沖縄の自然にふれる
研修地である沖縄は、エメラルドグリーンに輝く美しい海とサンゴ礁に代表される素晴らしい自然環境を有しています。今回の研修旅行では、この自然にふれあう様々なプログラムが盛り込まれています。その一つが”やんばる自然塾”でのカヌー体験、ビーチコーミング、マングローブの観察です。生徒たちは3つの班に分かれて、マングローブの林に囲まれた川で二人乗りのカヌーこぎを楽しみ、海岸で思い思いにサンゴや貝殻を拾ってペンダントを作りました。そして、マングローブ林の観察を行いました。
沖繩の河口や湾奥には「マングローブ」と呼ばれている植物のグループが群生しています。最初は私もマングローブという名前の植物だと思っていましたが、実はいくつもの植物の総称なのです。(このことは琉球大学の土屋先生の事前講義で明らかになりました)。マングローブは潮が満ちると体の一部が水に浸かってしまいますが、潮が引くと根の部分が現われます。この代表的なものがオヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギですが、この林には、シオマネキ(カニ)やイボウミニナ(巻貝)等が無数に生息しており、、これらを間近で観察することができました。マングローブが、これらの小動物のすみ家になっており、これらの小動物は、マングローブ林の堆積物や懸濁物を食べます。つまり、海水のろ過と堆積物の浄化という二つの役割を果たしているのです。このようにして生態系が維持され、環境が保たれている実態を目のあたりにし、興味深く感じました。