中間考査を終えて
中間考査の初日の夕方、中央棟の玄関を出ると金木犀の甘い香りが漂ってきました。あらためて秋を感じさせる香りです。どこに金木犀が植わっているか探しましたが近くには見つかりませんでした。正門で守衛さんにお聞きしたところ、南門のそばに大きな金木犀の木がありますとのことでした。その日は強い風が吹いていたので遠くまで香りが届いたのだと思います。記念講堂のそばにも金木犀が植わっています。こちらは正門を通る人を喜ばせます。
今日は中間考査の最終日。最後の試験科目の終了のチャイムが鳴ったので校庭を眺めると、中学校舎の教室の窓のいくつもから、窓いっぱいに生徒の笑顔が飛び出ていました。ほっとした一種の解放感のようなものでしょう。手を振ってくれたので振り返しました。「元気ですか?」と尋ねられたので「元気で~す」。私一人と大勢の生徒との大声でのやり取りです。
「試験はどうだった?」と聞くと「まあまあで~す」との声が返ってきました。
「まあまあ」がいいのです。「だめです」と答えると私がショックを受けますし「できました」だと、周りを考えていないようでもあり、「本当か?」と聞きたくなってきます。
2学期中間考査が終わり、いよいよ明日から今年度の後半戦に入ります。学年ごとに目標は異なります。特に高3はセンター試験に向けて最後の追い込みに全力投球。高2は選択科目、高1は文系理系のどちらを選ぶのかの検討をしっかりしなければなりません。中3については高校受験の勉強がない分、自らの興味関心に合わせた学習の深堀や高校課程の先取り、中学課程の点検が大切です。また、中1・2は、学習習慣や生活習慣の確立と見直しに重点を置いてください。
先月、学校教育に関する保護者アンケートを実施しました。評価いただくところもありましたが、色々と問題をご指摘いただく個所もありました。私はそのいくつかは、教員と保護者の緊密なコミニュケーションによって解決できるものと思います。しっかりと意思疎通を図ることで来年に向けた取り組みを確実なものにしたいと考えています。