華道部 『いけばなの心』 講演会
華道部のお稽古をご指導くださっている谷川白雲先生のご講演が、大阪青山歴史文学博物館で行われました。
「いけばなの心」と題し、いけばなの歴史についてのお話を頂いたほか、室町時代に形作られた生け花がなぜ脈々と今に至るまで続いてきたのかというお話がありました。新鮮さをシンボルとする西洋のフラワーアレンジメントに対して、室町時代に形づくられた日本の生け花には西洋とは異なり、神を思うこころが軸にあったこと、そして、花がただ単に美しいのではなく、花を尊び、花に謙虚に感謝の念をもっていたから生け花という文化が存続してきたのだというお話がありました。
そのような「こころ」を学びつつ、西洋の文化と日本の文化・歴史とを対比し、それぞれの文化を理解し、楽しみながら、今後もお稽古をしていきたいと思います。
同博物館では、「花の美術」と題し、4月25日までの間、春季特別展が行われています。季節にあわせ、花をテーマとした絵画や詩歌、花がデザインされた蒔絵も紹介されていました。是非、足を運んで頂き、人々がどのように花とかかわってきたのか、歴史的にも楽しんでみませんか。
4月19日には、クラブ紹介も行われます。このクラブでは、生け花の技術を磨きながら、歴史的・文化的な学術的視点からも生け花を学ぶことができます。関心がある方はどうぞ気軽に、木曜日、華道教室にお越し下さい。