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第8回環境フォーラムを開催

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 先週土曜日、学園講堂で「第8回環境フォーラム」を開催しました。これは環境学習の取り組みや生徒の自主的な研究成果を発表するものです。特に本校では研究のみに終わらず「行動する」ことに主眼を置いています。また学校の中だけでなく、多くの方々とつながりながら進めていくことも大切にしています。

 基調講演の講演者として 滋賀県立大学永淵 修教授、日本科学技術振興財団、関西ワークショップ、関西電力、北雲雀丘きずきの森きずな会、サントリーHDのみなさまに参観していただきました。また、「きずきの森きずな会」や「丹波篠山辻営農森林組合」のみなさまにはビデオレターでのご出演もしていただきました。日頃よりご支援・ご指導いただいている方々であり、大変ありがたいことだと思っています。

 生徒の発表には「大空の魅力」として英語による発表、日本のエネルギーの将来を考えるとして模擬国会での討論風景、「環境大使」の自主製作映画の上映などいろいろ工夫を凝らしたものが多かったように思います。発表後のご来賓の方々から「どの発表も実にユニーク興味深く、大変面白かった」とのお褒めの言葉をいただきました。「環境大使」は、環境問題を実践的に取り組み、生徒に啓蒙する役割を果たしています。

 本校の環境教育の始まりは、平成20年にさかのぼります。第1回の環境フォーラムのことです。環境ジャーナリストの枝廣淳子さんに本校に来ていただき、講演をお願いしました。枝廣さんは、アル・ゴア元アメリカ副大統領が主演した映画「不都合な真実」の翻訳者で、とても有名な方です。この作品は、地球温暖化のメカニズムと危険性を訴える内容でした。ゴア元副大統領は、環境問題の啓発に貢献したとして、ノーベル平和賞を受賞しました。
 この枝廣さんの講演をきっかけに、本格的に環境学習・活動に取り組みました。各学年の宿泊行事で環境活動にとりくみ、「不都合な真実」などの環境に関する図書を中学校の全クラスに教室に配置しました。学校の設備は、太陽光パネル、雨水利用など環境に配慮したものにしました。平成26年度からは、経済産業省資源エネルギー庁の「エネルギー教育モデル校」に選定されています。
 環境教育は、人間に対する思いやりやまごころを育てることにつながり、人間教育の大きな柱であると考えています。環境フォーラムを通して、環境学習と環境活動への理解が深まり、「学ぶ」「考える」「行動する」環境教育が一層広がることを期待しています。