートやアスファルト、地面等に比べて太陽光の反射を和らげ周辺の温度上昇を防ぐことにもなるため、ヒートアイランド現象の緩和にも役立っています。
本校でも、芝生化によってさまざまな効果が出始めていますが、今後これらの効果を高めていくためには、芝生のメンテナンスをしっかりとしていかなければなりません。この維持管理については生徒達が自主的に行なうことにしており、既に二回の芝刈りを実施しました。何でも人任せにせず自分達のことは自分達で行なうということが環境教育にとって大切なことであると思っています。