2007年09月30日

中学体験授業・学校説明会の開催

受付 全体会

  9月30日(日)、中学の体験授業と学校説明会を開催しました。小雨がぱらつく生憎の天気になりましたが、午前10時からの体験授業には保護者に付き添われ約80名の児童が参加しました。授業教科は1時限目が数学と理科、2時限目が国語と英語となっており、1・2限共どちらかの教科を選択の上、2時間の授業を受けることができるようになっています。それぞれの教科の内容は、数学が「多面体の話」、理科が「酸素の発生」、国語は「言葉を使う」、英語が「英会話を楽しもう」です。保護者が見守る中、児童達は熱心に授業に聞き入っていました。約2時間の体験授業の後は食堂での昼食をとっていただきましたが、味の方はどうだったでしょうか。

数学 理科
       数学<多面体の話>               理科<酸素の発生>

国語 英語
       国語<言葉を使う>               英語<英会話を楽しもう>

  午後1時からの入試説明会には、体験授業を受けていただいた方と説明会だけに参加される方、合わせて約400名の児童・保護者の皆さんがお見えになりました。私は冒頭「社会で役立つ力」というテーマで、本校の教育改革の狙いを話しました。続いて教頭から本校の教育内容や改革の骨子、入試広報の担当教員から来年度の入試について説明しました。説明の後、質疑応答を行ないましたが活発な質問が出され、一旦説明会を終了した後も、多くの保護者の方がお残りになる等大いに盛り上がりました。
提出いただいたすべてのアンケートに目を通しましたが、ほとんどの方がホームページを通して今回の説明会に参加されていることが判りました。次第にホームページの成果が現れてきているようです。体験授業も概ね好評だったようですが、本日は休みであったため、クラブ活動等は見学していただくことができませんでした。ご希望の方は是非ご一報いただき来校いただきますようお願いします。
  なお、次回の中学校説明会は10月13日(土)に開催の予定です。

2007年09月29日

学園幼稚園運動会を見学して

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  9月29日(土)、雲雀丘学園幼稚園の運動会が開催されました。心配していた天気も薄曇りで、園児達にとっては絶好の運動会日和となりました。9時からの開会式では、全児童がクラス毎に元気に入場、代表児童3人による挨拶があった後、校長先生の話があり、続いて準備体操が行なわれました。
  最初の競技は赤組・白組に分かれて「いっぱい入れる!みんなで玉入れ」というテーマの玉入れです。年少、年中、年長と年齢が上がる毎にカゴが高くなり、園児達は盛んに玉を拾っては投げ入れていました。「さすがに幼稚園の運動会だなあ」と興味深く感じたのは、園児達に散らばった玉を集めて箱に入れる“後片付け”についても競わせていたことです。最近、使ったものをしっかりと片付ける、といった当たり前のことがなかなか出来ない子ども達が増えてきています。“学力”というと知識教育ばかりに目を奪われがちですが、しっかりした生活習慣は広い意味で重要な学力の一つだと思います。このような習慣を確立させておくことが幼児教育には必要であると感じました。
  また、ご多用中のところ、途中で阪上善秀宝塚市長もお見えになりました。玉入れの後は、年少の親子による“それゆけレスキュー隊”から“親子体操”、閉会式に至るまで17のプログラムが順次実施され、昼過ぎに無事運動会は終了しました。半年前には両親から離れて幼稚園に行くのを嫌がっていた子ども達も集団生活にすっかり慣れ、元気に競技をされる姿を見て、保護者の皆さんも安心されたのではないかと思いました。

  本学園には雲雀丘・中山台の2つの幼稚園と小学校が併設されています。
それぞれホームページを開設していますので、是非一度ご覧ください。
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2007年09月28日

社会で活躍するリーダー ~壮大な夢を掲げる②

  本田宗一郎氏は一代で本田技研工業株式会社を“世界のホンダ”とまで呼ばれる、メーカーに育て上げた日本を代表する技術者であり起業家ですが、高等小学校卒業という学歴、自動車修理工場に丁稚奉公した後、1948年に本田技研工業株式会社を設立したという経緯等、松下幸之助氏とは多くの共通点があります。しかし、本田技研工業が世界有数の自動車メーカーに躍進した背景にはこのようなお話があります。
  1954年の不況の時期、ホンダでは従業員に毎月の給料袋を返却させて翌月にまた使用する、といったような徹底した経費の削減を行なっていた。このような状況下にあって、本田社長は「世界一の競争車を作り、グランプリレースに出場する」と従業員に宣言したのです。当時グランプリレースは、技術のオリンピックにも例えられる世界一を競う最高の大会であり、オートバイメーカーにとっては、まさしく製品の品質を試される場であったのです。
  この社長が掲げた大アドバルーンに、全社員はあっけにとられました。今日なお世界で最も歴史あるオートバイレースとして有名な“マン島ツーリスト・トロフィーレース”、当時でも由緒ある全世界的が注目するその大会に、まだほとんど無名であった日本の企業が出場しようと言うのです。景気づけるために言っているのか、また不景気でついに頭がどうかしたのではないか、と誰もが社長の言葉を信用しようとはしなかったそうです。
  しかし、本田社長は事前にこのマン島レースを見て“このレースに勝つものこそ、世界を制すると”いう信念を持ったのです。それからの本田社長は、昼夜をわかたず機械の改良に打ち込みました。この熱狂する社長の姿を目の当たりにして、従業員は次第に社長の熱意に引き込まれ、社内の空気はグランプリレースの優勝を目指そうということになったのです。そして1959年には念願の出場を果たし、翌1960年にはなんと団体優勝を果たしたのです。この素晴らしい成果が世界のホンダに躍進するきっかけになったのです。

  このように、ひとつの信念が信じられないような大きな事を成し遂げることができるのです。
逆境だからこそ壮大な夢を掲げる、という究極のプラス思考、信念、夢、志、熱意、そういったものが人をひきつけ、動かし、その力のベクトルを合わせひとつにしていくのではないかと思います。このような姿勢は社会で活躍する優れたリーダーの共通の姿であると感じています。

2007年09月27日

社会で活躍するリーダー  ~壮大な夢を掲げる

  昭和7年5月5日 松下幸之助氏は全従業員を集め、250年後には「水道の水が無尽蔵に流れるごとく、生活物資をどんどん生産して、安価な商品を世の中に提供する企業にしよう」という壮大な経営計画を発表しました。これが有名な「水道哲学」と言われているものであり、この日を松下電器の真の使命を知った日(命知)として「創業記念日」に制定しました。
  このような計画を発表すると通常は誇大妄想で実現不可能なものだというように思われますが、それが本当に実現できるかもしれないという夢を抱かせたところに比類なき優れた人間洞察があります。このとてつもない計画を夢物語に終わらないためには、従業員一人ひとりが目標達成への可能性の道を信じられるかどうかにかかっているのは当然です。そこで、松下氏はこの計画を10節に細分化し、25年という期間をひとつの単位としたのです。そして、この25年を更に3期に分け、第1期の10年を「建設期」、第2期の10年を「活動期」、第3期の5年を「社会への貢献期」と位置づけています。
  これを見ると最初は詳細な計画を描き、先に行くほど内容はぼやかせたものになっています。要は最初の第1期を着実に踏み出させるために従業員の気持の結集をはかろうとしたのです。生真面目なリーダーはなかなかこのような雄大な夢を描くことができません。理性で考えてすぐに実現不可能だと否定してしまいますが、ここに誤算があるのです。夢を実現するためには人の感情に働きかけ、やる気を起こさせることが必要であり、これらの夢を持続させるためには目標到達のためのプロセスを明確にしていくことが大切です。
  社会で活躍する優れたリーダーは、このような壮大な夢を掲げ、繰り返し語りかけると同時にプロセスを明確にすることによって人心の結集をはかっていく能力、言い換えるとベクトルを合わせる力にたけて身につけているとのではないかと思っています。
  次は本田技研工業の創業者である本田宗一郎氏の話を紹介します。

2007年09月26日

社会で活躍するリーダー ~逆境に打ち勝つ

松下電器
 松下電器産業(株)の式典にて。幸之助氏と

  世界や日本の経済動向を見ると、何年かの周期で好況と不況が必ず交互に繰り返されています。不況になると物を作っても売れなくなり、その結果在庫がたまり、企業の経営が円滑に行なわれなくなります。そして、給料や賞与が下がるため家計を圧迫し、ひいては失業者も増えるといったことが起こってきます。従って誰もが不況を歓迎しないのは当然です。しかし、経営者の中には、この不況を実に前向きにとらえ会社発展のバネにしてきたというケースが多いのです。この代表的な方が松下幸之助氏ではないかと思います。
  松下氏は「不況は改善、発展の好機である」との信念のもと、会社経営にあたり不況時に業績を伸ばすことにより「不況に強い松下電器」という会社のイメージを定着させました。
  次に『松下幸之助不況克服の心得十カ条』を紹介します。
    第一条  「不況またよし」と考える
    第二条  原点に返って志を堅持する
    第三条  再点検して自らの力を正しくつかむ
    第四条  不退転の覚悟で取り組む
    第五条  旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る
    第六条  時には一服して待つ
    第七条  人材育成に力を注ぐ
    第八条  「責任は我にあり」の自覚を
    第九条  打てば響く組織作りを進める
    第十条  日頃からなすべきことをなしておく
  不況時に人が鍛えられるというのは間違いないと思います。人間はどうしても順風満帆な時には甘くなりがちです。そしてついつい努力することを怠ってしまいます。このように考えると順調な時に衰退の芽が、不調な時に成長の芽が生まれていると言っても過言ではありません。
  順境時にはやがて到来するであろう将来の困難に備えて気を引き締め、逆境時にはじっと耐えて力を蓄え、好機が来るのを待つという気持で地道な努力を続けてゆくことが大切であると思います。
 

2007年09月25日

学園小学校保護者に対する進学説明会

説明会1 説明会2

  9月25日(火)、雲雀丘学園小学校の保護者の皆さんに対する進学説明会を開催しました。本校は本年度より高校において「3コース制の設置」をはじめとする改革をスタートさせましたが、引き続いて来年度からは中学において「一貫選抜」「発展」という2つのコースを設け、よりきめ細かい進路指導を行なう計画です。10時半から始まる説明会には小学4年生から6年生までの保護者約180名の方が参加していただきました。
  私は最初に学校改革にあたっての二つの基本的な考え方についてお話しました。その一つは、学園の創立の精神である「社会で活躍するリーダーの育成」を目指すことであり、二つは、今回の改革はこれまで6年間にわたり取り組んできた、中学・高校改革の集大成であるということです。
  続いて、「社会で役立つ力を育てるためにどうすれば良いか」というテーマでお話しました。今後わが国において避けて通れないトレンドは、「情報化」「グローバル化」「少子高齢化」「実力主義の浸透」です。
  現在、小学校6年生の子ども達も中学3年・高校3年・大学4年を経て10年後には社会人になりますが、この10年間で世の中は更に大きく変わっていくのは間違いありません。一般社会において活躍するためには、単なる知識だけでは不十分です。また、学校の学習と違って正しい答えが一つしかないということでもありません。むしろ、与えられた問題に対して色々な答えを導き出すという課題解決能力と同時に、何が問題なのかを見つけ出す課題発見能力が必要になってきます。そしてこれらのベースとなるのは、人間としてのしっかりした根っこであり、これを育てるためには、基本的な生活習慣の確立が何よりも大切です。
  中学・高校時代の6年間は人間として精神的にも肉体的にも大きく成長する時期にあたります。学校改革の趣旨を十分理解した上で受験いただき、家庭と学校が連携して子ども達を「共育」していきたいと思っています。

2007年09月24日

社会で活躍するリーダー ~プラス思考

panasonic
 松下電器産業(株)の頃。右が幸之助氏

  私が以前勤務していた松下電器産業株式会社の創業者である松下幸之助氏は,一代で同社を世界に冠たるエレクトロニクス・メーカーに育て上げた立志伝中の人物です。晩年、マスコミの方から「あなたの成功の秘訣は何ですか」という質問を受けて、松下氏は「松下電器の事業を振り返ると、決して順調に発展してきたのではなく、挫折と成功のくり返しだった。それでもここまで何とかやってこれたのは三つだと思う。一つは自分には学歴がなかった。二つは身体が弱かった。三つはお金がなかった。」と答えたそうです。
  松下氏は小学校四年を中退して大阪船場の店に丁稚奉公に行ったが、この経験のおかげで生きた商売の仕方を身につけることができた。さらに解らないことは学歴のある人に素直に教えてもらうようにしてきた。身体が弱かったから率先垂範して働くわけにはいかないので、人に任せるようにしてきた。お金がなかったので、常に有効に使うことを心がけてきたということだそうです。
このように松下氏は普通の人なら不幸そのものと考えることまで幸運を見出すというプラス思考の持ち主なのです。松下氏に限らず、社会で活躍するリーダーは現状を素直に受け入れ、常にプラス思考で積極的に行動しています。
  我々は自分の置かれている境遇に対して、恵まれていることは当然と考える一方で、足らざることに対して不平不満を口にしがちです。そして常に満足するということはなく、足らざることばかりに目を奪われるというマイナス思考に陥ってしまいますが、どのような時にも「プラス思考」で生き抜きたいものです。

2007年09月23日

私学学校説明会に参加して

説明会1 説明会2

  9月23日(日)、京大ゼミナール久保塾主催の『私学学校説明会』が開催されました。9月に入り、毎週土・日を中心に多くの学校説明会が開催されており、本校も可能な限り参加させていただいています。この日は三田で開成教育セミナーの学校説明会も開催されることになっているため、入試・広報担当の先生と管理職が分担して説明会に参加しました。
  久保塾は兵庫県、大阪府に6教室あり生徒数約1500人を擁していますが、本日の説明会はこのうちの豊中教室が担当です。当初、2名が参加する予定でしたが、本校に関心を持っておられる保護者や生徒が数多くおられるとの連絡を受け、急遽3名の体制で臨むことにしました。会場の豊中市民会館内の大集会室には、開場の午後2時前から既に多数の方がお見えになり、進学に対する関心の大きさを感じました。予定を少し早めてスタートすることになりましたが、開場と同時に各校のブースが一杯になるくらいの盛況ぶりでした。久保塾からのお話のとおり、本校のブースには2時から6時までの4時間、約40組の保護者と生徒がお越しになり、3人が休みなく説明にあたりました。私も10組以上の方々とお話させていただきましたが、中には小学校の5年生や中学校の2年生の保護者の方もおられました。また、多くの学校の情報をしっかりと収集され、子どもに適した学校を慎重に比較検討されている様子も窺い知ることができました。
  現在、本校も学校改革を進めていますが、各校が切磋琢磨することにより教育内容の充実をはかり、生徒や保護者の満足度を高めていくことが大切であると思っています。

2007年09月22日

社会で活躍するリーダー~時間の有効活用

  本校は現在、学校改革に取り組んでいますが、この改革にあたっての基本的な考え方は「学園の創立の精神」の体現であり、要約すると「社会で活躍できるリーダーの育成」ということになります。
  私はこれまで民間企業での永年の勤務を通じて、社会で活躍している多くの方を目の当たりにしてきました。また、自叙伝や数々の書物を通じて、それぞれの時代で活躍してきたリーダーの思想や行動について自分なりに学習してきました。そこで、これから何回かに分けて「社会で活躍するリーダー」というテーマで掲載していきます。
  まず、身近なわかりやすい例として、時間の使い方について考えてみたいと思います。我々、現代人は時間に追われています。特に学業や仕事や家事で大きく時間を取られており、「時間がない」というのが口癖になっています。何か新しいことをやろうとする時に、できない理由の一つにあげられるのがこの時間です。しかし、人間によって与えられる一日の時間が変わることはありません。一日24時間というのは万人に対し平等に与えられたものであり、逆の見方をすれば、時間は限りある資源なのです。
このように考えると「時間を生かすも殺すも自分次第」ということになりますが、社会で活躍するリーダーの共通点は、時間の使い方が極めて上手いということです。言い換えると日々密度の高い時間を過ごしているということになります。私も超多忙な方からお手紙をいただいたり、貴重な資料を送っていただいたりして驚いた経験が何度もありますが、これらの方は生活の中に細切れに存在する自由な時間を有効に使っておられます。
  我々の日常生活の中には、電車での移動中や待ち合わせの時間待ち、授業の休憩時間、仕事と次の仕事の間の細切れの時間等、自由になる時間が意外と多く隠れています。これらの時間を活用して、本を読む、音楽を聴く、単語を覚える、連絡に必要なメールを作成しておくといったことを実践しておられる方も多いと思います。
  あらかじめすべきこと、細かい時間で行える事を、手帳や携帯電話のメモ機能に前もってリストアップしておいても良いかもしれません。時間が空いたからどう時間を潰すかということでは時間の無駄遣いになります。時間の有効活用をはかる習慣を身につけていきたいものです。

2007年09月21日

日本の伝統と文化 ~秋のお彼岸

お彼岸

  昔から「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉があるように、例年はこの時期になると本格的な秋が感じられるのですが、今年はなお真夏日が続いています。毎年2回、春分の日ならびに秋分の日の前3日と後3日を合わせた7日間のことを彼岸と言い、今年も9月20日から彼岸に入りました。わが国ではこの期間に先祖の霊を供養する習慣になっているため、お彼岸と言えばお墓参りを思い浮かべる方も多いと思います。
  しかし、彼岸の本来の意味は「到彼岸」(梵語ではパーラミータ)であり、太陽の沈む遙か西方の彼方にある極楽浄土に思いをはせ礼拝する、ということなのです。
つまり、この時期には煩悩や迷いに満ちたこちらの岸(此岸:しがん)から悟りの世界である向こう岸(彼岸)へ渡るための実践行(修行)を行なうとされています。その実践行は全部で六種類あるため、六波羅蜜(ろくはらみつ)または六波羅蜜多と呼ばれており、彼岸の中日をはさんだ前後の六日の間に次の六つの行を実践するというものです。
 布施:他人に対して財や行ないによって施しをする
 持戒:自分を戒め、迷惑をかけず、諸規則を守る
 忍辱:苦しいことに耐える
 精進:心身を精励する、つまり努力する
 禅定:心を乱さず集中させる
 智慧:様々な修行を通し悟りの智慧を得る  
  
  これらは、彼岸だけではなく我々が常に心がけておかなければならないことばかりですが、この時期に静かに自分自身の日々の行動を見直していきたいものです。今、私達が住む社会は心配事や争いが絶えず、痛ましい事件が後を絶ちません。この六つの中でも、特に最初の「布施」を実行することにより、誰もが平和で心安らかに仲良く暮らしていきたいものです。

2007年09月20日

基本は日々の積み重ね

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  本校は2学期制を採用しており、今月末で前期が終了します。その前に来週の火曜日から、生徒達にとってはこれまでの学習の成果を問う期末考査が始まります。さすがに今週に入ってからは先生に質問したり、参考書を片手に登校したり、昼休みにもノートを開いている生徒の姿も数多く見られるようになってきました。しかし、一方では間際にならないとエンジンがかからない生徒もいますし、中には全くスイッチが入らない生徒もいるようです。
  これは別に本校に限ったことではありませんし、学校だけではなく一般の社会においても同じ現象が見られます。共通しているのは「何とかなるだろう」という甘い考え方であり、この前提にあるのはこれまで大きな挫折をすることなく過ごしてきたからだと思います。
  よく要領が良いとか悪いということが問題になりますが、努力をせずに要領だけでその場その場を過ごしていると、必ずしっぺ返しを受けることになります。要領の良い人はある程度のレベルまでは何とかこなすことができますが、それ以上のレベルになると要領だけでは解決できません。むしろ実社会においては、要領の良い人が成功することの方が少ないかも知れません。
  毎日1時間の積み重ねは1年では365時間、1日の基本的な生活時間12時間を差し引くと実に30日(1ヵ月)になります。
本校の校訓の一つは「努力」ですが、日々の小さな努力を継続することが人間の成長に繋がっていくものと確信しています。

2007年09月19日

気を高める

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 9月19日(水)、全校朝礼において「人間の気」についての話をしました。東洋医学では、人間の体の中にはそれぞれの体の機能を正常に保ち続けるための「気血」という一種のエネルギーが絶えず循環していると考えられています。このエネルギーは宇宙や大気、大地に満ち溢れており、これらを体内に取り込むと共に円滑に流れるようにすることが健康を保つことに繋がります。
  気やツボ(経穴)、経絡というものは、中国では三千年も前から知られており、永年豊富な臨床経験に基づく医学療法として受けつがれてきています。また、日本においても「気」というものが生活の中に溶け込み、認知されてきたことがさまざまな言葉からも読み取ることができます。
気が利く、気を配る、気に食わない、気が抜ける、気心、気質、気位、気性、気概、気味、気合、気骨、気運、気宇、気鋭、気魄、意気、本気、勇気、生気、和気、殺気、病気、元気、弱気、強気 等
随分気のつく言葉があるのがお解りいただけると思います。
  最近、日本では気を体内に取り入れ、循環させることによりエネルギーが満ち溢れる健康な体をつくり出そうということで、太極拳がブームになってきており、約100万人の愛好者がいると言われています。また、気功やヨガ、座禅に取り組む人も増えてきています。
  気は目に見えないエネルギーですが、気をコントロールすることはあらゆるスポーツや学習、仕事を行なうにあたって素晴らしい成果を生み出すことができるのです。
  期末試験まで残り一週間になりましたが、気を高めて学習に取り組んで欲しいと思っています。

2007年09月18日

中学生による学校見学の受け入れ

中学生訪問 中学生訪問2.jpg

  9月18日(火)尼崎市立小園中学校の3年生7名が本校の見学のために来校され、高校校舎の正門で出迎えました。このような経験は初めてなのかとても緊張した面持ちでしたが、全員がキッチリと挨拶をする姿に接し好感を持ちました。
  中学校では、高校進学を間近に控え、進路指導の一環として高校訪問を行なっているケースが多くなって来ていますが、丁度今日が私立高校の訪問日になっていたようです。
  早速、担当の先生の案内で視聴覚室に入っていただき、入試担当部長の先生から大画面で写真などを見てもらいながら約1時間にわたり、学校の説明を行ないました。説明終了後には質問をお受けする時間を設けましたが、全員が熱心にボランティア活動や進路、校則のこと等活発に質問が相次ぎました。また、休憩の時間でも色々と質問が出され、明るく和やかな雰囲気の中で終了しました。続いて3年生の「情報」の授業を見学していただきましたが、教室の中では、本校生徒と一緒に先生の説明を聞き、パソコンの画面を熱心に見いっている姿が印象的でした。
  そして、時間がお昼近くになったため、当初の予定にはなかったのですが、食堂で昼食をとってもらうことにしました。生徒達は食堂で食事ができるとは思っていなかったようで、大変喜んでいただきました。最後に「有り難うございました」という元気な挨拶をして帰って行きましたが、本校は生徒達の目にどのように写ったことでしょう。
  このように本校では、学校見学をいつでも受け入れており、授業を見ていただくこともできます。見学を希望される場合には、お電話やメールで結構ですので、ご希望の日時と人数をお知らせ下さい。

2007年09月17日

敬老の日にあたって

敬老の日

 9月の第3月曜日は『敬老の日』ということで、祝日法では「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う日」と定義されています。
敬老の日の由来は1954年に9月15日を「としよりの日」という名前で制定されたのが最初ですが、この呼び名については各方面から意義が出され、1964年に一旦「敬老の日」という名称に改められました。その後、1966年に国民の祝日法が改正され、「建国記念の日」や「体育の日」と共に祝日になりました。更に2003年からはハッピーマンデー法の導入に伴い、「成人の日」「体育の日」と同様の異動祝日(第3月曜日)になり、今日に至っています。
  世界保健機構(WHO)では65歳以上を老人と定義していますが、昨日の新聞各紙には、一斉に日本の高齢化についての記事が掲載されていました。これによると65歳以上の高齢者人口は過去最高の2744万人、全人口1億2776万人に占める割合は22%、人口・割合とも過去最高になったとのことです。
  昨今よく高齢化社会という言葉を耳にしますが、これは65歳以上の占める割合が7%を突破している社会のことであり、日本では1970年(昭和45年)より高齢化が進行してきています。しかし、問題は少子化とあいまって世界一のスピードで高齢者が増え続けていることなのです。団塊の世代が65歳に到達する2012年(平成24年)には3000万人が高齢者の仲間入りをすることになり、このままでは若い人達の負担がどんどん大きくなってしまいます。雇用や年金、医療をはじめとするわが国における現在の制度や仕組みは、高齢化が進展する前につくられたものであり、抜本的な改革が必要になってきています。
  日本がこれからどのような高齢化対策を行なうのかは世界中が注目しています。国民一人ひとりが自らの問題として関心を持って取り組んでいきたいものです。

2007年09月16日

ピークを迎えた進学説明会

進学博

  9月も既に半月が経過しましたが、これから10月の上旬にかけては「進学説明会」のピークを迎えることになります。本日(16日)は『毎日新聞社主催の進学博』が、梅田・ヒルトンプラザウェストのオフィースタワーで開催されました。
  本校は通学可能な地域で開催される説明会には、ほとんど参加するようにしていますが、今月だけても残り9回あるため、入試広報担当の先生や管理職が分担して説明に当たっています。今回の進学博については昨年度多数の来場者があり、担当の先生が昼食を摂る時間もなかったということなので、私も応援のために会場に足を運びました。
  会場には大阪府、兵庫県、奈良県、京都府の私学のブースが設置され、それぞれの学校の先生方、約200名が説明を行ないました。今年は連休ということもあり、入場者は昨年ほどでもなくスペースにも余裕があったため、概してスムーズに応接できているように感じました。
私も何人かの保護者の方とお話しましたが、子どもさんの進学のために色々な説明会に参加され、多くの学校の状況を詳細に調査されている様子が窺がい知れました。また、中には既に本校の学校説明会やオープンスクールに参加されて、教育内容や校風をかなり把握された上で、疑問点を確認するために来られた方も見受けられました。
  会場の周りには大阪府の公立高校のパンフレットが準備されており、別会場では、「府立高校の特色づくりの現状」「府立高校の入学者選抜と通学区域」「学校で学ぶことの意味」「一貫教育校の目指すもの」「保護者としてのココロエ」といった講演も行なわれました。
  明日(17日)はマイドームおおさかで開成教育セミナー主催の進学説明会が、来週23日(日)には豊中市民会館で京大ゼミナール久保塾主催の説明会、JR三田キッピーモールで開成教育セミナー主催の説明会が開催されます。
私も来週は豊中市民会館の説明会に参加する予定です。

2007年09月15日

ドイツ・ヘルバルト校研修生の受け入れ

  10月13日(土)から約2週間の予定で、ドイツ・オテンブルグ市公立ヘルバルト校の生徒が研修旅行で来日されます。参加者は生徒が8名と引率の先生が2名の計10名ですが、13日から18日までは本校で研修することになっています。この間は各家庭でホームステイすることになっており、本日ホームステイの受け入れ家庭の皆さんにお越しいただき説明会を行ないました。
  本校はさまざまな国際交流を実施していますが、短期間にその国のことを知るためにはホームステイが最も有効なのではないかと思っています。本年も既に「ニュージーランド比較文化研修」や「カナダ研修」を実施しましたが、参加した生徒達からもホームステイの経験がその国を知る上で何よりも役立ったということが感想として述べられています。
  概して日本の家庭ではお客様という意識が強く、特別扱いにしがちですが、ありのままの日本の姿を見ていただいた方が良いのではないでしょうか。この度来日するヘルバルト校の生徒達は日本語の学習歴も3~4年というようにお聞きしています。ご家庭の決まり、習慣を特別に変えることなく、いつもどおりに家族の一員として受け入れていただければ幸いです。
 また、こういった機会に日本の伝統や文化を再確認すると共にドイツという国についての理解も深めていただきたいと思っています。

2007年09月14日

中学入試は親の入試

  先週土曜日の読売新聞の学園特集に〝メリットいろいろ! 私立中学受験という選択〟という記事が掲載されましたが、この中で保護者の皆さんにとって参考となる内容がありますのでお知らせします。
  私立校といっても実にさまざまな学校があり、教育方針も異なっています。従って志望校がまだ決まっていない人は各校の入試動向をしっかりとチェックし、早めに受験する学校を絞り込むことが大切です。また、ほとんどの学校では中学と高校が併設されているため、中学に入学すると人生の中でも多感な思春期の6年間をその学校で過ごすことになります。この間にどのような学校生活を送るかが将来の人生に大きな影響を与えるのは間違いありません。
  この特集の中では、大きく三つのことが取り上げられています。
一つ目は「中・高一貫制で本当のゆとり教育を!」
二つ目は「学校改革で個性を伸ばす教育へ!」
三つ目は「保護者のサポートが志望校選びのカギ!」
  私立校では公立校と違って独自のカリキュラムを組むことができるため、高校2年までに中・高で習う内容を終えてしまうケースが多くあります。これは一見ハードなカリキュラムのように見えますが、短期間に「詰め込み方教育」をする必要がなくなり、「ゆとりある丁寧な教育」が展開できることになります。また、最近は子どもの個性を伸ばすために、多くの学校で学科・コースの新設、男女共学化といった学校改革が行なわれ、情操教育やグローバル教育、部活動に注力する等の特色ある教育が推進されるようになってきています。
しかし、中学入試を迎える子どもにとっては、まだまだ自分だけでは判断できないことが多いため、保護者が負うべき責任と果たすべき役割は非常に大きくなってきます。よく『中学入試は親の入試』と言われますが,決して大げさではありません。
  私立校受験にあたっては、子どもの「学力」だけでなく「性格」もよく把握しておき、各校の「校風」を入念に調べた上で検討することが大切です。保護者が志望校について詳しく知るためには、こまめに案内書を取り寄せたり、積極的に学校説明会に参加したりすることが欠かせないポイントです。
  このホームページのトップ画面(左下)にも、個別相談会のスケジュールが掲載されていますので、ご覧いただき是非会場に足を運んでください。

2007年09月13日

ホームページによる情報公開

雲雀のHP

  本校は「開かれたカ学校づくり」の大きな柱としてホームページによる情報発信を行なっていますが、本日で昨年7月21日からのアクセス数が25万件を超えました。1日平均では延べ600件強ということになります。昨年4月に学校経営の重点施策の一つにホームページの刷新を掲げましたが、当初この有効性については疑問視する教職員も多かったのではないかと思います。しかし、時間が経過するにつれてアクセスは徐々に増加し、特に大きな行事の後には顕著な伸びを示すようになってきました。
  先日オープンスクールを実施しましたが、参加者のアンケートを見ても、日程の情報源は何ですかという質問に対して、高校では約半数、中学では約3割がホームページという回答になっており、ホームページによる情報公開の重要性を再認識しました。昨日の職員会議でもこの結果が発表された後、ホームページ担当の先生から「本校ウェブページのコンセプトと課題」というテーマで説明があり、更なる充実を目指してすべての先生に対する協力要請がなされました。
  そもそも学校は外部に情報を発信する仕組みを持っていませんが、ウェブページは適切なコンセプトとメンテナンスの整備ができれば、最適な情報発信のツールになるのは間違いありません。
  これからも常に生徒と来訪者双方の立場に立ってタイムリーな情報発信を心がけると共にページデザインや内容も適宜リニューアルしていきたいと思っていますので、是非ご意見、ご感想をお寄せください。 

2007年09月12日

人体の「ツボ」

手のツボ
http://homepage1.nifty.com/totukahpより引用

  昨夜の雨もすっかり上がり、爽やかな秋空の下、全校朝礼を行ないました。いつものようにクラブ活動の表彰をした後、人体の「ツボ」の話をしました。
  私も以前ひどい腰痛に悩まされ長期間治療を続けた経験がありますが、それ以来東洋医学について関心を持つようになりました。東洋医学は実に三千年の歴史に培われた医学療法であり、人間の体の中には身体の機能を正常に保ち続けるためのエネルギー(気血・きけつ)が絶えず循環していると考えられています。そして、人間が生命を維持していく上で重要な働きをしている内臓にエネルギーを供給するための通り道(経絡・けいらく)があり、この道筋にさまざまな反応を示すツボ(経穴・けいけつ)があるのです。このツボは大変不思議な場所で、その日の体調や心理状態、内臓の不調等に敏感に反応します。〝ツボは内臓の鏡〟と言われているように、体調が悪いと必ず腫れや痺れ等の信号として現れてきます。そこで反応している部分を逆に刺激すると、その刺激が経絡を経て内臓に伝わり自然治癒力や免疫力が高まることになります。ツボは全身で360種類、670箇所以上ありますが、大部分が手と足に集中しているため、手足のツボを刺激することにより血行が促進されて新陳代謝が高まり、体の不調が緩和改善されることになります。わが国の昔からの健康法の「青竹踏み」や最近人気のあるクイック・マッサージも足裏のツボを刺激することで体調をコントロールしていこうとするものです。
  ツボの刺激はそう難しいものではなく慣れてしまえば短時間で実施することができます。私も毎日続けていますが、皆さんも一度試して欲しいものです。

2007年09月11日

小学校と中学・高校の連携

  9月10日(月)雲雀丘小学校において、校長・教頭ならびに6・5・4年の担任の先生方に、今回の中学改革についての詳細説明を行ない、その後意見交換をしました。
 今回の中学改革は既に折に触れて説明しているとおり、本年からスタートした高校改革と一体のものであり、これまでの学校改革の集大成ということですが、小学校の先生方から見ると“急激に中学・高校が変わる”というイメージを持たれるのは当然かも知れません。
  また、ともすると“改革によって学校のレベルが上がり進学しにくくなった”とういような一面的な見方に目を奪われがちですが、原点に戻って雲雀丘学園の創立の精神は何なのかを考えると、“社会で活躍するリーダーの育成”なのです。大切なことは時代が大きく変化する中にあって、常に創立の精神に沿った教育がなされているのかどうかを確認していかなければなりません。このように考えると、今我々がやらなければならないのは、小学校・中学・高校を通して、これらが実現できているのかどうかを検証していくことではないかと思います。そして、従来の延長線上の取り組みに終始するのではなく、個別に見直すべきことは見直すと共に、小学校と中学・高校の連携を強化していかなければなりません。
そのためには、環境の変化を的確に把握すると共に互いに積極的な情報を公開し、話し合いの場を持つことが必要ではないかと思います。
  昨今、私立校への関心が高まってきていますが、私立受験の選択肢のトップに上げられているのは「教育体制のきめ細かさ」です。
  今回の「一貫選択」と「発展」という2つのコース制の導入もまさに“個別指導を充実させる”ことが狙いです。この趣旨を十分に理解していただき適切な進路指導をしていただきたいと願っています。

2007年09月10日

出る杭を伸ばす人材育成

総合科学技術会議
イノベーション25について議論する総合科学技術会議

  先日の校長通信に〝日本の高度成長期に必要とされたのは「金太郎飴」的な人材が重宝され、「出る杭は打たれる」という言葉に代表されるように同質集団化を追求し異質な人材を排除してきた〟という趣旨のことを掲載しましたが、これを読んだ友人から、一度時間があれば今年6月1日に閣議決定された長期戦略指針「イノベーション25」を参照するようにというメールをいただきました。
  早速、インターネットで調べてみました。この中には『未来をつくる、無限の可能性への挑戦』というテーマで、世界の中において今後日本が進むべき道が示されており、「科学技術創造を基盤にイノベーションを創出し、国際競争力を強化することによって「いかに多様性を活用し社会を創造的に活性化するのか」にかかわる極めて重要な提言が盛り込まれています。
  そして、科学技術イノベーションと社会システムイノベーション、人材育成イノベーション創出を一体的に進めるための「政策ロードマップ」が示されています。興味深かったのは、人材育成イノベーションのキーワードが「出る杭を伸ばす人材育成」「異(異能・異端)が大事」であり「国民一人ひとりの意識改革」を強く迫っているということです。
  イノベーション(innovation)の語源は、ラテン語の(innovare:新たにする)ですが、(in:内部へ)+(novare:変化させる)という意味です。従来はよく「技術革新」という言葉で言い換えられてきていますが、これまでのモノ・仕組みなどに対して、全く新しい技術や考え方を取り入れて、新たな価値を生み出し、永続的に大きな変化を起こすことです。
  「類は友を呼ぶ」とか「出る杭は打たれる」といった言葉に代表されるように、同質なものに囲まれていると安心感にスッポリはまりこみ、異質なものがはじき出されるということになってしまいます。
  今、日本はいたるところでこれまで同質集団化という強みが逆に弱みになってきており、これが発展を妨げる大きな要因になってきています。まさに異質なものを受け入れイノベーションをはかるという姿勢が必要であると感じています。

2007年09月09日

日本の文化と伝統~重陽の節句

重陽の節句

  9月9日は五節句の最後となる重陽の節句です。中国から伝来した陰陽説によると奇数は「陽」の数、偶数は「陰」の数となっており、9は一桁の奇数としては最も大きい数字即ち「陽の極まった数」として、陽数を代表する数字になっています。日本では4や9は死や苦に繋がるということで嫌がられていますが、中国ではむしろ縁起の良い数字になっています。そして、9月9日は「陽の極まった数の重日」という意味で「重陽」と呼ばれているのです。
  “節句”はもともと“節供”と書き、江戸時代には公式に法制化された式日で次の五つの節供が設けられており、行事と関係する植物の名を冠して呼ばれることが多かったようです。
人日(じんじつ) 1月7日  七草の節句
上巳(じょうし)  3月3日  桃の節句・ひな祭り
端午(たんご)  5月5日  菖蒲の節句
七夕(しちせき) 7月7日  竹・笹の節句・たなばた
重陽(ちょうよう) 9月9日  菊の節句
  このように、節句は1月の例外(1月1日は別格)を除き、陽数が重なる日に定められています。今でも中国では長寿と一家繁栄を祈る大切な日になっていますが、日本では他の四つの節句に比べて最もなじみのない節句になってしまいました。この原因はこれらの節句は旧暦をベースにしており、農作業と深い関係があったようですが、新暦になって季節感がずれてしまったからです。
  重陽の節句は、旧暦では菊の花が咲く10月末に相当し、収穫が終わり衣替えをするといった生活に密着した位置づけにあったようです。そして、上巳から重陽の節句までの期間は、ほぼ農作業の期間に一致し、五節句の日は昔から農村の共同体みんなが休む日となっていました。
  今では暦が新暦に変わり、農業に従事する人が減り、我々の日常生活との関係が希薄になってきていますが、節句の本来の意味を知っておくことも大切だと思っています。

2007年09月08日

学園の持つ暖かい雰囲気

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 9月8日(土)、好天のもと雲雀丘学園幼稚園においてバザーが開催されました。
このバザーは幼稚園設立以来、PTAが主催する毎年継続されているPTA主催の伝統の行事となっており、今年のテーマは『バザーだョ!全員集合!!』です。
  この日は完全に園庭を開放しており、在園児や保護者は勿論のこと卒園児や近隣地区の皆さん、また、吹田や茨木、池田、豊中地区からも多数の方がお越しになっておられました。バザーの内容は、おにぎりや焼き菓子、唐揚げ、フランクフルト、フライドポテト、ベビーカステラ、ジュース、コーヒーといった食べ物から寄贈品・リサイクル品、手芸品、園章入りタオル、ビーズアクセサリー等の販売、お遊びコーナー、スーパーボールすくいなど実に盛りだくさんです。赤ちゃんをお連れの方のためにベビーカー置き場やおむつ替えコーナー、授乳室を設置、寄贈品や手芸品の販売コーナーでは混雑を避けるために整理券を配布し、総合案内所では迷子・救護の案内を行なう等きめ細かい配慮がなされており、随所に学園の持つ暖かい雰囲気が感じられました。イベントとしては年長雪組のマジックやPTAコーラス「ローズエコー」によるミニコンサートも行なわれ大いに場を盛り上げていただきました。このコーラスは雲雀丘学園創立と同時に発足し、57周年を迎え長い年月の間、学園幼・小・中・高卒業生のお母様方や同窓生によって結成されています。こうして大盛況のうちにバザーは幕を閉じましたが、この日のために保護者や教職員の皆さんが力を合わせて準備されてきた努力の成果であると感じました。
  現在、雲雀丘幼稚園には年少・年中・年長合わせて200名を超える園児が在園していますが、学園の持つ暖かい雰囲気を求めて多数の生徒が小学校、中・高校に進学しています。兵庫県宝塚市にあるということで遠いように思われますが、大阪梅田からも三十分以内とい交通至便の地にあり、阪急の雲雀丘花屋敷駅からの専用通路も設けられています。機会があれば是非本学園を訪問していただきたいと思っています。

2007年09月07日

地球環境を考える

  8月8日の立秋から既に1ヶ月経過しましたが、秋という印象からは程遠いくらいの暑さが続いています。暦の上では8月23日が“暑さが止む”という意味の「処暑」であり、明日9月8日は“陽気ようやく重なりて露にごりて白色となる”(即ち、大気が冷えてきて露ができはじめるころ)といわれる「白露」ですが、このままでは本格的な秋の到来はまだまだ先かも知れません。先日のマスコミ報道によると、今年の8月の大阪の平均気温は、観測史上最高ということであり、日本各地で最高気温が人間の体温を上回る、40℃を超えることもありました。
  また、9月は日本列島への台風の襲来が多い月にあたっており、特に春分の日から数えてそれぞれ「210日」「220日」にあたる9月1日と9月11日は台風のピークになっています。しかし最近では、この台風到来の時期にも変化が見られるようになってきました。つまり、従来6月には5年に1個くらいの割合でしか来なかった台風が、ここ2~3年は年に2~3個になっていますし、10月になってからも大型台風が発生する等の異常気象が続いています。これらは、現在問題になっている地球の温暖化と密接な関係があることがわかってきました。
  我々が住む地球ではこの温暖化をはじめ大気汚染、酸性雨、砂漠化、河川・海洋汚染等様々な環境破壊が急速に進んできています。そしてこの大部分は我々自身がつくり出してきたものなのです。今一度、環境について考えて見たいものです。これから折に触れて環境に関する情報をお届けしたいと思っています。

2007年09月06日

早期に志望校を決める

大学の正門

  文化祭も終わり、高校3年生はいよいよ最終の受験校を絞り込む時期になってきました。理想としてはずっと以前に志望校を決めており、この時点ではその目標に向かってひたすら受験勉強しているということだと思いますが、現実はそう単純なものではありません。色々と悩むことがあるのは当然ですが、
当初立てた目標を安易に下げるということは絶対にしないで欲しいものです。大学受験というのは人生における大きな節目の一つであるのは間違いありません。ここで努力することにより、何とか目標を達成したという達成感と自信が次の大きな目標にチャレンジする原動力になるのです。大学に進学するというのは最終の目的ではなく、将来社会で役立つためのさまざまな力を身に付けるためなのです。大学のブランドというものだけに目を奪われることなく、しっかりと受験する学部・大学を選んで欲しいと思っています。
  また、高校2年生もこの夏休みを利用して志望大学を検討し始めたようです。本校でも、志望の学部・大学を決めるのは高校2年の夏頃にという指導をしていますが、私はもう少し早くても良いのではないかと思っています。大学入試に成功するポイントとしては「志望校を早く決定する」ということがよく言われますが、早期に目標とする大学が決まれば、今の自分の学力と大学の合格ランクとの差もわかり、学習の目標が立てやすくなるからです。また、入学したいという強い気持ちが、学習に対するモチベーションを高め、苦手科目の克服も可能になるでしょう。
  今、大学からの情報は郵便物やパンフレットだけではなく、インターネットやメールでも簡単に得ることができます。もし「気になる大学」があれば、まず自分で調べてみてはどうでしょうか。先日、ある大学のホームページを開いてみたところ、入学式の様子が動画付きで見ることができ、しかも合格者の体験記や過去の入試問題もすべてダウンロードできるようになっており驚きました。本校では、さらに大学のオープンキャンパスに参加することを勧めていますが、その理由は直接体験しないとわかりにくいようなカリキュラムの特長があったり、実際の学び方のイメージが湧くからです。是非、「関心のある大学」について、自ら調べる、実際に足を運んで自分の目で確かめる、進学した先輩の話を聞く等積極的に行動してください。そうすれば大学の中身を具体的に知ることができ、後悔しない大学・学部・学科選びができると思います。そして、目標に向かって日々受験勉強に取り組めるよう、心に火をつけて欲しいものです。

2007年09月05日

笑いの効用

  9月5日(水)、残暑厳しい中全校朝礼を行ないました。いつもこの場では最初に部活動の表彰を実施することにしていますが、夏季休業中の大会で活躍した生徒が数多くいたため、長時間を要することになりました。これは日頃の部活動の成果であり、実に素晴らしいことであると思います。
  暑さで気分が悪くなる生徒が出ることが予想されるため、本日の話は次のように極力短くすることにしました。
「怒らずににこにこと笑っている人は概して長寿だが、これには科学的な根拠がある。一升瓶に通常の精神状態で息を吹き込み、その中にハエを入れると約40分で窒息死するが、激怒した状態で息を吹き入れて同じことをすると3分間でハエは死んでしまう。昔からよく毒気に当てられたという話があるが、人間は気づかないうちに毒気を吐いている。従って、怒ったり、愚痴を言ったり、不平不満を言っていると自分自身の肉体を蝕むことになる。明るく元気で生活しよう。」

  時間があれば、ゆっくり話をしたかったのですが、このことは実はワシントン大学の心理学者である ケーツ博士の実験で証明されているのです。ケーツ博士は、普通の状態の人と激しく怒っている人の呼気をそれぞれガラスの入れ物にとって、これを液体空気で冷却するという実験を行なったのです。そうすると共に凝結した水滴が得られます。次にこの凝結した水滴を蒸発させると、精神的に平静な人の場合には後に何も残らないのに、怒っている人の場合には、灰色のカスが残りました。そのカスを水に溶かして実験用の動物に注射すると、その動物は苦悶してすぐに頓死しました。続いて憤怒の状態の強弱によって実験したところ、毒性の強弱も異なることが解ったのです。一時間 怒り続けていた人の呼気をすべて摂取して得られた毒性を、実験用動物について検査すると、数百頭の動物を即座に倒すことができ、それは70人の人間が死亡する毒性に相当することも実証されました。
  人に嫌味を言われた、人に相手にされなかった、いじめに遭った、仕事で失敗した、友人に裏切られた、危険な思いをした、家族が死んだ、大きな怪我をしたといったことにより、トラウマ(心の傷)が生ずることがあります。人の体は脳の働きで左右されており、強いストレスがかかったり怒りの感情等が沸くと、有害物質であるアンモニアを作り呼気から排出するのです。その毒性はとても強いもので、このような状態が日常くり返されていると、身体に与える悪影響は計り知れないものがあるそうです。
  古来より「笑う門には福来る」と言われています。どのような時にも、愚痴を言わない、落ち込まない、相手を悪く思わない、非難中傷しない、多くの艱難を受け止め、笑顔で生きてゆくことが大切なのではないでしょうか。

2007年09月04日

塾長・教室長説明会の開催

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  9月4日(火)、10時30分より塾長・教室長の皆様に対する進学説明会を開催させていただきました。残暑厳しい中にもかかわらず、早い方は定刻の30分前から来場され、定刻にはほぼ会場内の空き椅子がなくなる位の盛況ぶりでした。約150名の方に出席いただいたようです。正午まで約一時間半にわたり、現在取り組んでいる学校改革の内容について説明しましたが、熱心に耳を傾けていただいたように感じました。
  私は冒頭の挨拶で、〝現在推進している中学・高校改革の基本の考え方は「社会で活躍するリーダーの育成」という創立の精神の体現であり、これまで取り組んできた学校改革の集大成である。「入口」「出口」「校内」を固めることにより良循環型の学校経営を目指していく。社会で活躍していくためには、豊かな人間性・グローバルな視点・問題発見能力・点数ではかれない能力が必要であり、一流・本物に触れさせる教育を進めていく。今後、三段階に分け2013年を最終の完成年として取り組んでいく。そのために職場の仕組み・職場の風土・教職員の行動能力の三位一体となった改革を進めていきたい。〟という話をしました。
  特に本年度からスタートした選抜特進クラスの進捗状況や来年度からスタートする中学における「一貫選抜」と「発展」のコース制の概要については、特に関心が高いようです。今、本校では何事にも積極的にチャレンジしていますが、何か新たなことを始めると必ず色々な課題は出てきます。これらを避けるのではなく一つずつ着実に解決していきたいと考えています。
  塾長・教室長の皆様におかれましては、会場が手狭な上に一方的な説明が続き、お解りにくい点も多々おありになったのではないかと思っております。心からお詫び申し上げますと共にご一報いただければ、いつでも説明にお伺いしますので宜しくお願い申し上げます。

2007年09月03日

中学・高校改革の取り組み

現在の学校改革の取り組みをまとめてみました。これまで校長通信に掲載していた内容と重複するところもありますが、参照ください。

      雲雀丘学園中学・高校改革の取り組み                            
 1.改革のコンセプト
来年度より、高校改革に続いて中学改革をスタートさせますが、これらの改革の基本的な考え方は学園の創設時より今日にいたるまで脈々と受け継がれている『創立の精神の体現化』なのです。
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 本校の創立の精神は『孝道を人間の根本義と考え  社会のために尽くす精神を最も尊重し よりよい社会国家を生み出すべく 心を素直にもち すべてに感謝の念を捧げ 健康な体力とたくましい実践力をもつ強い人間を創ることを念願としています』と謳われていますが、これは一口で言うと『社会で活躍できるリーダーの育成』です。
  雲雀丘学園の良さは何かということを尋ねると、誰もが「学園の持っている雰囲気や校風の良さ」をあげられると思いますが、これはどの時代にあっても変わることなく本学園に受け継がれている大きな伝統なのです。
 初代理事長である鳥井信治郎氏は「親孝行のできる人は必ず立派になれる」と説き、初代学園長の土井信男氏は「たくましい実践力、奉仕の精神、礼儀正しさ」を説いています。
 これからの社会で活躍する骨太のリーダーになるためには、まさに創立時より本学園に受け継がれている精神をしっかりと胸に刻み込むと共に中・高等学校の校是である「高い志を持って自分自身を厳しく律し目標達成に向けてたゆまぬ努力を続ける」という〝高志・自律・努力〟の実践を通じて人間力と学力の向上をはかっていくことが大切です。
 2. 学校改革の集大成
中学・高校を通した6年一貫教育を強化するという取り組みは、今回の改革が初めてではなく既に6年になります。この間の成果として、高校においては応用Ⅰ類の中から難関国立大学への進学を2桁可能にする状況が生まれてきました。そこで、本年度はこれを更に進化させるために『選抜特進』という形に集約させることにし、併せて『特進Ⅱ』『特進Ⅰ』というコースを設置しました。
 また、高校の選抜特進コースへは中学3年生の応用クラスの中から約半数の生徒が進学しました。
このような学力伸長の状況を踏まえ、更にきめ細かい進路の実現を目指して、今回中学におけるコース制の導入を行なうことにしました。今回の中学改革はこれまで積み上げてきた〝中学・高校改革の集大成〟ということであり、本年度スタートした高校改革とセットになっているということです。
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3.中学改革の骨子
  今回の改革の骨子は『一貫選抜コース』と『発展コース』の2つのコース別に生徒募集を行ない、それぞれ別のカリキュラムに沿って授業を行なうというものです。
2つのコースのうち『一貫選抜コース』は主として早くから将来の進学目標を持って努力している生徒を対象にしています。中学2年生で中学校の課程を修了、中学3年~高校2年までの3年間で高校の課程を修了し、高校3年ではセンター入試対策や国立大学の2次試験対策などの目標実現に向けた学習を行ないます。目標とする進路は、東大、京大、阪大などの超難関国立大学と慶應・早稲田・上智などの超難関私立学であり、「2クラス・80名の募集」を行ない、6年一貫のカリキュラムを準備しています。
  次に『発展コース』は進学目標のスタート時期は早くなかったが、中学の3年間で〝学ぶ〟意味や明確な将来目標を持たせる取り組みを行ないながら基礎・基本と共に十分な応用力をつけて、中学課程を修了するという生徒を対象とし、「2クラス・80名の募集」を行ないます。その後、高校進学段階で『選抜特進コース』『特進コース』に分かれ、高校から入学してくる生徒と合わせ4クラス体制で切磋琢磨していくことになります。その分、高校でのカリキュラムは多少ハードになりますが、目標とする進路は超難関国立大学・難関国公立大学・超難関・難関私立大学です。
 このように、〝生徒の能力・適性に応じた育成をはかる〟ことを狙いとした2つのコース設定になっています。
4.一貫選抜2クラス設置の意味
  現在、「特進」や「特別」コースについては1クラスの学校が多いようですが、今回の一貫選抜コースでは2クラス80名の募集を行ないます。本校の1学年の定員は160名と小規模のため、一貫選抜は1クラスで良いのではないかという意見もあると思いますが、1クラスの場合にはクラス替えができないという大きなディメリットがあるのも事実です。
  本校では、〝将来社会で活躍するリーダーの育成〟を教育目標に掲げており、詰め込み式の知識偏重型の教育を目指しているわけではありません。中学・高校時代は人生における最も多感な時期であり、この年代の経験の幅が将来を左右することになります。とりわけ、人との出会いは極めて大切であり、自分と全く異なる生い立ち、価値観、能力、性格、考え方等を持つ人と接することにより、人間的な成長がはかれるのです。一方で、この時期には友人関係で悩むといった事象が生じる恐れもありますし、中学に入学した40人が高校3年までの6年間、一つのクラスで学校生活を送るということになると、生徒間や先生との関係も一つの枠の中に固定されてしまうことになります。そして、次第に緊張感も薄らぎ、一部には挫折感や意欲を失った生徒が出てくることも懸念されます。
 こういった状況にも配慮し、中学入学時点で、『一貫選抜コース』と『発展コース』の2つのコースによる募集を行ないますが、いずれのコースにも複数クラスを設置し、毎年クラス替えを行なうことにより集団の中で生徒達の成長をはかることを目指していきます。
5.グローバルな視野を持つ人材の育成
  これから情報化とグローバル化がますます進展する中で、世界人口の増大に伴う食糧・水・エネルギー・資源の不足や地球環境等さまざまな課題が生じてきています。また、日本では少子高齢化や団塊の世代の大量退職によるノウハウの伝承といった独自の課題も出てきています。
  一方、ナノ・バイオ・エコ・インフォメーションに代表される急速な技術の進歩によって、社会のさまざまな分野において、新しい仕組みやシステムが創出されることになってきました。この結果、活躍する場はどんどん広がってきていますが、仕事は限りなく二極分化することになり、日本においてはより高度なレベルの仕事が求められるようになってきています。まさに、これからは〝グローバルな視野と豊かな創造力をあわせ持つ人材〟が求められるようになってくるのです。
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  本校では、本年度から高校におけるコース制の導入に伴い、『国際科』の生徒募集を停止しましたが、これは消極的な考え方ではなく、国際科の基本的な思想やこれまで培ってきたさまざまなノウハウを普通科に注入する、言い換えると国際科のDNAを引き継ぐことを狙いとしたものです。従って、当然のことながら、今回の中学における改革についてもグローバルな視野を有する人材の育成という視点を取り入れています。
このような考え方に立って、カナダへの研修旅行、ニュージーランドへの比較文化研修、海外留学生の受け入れ、海外留学、ネイティブ・スピーカーによる生きた英会話の授業、JICAとの交流研修、英語検定の取得等については、基本的に引き継ぐようにしています。そして、日本とは全く異なる生活習慣、文化、宗教、歴史観等を有する人達との共生をはかっていくことの大切さを生徒達に理解させ、将来世界に羽ばたく人材に育成することを目指します。
6.学業と部活動の両立をはかる
  来年度より中学校の改革を実施するということを発表すると、昨年、高校に新たに三つの「特進コース」を設置するということを発表した時と同様、「大いに期待しています。」という声に混じって、一部の人から「雲雀丘は進学だけを目指す学校になるのですか?」とか「部活動は停止するのですか?」というような質問が寄せられることがありましたが、これは全くの誤解です。最近の風潮として何か新たなことを始めようとすると、これまでやっていたことを全て否定しなければならないというような二者択一的な考え方があるようです。
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 本校の教育方針の第一は人間教育であり、そのために部活動の果たす役割は極めて大きいと感じています。本年度、授業の時間数を増やしたことにより部活動の練習や試合にある程度の制約が生じてきているのは事実ですが、生徒達の様子を見るとそれなりに工夫をしながら部活動を続けています。 昔から『文武両道』という言葉がありますが、部活動を通じて習得した「しっかりと挨拶する」、「服装を整える」、「ルールやマナーを守る」、「チームワークの大切さを体得する」、「忍耐する」といったことは将来社会に出た時に大いに役立つものです。社会では、通常限られた時間内に複数の仕事を並行して行なうということが当たり前であり、一つの仕事にじっくり時間をかけてやるということは稀なのです。そのため、社会で活躍している人は例外なく時間の使い方が極めて上手です。そして、忙しい人ほど時間管理力が優れているのは間違いがありません。部活動をやり過ぎたから勉強する時間がなくて自分の思い通りの進路が達成できなかったというのは言い訳です。学習する時間がないからという理由で部活動を止めた結果、かえって生活習慣が乱れてしまったという例も数多くみられます。事前の段取りをキッチリ行なう、何事にも集中する、短い時間を有効活用する、やり遂げる等といった力は密度の高い学校生活を送ることによって養成されるのです。本校では将来の職業に結びつくプロフェッショナルを育てるような部活動を目指しているわけではありません。一日の時間はすべての人に平等に与えられており、時間の有効活用をはかることにより、学業と部活動の両立をはかることを目指しています。
7.校是である高志・自律・努力を実践する
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 21世紀に日本が避けて通れないトレンドとしては、情報化、グローバル化、少子高齢化、真の実力主義の浸透等があげられます。このうち少子高齢化というのは日本特有の課題ですが、残りの3つは世界共通の課題です。
  これから情報化とグローバル化がますます進展する中で、世界の人口は今後ますます増加し、食糧・水・エネルギー・資源の不足や地球環境・民族紛争等への対応が迫られています。また、わが国においては少子高齢化に伴う労働力人口の減少や団塊の世代の大量退職による技能・ノウハウの伝承等さまざまな課題が生じてきています。一方、ナノ・バイオ・エコ・インフォメーションに代表される急速な技術の進歩によって、社会のさまざまな分野において、新しい仕組みやシステムが続々と構築され、この結果今までなかった仕事が次々と生まれてきます。
  これらの仕事の達成には当然のことながら高い専門能力が必要になってきますが、それだけで十分かというとそうではありません。これらを正しく使いこなしていくための人間力が兼ね備わっていなければなりません。これからの社会が求める人材は、自己の利益や名誉・名声を優先するのではなく、世の中に貢献するという高い志に根ざした夢や目標に向かってたゆまぬ努力を続けると共に、日々素直に反省し常に自分自身を厳しく律していくことのできる〝骨太のリーダー〟です。言い換えると、社会観や倫理観、人生観、職業観といった人間としての基盤が確立しているということであり、これらは木に例えると〝根っ子〟にあたるものです。枝葉である専門能力や技能は時代と共に陳腐化するため、常に再生が必要ですが、根っ子がしっかりしている限り、次第に幹は太くなり枝葉は繁ってきます。
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  本校の校是である「高志」「自律」「努力」はまさに社会で役立つ力の核となるものであり、雲雀丘学園での学校生活を通じてこれらをしっかりと身につけることにより、自分の道を切り拓いていくことを目指しています。
8.将来に対する夢や希望を持つ
  日本は戦後めざましい経済発展を遂げ、世界でも有数の恵まれた国になりましたが、随所に豊かさの反動が出てきています。他の国と比べても「将来に対する夢や希望」を持つ中学・高校生は極端に少ないという憂慮すべき状況になっており、「今勉強していることが将来社会に出て役立つとは思えない」というような言葉が発せられる等、勉強に対する意欲が今一歩の感があります。
  日本の教育研究機関が中学、高校生に対して意識調査をしていますが、このうちの代表的なものを紹介すると次のようになります。
   ①筑波大学研究グループが中学3年生を対象に調査
    『将来に対して大きな希望を持っているか』に対する肯定意見
       中国91%  韓国46%  日本29%
   ②日本青少年研究所が日・韓・米・仏の中学生、高校生を対象に調査
    『21世紀は希望に満ちた社会か』に対する肯定意見
       韓国70% フランス64% アメリカ36% 日本34%  
   ③日・米・中・韓の高校生を対象に調査
      『科学の進歩で人類はより幸福になれるか』に対する肯定意見
       中国81% アメリカ68% 韓国56% 日本35%
  いずれの調査にしても、日本の中学・高校生がいかに将来に対して悲観的な物の見方をしているかがわかります。
夢や希望は人から与えられるものではありませんが、生徒達がこれらをしっかり持てるように指導していくことが大切です。
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9.社会が求める人材
  学校教育の役割は最終的に〝社会に役立つ人材を育てること〟と考えるなら、社会がその時々に応じてどのような人材を必要としているのかをしっかりと把握しておくことが大切です。
この60年の政治・経済の動きを見ると、わが国は戦後の混乱期、復興期を経て高度成長期において世界の奇跡と言われる大発展を遂げました。その後バブル経済の中で自らを見失い、バブル崩壊後は〝失われた10年〟と言われる低迷期を迎えもがき苦しんできました。そして、やっとこの苦境から脱却し、新たな道を模索し始めているのが現状です。また、世界の中でそれぞれの国の位置づけも変わりつつあり、今後BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)やベトナム、タイ、オーストラリア等の国々の急成長が見込まれるようになってきています。
  過去の歴史を紐解くと、それぞれの時代によって社会が必要としている人材も大きく変わってきています。わが国においては太平洋戦争によって壊滅的な打撃を受け、まさにゼロからのスタートを余儀なくされたため欧米諸国に追いつくことが最大のテーマでした。そのためには、欧米の手法を真似ながら脇目もふらずに与えられた範囲の仕事を正確に効率よくこなしていくことが最重要であるとの考え方が定着し、社会もこのような人材を求めることになりました。〝出る杭は打たれる〟という言葉がありますが、この時代にあっては枠からはみ出ることはマイナスのイメージとなり、このような人は評価されませんでした。同時に、学歴によって地位や処遇(給与)が決まるという人事システムが確立された結果、大学への進学率が大幅にアップすると共に有名大学への受験競争が激化し、偏差値をベースとした知識偏重型の学校教育が定着化することになりました。これに加えて企業においても指示されたことを正確にやり遂げるという〝金太郎飴〟的な人材育成や終身雇用が主流となり、〝大量生産・大量販売・輸出主導〟に代表されるビジネスモデルが大きな成長の原動力になったのです。言い換えると学校教育や企業の人事システムによって育成された定形型の人材が高度成長を支えてきたのです。しかし、バブル経済の崩壊によって従来の仕組みやシステムが機能しなくなり、仕事のやり方を抜本的に再構築しなければならないようになってきました。このことは取りも直さず、社会が求める人材が大きく変わってくるということになるのです。
数年前に、関西経済同友会が会員企業を対象に求められるビジネス・スキル(能力)を調査しました。
  この結果によると1位から10位までは次のとおりです。
  1位・・問題を発見する力 2位・・論理的に考える力 3位・・行動力・実行力  4位・・語学力 
5位・・ 知的好奇心 6位・・変化に対応する力 7位・・自己表現力  8位・・情報収集力 
9位・・コンピューター活用能力  10位・・交渉能力
 この中のトップは問題発見能力です。現在、日本の学校教育では自ら問題をつくるということはほとんどなく、与えられた問題をいかに解くかという能力が重視されており、答えは一つで○か×しかありません。言い換えるとこの能力が高いか低いかで評価が決まるというシステムが永年かかって作り上げられてきました。
  ところが、社会ではこれが唯一の正答であるといったものがなく、答えはいくつもあるのです。そして、答えを見つけ出すこと以上に何が問題なのかを見つけ出す力、突き詰めていくと問題をつくる力が必要とされるのです。
  今の学校教育において、与えられた問題を解くことに慣れきっている生徒達には自ら問題を発見し、自ら解決していくという力が十分備わっているとは言えません。
今回の中学改革においては、一方的に与えるだけではなく、豊かな創造性をはぐくむ教育カリキュラムを導入していきます。
10.特色あるキャリア教育の充実
  本校は地元の皆さんの強い思いで創設されましたが、その中心は雲雀丘学園の初代理事長であるサントリー株式会社の創業者である鳥井信治郎氏であり、今日に至るまで、本学園は同社から人や資金はもとより、生徒の教育面に対する色々な支援をいただいています。
 一昨年の愛知万博においては「子ども環境サミット」が開催され、本校の中学生12名が日本代表として参加しましたが、これにも同社からの絶大な支援があったのです。このサミットは世界各国の子ども達が一堂に会し、それぞれの自分達の取り組みについての研究発表を行ない、より良い環境について考えるというものですが、これに備えて本校の生徒達は事前に同社のドリーム・キッズ・プロジェクトが主催する熊本県にある〝森と水の学校〟に参加し、水に関するさまざまな研究を行ないました。
このような経緯も踏まえ、来年度より『サントリー特別講座』をスタートさせます。本校においては、人間教育の充実を教育方針の基本に位置づけていますが、この講座の狙いは、現在人類の最大の課題である水や食糧、エネルギー、生態系の変化、温暖化、大気汚染といった各分野についての特別授業を展開することにより、環境教育を通じて人間力を高めていこうとするものです。具体的には、〝本物に触れさせる〟ことをテーマに社会で活躍している一流の人材による講演や企業の研究現場や物づくりの実践事例等の学習を行ないます。
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  また、これまでも、中学においては将来の進路選択を視野に入れた「校外学習」や「職場訪問」、「職業インタビュー」、『わたしの仕事館』での「仕事体験」等、更に高校においては、「慶應義塾大学との連携講座」や「2Daysガイダンス・1daysカレッジ」等の進路教育を行なっていますが、今回の特別講座との連携を強化することにより、生徒達が将来の夢を見つけ出し、明確な目標を持って学習するよう中・高校として特色あるキャリア教育の更なる充実をはかっていきます。
11.最後に~2013年の完成を目指して
  現在、あらゆる分野でさまざまな改革が行なわれていますが、大切なことは最終の目指すべき姿(あるべき姿)が明確になっていることが不可欠です。とりあえず、できるところからやるという中途半端な姿勢では当初目指していた改革が挫折するということになりかねません。今回の学校改革にあたっては次の三つの段階を考えています。
  最初の第一段階は2006~2007年(2年間)の導入期であり、高校改革と中学改革の着手とスタート、コース制の設置を行なう。次いで第二段階は2008~2010年(3年間)の発展期であり、高校改革初年度の生徒が卒業し、中学・高校それぞれ3学年のコースが揃うことになります。そして最終の第三段階は2011~2013年(3年間)の完成期であり、中学・高校の一貫選抜コースと高校の選抜特進、特進が揃うことになります。奇しくも第二段階の終了する2010年は学園の創立60周年にあたっており、この時までに学校改革のしっかりした土台が固まっていなければなりません。
そのために、新しい視点に立った教職員の意識改革と風土・しくみの改革、教職員の能力アップをはかり、関西を代表する素晴らしい学校を目指していきたいと考えています。

2007年09月02日

文化祭を終えて

  9月2日(日)、早朝降った雨もすぐに上がり、昨日に引き続き晴天のもとで文化祭の二日目を実施しました。
  本日は講堂で演劇部、合唱部、箏曲部、中高合唱コンクール金賞クラス、マンドリン部の発表が行われ、早朝より多くの皆さんがお越しになりました。私も時間を気にしながら、ほとんどの公演や作品の展示を見せていただきましたが、どれも充実した内容であり、本校の生徒は実に色々な面で素晴らしい能力を持っているように感じました。
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  二日目は、保護者以外に近隣の皆さん、卒業生、生徒から招待された方、受験を希望される方等外部からのお客様も多数来場していただきました。各クラブもそれぞれ工夫を凝らした催しを行ないましたが、インターアクト部によるチャリティーバザーや茶道部によるお茶席、華道部によるフラワー・アレンジメント、美術部によるプラ板やマーブリング、書道部による展示、鉄道研究部におけるペーパークラフトや塗り絵、また巨大迷路や簡易のジェットコースター、輪投げ、ヨーヨーつり等実にバラエティーに富んだ内容です。
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朝礼でもお願いしましたが、初日以上に生徒達ひとり一人が自覚を持って挨拶やきっちりした服装を心がけてくれたように感じました。
  私は今回の文化祭の開始にあたって、「完全燃焼して素晴らしい思い出を創って欲しい」ということを話しましたが、持てる力を存分に発揮してくれたのではないかと思います。まさに、今回の文化祭の成功は多くの人達の努力の結晶であり、心から感謝しています。この文化祭を通じて生徒達が大きく成長したのは間違いありません。今回の経験をバネにして来週から新たな気持ちで勉学や部活動にとり組んでくれることを願っています。   

また、例年どおり受験を希望される方達への入試相談室を開設しましたが、今年は一ヶ月前にオープンスクールを開催したこともあり、大きな混乱もなく対応させていただきました。受験校を決める際には学校の姿を見ていただくことが何よりも大切だと思っています。これからも入試相談や学校見学は随時受付けておりますので、是非ご一報いただきご来校ください。
 

2007年09月01日

文化祭の開催

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 ここ数日すっきりしない天気が続き心配していましたが、 9月1日(土)好天に恵まれ第42回目となる文化祭を開催しました。本校の文化祭は二日間にわたって行ないますが、初日は保護者の方を中心に、二日目はあらかじめ生徒が招待させていただいた方にもお越しいただくことにしています。
  本年度は授業開始日との関係で例年より一週間早い開催となりました。また、初日が土曜日となったため、早朝より続々と保護者の方がお見えになりました。本校の文化祭の大きな柱の一つは「音楽コンクール」です。これは高校3年を除く中学1年から高校2年までの全クラスがそれぞれ曲名を選び、高校と中学の部に分かれて合唱するというものですが、本年で中学は実に17回目、高校は10回目を迎え文化祭の伝統の催しになっています。
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  高校音楽コンクールが始まる8時45分にはビデオ・カメラやディジタル・カメラを手にされた保護者の皆さんで講堂は満席の状況です。私も全13クラスのコーラスを聴きましたが、各クラスとも時間をかけて練習してきたこともあり、甲乙つけがたい素晴らしい出来映えでした。午後12時50分からは中学12クラスの音楽コンクールが行なわれましたが、指揮者もビアノ演奏者も先生ではなく、すべてクラスの中から選出された生徒達です。本日まで自分達で創意工夫を凝らし磨き上げてきたというのは実に立派だと思います。
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 また、講堂や校庭ではダンスや劇、各教室ではクラスやクラブ毎にテーマを設定し、工夫を凝らした数多くの展示発表がなされ、保護者の方も熱心に鑑賞されていました。例年、高校3年生は模擬店を担当することになっていますが、いずれも好評で完売したようです。
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  3時半に一旦一日目の終了式を行なった後、4時からは講堂で有志による「一芸大会」が開催されました。これもピアノやバイオリンの演奏、歌、コント、ダンス、バレー等実に多彩な内容で観客を魅了し5時半に無事終了しました。
明日は二日目になりますが、本日とは別のプログラムが予定されており、生徒達がどのような発表をしてくれるのか楽しみにしています。