「努力する人は希望を語る」
4月からスタートして8ヶ月が過ぎました。いよいよ明日から期末考査です。学習面やクラブ活動などを含めた学校生活も、この間大きく変化してきたと思います。順調に来ている人ばかりではないでしょう。スランプを乗り越えた経験もあれば、未だにスランプを脱出できないという人もあるかもしれません。来年に展望や明るい兆しが見えるように、努力してもらいたいと考えています。
昨日のコンサートで、辻井伸行氏の演奏するラフマニノフを聴きました。彼は、2009年、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて日本人として初優勝しました。楽譜や鍵盤が見えないというハンディを乗り越えての優勝です。彼は、できない理由や根拠を挙げるのではなく、自分の置かれている状況をシッカリ見つめ、そのために何をすべきかを考えて努力してきた結果の優勝だと思います。「天才」は素晴らしい才能を持っている人を言うのではなく、自分の才能を開花させるために誰にも負けない努力をした人を「天才」というのだと実感した次第です。先日、朝礼で話をした開成高校の野球部の話にも共通するものを感じました。グランドで練習できるのが週1回、その中でどうすれば強豪校を倒し甲子園に出場できるのかを考え努力しています。「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」は小説家の井上靖氏の言葉です。希望を語る人は未来に向けて努力している人であり、不満ばかり言っている人は自ら活路を見出す努力をしていない人になるのだと思います。